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来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
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2009年07月02日(木)更新
IABC2009参加記(9)
滞在も5日目、コンファレンスはあっという間に最終日になってしまい
ました。
この日も早朝からセッションがありましたが、最終日ということもあり、
こころなしか朝からロビーに集まる人も多く、情報交換に精を出して
いました。
私たち日本チームもルーマニアから来た参加者の方々と情報交換を
しました。
ルーマニアもまだ支部が出来ておらず、認知もこれからだといってい
ましたので今後の活動を相互報告することでお互いをベンチマークで
きるようにしましょう、と話がもりあがりました。
こうやってさまざまな国の方と話をするのは大変なことだ、と思いませ
んか?
実は逆なのです。
お互いに母国語でない英語で話し合うので語彙も限られているし、平
易な文法で話をするから、母国語の方と話をするよりもとても理解しや
すいのです。
そう強く感じたのには伏線があります。(笑・以下最終キーノート参照)
さて、最終日の朝のセッションは「オールスターセッション」といい、やはり
人気の高いスピーカーが集まりました。
今回のコンファレンスでは、昨年ほど具体的な企業の事例が多くなかった
ような気がします。私が着目していたテーマも、こころもち「インナーコミュ
ニケーション」から「コミュニケーションリーダーシップ」に寄っていたせい
もあるかもしれませんが、経営の関与の重要性や、その理解を取りつけ
るための努力やプロセスなどの話が少なくありませんでした。
(これらは非常に濃い話でした。日本ではなかなか聞くことが出来ない
内容ですね)
そしてお昼前になるとまた全員がオーディトリアムに集まりました。
最後のキーノートスピーチはイギリスのケン・ロビンソン卿によるもです。
ケン・ロビンソン卿は「ビジネスと教育に関する創造性」に関して世界
的に知られる方で、先に行われたTEDジャパンでもスピーチをされて
いました。
「急速な世の中の変化、そして不安に対し、かつてないほど個人のアイ
ディアやクリエイティビティが大切なものとなっている。」
「そして、それが受け入れられ、物事を新しい、正しい道へと導くには”伝
える、理解する、受け入れるコミュニケーション”が大事だ」というわけな
のです。
ユーモアを交えて話す卿のスピーチに会場は爆笑、拍手、そして喝采の
嵐。
なのですが、実は私にとっては非常に辛い一時間だったのです。
というのも、この方の英語がブリティッシュアクセントで非常に聴きづらく、
その場では2割程度(後半のわりとまじめな話の部分だけ)しか理解
できなかったのです。
(私の英語力はテキサス=南部なまりというかなり偏った地場で育まれた
ものなのです)
特に前半のジョークたっぷりのところがわからないというのは「置いていか
れた」感が強く、ショックでした。。。
その場でつかめたポイントは、
「常識」として固定化された思考のもたらす弊害として、世代間の考え方
の相違(若い世代は携帯やPCなどがあるので腕時計のようなシングルタ
スクの機械を腕に巻くというのは理解できない)や、文化の違いからくる
物事の捉え方の相違(東洋人は見たものを「関係性」から捉えるが西洋
人は「対象物」から捉える)などを挙げ、その柔軟性を失わないためにも
「創造性」を育む教育が重要だ。
というあたりです。
以下は先のTEDxTokyoのスピーチですが、幸いなことに日本語のキャプ
ションがついています。私自身もこれですごく救われました。
==========================================================
子供は比類なき創造性と才能を持って生まれてきているが、間違えることを
許さないような画一的な教育によってそれらがスポイルされていくのだ。
間違えることと創造的なことは違うが、間違えることを恐れていたら決して
独創的なものは思いつかない。
間違うことは最悪だという教育システムが創造性を殺していく。
会社もそのように運営されているから答えが出ないのではないのか?
