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2006年06月01日(木)更新

ラッキーをつかみ取る技術

ラッキーをつかみ取る技術
小杉 俊哉


小杉さんと出会ったのはさる人事教育系の企業でのお手伝いが
きっかけだったと思います。

元は外資のIT企業の人事部長などを歴任され独立、キャリアデベ
ロップメントをテーマに様々な事業や講演、教育などを手がけてい
らっしゃいます。

主に人事関係の本をいくつも書かれていて、ほとんど読ませていた
抱いてはいるのですが、その中でもこの本はユニーク。
「事の本質」に触れた画期的な本だと思いました。

「事の本質」、すなわち成功する秘訣の一端に触れているからです。
前書きの転載です:

私は、二つの会社の人事の責任者として千人以上の人と面接をし
てきました。
また、独立後も七年間、多くのベンチャー経営者に会い、ベンチャー
幹部採用のお手伝いをして、数多くの人たちを見てきました。
キャリア自律研修を通じては、大企業に勤める多くの人たちと接し、
今も毎年六、七百人と接し続けています。
ラッキーが起こる人にはラッキーが起こるべくして起こっています。
彼らは皆共通する考え方、行動をとっている。いつラッキーがやって
きてもいいように普段からそれに備え、ラッキーがやってくるように
呼び込むような状態を保ち、ラッキーを見つける行動をとり、ラッキー
を取りにいく。
そして一度つかんだらそれをモノにするまで決して離さない。

本とは別の話ですが、小杉さんの出版記念講演会にパネルとして
呼んでいただいたことがあり、そのときのお話がとても印象的でした。

それは

80年代まではゼネラリストの時代。
90年代まではその反動で専門性を追求した、いわゆるスペシャリス
トの時代。
しかし、スペシャリスト指向の行き過ぎは組織の縦割りという弊害を
生み、却って企業競争力の足かせになった。
90年代以降、インターネットが普及してからは仕事のスピードが加
速度的に早くなり、他の専門性を持った人との協調が重要になって
くる。自己の専門性に加えて、他社に対する強力な理解力を持ち、
業務にあわせて柔軟にネットワークを組んでスピーディーに対処でき
る人材(人財)をプロフェッショナルと呼ぶ。

というものです。

チャーミングな逸話には事欠かない小杉さんですが、時々お仕事の
相談をいただくこともあり、そのスピーディーさにはいつも感動します。
なかなかお会いするチャンスが持てないのが残念ですが、私もプロ
フェッショナルとしてのリスペクトをいただけるよう頑張ります。
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