ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
- ブログトップ
- ブログ個人トップ
前ページ
次ページ
2008年06月24日(火)更新
IABC2008 International conference
先週末から今週いっぱいの予定でニューヨークに来ている。
4月に続いての出張だが、今回はIABC( International association
of business communicators )という、企業コミュニケーションに
関わる専門職の協会のいわば年次勉強会だ。
私自身はサラリーマン時代にこの協会を知り、15年間あこがれて参加
できるチャンスを伺っていたので、今回はひとつの夢の実現といえば
大げさだが、これを還元する使命感も高いので同時にプレッシャーも
感じている。
もちろん初めての参加だが、聞けば年々注目度が高まってきているようで
今年は1700人を越える参加者だそうだ。4月にサンフランシスコで
行われた会合は250人足らずでアットホームだったが規模だけでなく
参加者も熱い。北は北海道、じゃなかったデンマーク、南はブラジル、
ニュージーランドまで、本当にバラエティに富んでいる。日本からの参加
者は私以外に一人だけということもあり、みんな「何で日本からはあまり
参加者がいないの?」とよく聞かれた。
さて、会議の内容はおいおい詳しく伝えるとして、今日のトピックは今年
一年の企業のコミュニケーション功労者に対する表彰式で、今年選ばれた
一人がマリオットホテルグループの社長、ビル・マリオットさん(76歳)
だった。
このスピーチがあまりにもすばらしく、1700人を超える参加者の賛辞の
拍手はしばしなりやまず、本当に嵐のようだった。
マリオットさんは若いころ親がレストランをやっていたそうで、25歳の
ときに「ホテルを始めるからお前も手伝え」といわれたそうだ。
「ホテルなんてどんな仕事か知らないからできないよ」
といったら、
「俺も初めてだから心配するな」
と返された。
「まあ、若いときでも素直に聞くとこういうチャンスを得ることもある」
となんとも切れが良い。
50年でここまで大きなビジネスに育てたのもすごいが、スピーチの
冒頭でも「競合相手のホテルで受賞スピーチをするのはとても残念だが
(会場はヒルトン)」ときついジョークをかますなど、全編ユーモアに
あふれたスピーチからも彼の愛される人柄がとてもよく感じ取れた。
表彰の直接的な理由はブログをやっていることでもあるのだが、24歳の
ブログマネージャーが彼の話を聞き取り、文章に起こしているものの脚色
やセンサーシップはないそうで、商売の宣伝はやらないのを原則としてい
るそうだ。
「70になるまでブログもフェイスブックも知らなかったけど、テクノロ
ジーの進化は常にコミュニケーションに対する考え方やチャンス、創造性
を与えてくれる。それによって可能性が広がるのを感じるので、話すこと、
聞くこと、伝えること、理解することがより充実してうれしい」
すごい76歳!
いまだに一年の3分の2は世界各国の自分のホテルチェーンに出向いて
滞在しているのだそうで、その情熱は尋常ではないと感じた。
そういわれてウェブを見ると、なるほどヒルトンよりマリオットの企業
ページのほうが会社が感じられるつくりになっている気がする。
帰りは1700人中もうひとり(だけ)日本から参加している方と会う
ことができ、ふたりでアジア系の、肩のこらない食事をとって油抜き。
こちらのコンファレンスはスタートが朝の7時15分でほぼ一日みっちり!
