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来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
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2010年01月21日(木)更新
NEC 社長と部長直接対話
本日の日経産業新聞に目立たないけど面白い記事が出ていました。
NECの矢野社長が、NEC本体の部長職にある方の約7割と一部のグ
ループ企業の部長職の方の一部、あわせて約1500人の方と直接
対話を行う、という内容です。
1回に150人ずつ、仕事や会社に関する質疑に答えながら現場の
リーダーである部長たちと問題意識の共有を行い、社内の活性化に
つなげる、というものです。
情報通信の最先端企業でもあるNECさんでさえ、今この時代にこの
ようにアナログな取り組みを行うというのは非常に印象的です。
(もちろん賞賛の意味で、です)
今の時代ですから、情報流通、共有ならナレッジシェアリングツールや
イントラネットで効率的に、と考えがちです。もちろんNECさんでも、
そのようなツールは活用しているでしょう。そんななか、NECの矢野社
長がこういうアクションを取る意義を考えてみました。
それはコミュニケーションの多様性です。
電子的なツールを使ったコミュニケーションは「行間」や「間合い」、
「顔色」や「ニュアンス」が伝わりにくいものです。
2チャンネルや携帯メール、ツイッターなども顔文字や独特の表現、
独自のマナーなどを織り込みながらある意味生き生きとした文化を
形成してきた(してきている)と思います。
ビジネスの現場で使うツール(イントラネットやナレッジシェアツール)
ではそういうコンテキストを加味しにくいことから、「どこまで話せばよ
いか、開示すればよいか、その間合いがつかめないからどうしても
情報開示や共有を臆してしまう」という意見が少なくないのです。
そういう意味でも、まずはアナログに会ってみる、というのは価値が
あると思います。(きっとアナログだけで終わらせないでしょうから)
その上でツールを使うことになるでしょうから、そこで共有された間
合い、コンテキストは急激に社内に伝播するでしょう。きっと近い将来、
NECさんのビジネスに(良い意味で)変化がおきると思います。
近年私が見聞きしたコミュニケーション先進企業の多くは、このよ
うなアナログな機会を生産性の高いデジタルツールに組み込むこと
に長けています。
たとえば紙媒体やカードなど、どこでも持ち運べる、目に付くマテリア
ルでスローガンやメッセージ、問いかけをデリバリー(可視化)し、
質問や意見を聞き入れる対応窓口を設ける。そこで起きたトランザクシ
ョンを逐次ネットツールで開示していく、というようなものです。
成功している会社は無理な情報管理や監査、コントールは行わず、まず
聞き入れること、細やかに対応することに集中しています。
そこで信頼形成を行うことで活性化が進むと信じているからです。
さらにコミュニケーションに関わる組織が機能している企業はこのしくみ
を持って外(顧客、株主、社会)と内(社員や内部関与者)とをつなぐ
役割を担っています。この段において、広報やコミュニケーション担当者
の役割がかなり変化してきていることがわかると思います。
振り返って今回のNECさんの記事は見た目には地味なもので(失礼)
広報として一般的にメディアリレーションを行っている立場からすると
よく記事になったな、という印象は否めないかもしれません。逆にみれ
ば、それほどコミュニケーションの問題は深い課題として多くの企業、
特にトップの念頭にあるという証左だと思います。
小さな記事の中に、大きな変化の兆しが見えたような気がしました。
NECの矢野社長が、NEC本体の部長職にある方の約7割と一部のグ
ループ企業の部長職の方の一部、あわせて約1500人の方と直接
対話を行う、という内容です。
1回に150人ずつ、仕事や会社に関する質疑に答えながら現場の
リーダーである部長たちと問題意識の共有を行い、社内の活性化に
つなげる、というものです。
情報通信の最先端企業でもあるNECさんでさえ、今この時代にこの
ようにアナログな取り組みを行うというのは非常に印象的です。
(もちろん賞賛の意味で、です)
今の時代ですから、情報流通、共有ならナレッジシェアリングツールや
イントラネットで効率的に、と考えがちです。もちろんNECさんでも、
