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2006年10月24日(火)更新

企業WEBサイトベンチマーク

引き続き、金沢で行ってきた「メディアマスター講座」のエピ
ソードです。

この講座で、わたしの受け持ちは、この10年の企業コミュ
ニケーションにおけるメディアの変遷とオンラインメディアの
重要性の増加についてのお話でしたが、今回はワークショ
ップを交え、2週間後にその公表を行うというものです。

具体的に何を行うのか?というと、

「企業WEBサイトのベンチマーク調査」

です。
これは恒常的に弊社で行っているサービスのひとつでもあ
のですが、まずお客様からの問い合わせの多くが、「自社の
サイトをリニューアルしたいのだけれど、どこが悪いのかも
自己判断できない」というところから、導入するようになった
サービスです。
ようは、「自他のサイトをあるベクトルで客観評価することで、
現状認識と着地点を見極めるきっかけにしましょう」というこ
とです。

やり方を簡単に紹介すると、まずは競合企業や気になる企業
のサイト(10程度)を見て、そのサイトの「良いところ」と「悪い
ところ」を両方挙げて見ます。

次に海外の同業他社についても同様のことを行います。

ここまで来るとかなり客観的な評価視点が出てきます。
最後に自社サイトについて、同様に評価して見rと、今までと
違った見方ができるはずです。

こうして少なくとも3種類の場について評価してみると、自社の
ポジションや改善の方向性などがうっすらと感じられるように
なるのです。

この方法はもちろん修練も必要としますので、同様のことを
日々積み重ねることで「ものの見方」が養われてくるというこ
ともいえますが、理屈ではなく、感じることを続けるだけで結
果が見えると言う気軽さはあります。
(マッピング発想法にも同じことが言えます)

ワークショップとして発表してもらったのですが、皆さん初めて
とは思えないほどしっかり見ていらして感心しました。

「参加したほかの企業の方のレポートに新たな視点があふれ
ていてとても参考になった」

と言う意見をいただきました。

ワークショップ形式での企業サイトベンチマークはとても面白い
ので今度は自主セミナーでもやってみようと思います。

2006年10月10日(火)更新

メディアマスター養成コース

先週は金曜日から日曜日まで、金沢に出張してのセミナーがあったため、
木曜日のブログが書けませんでした。。
この金沢の2日間のセミナーというのは、石川県IT総合人材育成センター
の主催で、「メディアマスター養成コース」と銘打ったはじめてのシリーズで、
以下のような目的で設置されました。

=========================================================
高度な情報化インフラが整いつつある現代、企業はステークホルダー(企
業活動を行う上で関わる全ての人)に対し、さまざまなメディアを通して、
戦略的なコミュニケーションをとる必要があります。
「メディアマスター」とは、企業・顧客・従業員といった全てのステークホル
ダーに対して、いかに効果的なコミュニケーションを行い、それを業績へと
結び付けていくかを考え、実行し、マネジメントする人材であり、今後どの
企業においても必要不可欠です。
本講座では、社内外の情報リリースを目利きする能力を持ち、現代のデジ
タル・テクノロジーを駆使し、企業がとるべき最適な メディア戦略、情報戦略
を立案、実行、マネジメントできる人材を養成します。
==========================================================
20回にも及ぶ充実したセミナーの口火を切らせていただく形となり、とても
緊張しましたが、10数名の参加者の皆さんの意識は高く、居眠りする人も
なく、真剣に話を聞いていただくことができてとてもよかったです。

初日、台風を避けるように羽田から向かい、到着してそのまま4時間セミナ
ー、ということもあってか、初日のほうが喉に疲れが来ました。

初日の夜にプロデューサーの方と近江町市場という場外市場の中にある
庶民的な居酒屋食堂で夕食をとりましたが、安くてもお魚がおいしく、お
酒のあまり飲めない私は、お刺身だけでなく、フグの子の粕漬けと目鯛の
西京漬けでご飯1膳食べちゃいました

翌日2日目は終日セミナーだったのですが、フグ子のパワーのおかげか、
初日にもまして難なく乗り切れました。

本当は1泊2日で帰ることもできたのですが、日曜日は念願の「21世紀美
術館を見に行く」という野望があるため、もう一泊。
朝から茶屋町と武家屋敷、寺町、と歩いて美術館を見たら、となりの兼六
園に行く時間はなくなってしまいましたけど、もう十分でした。

