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2007年03月06日(火)更新

口説いているのはあなただけではない(かも知れない)

日曜日から月曜日にかけて三重県の松阪に行ってきた。
内容としては「効果の出るプレゼンテーションセミナー」というものだ。

プレゼンテーション系のハウツーの本は多いし、セミナーも多い。
話し方や印象も大事。最近であればパワーポイントのまとめ方も
大事だ。

しかしものの3時間足らずでそれらを全てカバーするのは難しいし、
人の受け売りをまとめても面白くない。

もちろん、プロのプレゼンターを養成するためのセミナーでもない
ので、いきなりテレビのMCのような振る舞いを期待すべくもない。
今回のポイントは3つあった。

一つ目は、「良いデザイン」、「伝わるデザイン」とはどういうものか。
デザインの基礎要素、色、形、そして文字を解説し、「やっては行けない事」
を説いた。

二つ目は、「考えを短時間にまとめる方法」。
マッピングのアレンジで、これを個人とグループで実習した。

三つ目は勝負の仕方だ。
つい、プレゼンテーションというと、1対1の勝負で、自分をいかに売り込むか、
とか、自社のサービスやプランを理解してもらうか、に腐心しがちだが、
あなたの知らないところで、他のチームもアプローチしているかもしれない、
と考える事が大事なのだ。
すなわち、もし、自分以外の会社やチームが同じ相手にアプローチするとしたら、
どんな違うアプローチが考えられるか。
そのなかで自分のプランはどれだけ優位性を保てるのか。

これは一つの危機管理とも言えるが、一度事前にこのような水平展開を
考慮に入れておくと、想定質問の準備が楽なだけでなく、プレゼンテーション
をしながら相手の興味がどの辺りにあるのかを探りながらアピールポイントを
しぼって行く事も可能になるのだ。

プレゼンテーションはライブだから、このようなコールアンドレスポンスを
行う事で相手と一緒に着地点を見つけて行く事が成功の鍵なのだ。

2007年03月02日(金)更新

アウトプットが多いとインプットも増える

2月にはいってから、ブログの更新がままならない。

ひとつには、久しぶりに腰を痛め、余剰時間が減って
しまったこともある。

さらには業務そのものが立て込んでいること。

加えて2月からセミナーの依頼が増えていること。
先週に引き続き、今週も2本。そして週末に移動して
月曜日は松阪でのセミナー。
セミナーが増えれば比例して多くの方とお会いできる。
その場で難しいご質問をたくさんいただくが、個別にお
話しすると、現場の色んな悩みや伺えるので逆にとても
参考になる。
また、事後にも結構メールをいただき、とても励みになる。
ぶつけただけのことは帰ってくる、というのがうれしい。


3月は久しぶりに自社会議室を使っての自主セミナーを
開催しようと画策している。(下記参照)

今までご縁をいただいた方には個別にメールでお知らせ
する予定だが、興味をいただければご連絡いただきたい。

・企業の対応に見るオンライン危機対応の実際

・効果的な意思決定を促すプレゼンテーションセミナー

・変化する広報コミュニケーションとキャリア形成

【日程は未定】

2007年02月22日(木)更新

明日は長野

セミナーのお仕事をいただくのは、新しい方とお会いできるので
とてもうれしい。

しかし本当にうれしいのは、「また来てください」というリピート・
オーダーをいただくことだ。
長野のお客様から声をかけていただくのは2年ぶり。
もちろん同じ話はできない。

前回は、ブログ活用が主題だったが、今回はイントラネット。
世の中的には、ブログやソーシャルメディアがホットだが、企業
ではイントラネットや社内コミュニケーションが本当にホットなよ
うだ。

これは、ブログやSNS、グループウェアなどのソーシャルメディア
系のコミュニケーションツールが急激に発達したことと関連が少
なくない。「簡単に導入できそうだから使ってみたい」と思うから
こそ、どう使うかしっかり考えたい、と思うようになってきたので
はないだろうか。

私としては、すぐにツールに落とすのではなく、こういう機会だか
らこそ、検討するべきことがあると考える。

それは、

「その会社のコミュニケーション特性を認知し活かすこと」

と、

「担当者のキャリアイメージを作ること」

だ。

会社や組織は一つ一つ個性があり、違うもの。同じツール、同じやり
方でも活かせる会社とそうでないところがある。
そして、担当者がその活動を通して会社から認知され、さらなる仕事
につなげていかなければ意味がない。
継続して社内コミュニケーションを拡充していくためにはとても大
事なことだ。

さて長野。
本当は、ゆっくり観光をかねていきたいのはやまやまだが、それ
はまた少し先にとっておこう。

2007年02月21日(水)更新

「広報」と「広告」の違い

ここ一週間ほど、ちょっとしたことで腰痛が再発し、それを鎮める
のに躍起になっていた。
出張が続いており、引きずりたくないということもあって久しぶり
に鍼に行ったり。。でも、一番効いたのは「タイガーバーム」だっ
た。