そのようなツールは活用しているでしょう。そんななか、NECの矢野社
長がこういうアクションを取る意義を考えてみました。
それはコミュニケーションの多様性です。
電子的なツールを使ったコミュニケーションは「行間」や「間合い」、
「顔色」や「ニュアンス」が伝わりにくいものです。
2チャンネルや携帯メール、ツイッターなども顔文字や独特の表現、
独自のマナーなどを織り込みながらある意味生き生きとした文化を
形成してきた(してきている)と思います。
ビジネスの現場で使うツール(イントラネットやナレッジシェアツール)
ではそういうコンテキストを加味しにくいことから、「どこまで話せばよ
いか、開示すればよいか、その間合いがつかめないからどうしても
情報開示や共有を臆してしまう」という意見が少なくないのです。
そういう意味でも、まずはアナログに会ってみる、というのは価値が
あると思います。(きっとアナログだけで終わらせないでしょうから)
その上でツールを使うことになるでしょうから、そこで共有された間
合い、コンテキストは急激に社内に伝播するでしょう。きっと近い将来、
NECさんのビジネスに(良い意味で)変化がおきると思います。
近年私が見聞きしたコミュニケーション先進企業の多くは、このよ
うなアナログな機会を生産性の高いデジタルツールに組み込むこと
に長けています。
たとえば紙媒体やカードなど、どこでも持ち運べる、目に付くマテリア
ルでスローガンやメッセージ、問いかけをデリバリー(可視化)し、
質問や意見を聞き入れる対応窓口を設ける。そこで起きたトランザクシ
ョンを逐次ネットツールで開示していく、というようなものです。
成功している会社は無理な情報管理や監査、コントールは行わず、まず
聞き入れること、細やかに対応することに集中しています。
そこで信頼形成を行うことで活性化が進むと信じているからです。
さらにコミュニケーションに関わる組織が機能している企業はこのしくみ
を持って外(顧客、株主、社会)と内(社員や内部関与者)とをつなぐ
役割を担っています。この段において、広報やコミュニケーション担当者
の役割がかなり変化してきていることがわかると思います。
振り返って今回のNECさんの記事は見た目には地味なもので(失礼)
広報として一般的にメディアリレーションを行っている立場からすると
よく記事になったな、という印象は否めないかもしれません。逆にみれ
ば、それほどコミュニケーションの問題は深い課題として多くの企業、
特にトップの念頭にあるという証左だと思います。
小さな記事の中に、大きな変化の兆しが見えたような気がしました。
2010年01月14日(木)更新
「東京見物」和田誠(著)
友人が「最近、面白いマンガがある」と勧めてくれたので昼休みに青山ブック
センターに行って来ました。
しかしそこで発見したのは「マンガが読めない」自分でした。
あれだけ好きだった諸星大二郎のマンガも、Kちゃんに借りたけど先日読みき
れなかった。
脳の老化というなら、なぜ急にアイアンメイデンを聴けるようになったんだろう。
どちらかというと「眼の機能」の問題かもしれません。
結局トン子ちゃんは買えませんでした。。。(涙)
しかしふと目線を上に上げてみると、壁にはなにやら精緻なイラストの展示が。
それが稀代のイラストレーター、和田誠さんの「東京見物」の原画展だったの
です。
この本は講談社から出版され、70年前の同名の絵本と2冊合本になって箱入
りで出版されました。
これがとても面白いのです。同じ場所を70年後に和田さんがイラストで再現して
いるのでその劇的な変化を読み取ることが出来ます。
さらにその和田さんのイラストの色使いを見て、思い出したものがあります。
それは、小泉癸巳男(こいずみきしお)さんという、戦前に活躍された版画家の
「東京百景」という作品です。
小さい画像であれば「東京デジタルミュージアム」のサイトで見ることが出来ま
すが、この画集は2年がかりぐらいで古本屋のオンラインサイトをチェックし、一
昨年鎌倉の古本屋さんで破格の安値で入手しました。(どうでも良い話です)
小泉癸巳男は日本よりも海外で評価が高く、私がその存在を知ったのも、ナショ
ナルジオグラフィックの雑誌の中でした。
何故評価が高いのかというと、彼の版画の画風、そして色が(海外の人に好ま
れる)(そして私も大好きな)アールデコテイストに溢れていたからなのです。
もちろん今回の和田さんの本はそのまま掴んでレジに直行でした。
3世代、とは言わないまでも、小泉さんの東京、そして70年前の絵本画家の東
京、そして和田さんの東京を見比べるというのはとても面白い体験になります。