==========================================================
振り返ってIABCでの彼のスピーチでも根幹は同じようなところにあったように
思います。
「企業のコミュニケーションをよくするためにはどうしたらよいのか?」
この問いに対し、さまざまな答えがあるでしょう。
(ロビンソン卿に言わせれば「あなたの創造性次第」)
「コミュニケーターは組織の中でより柔軟な思考と創造性を持つことにより
非常に重要な役割を担うことができるのではないか」
といわれたような気がしました。
ロバート・スワンさんのスピーチもそうでしたが、このような市況の中でみんな
苦しんでいる状況を見据え、IABCは私たちに「勇気を持って臨め」という
メッセージを送ってくれたのだと思いました。
仕事の状況も決して楽では有りませんでしたが、無理をして参加した価値が
ありました。
振り返ってみると本当に中身の濃い4日間でした。
知り合った沢山の人たちと「また来年会いましょうね」と声を掛け合い、会場
を後にしました。
ました。
この日も早朝からセッションがありましたが、最終日ということもあり、
こころなしか朝からロビーに集まる人も多く、情報交換に精を出して
いました。
私たち日本チームもルーマニアから来た参加者の方々と情報交換を
しました。
ルーマニアもまだ支部が出来ておらず、認知もこれからだといってい
ましたので今後の活動を相互報告することでお互いをベンチマークで
きるようにしましょう、と話がもりあがりました。
こうやってさまざまな国の方と話をするのは大変なことだ、と思いませ
んか?
実は逆なのです。
お互いに母国語でない英語で話し合うので語彙も限られているし、平
易な文法で話をするから、母国語の方と話をするよりもとても理解しや
すいのです。
そう強く感じたのには伏線があります。(笑・以下最終キーノート参照)
さて、最終日の朝のセッションは「オールスターセッション」といい、やはり
人気の高いスピーカーが集まりました。
今回のコンファレンスでは、昨年ほど具体的な企業の事例が多くなかった
ような気がします。私が着目していたテーマも、こころもち「インナーコミュ
ニケーション」から「コミュニケーションリーダーシップ」に寄っていたせい
もあるかもしれませんが、経営の関与の重要性や、その理解を取りつけ
るための努力やプロセスなどの話が少なくありませんでした。
(これらは非常に濃い話でした。日本ではなかなか聞くことが出来ない
内容ですね)
そしてお昼前になるとまた全員がオーディトリアムに集まりました。
最後のキーノートスピーチはイギリスのケン・ロビンソン卿によるもです。
ケン・ロビンソン卿は「ビジネスと教育に関する創造性」に関して世界
的に知られる方で、先に行われたTEDジャパンでもスピーチをされて
いました。
「急速な世の中の変化、そして不安に対し、かつてないほど個人のアイ
ディアやクリエイティビティが大切なものとなっている。」
「そして、それが受け入れられ、物事を新しい、正しい道へと導くには”伝
える、理解する、受け入れるコミュニケーション”が大事だ」というわけな
のです。
ユーモアを交えて話す卿のスピーチに会場は爆笑、拍手、そして喝采の
嵐。
なのですが、実は私にとっては非常に辛い一時間だったのです。
というのも、この方の英語がブリティッシュアクセントで非常に聴きづらく、
その場では2割程度(後半のわりとまじめな話の部分だけ)しか理解
できなかったのです。
(私の英語力はテキサス=南部なまりというかなり偏った地場で育まれた
ものなのです)
特に前半のジョークたっぷりのところがわからないというのは「置いていか
れた」感が強く、ショックでした。。。
その場でつかめたポイントは、
「常識」として固定化された思考のもたらす弊害として、世代間の考え方
の相違(若い世代は携帯やPCなどがあるので腕時計のようなシングルタ
スクの機械を腕に巻くというのは理解できない)や、文化の違いからくる
物事の捉え方の相違(東洋人は見たものを「関係性」から捉えるが西洋
人は「対象物」から捉える)などを挙げ、その柔軟性を失わないためにも
「創造性」を育む教育が重要だ。
というあたりです。
以下は先のTEDxTokyoのスピーチですが、幸いなことに日本語のキャプ
ションがついています。私自身もこれですごく救われました。
==========================================================
子供は比類なき創造性と才能を持って生まれてきているが、間違えることを
許さないような画一的な教育によってそれらがスポイルされていくのだ。
間違えることと創造的なことは違うが、間違えることを恐れていたら決して
独創的なものは思いつかない。
間違うことは最悪だという教育システムが創造性を殺していく。
会社もそのように運営されているから答えが出ないのではないのか?