時差もありさすがに夕方には意識を失いそうになったが、あと2日、なん
とか歯を食いしばってできるだけたくさん吸収して帰るつもりだ。
4月に続いての出張だが、今回はIABC( International association
of business communicators )という、企業コミュニケーションに
関わる専門職の協会のいわば年次勉強会だ。
私自身はサラリーマン時代にこの協会を知り、15年間あこがれて参加
できるチャンスを伺っていたので、今回はひとつの夢の実現といえば
大げさだが、これを還元する使命感も高いので同時にプレッシャーも
感じている。
もちろん初めての参加だが、聞けば年々注目度が高まってきているようで
今年は1700人を越える参加者だそうだ。4月にサンフランシスコで
行われた会合は250人足らずでアットホームだったが規模だけでなく
参加者も熱い。北は北海道、じゃなかったデンマーク、南はブラジル、
ニュージーランドまで、本当にバラエティに富んでいる。日本からの参加
者は私以外に一人だけということもあり、みんな「何で日本からはあまり
参加者がいないの?」とよく聞かれた。
さて、会議の内容はおいおい詳しく伝えるとして、今日のトピックは今年
一年の企業のコミュニケーション功労者に対する表彰式で、今年選ばれた
一人がマリオットホテルグループの社長、ビル・マリオットさん(76歳)
だった。
このスピーチがあまりにもすばらしく、1700人を超える参加者の賛辞の
拍手はしばしなりやまず、本当に嵐のようだった。
マリオットさんは若いころ親がレストランをやっていたそうで、25歳の
ときに「ホテルを始めるからお前も手伝え」といわれたそうだ。
「ホテルなんてどんな仕事か知らないからできないよ」
といったら、
「俺も初めてだから心配するな」
と返された。
「まあ、若いときでも素直に聞くとこういうチャンスを得ることもある」
となんとも切れが良い。
50年でここまで大きなビジネスに育てたのもすごいが、スピーチの
冒頭でも「競合相手のホテルで受賞スピーチをするのはとても残念だが
(会場はヒルトン)」ときついジョークをかますなど、全編ユーモアに
あふれたスピーチからも彼の愛される人柄がとてもよく感じ取れた。
表彰の直接的な理由はブログをやっていることでもあるのだが、24歳の
ブログマネージャーが彼の話を聞き取り、文章に起こしているものの脚色
やセンサーシップはないそうで、商売の宣伝はやらないのを原則としてい
るそうだ。
「70になるまでブログもフェイスブックも知らなかったけど、テクノロ
ジーの進化は常にコミュニケーションに対する考え方やチャンス、創造性
を与えてくれる。それによって可能性が広がるのを感じるので、話すこと、
聞くこと、伝えること、理解することがより充実してうれしい」
すごい76歳!
いまだに一年の3分の2は世界各国の自分のホテルチェーンに出向いて
滞在しているのだそうで、その情熱は尋常ではないと感じた。
そういわれてウェブを見ると、なるほどヒルトンよりマリオットの企業
ページのほうが会社が感じられるつくりになっている気がする。
帰りは1700人中もうひとり(だけ)日本から参加している方と会う
ことができ、ふたりでアジア系の、肩のこらない食事をとって油抜き。
こちらのコンファレンスはスタートが朝の7時15分でほぼ一日みっちり!
時差もありさすがに夕方には意識を失いそうになったが、あと2日、なん
とか歯を食いしばってできるだけたくさん吸収して帰るつもりだ。
2008年06月02日(月)更新
6月18日米国最新事例に学ぶ「明日の企業広報」セミナーのお知らせ
4月に引き続き、6月も自主セミナーを開催します。
これは先日訪問した米国のコンファレンスでのフィードバックも兼ねた
オリジナルな内容となっています。
来る6月18日、クロスメディア・コミュニケーションズでは”米国最新事例に
学ぶ「明日の企業広報」”と題し、企業広報、コミュニケーション担当者に向
けたセミナーを実施いたします。
変化の激しい世の中で自社の広報コミュニケーションを再考する契機となるこ
とを願います。ぜひ奮ってご参加ください。
■企業広報担当者対象セミナー
~米国最新事例に学ぶ「明日の企業広報」~
───────────────────────────────────
○日時: 2008年06月18日(水)19:00~21:00
○場所: 渋谷 ティーズ東宝ビル別館
○会費: 8,000円(消費税込み)
○募集人員: 50名
○講師: クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 雨宮和弘
○参加条件: 企業広報など社内外のコミュニケーション業務に携わる方
※1社3名以上のご参加の場合、1名さまにつき2000円の割引をいたします。
■セミナー概要
───────────────────────────────────
近年、企業のオンラインコミュニケーションは、ブログやSNS、ソーシャル
ニュースサイトなどの台頭により、その対応が難しくなってきました。
企業側も、ただネットツールを導入すれば解決できるものではなく具体的な改
善のプロセスを手探りしている状況です。
テクノロジーやインフラの普及状況は変わらないのに、なぜ企業のネット活用
において日米の企業コミュニケーションの差がなかなか縮まらないのか?