もし青山の青山ブックセンターに寄れる方は貴重(で精緻)な原画を見る
チャンスです。(16日の土曜日にはトークショーもあるようです。)
センターに行って来ました。
しかしそこで発見したのは「マンガが読めない」自分でした。
あれだけ好きだった諸星大二郎のマンガも、Kちゃんに借りたけど先日読みき
れなかった。
脳の老化というなら、なぜ急にアイアンメイデンを聴けるようになったんだろう。
どちらかというと「眼の機能」の問題かもしれません。
結局トン子ちゃんは買えませんでした。。。(涙)
しかしふと目線を上に上げてみると、壁にはなにやら精緻なイラストの展示が。
それが稀代のイラストレーター、和田誠さんの「東京見物」の原画展だったの
です。
この本は講談社から出版され、70年前の同名の絵本と2冊合本になって箱入
りで出版されました。
これがとても面白いのです。同じ場所を70年後に和田さんがイラストで再現して
いるのでその劇的な変化を読み取ることが出来ます。
さらにその和田さんのイラストの色使いを見て、思い出したものがあります。
それは、小泉癸巳男(こいずみきしお)さんという、戦前に活躍された版画家の
「東京百景」という作品です。
小さい画像であれば「東京デジタルミュージアム」のサイトで見ることが出来ま
すが、この画集は2年がかりぐらいで古本屋のオンラインサイトをチェックし、一
昨年鎌倉の古本屋さんで破格の安値で入手しました。(どうでも良い話です)
小泉癸巳男は日本よりも海外で評価が高く、私がその存在を知ったのも、ナショ
ナルジオグラフィックの雑誌の中でした。
何故評価が高いのかというと、彼の版画の画風、そして色が(海外の人に好ま
れる)(そして私も大好きな)アールデコテイストに溢れていたからなのです。
もちろん今回の和田さんの本はそのまま掴んでレジに直行でした。
3世代、とは言わないまでも、小泉さんの東京、そして70年前の絵本画家の東
京、そして和田さんの東京を見比べるというのはとても面白い体験になります。
もし青山の青山ブックセンターに寄れる方は貴重(で精緻)な原画を見る
チャンスです。(16日の土曜日にはトークショーもあるようです。)
2010年01月12日(火)更新
「My Credo (マイクレド)」浜口 隆則、村尾 隆介 (著)
「クレド」は良く「信条」と訳されることが多いのですが、外資系の企業と
お付き合いが多い私にすぐ思い出されるのは、ジョンソン・エンド・ジョン
ソン社です。
J&Jでは、まさにそこで働く全ての人のコアバリューとして「わが信条(ク
レド)」というものを共有しています。
http://www.jnj.co.jp/group/community/credo/index.html
企業規模の大小に関わらず、最近は業績そのものよりも、経営者も含めて
働く人の意識によってわずかなほころびからあっという間に会社そのものの
存亡に関わる事件や事故につながることも少なくありません。
私自身がここ何年か、海外の企業コミュニケーション関連のコンファレンス
に参加していても、「社内コミュニケーション」や「価値の共有」といったものの
重要性を問う機会が非常に増えてきたように感じています。
この本は企業や組織というよりも、どちらかというと個人に根ざして書かれて
います。
ワークシートも付いていますし、ある意味自己啓発系の本だ、と言ってしまえ
ばそれまでです。
ただ、読んで作者の方々に非常に共感を覚えたのは「社会の変化の捉え方」
の的確なところです。
==========================================================
社会の変化が直線的で連続した時代から不連続な時代へ移行している。
しかし、一個人として、常にそのように変化対応を迫られても、なかなか
すべてこなしきれるものではなく、とても疲れる。
社会はすでに全体主義から個人主義の競争に変わっているので、今まで帰
属していた共同体はもうあなたを癒してはくれない。
それを他人事としてみれば、社会規範の希薄化が進むので個人で抱える
悩みが増えることになる。
流されないためには、自分のルール(軸)を持ち、しかしそれがひとりよがりに
ならないように相対比較できる基準を持つコトが肝要だ。
==========================================================
というような流れです。
オチを書くのはやめておきます。
しかし後半に友人の名前とともに非常に染みるエピソードも出てきました。