==========================================================
振り返ってIABCでの彼のスピーチでも根幹は同じようなところにあったように
思います。
「企業のコミュニケーションをよくするためにはどうしたらよいのか?」
この問いに対し、さまざまな答えがあるでしょう。
(ロビンソン卿に言わせれば「あなたの創造性次第」)
「コミュニケーターは組織の中でより柔軟な思考と創造性を持つことにより
非常に重要な役割を担うことができるのではないか」
といわれたような気がしました。
ロバート・スワンさんのスピーチもそうでしたが、このような市況の中でみんな
苦しんでいる状況を見据え、IABCは私たちに「勇気を持って臨め」という
メッセージを送ってくれたのだと思いました。
仕事の状況も決して楽では有りませんでしたが、無理をして参加した価値が
ありました。
振り返ってみると本当に中身の濃い4日間でした。
知り合った沢山の人たちと「また来年会いましょうね」と声を掛け合い、会場
を後にしました。
2009年07月01日(水)更新
IABC2009参加記(8)
さて早いもので本日でコンファレンスも3日目になりました。
滞在しているホテルから会場までは徒歩で3分程度。慣れてきて
マリオットの裏口から入ろうとするとその脇に見たこともないようなユ
ニークな建物がありました。
覗いてみると昨年オープンしたばかりの「現代ユダヤ博物館」でした。
滞在中に一度見てみようと思い昼休みのひと時に訪れてびっくりしま
した。
美術館(のショップ)に入るのにカバンの中身検査はもちろんのこと、
金属探知棒と触診によるボディチェックがあるのです。
中がとても平和なだけに少し複雑な気持ちになりました。
勉強の中心である各セッションは昨日、本日が中心で、特に3日目は
「エキスパートパネル」と呼ばれ人気のある講師の分科会が中心で
す。
朝、日本から参加している方たちと顔をあわせると「どのセッションに
参加されますか?」とそれぞれ確認します。なにしろこれも聴きたい
あれも聴きたいという状況なのですが、せっかくなのでお互いできる
だけ違うセッションに出て共有したい、という気持ちもあるのです。
しかし、プレゼンターによってはすっと入ってくる英語とまったく入って
こない英語があり、かつ事前のハンドアウト資料もない場合は、かな
りついていくのが辛い場合もあります。
そういう時は5分で見極め、勇気を持って他のセッションに移るように
しました。
お昼間、本日のジェネラルセッションは目玉ゲストのひとり、ロバート
スワンさんです。
ロバートスワンさんといえば、日本では腕時計の記念モデルに名前を
つけられているので有名。というよりも実際の偉業についてはあまり
紹介されていないようです。彼は、初めて歩いて北極・南極の両極に
到達した記録を持つ方で、その冒険を通して地球に起きている環境の
変化や危機を伝え、現在は環境保護に関するさまざまな活動を行って
います。
彼がスピーチを通して伝えた中で印象に残っているのは、やはり「チ
ームビルディング」に関することでした。
・厳しいチャレンジを達成するためには、組みし易い仲間ばかりでは
ダメだ。
・すべての問題を「自分たちのこと」として積極的に、明るく、誇りを
もって解決する。「自然や他者のせい」にしていても前には進めない
・どんな小さな達成でもお互いに認め合い、褒め称える(大げさに)
実際、紹介されたスライドは正気の沙汰ではないようなものばかり。
その中で笑顔を振りまくクルーたち。少しでも気を抜けば凍傷や精神
錯乱に陥るのだそうです。
冒険から帰ってきたら瞳の色が変わっていた(どうやらオゾンホールの
せいではないか)とまで。
しかし彼はそれでもとまりません。同じような調査団や冒険隊が過去
に南極に置いていった1500トンものゴミを5年がかりで撤去、リサイ