わたしたちが海外の先進実例から見出した答えは、ツールやテクノロジーの活
用以前、すなわち「組織マネジメント」「業務プロセスの見直し」「人材育成
モデル」にあります。
本セミナーは単なる海外企業のオンラインコミュニケーション事例紹介にとど
まらず、それらを通した企業広報の組織、業務、キャリアの将来を見据えたユ
ニークなセミナーです。
■セミナー詳細・お申し込み
───────────────────────────────────
以下のPDFファイルをダウンロードの上、お申込書(資料の3枚目)に必要
事項を記入して、FAXでお送りください。
http://www.crossmedia.co.jp/seminar/20080618registration.pdf
これは先日訪問した米国のコンファレンスでのフィードバックも兼ねた
オリジナルな内容となっています。
来る6月18日、クロスメディア・コミュニケーションズでは”米国最新事例に
学ぶ「明日の企業広報」”と題し、企業広報、コミュニケーション担当者に向
けたセミナーを実施いたします。
変化の激しい世の中で自社の広報コミュニケーションを再考する契機となるこ
とを願います。ぜひ奮ってご参加ください。
■企業広報担当者対象セミナー
~米国最新事例に学ぶ「明日の企業広報」~
───────────────────────────────────
○日時: 2008年06月18日(水)19:00~21:00
○場所: 渋谷 ティーズ東宝ビル別館
○会費: 8,000円(消費税込み)
○募集人員: 50名
○講師: クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 雨宮和弘
○参加条件: 企業広報など社内外のコミュニケーション業務に携わる方
※1社3名以上のご参加の場合、1名さまにつき2000円の割引をいたします。
■セミナー概要
───────────────────────────────────
近年、企業のオンラインコミュニケーションは、ブログやSNS、ソーシャル
ニュースサイトなどの台頭により、その対応が難しくなってきました。
企業側も、ただネットツールを導入すれば解決できるものではなく具体的な改
善のプロセスを手探りしている状況です。
テクノロジーやインフラの普及状況は変わらないのに、なぜ企業のネット活用
において日米の企業コミュニケーションの差がなかなか縮まらないのか?
わたしたちが海外の先進実例から見出した答えは、ツールやテクノロジーの活
用以前、すなわち「組織マネジメント」「業務プロセスの見直し」「人材育成
モデル」にあります。
本セミナーは単なる海外企業のオンラインコミュニケーション事例紹介にとど
まらず、それらを通した企業広報の組織、業務、キャリアの将来を見据えたユ
ニークなセミナーです。
■セミナー詳細・お申し込み
───────────────────────────────────
以下のPDFファイルをダウンロードの上、お申込書(資料の3枚目)に必要
事項を記入して、FAXでお送りください。
http://www.crossmedia.co.jp/seminar/20080618registration.pdf
2008年05月29日(木)更新
日本経営協会セミナー:大阪
一昨日の午後より大阪に移動し、昨日は朝から終日でセミナーを行ってきた。
今回は初めてのお付き合いとなる日本経営協会さんの主催の「インターネ
ット広報実践講座」セミナー。以下の項目につきそれぞれ1時間半程度、
4回に分けてお話をさしあげた。
1.ネットによって変わる企業広報(1:45)
2.ネット時代のメディアリレーションと危機対応(1:15)
3.社内広報とネットツールの活用(1:15)
4.企業広報によるウェブサイトマネジメント(1:20)
この「オンライン広報専科」ネタは、元はといえば共同PRで実施してい
たレジメが元になっており、当初2時間X10回というものだった。
それが、やはり毎週金曜日の夜を2ヶ月半とられるのはキツい(わたしも
キツい)ということで、2日間連続で2時間X6コマに変更になり、ここ
数年ある程度圧縮した内容に落ち着いていた。
今回はさらにそれを1日バージョンに再圧縮したので、ぎりぎりまでレジ
メを絞るのに苦慮していた。できるだけ沢山の事例をお見せしたいとは思
うのだが、あまり詰め込みすぎても咀嚼する時間がなくなり却って理解の
妨げになりかねない。
今回は20数名の参加者の方に集まっていただいた。通常PR関連のセミ
ナーといっても、企業広報系の担当者よりもマーケティングコミュニケー
ション系の方が多い場合がほとんどなのだが、今回の参加者の方は、ほと
んどが企業広報あるいは総務系の方で、とても熱心で多くの質問をいただ
けたのもありがたかった。
また、いつも思うのだが、たいがい一人か二人、睨むように熱い視線を
送ってくる方がいる(男性)。気にしいの私は不満があるのかとひやひ
やしているのだが、名刺交換すると破顔で「いやあ、まさに悩んでいる