単なる自己啓発ではなく、「ひとり広報」など、組織に立ち向かって奮闘してい
る人には、自身と組織、会社とどう関わり、アクションを起こしていけばよいのか、
そんな読み方も出来る本でした。
お付き合いが多い私にすぐ思い出されるのは、ジョンソン・エンド・ジョン
ソン社です。
J&Jでは、まさにそこで働く全ての人のコアバリューとして「わが信条(ク
レド)」というものを共有しています。
http://www.jnj.co.jp/group/community/credo/index.html
企業規模の大小に関わらず、最近は業績そのものよりも、経営者も含めて
働く人の意識によってわずかなほころびからあっという間に会社そのものの
存亡に関わる事件や事故につながることも少なくありません。
私自身がここ何年か、海外の企業コミュニケーション関連のコンファレンス
に参加していても、「社内コミュニケーション」や「価値の共有」といったものの
重要性を問う機会が非常に増えてきたように感じています。
この本は企業や組織というよりも、どちらかというと個人に根ざして書かれて
います。
ワークシートも付いていますし、ある意味自己啓発系の本だ、と言ってしまえ
ばそれまでです。
ただ、読んで作者の方々に非常に共感を覚えたのは「社会の変化の捉え方」
の的確なところです。
==========================================================
社会の変化が直線的で連続した時代から不連続な時代へ移行している。
しかし、一個人として、常にそのように変化対応を迫られても、なかなか
すべてこなしきれるものではなく、とても疲れる。
社会はすでに全体主義から個人主義の競争に変わっているので、今まで帰
属していた共同体はもうあなたを癒してはくれない。
それを他人事としてみれば、社会規範の希薄化が進むので個人で抱える
悩みが増えることになる。
流されないためには、自分のルール(軸)を持ち、しかしそれがひとりよがりに
ならないように相対比較できる基準を持つコトが肝要だ。
==========================================================
というような流れです。
オチを書くのはやめておきます。
しかし後半に友人の名前とともに非常に染みるエピソードも出てきました。
単なる自己啓発ではなく、「ひとり広報」など、組織に立ち向かって奮闘してい
る人には、自身と組織、会社とどう関わり、アクションを起こしていけばよいのか、
そんな読み方も出来る本でした。
2010年01月11日(月)更新
カルレイネン・プロジェクト「不平の合唱団」
昨日は娘のバレエのレッスンの帰り、そのまま六本木ヒルズに向かい
家族で森美術館の「医学と芸術展」を見てきました。
医学はもちろん命を救うためのものですが、その探求の中に生まれた
研究資料、写真、機材、道具、すべてが「芸術性」を帯びるまでに昇華
されている事が実感できる、特異で興味深い展覧会でした。
子供たちには少し刺激の強い展示もありましたが、ひゃーひゃー言いな
がらも割と飽きずに見ていたほうだと思います。
(今まで一番こらえしょうがなかったのは上野で行われた唐招提寺展で
ゆっくり東山魁夷の屏風絵を見たかったのですが15分でアウトでした)
実は今回の展示は出口の脇におおきなプロジェクションルームがあり、
別の企画展が行われていたのです。
それが表題の「MAMプロジェクト:テレルヴォ・カルレイネンとオリヴァー・
コフタ=カルレイネンの”不平の合唱団”」でした。
世界各地で地元の一般市民を集め、彼らに日常の不平不満をその地元
らしい楽器とアレンジで合唱曲にし、大声で歌う姿をビデオで捉える、とい
うプロジェクトです。
ひとつの国に対し、約10分足らずのドキュメンタリータッチの映像ですが、
それぞれのお国柄が出ていて、とても楽しかったです。子供は床に転が
って笑ってみていました。
ヘルシンキ、サンクトペレルブルグ(旧レニングラード)、ハンブルグ、
シンガポール、シカゴ、加えて日本の合唱を見ることが出来ます。
下記のサイトではビデオが見られます。
http://www.complaintschoir.org/choirs.html
英語のキャプションがあるのである程度は理解できると思いますが、森美
術館に行けば全て日本語字幕、および日本での合唱が見られます。
風刺は民衆パワーの源泉であることが再認識できます。
「医学と芸術展」はオマケで、この展示とスカイデッキからの東京夜景で
1500円でも高くないと思います。
もうひとつ!