クルにかけたり、世界中の教育機関に出向き、現地の学生たちと環
境問題を通じたボランティア活動を行っています。
ただ感動や感心するだけでなく、多くの「考え」を促すこのような優れた
ゲストスピーカーの話を聞けるのもIABCが他の(特にテクノロジー系
の)コンファレンスと違う大きなポイントだと思います。
この日は日本からの参加者3人で夕食をとりました。ずっと外国人の輪
の中でもまれ、少々疲れがたまっていたのかもしれません。
ガス抜きと情報共有もかねて気兼ねなく日本語でしゃべろう!というこ
ともありました。
会場の近く、いわゆるサンフランシスコの中心部は大手ホテルと旅行者
向けのレストランばかり。この日は10ブロックぐらい西の居住者中心の
落ち着いたエリアに移動し、小さなイタリアンレストランに入りました。
価格も安く、とても楽しいひと時でした。
滞在しているホテルから会場までは徒歩で3分程度。慣れてきて
マリオットの裏口から入ろうとするとその脇に見たこともないようなユ
ニークな建物がありました。
覗いてみると昨年オープンしたばかりの「現代ユダヤ博物館」でした。
滞在中に一度見てみようと思い昼休みのひと時に訪れてびっくりしま
した。
美術館(のショップ)に入るのにカバンの中身検査はもちろんのこと、
金属探知棒と触診によるボディチェックがあるのです。
中がとても平和なだけに少し複雑な気持ちになりました。
勉強の中心である各セッションは昨日、本日が中心で、特に3日目は
「エキスパートパネル」と呼ばれ人気のある講師の分科会が中心で
す。
朝、日本から参加している方たちと顔をあわせると「どのセッションに
参加されますか?」とそれぞれ確認します。なにしろこれも聴きたい
あれも聴きたいという状況なのですが、せっかくなのでお互いできる
だけ違うセッションに出て共有したい、という気持ちもあるのです。
しかし、プレゼンターによってはすっと入ってくる英語とまったく入って
こない英語があり、かつ事前のハンドアウト資料もない場合は、かな
りついていくのが辛い場合もあります。
そういう時は5分で見極め、勇気を持って他のセッションに移るように
しました。
お昼間、本日のジェネラルセッションは目玉ゲストのひとり、ロバート
スワンさんです。
ロバートスワンさんといえば、日本では腕時計の記念モデルに名前を
つけられているので有名。というよりも実際の偉業についてはあまり
紹介されていないようです。彼は、初めて歩いて北極・南極の両極に
到達した記録を持つ方で、その冒険を通して地球に起きている環境の
変化や危機を伝え、現在は環境保護に関するさまざまな活動を行って
います。
彼がスピーチを通して伝えた中で印象に残っているのは、やはり「チ
ームビルディング」に関することでした。
・厳しいチャレンジを達成するためには、組みし易い仲間ばかりでは
ダメだ。
・すべての問題を「自分たちのこと」として積極的に、明るく、誇りを
もって解決する。「自然や他者のせい」にしていても前には進めない
・どんな小さな達成でもお互いに認め合い、褒め称える(大げさに)
実際、紹介されたスライドは正気の沙汰ではないようなものばかり。
その中で笑顔を振りまくクルーたち。少しでも気を抜けば凍傷や精神
錯乱に陥るのだそうです。
冒険から帰ってきたら瞳の色が変わっていた(どうやらオゾンホールの
せいではないか)とまで。
しかし彼はそれでもとまりません。同じような調査団や冒険隊が過去
に南極に置いていった1500トンものゴミを5年がかりで撤去、リサイ
クルにかけたり、世界中の教育機関に出向き、現地の学生たちと環
境問題を通じたボランティア活動を行っています。
ただ感動や感心するだけでなく、多くの「考え」を促すこのような優れた
ゲストスピーカーの話を聞けるのもIABCが他の(特にテクノロジー系
の)コンファレンスと違う大きなポイントだと思います。
この日は日本からの参加者3人で夕食をとりました。ずっと外国人の輪
