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2007年02月08日(木)更新

バレンタイン・チョコレートビールは売り切れ

MIXIの広報コミュニティで知り合った、神奈川の地ビールの会社の
広報を担当する女性プランナーがいる。

中小企業(失礼)にとって、お金のかかる広告宣伝よりも、広報PR
の効果によって販売促進を図ることの有用性を体現するような活躍
をされている。

地道にこつこつと、しかし確実にカバレージを増やし、そして迎えた
バレンタイン商戦。
この会社の仕掛けた「インペリアルチョコレートスタウト」は完売だ。

http://www.sanktgallenbrewery.com/


情報発信は、単なる事象の通知から、思いを紡ぐものへと急激に変
化している。
彼女のPRのうまさは、カバレージを読むとわかる。本人の「地ビール
に対する思い」がストレートにメディアに伝わっているのだろう。
彼らもその思いを乗せてかいてる。この差は大きい。

わたしは残念ながらビールは飲まないが、日本のビール醸造発祥の
地(諸説はあるが)、横浜にある日本最初のビール工場跡地に作られ
た「元町プール」に浸かって育った経緯があり(笑)、神奈川県で
「地ビールのパイオニアがいる」という話を聞き、興味を持っていた。

都内でも買えるし、通販も可能なので興味があればぜひ日本の地ビ
ールの実力を試してほしい。

2007年02月07日(水)更新

ビジュアルコミュニケーションの重要性

グラフィックデザインやデザインディレクションに関わっていて、
日本では商業写真の品質が低い、とずっと感じてきた。
そして私自身、この分野が米国でかなり体系化されているの
を知り、独自に勉強してきた。

このあたりの経緯は以下のブログエントリーに詳しいので一読
願えると幸いだ。

インダストリアルフォトグラフィーの世界
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/105/10001589.html

実際、これを実践すべく、色々なカメラマンと話をしてきたのだが、
昨年暮れに知り合ったカメラマンの方にピンとくるものがあり、

「じゃあ、雨宮さんをネタにどれだけやれるかやってみませんか?」

ということで恥ずかしながら会社の会議室で先日撮影してもらった。
意図を伝えることをきちんとするだけで、ライト1本でここまで変わる
のか、と正直驚いた。

モデルの質を上げることはできないが、写真の雰囲気は劇的に
変わる。

以下、素人がそのままデジカメで撮影したサンプル(使用前)と
ディレクションを入れたプロの撮影(使用後)


before

after

かなり有名な企業のサイトや広告でも安易に著作権フリーの写
真を使っている例を散見する。(外国人の社員がいないのに外人
が働くイメージ写真使ったり)
多くの代理店や制作会社のデザインディレクターはいまだ無頓着
だ。

単に社長のポートレート写真だけでなく、ここには多くの即効性の
ある可能性が秘められていると思う。
もっと具体的な多くの例をお見せできる。興味のある方はぜひコ
ンタクトしてほしい。

*今回のエントリー(と写真)、本人そうとう勇気を振り絞っています。
かなり恥ずかしいのですが、思いを伝えたい一念で恥を忍んでやっています。
ご理解ください。

2007年02月01日(木)更新

不二家、不祥事の功罪

ヤフーニュースの「食品の安全性」というトピックを見ると、不二家の影に
隠れているかのように同様の不祥事を公表している会社の多いこと。。。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/food_safety/news_stories_1.html

確かにこのタイミングなら注目される危険性は少ないし。
こんな危機管理(?)をやる会社というのも情けないな。

しかし今回のヤフーニュースのように同様のトピックでくくられると
浮かび上がってしまうというのは皮肉なものだ。
もうごまかしが利かない世の中だ、ということを悟ってほしい。
さもなくば、社員の信頼は得られず、遅かれ早かれ事業は衰退
していくだけではないか。