森美術館に「年間パスポート」が出来ました。
1年間5000円で美術展と東京シティビュー、スカイデッキ、マドラウンジに
何度でもご入館可能になります。(ミュージアムショップも5%引き)
決して森美術館の回し者ではありませんが、格安だと思います。
さっそく今回から買って利用することにしました。
(同伴者も値引きになります)
家族で森美術館の「医学と芸術展」を見てきました。
医学はもちろん命を救うためのものですが、その探求の中に生まれた
研究資料、写真、機材、道具、すべてが「芸術性」を帯びるまでに昇華
されている事が実感できる、特異で興味深い展覧会でした。
子供たちには少し刺激の強い展示もありましたが、ひゃーひゃー言いな
がらも割と飽きずに見ていたほうだと思います。
(今まで一番こらえしょうがなかったのは上野で行われた唐招提寺展で
ゆっくり東山魁夷の屏風絵を見たかったのですが15分でアウトでした)
実は今回の展示は出口の脇におおきなプロジェクションルームがあり、
別の企画展が行われていたのです。
それが表題の「MAMプロジェクト:テレルヴォ・カルレイネンとオリヴァー・
コフタ=カルレイネンの”不平の合唱団”」でした。
世界各地で地元の一般市民を集め、彼らに日常の不平不満をその地元
らしい楽器とアレンジで合唱曲にし、大声で歌う姿をビデオで捉える、とい
うプロジェクトです。
ひとつの国に対し、約10分足らずのドキュメンタリータッチの映像ですが、
それぞれのお国柄が出ていて、とても楽しかったです。子供は床に転が
って笑ってみていました。
ヘルシンキ、サンクトペレルブルグ(旧レニングラード)、ハンブルグ、
シンガポール、シカゴ、加えて日本の合唱を見ることが出来ます。
下記のサイトではビデオが見られます。
http://www.complaintschoir.org/choirs.html
英語のキャプションがあるのである程度は理解できると思いますが、森美
術館に行けば全て日本語字幕、および日本での合唱が見られます。
風刺は民衆パワーの源泉であることが再認識できます。
「医学と芸術展」はオマケで、この展示とスカイデッキからの東京夜景で
1500円でも高くないと思います。
もうひとつ!
森美術館に「年間パスポート」が出来ました。
1年間5000円で美術展と東京シティビュー、スカイデッキ、マドラウンジに
何度でもご入館可能になります。(ミュージアムショップも5%引き)
決して森美術館の回し者ではありませんが、格安だと思います。
さっそく今回から買って利用することにしました。
(同伴者も値引きになります)
2010年01月05日(火)更新
モノからコト、そしてヒトへ
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
年初にとても嬉しかったことは、最初に働いていた会社の人事本部長、マーケ
ティング本部長、そして直属の上司だった方々(皆さんすでにリタイヤされてい
ます)からいち早く年賀状をいただいたことです。
すでに20年近く前のご縁を温かい言葉で紡いでいただき、とても嬉しかったです。
ありがとうございました!
さて、1週間ほど前ですが、昨年暮れの日本経済新聞「日本創造会議」というコ
ラムに、工業デザイナーの奥山清行さんのインタビューが掲載されていました。
奥山さんはGMを始め、ピニンファリーナ、ポルシェなどでカーデザイナーとして
活躍され、帰国後に独立起業された方です。
http://www.kenokuyama.jp/
印象に残っている言葉は
「日本に帰ってきて感じたことは日本企業から世界的な商品やビジネスモデルが
消えつつあることだ。欠けているのは”ことづくり”だ」
というものです。
いわば「エクスペリエンス・デザイン」の欠如、とおっしゃっているのです。
私自身も工業デザイナーとして社会人をスタートしましたが、外資系企業でアメリ
カやヨーロッパのマーケットに向けた商品をデザインしていました。当初、そこで
求められる「感性工学」のようなものが理解できず苦労した経験があります。
線や形、色が固い、というレベルではなく、思わず手に取りたくなる素因を導き出
さなければライバル(主に日本企業)の製品に負ける、といわれました。
話を今日、そしてオンラインコミュニケーションに移しても同じことが言えると思いま
す。
お友だちの本荘修二さんの本ではないが、多くの日本企業のウェブサイトは、まだ
まだ「つまらない」。
年間50本以上のセミナーを通して500人以上の企業ウェブ担当者とお会いする
のですが、多くの方が問題意識は高いものの、どこから手をつければよいのか、
解決の糸口が見つからないままでいます。
それは、アクセシビリティや必要十分な情報開示を行っても「明快な結果が得られ
ない」からです。
では、どのように解決していけばよいのでしょうか?