ツボにヒットするお話でとても勉強になりました」とおっしゃる。
どっと緊張感が解けた。
まだまだ聞いていただく方にリラックスしていただく努力が足りないの
かとも思うが、話芸だけで食べているわけではないのでその道の遠さに
気が遠くなる思いだ。
写真は前日の夕方にホテルにチェックインしたときに見た六甲に沈む
夕日。
そしてその残像が目に焼きついてとった食事は、、、
「ぼてじゅうのネギ焼き」
今回は初めてのお付き合いとなる日本経営協会さんの主催の「インターネ
ット広報実践講座」セミナー。以下の項目につきそれぞれ1時間半程度、
4回に分けてお話をさしあげた。
1.ネットによって変わる企業広報(1:45)
2.ネット時代のメディアリレーションと危機対応(1:15)
3.社内広報とネットツールの活用(1:15)
4.企業広報によるウェブサイトマネジメント(1:20)
この「オンライン広報専科」ネタは、元はといえば共同PRで実施してい
たレジメが元になっており、当初2時間X10回というものだった。
それが、やはり毎週金曜日の夜を2ヶ月半とられるのはキツい(わたしも
キツい)ということで、2日間連続で2時間X6コマに変更になり、ここ
数年ある程度圧縮した内容に落ち着いていた。
今回はさらにそれを1日バージョンに再圧縮したので、ぎりぎりまでレジ
メを絞るのに苦慮していた。できるだけ沢山の事例をお見せしたいとは思
うのだが、あまり詰め込みすぎても咀嚼する時間がなくなり却って理解の
妨げになりかねない。
今回は20数名の参加者の方に集まっていただいた。通常PR関連のセミ
ナーといっても、企業広報系の担当者よりもマーケティングコミュニケー
ション系の方が多い場合がほとんどなのだが、今回の参加者の方は、ほと
んどが企業広報あるいは総務系の方で、とても熱心で多くの質問をいただ
けたのもありがたかった。
また、いつも思うのだが、たいがい一人か二人、睨むように熱い視線を
送ってくる方がいる(男性)。気にしいの私は不満があるのかとひやひ
やしているのだが、名刺交換すると破顔で「いやあ、まさに悩んでいる
ツボにヒットするお話でとても勉強になりました」とおっしゃる。
どっと緊張感が解けた。
まだまだ聞いていただく方にリラックスしていただく努力が足りないの
かとも思うが、話芸だけで食べているわけではないのでその道の遠さに
気が遠くなる思いだ。
写真は前日の夕方にホテルにチェックインしたときに見た六甲に沈む
夕日。
そしてその残像が目に焼きついてとった食事は、、、
「ぼてじゅうのネギ焼き」
2008年02月13日(水)更新
リスクマネジメントは企業を守る。
3月13日(木)に宣伝会議で「危機管理広報セミナー」を開催すること
になった。
このセミナーは通常のものと違い、朝から夕方まで一日かけて、4人
の講師がメディア対応、オンライン対応、実体験からの事例紹介を
行うものだ。
わたしはオンラインにおける事例紹介と対応方法などを担当するが、
これらは過去数年にわたるオンラインの対応を時系列にバックログを
取っていたものを事例としてご紹介するものだ。
すなわち、オンラインの危機対応は経過を見られるため、「謝っておし
まい」にはならないのだ。
また、実体験からの事例紹介は不二家の広報室長が参加してくだ
さる。
興味本位では済まされない、生々しいお話しが聞けることを今から
楽しみにしている。
お世話になっている宣伝会議さんによると、元々広告宣伝系で始めた
教育講座だが、近年は広報コミュニケーション系の講座が増え、しか
も参加者の集まりが早くなってきているという。
危機管理広報セミナー
http://www.sendenkaigi.com/kyoiku/crisis/index.html
になった。
このセミナーは通常のものと違い、朝から夕方まで一日かけて、4人
の講師がメディア対応、オンライン対応、実体験からの事例紹介を
行うものだ。
わたしはオンラインにおける事例紹介と対応方法などを担当するが、
これらは過去数年にわたるオンラインの対応を時系列にバックログを
取っていたものを事例としてご紹介するものだ。
すなわち、オンラインの危機対応は経過を見られるため、「謝っておし
まい」にはならないのだ。
また、実体験からの事例紹介は不二家の広報室長が参加してくだ
さる。
興味本位では済まされない、生々しいお話しが聞けることを今から
楽しみにしている。
お世話になっている宣伝会議さんによると、元々広告宣伝系で始めた
教育講座だが、近年は広報コミュニケーション系の講座が増え、しか
も参加者の集まりが早くなってきているという。
危機管理広報セミナー
http://www.sendenkaigi.com/kyoiku/crisis/index.html
2008年01月23日(水)更新
日本経団連・経済広報センター講演
一昨日は昼過ぎから大手町の経団連ホールにて、経済広報セン
ター主催の講演を行った。
今年初めての講演で、いよいよ今年も始まった、という感じだ。
タイトルは「オンライン活用で変わる企業広報」というもので、約2