の中でもまれ、少々疲れがたまっていたのかもしれません。
ガス抜きと情報共有もかねて気兼ねなく日本語でしゃべろう!というこ
ともありました。
会場の近く、いわゆるサンフランシスコの中心部は大手ホテルと旅行者
向けのレストランばかり。この日は10ブロックぐらい西の居住者中心の
落ち着いたエリアに移動し、小さなイタリアンレストランに入りました。
価格も安く、とても楽しいひと時でした。
2009年06月30日(火)更新
IABC2009参加記(7)
2日目の夕方はアジアからの参加者が集まる懇親会がありました。
IABCはやはり米国の参加者が半分強を占めますが、ヨーロッパ、
南米、アフリカ、そして最近はアジアからの参加者が増えているよう
です。
昨年もそうでしたが、このような集まりのときはいきおい内輪っぽく
なりがちですが、IABCの幹部の方や、人気のある講師やパネリス
トなどの欧米のベテラン会員の方も参加してくださるのです。
また、今回はニュージーランド支部の方がわざわざワインを数十本
送ってくださり、みんなでワインをがぶ飲みしていました。
また、いつも驚くのはたんなる雑談に終始せず、誰かを讃えたり、
スピーチしたり、積極的に「アウトプットする」→「認める」というコミュ
ニケーションフローが出来上がっていることです。
それも、誰か1人決まった司会がいて始終取り仕切っているという
わけでもなく、自然に行われているのです。
さらにここで大きな発表があり、来年は念願のアジアでの総会を香
港で行うということになったのです。やはりアジアからでは北米の
年次総会に参加するのは旅費もかかるし人数的にも限られてくる。
アジア地区での総会であればもっと地域に根ざした交流も盛んにな
るだろう、ということです。
実際にはインターナショナルコンファレンスでは欧米の事例が多く、
(何回か米国系企業のグローバル展開の中で南米やアジアへの
展開事例はありましたが)まだまだアジアの企業がプレゼンテーシ
ョンをしたり事例紹介することは少ないようです。そういう意味でも
アジアでの開催はその内容が寄り卑近なものとなるでしょう。
(アジア総会ではみんなとても饒舌でしたのでよほど語りたいことが
多く、たまっていたのかも知れません)
いずれは日本支部、そしてアジア総会を日本で開催できたら、など
夢(プレッシャー)は広がります。
IABCはやはり米国の参加者が半分強を占めますが、ヨーロッパ、
南米、アフリカ、そして最近はアジアからの参加者が増えているよう
です。
昨年もそうでしたが、このような集まりのときはいきおい内輪っぽく
なりがちですが、IABCの幹部の方や、人気のある講師やパネリス
トなどの欧米のベテラン会員の方も参加してくださるのです。
また、今回はニュージーランド支部の方がわざわざワインを数十本
送ってくださり、みんなでワインをがぶ飲みしていました。
また、いつも驚くのはたんなる雑談に終始せず、誰かを讃えたり、
スピーチしたり、積極的に「アウトプットする」→「認める」というコミュ
ニケーションフローが出来上がっていることです。
それも、誰か1人決まった司会がいて始終取り仕切っているという
わけでもなく、自然に行われているのです。
さらにここで大きな発表があり、来年は念願のアジアでの総会を香
港で行うということになったのです。やはりアジアからでは北米の
年次総会に参加するのは旅費もかかるし人数的にも限られてくる。
アジア地区での総会であればもっと地域に根ざした交流も盛んにな
るだろう、ということです。
実際にはインターナショナルコンファレンスでは欧米の事例が多く、
(何回か米国系企業のグローバル展開の中で南米やアジアへの
展開事例はありましたが)まだまだアジアの企業がプレゼンテーシ
ョンをしたり事例紹介することは少ないようです。そういう意味でも
アジアでの開催はその内容が寄り卑近なものとなるでしょう。