帰りの飛行機は、晴れた夜空の上で光り輝く満月が、すーっと流れて行く
のを見ました。

今回は最後に課題をだし、2週間後にもう一度講評に伺います。

2006年09月28日(木)更新

企業ロゴの価値

ここ2、3年でセミナーや講演の機会をいただく事が増えました。
昨年のコマ数で27本、ことしは50本が目標で頑張っています。

最初に働いていた会社は、社員に教育の機会を積極的に持たせていて
年間40時間のトレーニングを義務づけていました。

おかげで若い時期から色々なセミナーを受ける事ができました。
わたしにとってラッキーだったのは、セミナーを受けるようになって
すぐに、自分でも話す側に回る機会ができたことです。
それは人事部における新人教育のサポートからでした。
担当したいくつかのセミナーのうち、反応がよく、自分でも気に入っ
ていた物は、企業のロゴについての認識を与える講義でした。

まずいきなり、何も見ずに自社のロゴをノートの描いて見ろ、といい
ます。
その会社のロゴが結構複雑だった、という事もあるのですが、意外に
まともに描ける人はほとんどいません。

それでスクリーンにロゴを見せると、いかに自分が注意して自社のロゴ
を意識していなかったか、というのがわかります。

もちろんポイントは、ロゴが上手に描けることではなく、ロゴが持つ
価値を認識する事です。

商品やパッケージ、サービスやホームページにロゴがついている意味。
ロゴがついている物の持つ意味。
そんな物を話し合っていきました。

一人一人の仕事の結晶である商品やサービス、メッセージに責任を持
つ事。それがロゴの意味です。

こんな話をした後に名刺交換をすると、渡す名刺、いただく名刺の
重みが変わってくるんです。

よくCIやVIにお金をかけて意味が分かんない、という経営者の方もい
ますが、「自社の活動に責任を持つ印」と考えれば、なぜ真剣に考え
なければいけないか、理解していただけます。

新人教育をされる機会のある方は、一度試してみてください。
そして、要領がわからない場合は、、

”私に連絡ください”(笑)

2006年08月17日(木)更新

グループマッピング

一昨日行った「グループマッピング」ですが、「いったいどういう
ものなんだ?」というお問い合わせがいくつかあったので、もう
少しお話します。

例えば、最初にテーマを決めます。
たとえば

「会議が長く、何も決まらず、生産的ではない」

というトピックに対し、

まず、参加者全員が(黄色い)ポストイットを使い、テーマに関する
様々な思いやアイディア、原因、など、ランダムに思いつくまま
一枚に1トピック書いていきます。

10分ぐらい集中すると、数10枚は書けるでしょう。

今度はチーム全員で、ホワイトボードに全てのポストイットを貼り
出してみます。

そうすると似たような意見をグループ分けすることが出来ます。
誰かがリードしてやるのではなく、みんなで話し合いながらソート
してきます。
同じだからといって決して重ねたり捨てたりしてはいけません。
また、解釈がわからないものは書いた人に聞いてもいいでしょう。

全体を眺め、それらの関連からまた思いついたアイディアを書き足し、
隙間を埋めていきます。

まず、この段階でみんなで一度読みあわせをして全体にどんな
意見があるかを把握します。

次にグループごとに順番、あるいは流れを作り、ひとつのストーリ
ーのように追えるようにします(位置を変えてもいいでしょう・ポスト
イットはこれが自由に出来るのがいいのです)。

今度は、また個別に(もしくは皆で話しながら)、どのような対策が
考えられるか、違う色のポストイットでその周りに貼っていきます。

このプロセスまで、最初は1時間ぐらい。慣れると30分ぐらいで
まとめることが出来ます。

最近はデジタルカメラも解像度が良いので、撮影しておけばあとで
議事録としてまとめるときも極めて簡単です。
(わたしは写真をパワーポイントに貼り込んで、その上から文字を
書いてまとめ上げてしまいます)

実際にはグループの中に声の大きい人や上下関係もあるので、
やりにくく感じることも少なくないようです。
最初は第3者のファシリテーターがいるととても民主的にスムーズ
に行きます。

色々な事例に適応できますのでぜひ試してみてください。
サポートが必要な際はぜひお気軽に声を掛けてください(笑)。
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