時間この10余年の企業のウェブ活用を振り返り、現状の課題と
今後に向けての提案を行った。
当初夜半に雪が降るといわれていた寒い日であったが、驚いたこ
とに寒い中、百名を超える参加者の方の数に集まっていただき久
々に緊張を覚えた。
参加者の方の興味の深さは事前に事務局の方から伺ってはいた
が、多分に講演の時間が限られており、どうしても総花的な内容
にならざるを得ないところもあった。結果的におおむね好評をいた
だくことが出来、少しほっとしている。
質疑も複数の方からいただき非常に有難かった。どれもが実践的
な内容だったので、断片的だが補足をかねて紹介する。
Q1:
オンライン化したステークホルダーへの対応は学べたが、メディア
への対応もオンライン化すべきなのか?またその方法は?
A1:
直接のやり取りを通じより理解を深めていただく、という点におい
ては従前と変わりはない。
傾向として必要な情報をオンライン上で提供し、効率化を図ろうと
する企業が増えているのは事実だし、それを望むメディアも多い。
多くの海外企業、あるいは外資系企業のウェブサイトをみると
「Press page」とか「Media page」というようなタグ(ボタン)がある。
ちょうど採用サイト(海外には日本ほどリッチな採用サイトはあまり
見受けられない。特に新卒向けは特異。もっとも私自身10数年前
にこのような採用サイトのきっかけを作ったひとりなのだが)やIR
向けに特化したサイトのように、メディアの方(記者や編集者)が
ワンストップでニュースソースと企業情報(ロゴや写真、経営者の
バイオなど)を取得できるようにしたサイトだ。
サウスウェスト航空やウォルマートなどが内容が充実していて有
名だ。しかもそれぞれ独自ドメインで展開している。
サウスウェスト航空プレスページ
http://www.swamedia.com/
ウォルマート(以下のアドレスの「Wal-mart media center」)
http://www.walmartfacts.com/
また、日本でも一部の業界(特に一般に情報開示の制限のある医
薬業界など)は記者を登録制にして情報の保護と、より特定のメデ
ィアコンタクトに対しての潤沢な情報提供を行っている企業もある。
Q2:
社内に(同じ広報部門内にも)オンライン(WEB)を通じた企業コ
ミュニケーションに理解のある仲間が少ない。
どのように説得、あるいは理解を取り付けていけば社内の活動を
より円滑にしていけるか?
A2:
これはオンラインに限らず、部門をまたいだコーポレートコミュニケー
ションを行おうとすると必ず出てくる問題だ。
現状、金(予算)をたくさん持っている部門の力が強いことが多く、
予算規模の小さい広報部の意見は取り入ってもらえないことが多
い。
私自身(サラリーマン時代)の経験だが、広報部門内は言うに及ば
ず、他部門との協調を行うために一番最初に宣言することは「これ
は自身や自部門(広報)のエゴのためにやるものではない」という
ことだ。
次に活動の根拠を一番わかりやすいところに落とし込んで始めるこ
と、すなわち「コストの削減」などだ(経営者が売上増加の次に喜
ぶこと)。
おおむね広報部門やコミュニケーション担当は企業内で「利益を生
まないコスト部門」と認識されているところが多い。まずはその意識
を変えさせることから始める、というわけだ。
「広報部がコミュニケーションプログラムに関与することによって、ま
ずコストが削減され、しかもメッセージの統合が図られ効果(評判、
ブランド、シェア、登録、売上げ、など)が上がる」
という認知が広まると活動しやすくなる。
そのためにも業務プロセス全般に対する理解、他部門の部門コスト
に対する活動主旨、さらにいえば相対する担当者の任務を把握する
ところまで出来ると仕事が楽になる。
もちろん企業ごとにビジネスのプロセスや部門のあり方は違うが、
その会社において一番フィットするコミュニケーション職務のポジシ
ョンを得るためにはこのぐらい根本から考え方を変えてアプローチ
するのが、かえって近道なのだ。
ター主催の講演を行った。
今年初めての講演で、いよいよ今年も始まった、という感じだ。
タイトルは「オンライン活用で変わる企業広報」というもので、約2
時間この10余年の企業のウェブ活用を振り返り、現状の課題と
今後に向けての提案を行った。
当初夜半に雪が降るといわれていた寒い日であったが、驚いたこ
とに寒い中、百名を超える参加者の方の数に集まっていただき久
々に緊張を覚えた。
参加者の方の興味の深さは事前に事務局の方から伺ってはいた
が、多分に講演の時間が限られており、どうしても総花的な内容
にならざるを得ないところもあった。結果的におおむね好評をいた
だくことが出来、少しほっとしている。
質疑も複数の方からいただき非常に有難かった。どれもが実践的
な内容だったので、断片的だが補足をかねて紹介する。
Q1:
オンライン化したステークホルダーへの対応は学べたが、メディア
への対応もオンライン化すべきなのか?またその方法は?