そのヒントを冒頭の奥山さんのインタビューに見つけました。
「コト」は「モノを作り出す現場」に沢山存在しています。
しかし「コト」を顕在化させる、すなわち人々の感性に訴えるように導き出すには、
やはり優秀なコミュニケーターが必要なのです。
また、今日のコミュニケーターは一方的なプロパガンダだけ扱えば良いわけではな
く、ユーザーや社会の欲するもの、言いたいことを機敏に受け止める感性も必要に
なります。
すなわち、双方の橋渡しをするブリッジのような役割なのです。
多くの企業には、現在、そのような役職や組織は存在していないかもしれません。
やろうと思えば、まず自分で動き、小さくても一つ一つ結果を出し、社内説得し
予算と役職と評価を勝ち取っていかなければなりません。外資出身で恵まれてい
るといわれることも多いのですが、私自身も同様にやってきました。
会社によっては「賭け」になる場合もあるでしょう。
しかしそれをチャンスと捉えるならば、やりがいのある仕事を作ることができるはず
です。
今年も微力ながら、ビジネスコミュニケーションに会社の成功とキャリアアップを
賭けるコミュニケーターをサポートしていきます。
本年もよろしくお願いいたします。
本年もよろしくお願いいたします。
年初にとても嬉しかったことは、最初に働いていた会社の人事本部長、マーケ
ティング本部長、そして直属の上司だった方々(皆さんすでにリタイヤされてい
ます)からいち早く年賀状をいただいたことです。
すでに20年近く前のご縁を温かい言葉で紡いでいただき、とても嬉しかったです。
ありがとうございました!
さて、1週間ほど前ですが、昨年暮れの日本経済新聞「日本創造会議」というコ
ラムに、工業デザイナーの奥山清行さんのインタビューが掲載されていました。
奥山さんはGMを始め、ピニンファリーナ、ポルシェなどでカーデザイナーとして
活躍され、帰国後に独立起業された方です。
http://www.kenokuyama.jp/
印象に残っている言葉は
「日本に帰ってきて感じたことは日本企業から世界的な商品やビジネスモデルが
消えつつあることだ。欠けているのは”ことづくり”だ」
というものです。
いわば「エクスペリエンス・デザイン」の欠如、とおっしゃっているのです。
私自身も工業デザイナーとして社会人をスタートしましたが、外資系企業でアメリ
カやヨーロッパのマーケットに向けた商品をデザインしていました。当初、そこで
求められる「感性工学」のようなものが理解できず苦労した経験があります。
線や形、色が固い、というレベルではなく、思わず手に取りたくなる素因を導き出
さなければライバル(主に日本企業)の製品に負ける、といわれました。
話を今日、そしてオンラインコミュニケーションに移しても同じことが言えると思いま
す。
お友だちの本荘修二さんの本ではないが、多くの日本企業のウェブサイトは、まだ
まだ「つまらない」。
年間50本以上のセミナーを通して500人以上の企業ウェブ担当者とお会いする
のですが、多くの方が問題意識は高いものの、どこから手をつければよいのか、
解決の糸口が見つからないままでいます。
それは、アクセシビリティや必要十分な情報開示を行っても「明快な結果が得られ
ない」からです。
では、どのように解決していけばよいのでしょうか?
そのヒントを冒頭の奥山さんのインタビューに見つけました。
「コト」は「モノを作り出す現場」に沢山存在しています。
しかし「コト」を顕在化させる、すなわち人々の感性に訴えるように導き出すには、
やはり優秀なコミュニケーターが必要なのです。
また、今日のコミュニケーターは一方的なプロパガンダだけ扱えば良いわけではな
く、ユーザーや社会の欲するもの、言いたいことを機敏に受け止める感性も必要に
なります。
すなわち、双方の橋渡しをするブリッジのような役割なのです。
多くの企業には、現在、そのような役職や組織は存在していないかもしれません。
やろうと思えば、まず自分で動き、小さくても一つ一つ結果を出し、社内説得し
予算と役職と評価を勝ち取っていかなければなりません。外資出身で恵まれてい
るといわれることも多いのですが、私自身も同様にやってきました。
会社によっては「賭け」になる場合もあるでしょう。
しかしそれをチャンスと捉えるならば、やりがいのある仕事を作ることができるはず
です。
今年も微力ながら、ビジネスコミュニケーションに会社の成功とキャリアアップを
賭けるコミュニケーターをサポートしていきます。
本年もよろしくお願いいたします。
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