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2007年06月12日(火)更新

キャッチアンドリリース

魚釣りの世界の言葉に「キャッチアンドリリース」という言葉が
ある。

釣る行為(ゲーム)を楽しみ、また逃がしてあげる、というもの
だ。

企業がオンラインコミュニケーション(Webサイト)を考える際に
も、このような視点で考えると良いのではないか。
通常、リニューアルなどでサイトのプランニングをする際、よく

「想定顧客はだれか」

「コミュニケーションの目的は?」

「どんなコンテンツを提供すべきか?」

などと考えるが、それは、魚を釣るまでの話で、釣られた魚の
気持ちまで落とし込めていないんじゃないか?と常々思うのだ。

企業のWebサイトを訪問することが多いヘビーネットユーザーの
ひとりとして言わせてもらえば、良いサイトは短い時間で理解で
きる「つかみ」がしっかりしているのと、その後の行動の示唆に
富んでいる。

すなわち、出口がはっきりしているのだ。
さっとみて必要な情報を得る(もしくは確認する)。そして次の目
的に移行したいのだ。

「ユーザーの必要としている情報をきちんと届ける」
というのは、企業側の想定する出口であって、ユーザーの想定
する出口とは、

プリントアウト
登録
購入
問い合わせ
検索
他所へのリンク

などだ。

すべてをWebで言い切らなくても良い。(話が長い)
自分の目的(つかみと確認)を遂げ、さっさと去らせる。(リリース)
そういう自由度を理解すれば、きっと魚はまた寄ってくる。
企業Webは、一度キャッチしておしまいではなく、また再訪
してもらうことも大切なのではないか。
違う発見をしてもらって、少しずつロイヤリティや信頼が築かれ
ていく。そんなアプローチも「あり」ではなかろうか。

女性に対しても若い頃にこのようなアプローチが理解できていれ
ば、きっと違った人生を歩めたと思うのだが、気づいたのは最近
のことだ。こちらは手遅れだった。

2007年06月12日(火)更新

アルバイト・インターン募集

先週は福岡出張があり、あまりアップできなかった。
今週も木曜、金曜、と2日間、共同PRさんで「広報の学校オンラインPR専科」がある。そして来週は某IT企業の社内研修。
夏休み前ということもあるが、7月いっぱいまで、セミナーの問い合わせがまた何本か来ている。そこにまた新規案件が確定し、スタッフのワークロードは詰まり気味だ。

本当は忙しくなる前に人材の拡充、というのが常道かもしれないが、わたしたちはまだまだ小さな所帯なので長い目で考えていくことにする。

普通のWeb制作会社だったら楽かもしれないが、企業組織の本質的なコミュニケーションに焦点を当て、オンラインコミュニケーションを考える弊社にとって、即戦力というのはなかなか難しいかもしれない。
で、あれば、「世の中にはこんなことを考えている会社もあるんだ」というレベルから仕事に触れてもらっても良いのではないか?

というわけでアルバイト&インターンシップメンバー募集させていただく。

職種:
Webデザイナー、Webエンジニア、Webアシスタントディレクター

募集数:
3名まで

仕事内容:
弊社クライアントのWeb制作、管理業務、および調査評価のサ
ポート。それぞれのスキルを活かし、顧客にサービスを提供します。
ほとんどを一次受けでクライアント企業と直接やり取りしている
ので下請け受注はゼロ。成果が即、世の中に反映されるダイ
ナミックな仕事ができます。

応募者に求めること:
Web標準化やアクセシビリティーに則ったマークアップができる
こと。基礎的な知識と経験があれば指導いたします。
ノンスモーカーで、あかるく、健康な人であれば、年齢、性別、
経験は問いません。
「3度の飯よりウェブが好き」
「情報収集のためにネットサーフィンばかりしている」
「新しいサイトやサービスがオープンするとすぐにサインアップ・
 登録して試してみる」
といような人は最適です。
将来的なキャリア形成のために実践的な経験をつみたいという
方に最適です。
また、アルバイトやインターンシップ後に正社員としての正式
雇用も可能です。(実績あり)

雇用期間と条件:
最低3ヶ月、月曜日から金曜日まで。
就業時間は9:30~18:30
週休二日+祝日
オフィスは表参道徒歩6分。青山学院中等部のそばです。
時給、待遇は経験により相談の上、厚遇いたします。
交通費支給。

弊社について:
クロスメディア・コミュニケーションズは企業がWebやオンライン
コミュニケーションツールを活用できるようにサポートする会社
です。
具体的には、Webサイトやコミュニケーションツールのリサー
チや分析、改善の方向性や可能性、企画戦略の策定、そして
実際の構築を行っています。
独自の経験を元に数多くの大手企業との業務実績があります。

実績:
日本生活協同組合連合会
講談社
ジョンソン・エンド・ジョンソン
マイクロソフト
その他、大手企業多数
(コンサル案件は守秘義務にて社名開示出来ません)

応募方法:
下記のメールアドレスに必要条件を記入の上、メールください。
追ってご連絡の上、面接をセットアップいたします。
・住所、氏名、年齢、電話番号、メールアドレス
・経験、経歴、スキル
・簡単な志望動機
info@crossmedia.co.jp

正社員も同時募集です。気持ちのある人。新しい企業コミュニケーションの可能性を一緒に追求しましょう。
よろしくお願いします!