(アジア総会ではみんなとても饒舌でしたのでよほど語りたいことが
多く、たまっていたのかも知れません)
いずれは日本支部、そしてアジア総会を日本で開催できたら、など
夢(プレッシャー)は広がります。
2009年06月29日(月)更新
IABC2009参加記(6)
さて、2日目の月曜日は、いわば本格スタートの初日ということに
もなります。
会場横には協賛企業の展示ブースのあるミーティングスポット(
無料ネットカフェ)もあり、多くの人が集まっています。
この日からは午前中2コマ、午後2コマ程度のセッションが基本で
お昼前に優秀なコミュニケーションを行った企業や人に送られるエ
クセスアワードの表彰スピーチやゲストスピーカーを迎えたキーノ
ートなどが行われます。
また、朝はスタートが8時から、というのも特徴的で、こちらとしても
会議のために来ているわけですから朝から時間を有効に使えるの
はありがたいことです。
(時差のため5時ぐらいに目が覚めてしまう、ということもあります)
実はIABCには「プロのコミュニケーター」としての資格認定制度が
あります。
それはゴロも良く「ABC」という資格で「Accredited Business
Communicator」、すなわち「正式に認められたプロのビジネスコミ
ュニケーター」というわけです。
この資格を取得するためにはコミュニケーターとしての実績のポート
フォリオ、筆記試験、口答試験からなります。
近い将来自分もアプライしてみようと考えています。
このような資格が自身のキャリア形成に役立つ(企業内や社会に
価値として認められている)ことが素晴らしいですし、もうひとつ、会
場でABCのバッジや名札をつけている人が、他の参加者に率先し
てアドヴァイスをしたり、セッションのパネリストとして積極的にレク
チャーを行っているのが印象的でした。
2日目の朝はこの認証資格検定の説明のセッションに出席しました。
続いては今年のエクセルアワードの受賞スピーチ、ベストバイの
ブライアン・ダン社長の話を聞きました。
実は昨年のコンファレンスでもベストバイのコミュニケーションマネー
ジャーの話を聴き、印象的だったのを覚えています。
ベストバイはいわゆる大型家電スーパーのような業態ですが、社内
コミュニケーション(イントラネット)はいわゆる販売目標や達成率、
利上げ推移などの数値ばかりだったそうです。それでは働く人のモ
チベーションや顧客の気持ちが理解できない、ということで180度
転換し、顧客や社員の意見を掬い上げ、迅速に意見交換し、対応
につなげるアクションオリエンテッドなものに変えていったのです。
些細な話ですが、そのときも前日のレセプションでたまたまこの方と
立ち話をし、名刺交換をしていたのですが、前のほうで聞いていた
僕を見つけると話の途中で「たとえばはるか遠くの日本から来たカ
ズに言わせれば、このような問題は~」と雑談や僕の名前までを
その場でさらっと盛り込む余裕や気遣いがあり、たいそう驚かされ
たのを覚えています。
その彼の上司(社長)ですから、何があっても驚きはしないのですが、
プレゼンテーションもさすが!これが「コミュニケーションリーダーシッ
プ」というものか、とうならせる面白さ、楽しさ満載でした。
受賞の経緯は飛ばしますが、「社長としてコミュニケーションから学
んだこと」をアメリカの人気番組「レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・
レターマン」のように、トップ10カウントダウンで紹介していました。
10.
社員はコンテンツではなくコンテキスト(文脈や背景、意味)を常に
求めている
9.
伝える必要があるのなら社員を呼びつけるのではなく、自分が現場
に行って会え
8.
ちょっとしたユーモアの意識を忘れるな。形式ばってまじめに伝えて
も人はすぐ忘れるが、ユーモアには意識と行動ををつなぐ磁力がある
7.
常に本音で話せ
6.
