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2007年07月10日(火)更新

焼き鳥のレバーの焼き具合

昨晩、五反田で美女と密談の機会に恵まれた。
一見、営業してるのか?という風情の店で一緒に焼き鳥をいただいた
のだが、これが絶品だった。

レバーは大好きだけど、焼き具合が難しい。
あまりに固く焼いてしまっても泥を食んでいるようで、逆にレアすぎても
生臭さが残ってしまう。
絶妙の焼き具合で、甘みが口の中に広がる。

同様にレバーのテリーヌも注文したのだが、10数年前に南仏で食べた
鹿肉のゼリー寄せの風味を思い出した。

焼き鳥屋で何を大げさな、という方もいるだろうが、この店はフレンチ出
身のシェフがやっている焼き鳥屋さんなのだ。

お酒といえば梅酒ぐらいしかすすれない私だが、ここにはない。
ワインがメインのようだが、それもうなずけるお料理のしつらえだった。

テリーヌと串を何本かいただいて、香ばしいミソを載せてあぶったミョウガ
をはさみ、しめに親子丼。これも炭火であぶった肉を使って作っているので
とても香ばしい。卵の黄身の色も濃く、見た目もあざやか。

最後のデザートは自家製プリン。

席数が少ないので予約は必至だが、日本代表の試合があるような晩を
ねらえば静かに飲めるのかもしれない。

炭火の焼き鳥でも、炭の焦げ臭さばかりが立ってどうにも、というものも
多いのだが、バランスが良かった。

一見愛想がなさ過ぎる、と取られかねないが、無口で真剣に串を焼く
料理人にも好感が持てた。

また、最近の店はBGMがうるさく、勢いおしゃべりも大声で居心地が
悪いところも少なくないが、ここはBGMもなし。静かでよかった。

こういう大人の店は貴重だ。

その後美女は、ほろ酔い加減で背中の羽を羽ばたかせ、あっという間に
夜空に消えていった。

五反田: ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし
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