季節の変わり目は油断大敵だ。

さて、よく取りあげあれる質問に、「広報」と「広告」の違い、という
ものがある。
「広報」は一般的に、メディアや社会に対し、ニュース性・新規性
のある企業情報や、消費者や一般大衆に知らせる価値のある
製品やサービス、活動に関わる情報を提供し、メディア(マスコミ
&ソーシャルメディア)の判断や裁量で報道してもらうものだ。

「広告」は料金を払って新聞や雑誌の紙面、テレビやラジオの
放送時間を買い、出稿主が自ら作成した表現によって、視聴者や
読者に訴求する活動といえる。

多くの場合は、それぞれに担当部署が違い、それぞれの予算で
行う場合がほとんどだが、一般的にどうしても「広告」の方がコスト
がかかる。

そこで、「コーポレート・コミュニケーション」の見地が乏しい企業の
場合、短絡的に

「今期は広告費を徹底的に抑えて、広報でしのげ」

というような指令が下ったりする。

コスト面から見れば、理屈はわかるのだが、これは一番避けたい
ことで、多くの危険をはらむ。

なぜなら広告も継続することで認知を維持するところがあり、急に
盛り上がったり、急にやめたりすると、メッセージよりもその差異が
目立ってしまい逆効果となるわけだ。

広報の立場から言えば、広告で認知のベースを作っておくことで、
記事を読んだ読者が「あの会社か」と関連付ける効果を失うため
だ。

本当はもうひとつ、大きな理由があるのだが、言及できない理由
がある、といえば想像がつくだろうか?

さらに、最近では「ソーシャルメディア」と呼ばれる、WEB上の個人
ブログやコミュニティの影響力が大きくなってきており、これに対す
る企業のアプローチでの試行錯誤がさかんに行われている。

今までのメディリレーションや広告とは違い、企業のコミュニケーシ
ョン担当者は自社に対する話題の質や存在を把握し、理解すると
ころから始めなければならない。

私のお客様の多くは「広報担当」の方が多いが、上記のよう「広
告、あるいはマーケティングとの連動」、さらにはソーシャルメディア
の理解と対応、加えて社内情報共有の加速化など、業務内容が
大幅に拡大・変化しており、とてもいままでの「広報」のくくりで片
付けられない様相を呈してきた。

弊社自身が誰を対象にどんなサービスすればよいのか、不安を
覚える時もあるが、数々のお客様から今いただいている課題を
考えると、答えはツールやソリューションではなく、まず「人と組織
の支援」となるようだ。

一緒に変化を起こして行けるのであれば、これほどやりがいを感じ
る仕事はない。

さて、今週は長野、翌週は東京で2本、そして翌々週は三重県の
松坂でセミナーだ。
使いまわしのできるレジメがあれば楽なのだが、、ほとんどそうは
行かないのが現実だ。

2007年02月09日(金)更新

PR(メディアリレーション)は苦手だった

昨日敏腕PRプランナーを紹介したのは、PRパーソンとして本当に
上手だなあと思ったからだが、それというのも、私自身がメディアリ
レーションに対し、苦手意識を持っているからなのだ。

彼女のように思いをうまく伝えられる人、そしてメディアの方たちと
良い関係を持ち続けられる才能は本当にうらやましい。

私自身が広報部に転属になったとき、自分ではコーポレートコミュ
ニケーションをやりたかったのだが、マネージャーからはPR全般の
勉強をして目ディリレーションマネージャーをやれ、といわれた。
コーポレートコミュニケーションはその当時の会社にとっても未知で
ありチャレンジでもあるので、まずは実利をとってその上でなら、と
いう保険をかけられたのだろう。
インターネットの商用利用がスタートした時期とも重なり、実質メデ
ィアリレーションをやったのは1年ちょっとだったが、どうも「かけひき」
のようなものがでてくると、とたんに融通の利かない自分が出てきて、
結局メディアの方たちと良い関係を作りきれないことが多かった。
使命感と緊張で、どうにも固さが抜けない。

現在ではよくプレゼンやセミナー、講演などの機会をいただくが、
この場合一番悩むのは「最初のつかみをどうするか」だ。

米国では
「Maintain your sense of humor」
という言葉があるが、要は、
「そんなにシリアスで余裕がなくって大丈夫か?」
ということなのだ。

リラックスできる場を作ってから話しに入るぐらいの奴でないと、
信用できない、ぐらい考えているのだ。

「相手の立場に立った、思いやりのある姿勢」

今ちょうど、あるレポートをまとめているところだったので、あらためて
この言葉は金言だった。
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