社員が会話をする場を与えよ(社内外どちらでも)
5.
間違ったときはそれを自身ですぐに認めろ(人は間違えることはある)
4.
ストーリー(会社の価値)を伝えることに集中しろ
3.
そのストーリーを出来るだけ広く、世界に伝えろ
2.
伝えるべき良い話にはふさわしいキャラクターと重要な役割がある
1.
コミュニケーションは組織の「Heart &Soul」だ
とにかく勇気のある、そして明るいリーダーだと思いました。
最後のひと言は会場に集まった全員を勇気付けてくれました。
もなります。
会場横には協賛企業の展示ブースのあるミーティングスポット(
無料ネットカフェ)もあり、多くの人が集まっています。
この日からは午前中2コマ、午後2コマ程度のセッションが基本で
お昼前に優秀なコミュニケーションを行った企業や人に送られるエ
クセスアワードの表彰スピーチやゲストスピーカーを迎えたキーノ
ートなどが行われます。
また、朝はスタートが8時から、というのも特徴的で、こちらとしても
会議のために来ているわけですから朝から時間を有効に使えるの
はありがたいことです。
(時差のため5時ぐらいに目が覚めてしまう、ということもあります)
実はIABCには「プロのコミュニケーター」としての資格認定制度が
あります。
それはゴロも良く「ABC」という資格で「Accredited Business
Communicator」、すなわち「正式に認められたプロのビジネスコミ
ュニケーター」というわけです。
この資格を取得するためにはコミュニケーターとしての実績のポート
フォリオ、筆記試験、口答試験からなります。
近い将来自分もアプライしてみようと考えています。
このような資格が自身のキャリア形成に役立つ(企業内や社会に
価値として認められている)ことが素晴らしいですし、もうひとつ、会
場でABCのバッジや名札をつけている人が、他の参加者に率先し
てアドヴァイスをしたり、セッションのパネリストとして積極的にレク
チャーを行っているのが印象的でした。
2日目の朝はこの認証資格検定の説明のセッションに出席しました。
続いては今年のエクセルアワードの受賞スピーチ、ベストバイの
ブライアン・ダン社長の話を聞きました。
実は昨年のコンファレンスでもベストバイのコミュニケーションマネー
ジャーの話を聴き、印象的だったのを覚えています。
ベストバイはいわゆる大型家電スーパーのような業態ですが、社内
コミュニケーション(イントラネット)はいわゆる販売目標や達成率、
利上げ推移などの数値ばかりだったそうです。それでは働く人のモ
チベーションや顧客の気持ちが理解できない、ということで180度
転換し、顧客や社員の意見を掬い上げ、迅速に意見交換し、対応
につなげるアクションオリエンテッドなものに変えていったのです。
些細な話ですが、そのときも前日のレセプションでたまたまこの方と
立ち話をし、名刺交換をしていたのですが、前のほうで聞いていた
僕を見つけると話の途中で「たとえばはるか遠くの日本から来たカ
ズに言わせれば、このような問題は~」と雑談や僕の名前までを
その場でさらっと盛り込む余裕や気遣いがあり、たいそう驚かされ
たのを覚えています。
その彼の上司(社長)ですから、何があっても驚きはしないのですが、
プレゼンテーションもさすが!これが「コミュニケーションリーダーシッ
プ」というものか、とうならせる面白さ、楽しさ満載でした。
受賞の経緯は飛ばしますが、「社長としてコミュニケーションから学
んだこと」をアメリカの人気番組「レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・
レターマン」のように、トップ10カウントダウンで紹介していました。
10.
社員はコンテンツではなくコンテキスト(文脈や背景、意味)を常に
求めている
9.
伝える必要があるのなら社員を呼びつけるのではなく、自分が現場
に行って会え
8.
ちょっとしたユーモアの意識を忘れるな。形式ばってまじめに伝えて
も人はすぐ忘れるが、ユーモアには意識と行動ををつなぐ磁力がある
7.
常に本音で話せ
6.