今日は、
「雨宮さん、CSRの観点からコミュニケーションの上手な事例を
ご存知ありませんか?」という問い合わせをもらった。

本当に功を奏している会社がやっていることは、得てして実直で
地味な場合が多い。
しかし、継続し積み重ねている。
継続できるということは、社員が理解しているということだ。

2007年01月31日(水)更新

「コミュニケーションプロフェッショナル」を育てろ

先週の経団連のセミナーは20余名のご参加をいただき、
終日のセッションにもかかわらず、イントラネットや社内
コミュニケーションへの興味を反映してか、とても盛会だ
った。

やはり事例を聞く機会が少ない話題だけに、ゲストの化
粧品会社の方のセッションでは、多くの質問が出た。
(ちょっと妬けたが・笑)

前回は40名以上の参加者だったため、参加者の方から
話を伺いにくかったのだが、20名ぐらいということもあり、
今回はあまり一方的な講義にするのはやめて参加者の
皆さんから話を聞く機会を設けるようにした。
イントラや社内コミュニケーションの悩みや問題点は、
「フィードバックや双方向性が築けない」点と、「クロスメデ
ィア媒体(印刷物とイントラネットなど)のすみわけ」が多か
った。

また、単に業務として社内コミュニケーションやイントラだけ
ではなく、今後の広報、企業コミュニケーションを担当する
人のキャリアにも言及した。
これはとても重要なものだと感じている。

なぜかというと、わたし自身の経験も含め、日本では、ほ
とんど現場の人間がまだまだ孤独で、職能としての企業
コミュニケーションに将来を見出せないまま、

「なんとなく3年ぐらい」

責務を担っているのが現状だからだ。

昨今の食品会社や放送会社のように、大きくインパクトの
ある不祥事が起きた場合、既存の広報のファンクションでは
ぬぐいけれないのが現状だ。
なぜならこれらの不祥事が発覚するほとんどのきっかけは
内部告発であり、内部告発しなければ不正が巣食ってしまう
というのは、企業のミッションが間違っているか、きちんと現
場にバリューとして伝わっていないか、どちらかだからだ。

経営が「コミュニケーションプロフェッショナル」を育て、活用
すれば上記のような企業も、どこかの国の厚生労働大臣も
そのブランドや信頼を失墜させることはなかったのではない
だろうか。

変革に対するチャレンジ、品質、そしてコミュニケーション。
この3つが今後の企業に重要なファクターだと感じる。

2007年01月30日(火)更新

失言は繰り返す

時事ネタを取り上げるつもりはないけど、厚生労働大臣の発言はひどすぎる。

で、その後に記者に囲まれた時も彼は一人で釈明しようとしているように見えた。周りに彼を守ろうとする人の存在が全く見えない。
要職にある人をサポートする人がいないと言うのが全く不思議。

おつき合いのあるPRエージェンシーの取締役の方も、「一番売れないサーボスが”スポークスパーソントレーニング”だ」という。
企業トップの場合、不祥事が明るみに出そうになって初めて受けようとする所もあるそうだ。

その目的は「会社を守るため」ではなく、単なる自己保身だ。
国会議員や大臣は、官僚に作ってもらった答弁を読むだけで普段からきちんとディベートする習慣がないのも失言を産みやすくなる原因ではないか。

前の総理大臣は、内容はともかく、こういう時の対応でも、感情を表現するのがうまく、それが見える事で存在が印象づけられていた気がする。そういう意味でコミュニケーションの上手な人だったな。
今の総理大臣も人々の感情に応える対応の重要性に気がつかないと支持率の下落は収まらない。当初のアピアランスの良さが仇となる。

企業のリーダーだってこれだけ努力しているんだから、国の要職の方も国会や講演会のときにプロジェクターを用意して論旨をパワーポイントでまとめ、それにそって話をするとか、工夫してはどうか?逆に言えばその論旨から離れないように気をつければ失言も減るのではないか。

美しい日本も良いけど、そんな余計なお世話もしたくなる。
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