A1:
直接のやり取りを通じより理解を深めていただく、という点におい
ては従前と変わりはない。
傾向として必要な情報をオンライン上で提供し、効率化を図ろうと
する企業が増えているのは事実だし、それを望むメディアも多い。
多くの海外企業、あるいは外資系企業のウェブサイトをみると
「Press page」とか「Media page」というようなタグ(ボタン)がある。
ちょうど採用サイト(海外には日本ほどリッチな採用サイトはあまり
見受けられない。特に新卒向けは特異。もっとも私自身10数年前
にこのような採用サイトのきっかけを作ったひとりなのだが)やIR
向けに特化したサイトのように、メディアの方(記者や編集者)が
ワンストップでニュースソースと企業情報(ロゴや写真、経営者の
バイオなど)を取得できるようにしたサイトだ。
サウスウェスト航空やウォルマートなどが内容が充実していて有
名だ。しかもそれぞれ独自ドメインで展開している。
サウスウェスト航空プレスページ
http://www.swamedia.com/
ウォルマート(以下のアドレスの「Wal-mart media center」)
http://www.walmartfacts.com/
また、日本でも一部の業界(特に一般に情報開示の制限のある医
薬業界など)は記者を登録制にして情報の保護と、より特定のメデ
ィアコンタクトに対しての潤沢な情報提供を行っている企業もある。
Q2:
社内に(同じ広報部門内にも)オンライン(WEB)を通じた企業コ
ミュニケーションに理解のある仲間が少ない。
どのように説得、あるいは理解を取り付けていけば社内の活動を
より円滑にしていけるか?
A2:
これはオンラインに限らず、部門をまたいだコーポレートコミュニケー
ションを行おうとすると必ず出てくる問題だ。
現状、金(予算)をたくさん持っている部門の力が強いことが多く、
予算規模の小さい広報部の意見は取り入ってもらえないことが多
い。
私自身(サラリーマン時代)の経験だが、広報部門内は言うに及ば
ず、他部門との協調を行うために一番最初に宣言することは「これ
は自身や自部門(広報)のエゴのためにやるものではない」という
ことだ。
次に活動の根拠を一番わかりやすいところに落とし込んで始めるこ
と、すなわち「コストの削減」などだ(経営者が売上増加の次に喜
ぶこと)。
おおむね広報部門やコミュニケーション担当は企業内で「利益を生
まないコスト部門」と認識されているところが多い。まずはその意識
を変えさせることから始める、というわけだ。
「広報部がコミュニケーションプログラムに関与することによって、ま
ずコストが削減され、しかもメッセージの統合が図られ効果(評判、
ブランド、シェア、登録、売上げ、など)が上がる」
という認知が広まると活動しやすくなる。
そのためにも業務プロセス全般に対する理解、他部門の部門コスト
に対する活動主旨、さらにいえば相対する担当者の任務を把握する
ところまで出来ると仕事が楽になる。
もちろん企業ごとにビジネスのプロセスや部門のあり方は違うが、
その会社において一番フィットするコミュニケーション職務のポジシ
ョンを得るためにはこのぐらい根本から考え方を変えてアプローチ
するのが、かえって近道なのだ。
«前へ | 次へ» |