社員が会話をする場を与えよ(社内外どちらでも)
5.
間違ったときはそれを自身ですぐに認めろ(人は間違えることはある)
4.
ストーリー(会社の価値)を伝えることに集中しろ
3.
そのストーリーを出来るだけ広く、世界に伝えろ
2.
伝えるべき良い話にはふさわしいキャラクターと重要な役割がある
1.
コミュニケーションは組織の「Heart &Soul」だ
とにかく勇気のある、そして明るいリーダーだと思いました。
最後のひと言は会場に集まった全員を勇気付けてくれました。
2009年06月26日(金)更新
IABC2009参加記(5)
初日の夜はウェルカムレセプション、ということで会場もサンフランシスコの
東の波止場にある歴史的な「フェリービルディング」。
日曜日ということも有って閉まっているショッピングアーケードの十字型に
広がった廊下すべてがパーティー会場となっていました。
昨年はロックフェラーセンターのトップラウンジで、これもニューヨークらしい
印象的な会場でしたが、サンフランシスコの、まさに海を目の前にしたユニ
ークな会場でとても楽しめました。
みな、カクテルやケータリングフード(これがなかなか質が高い)を手に、
気さくに声をかけてくれるのが嬉しいです。あっというまにさまざまな国の
さまざまな立場の方と知り合うことが出来るました。
そして感じることは、国や分化は違っても課題はあまり変わらないというこ
と。そして「日本の○○という会社で○○やっていた」などという話を聞くと、
世界は狭いなあと実感します。
昨年同様、アジア地区の個別のレセプションが翌日に予定されていたの
ですが、ここでもアジアのチェアの方から呼び止められ、みんなでアジアの
企業コミュニケーターネットワークを強固にしていこうと盛り上がっていまし
た。
私の参加するセミナーやレセプションは、なぜか不思議と美男、美女が多
いのですが、今回も例外なく。(笑)
美女二人のうち右側の方は早起きしてベイブリッジをジョギングするといっ
ていたバリバリのアスリートでした。
昨日も書きましたが、IABCのWebサイトのトップにあるフラッシュは、会
場などで専属のカメラマンが参加者のポートレイトをその場で撮影してるの
ですがみな、素敵な写真です。腕が良いのはもちろんですがみなさん「見
せ方」を心得ているのもさすが、プロのコミュニケーターです。
東の波止場にある歴史的な「フェリービルディング」。
日曜日ということも有って閉まっているショッピングアーケードの十字型に
広がった廊下すべてがパーティー会場となっていました。
昨年はロックフェラーセンターのトップラウンジで、これもニューヨークらしい
印象的な会場でしたが、サンフランシスコの、まさに海を目の前にしたユニ
ークな会場でとても楽しめました。
みな、カクテルやケータリングフード(これがなかなか質が高い)を手に、
気さくに声をかけてくれるのが嬉しいです。あっというまにさまざまな国の
さまざまな立場の方と知り合うことが出来るました。
そして感じることは、国や分化は違っても課題はあまり変わらないというこ
と。そして「日本の○○という会社で○○やっていた」などという話を聞くと、
世界は狭いなあと実感します。
昨年同様、アジア地区の個別のレセプションが翌日に予定されていたの
ですが、ここでもアジアのチェアの方から呼び止められ、みんなでアジアの
企業コミュニケーターネットワークを強固にしていこうと盛り上がっていまし
た。
私の参加するセミナーやレセプションは、なぜか不思議と美男、美女が多
いのですが、今回も例外なく。(笑)
美女二人のうち右側の方は早起きしてベイブリッジをジョギングするといっ
ていたバリバリのアスリートでした。
昨日も書きましたが、IABCのWebサイトのトップにあるフラッシュは、会
場などで専属のカメラマンが参加者のポートレイトをその場で撮影してるの
ですがみな、素敵な写真です。腕が良いのはもちろんですがみなさん「見
せ方」を心得ているのもさすが、プロのコミュニケーターです。
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