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2007年05月11日(金)更新

謎の中国人(大失礼)

ちょっとした放談会の集まりで立ち寄った赤坂の事務所にその人はいた。

入り口のテーブルでなにやら小さなビーズを選っている。
僕たちの会話には関わらないようだ。。。

一度座が開いて、会食ということになりお店に移動するとその人もついて
きた。
主宰者に紹介されたその人は今何をやっているかというと、奈良にあると
っても有名な宮内庁管轄の博物館に所蔵されている古い楽器のレストア
(修理)をされていて、しかも、その楽器を使ったコンサートなどを開いてい
る中国の古楽の音楽家・研究家だそうだ。
そもそもその時代の楽器は中国から来たもので、日本に修理できる人は
いないわけだ。
それで、この方は1980年から宮内庁の嘱託で日本に来て、古楽器復元
をされているのだそうだ。

宮内庁が海外の人を所有物に関わらせるのもとっても珍しいことだそうで、
それだけでも彼の実力が思い知らされる。

ただ、このときはこの方がどんな方かも良く知らず、僕らは一緒に鰆の西京
漬けをつつきながら、「整形してまでおっぱいを大きくしたがる女性がいるの
はどうしてか?」というような話題を(女性参加者中心に)していたのだが。。。

さて、冒頭でこの中国の音楽家の方がいじっていたビーズは何かというと
その古楽器のインレイ(象嵌)ではめ込むためのルビー片だったのだ!

まあ、この博物館の持ち主に中国から献上されたようなものですから、それ
はそれは豪華な細工が施されていたのだろう。

で、うちに帰って色々と調べてみたら、この方、劉宏軍さんとおっしゃって、
なんとあの坂本龍一さんと一緒に「ラストエンペラー」の作曲をされたとか。

「天平楽府」としてCDやコンサートも開催している。

インタビュー。
http://www.lifence.ac.jp/goto/weblifence/inta/inta8.html

よみがえったシルクロードの音色:正倉院の渡来楽器の復元
http://www.lifence.ac.jp/goto/weblifence/silk/silkindex.html

あーびっくりした。
まったくの偶然ですが、風貌が前述のサラリーマン時代の私の上司に似ていて、
とても親近感を覚えた。

今度CDを探してみよう。(ブックオフには、、、ないだろうなあ。)
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