2007年06月05日(火)更新

「射出成形機」フェチ

「射出成形機」とは、プラスチック製品を作るとき、型(オス型とメス型を
合わせたもの)の中に溶かしたプラスチックを流し込む機械のことだ。

工業デザイナーだった頃は、自分が設計する製品の型はどうあってほし
いか、まで考えさせられていた。
なので、ニュースなどで「射出成形機」と聞くだけで、いまだにワクワクし
てしまうのだ。

プラスチック製品の出来は、型や射出成形の方法によって、まったく変
わる。
端的に言うと「精度」、「組成(やわらかさ、てざわり)」、「美しさ」だ。

例えば、黒いプラスチックは流し込みの跡が見え易かったり、色が安定
しなかったり、塗装なしで品質を出すのは難しい。

ドイツのブラウン社などは抜群にうまく、現役の頃はブラウンの電卓やひ
げそりを何台も分解し、研究したものだ。
日本が誇る精度の高いプラスチック製品の代表に「プラモデル」がある。
「プラモデル」という趣味はかなり減退しているというのが事実だが、それ
でもマーケットを牽引する「売れ筋」が「ガンプラ」と呼ばれる「ガンダムの
プラモデル」だ。

最近のものは、ダブルモールドという成形技術で、やわらかいプラスチッ
クを芯(骨)にして、硬いプラスチックで覆い、指の関節が動くものまであ
る。

そんなことに感心していたら、なんと、ガンプラを作っているバンダイが、
そのガンプラを成形している「射出成形機」のプラモデルを作ってホビー
フェア「ガンプラEXPO」で発表したのだ。
http://www.parco-shizuoka.com/web/07gundam/
「射出成形機」のプラモデルなんて、楽屋落ちのようなネタだが、ちょっと
欲しくなってしまった。

驚いたことに、これが人気なのだそうで、オンライン限定で発売されると
いうから見逃せない。
http://bandai-hobby.net/
さらに驚いたことは、まさか、とおもって検索してみると、以前にも「射出
成形機」のプラモデルが出ていたのだ。(非売品らしいが)
http://www.geocities.co.jp/Playtown/4937/models/syasyutu.htm

どうやら長野県の日精樹脂工業に工場見学に行くともらえるらしいのだ
が、今年の秋ぐらいに子供づれで行ってみようかと思う。
もちろんプラモデルは子供にもらうように見せかけて親が搾取する。
http://www.nisseijushi.co.jp/

プラモデルについては以前にブログでも書いたことがあるのでこちらも
参照してほしい。
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/118/10000605.html

2007年06月04日(月)更新

良いことを良く伝える必要性

私の幸運のひとつは、美しく、行動的な女性の友人が多いことだ。

仕事でお世話になった方から昨年紹介していただいた女性がいる。
彼女は30代になったばかりだが、文字通り世界をまたにかけ活躍
している。

昨日、その彼女の結婚披露パーティー(2次会)に参加してきた。

昨年、最初に話を伺ったときは、あまりにも展開が広いのであっけに
とられていた。それが口だけならともかく、実際に世界を飛びまわって
その行動力の連鎖でまた新しい仕事をつかんでしまうという。

勢いとはこういうことか。

飄々とした外見に似合わない行動力に恐れ入ったものだが、そんな
彼女も、昨年の夏には身体を壊し、一度短期で入院までした。
あまり大事にならず、戻ってこれたから良かったものの、彼女も人の子
だということが判り、やはり限度を超えるのはよくないんだな、と感じて
いた。

そんなことが伏線にあったのかもしれないが、今年に入って彼女の人
生は急展開。
結婚、そしてご懐妊、という連絡が立て続けに入ってきた。
彼女のことなので、そんな人生のイベントも、また人をめぐり合わせる
きっかけにしてしまうんだろうなあ、と思い、参加したイベントには、ユ
ニークな参加者であふれていた。

一点驚いたのは、わりと若い人が多いパーティーだったのだが、喫煙
率がかなり多く、またみんな良く吸う人ばかりだったのだ。

そんなに換気の良いカフェではなかったので、煙がこもり、少々息苦し
く感じた。
新婦が懐妊していることをみんな知っているのであれば、パーティー自
体を禁煙にするとか、喫煙コーナーを作るとか、すこしだけ気を使う手
立てをしてあげればよかったのに、と思った。

喫煙者を排斥するつもりもないし、糾弾するつもりもない。
ただ、世代や習慣の問題を超えて、人々が周りを慮(おもんばか)る感受性がだん
だん減少してきているように感じるのだ。

コミュニケーションの問題はほんの少し前までは企業や社会が特別気
にする必要はなかったことなのかもしれない。
しかし状況は確実に変化してきている。

こんな時代だから仕事になるのか、と思うと、こちらも気が滅入るが、実
際にはそんなことはない。

恩師は昔、ビジネスの上でデザインの必要性について説得力を持ち得
なかった私に対し、

「世の中に良いことはあふれているが、それは良く伝えなければ受け
入れてもらえない。デザインとは良いことを良く伝える力なんだ」

と言ってくれた。

企業コミュニケーションに対しても同じ思いでいる。

久しぶりに彼女に会えて、うれしかった。
そして、新しい家庭とともに、またどんな活躍をするのか、とても楽しみだ。
いつかまた、接点をみつけてご一緒しましょう。
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