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2011年03月04日(金)更新

20年ぶりの変化と500グラムの減量

巷ではiPad2の話題で持ちきりです。加えてアンドロイドなど、いまや携帯端末は百花繚乱。
かつて3キロもあるノートパソコンを「仕事を持ち出せる」などと喜んで肩と腰を痛めていた時代がなつかしくなります。
私自身はいま初代のiPadを使っていますが、一番驚いたのがバッテリーの持ちの良さです。また、iPhoneを手持ちリモコンとポインターとして使い、iPadに入れたプレゼンテーションをリモートコントロールしながら投影してプレゼン、と言うことも可能で、とても便利に使っています。こうなるとほとんどノートPCは持ち歩かなくなります。

とはいっても、全て電子機器で済ましペーパーフリー、とまではいかず、アイディアや企画を考えたり、日々の行動計画を立てる朝の儀式にはかれこれ20年以上、A5サイズのシステム手帳と同規格のノートを使っていました。
しかしこれもいつのまにか少しずつ膨れ上がり、カバンの中で肩を圧迫し始めていました。
習慣、しかも20年以上続けていることを変えるのはちょっとした勇気が要りますが、それをやってみようと直感に響くものとの出会いが昨年末にありました。
それが「yPad」です。

ypad01

ちょっと前振りのオチを狙った感がありますが、これはiPadとまったく同じサイズのヨコ開きのスケジューラーです。
左ページは2週間のタイムライン、右側はプロジェクトごとのリストが記入できるのでマルチプロジェクトで仕事をしている人にはとても便利です。
2週間後とのスケジューラーをめくると次の見開きはシンプルなグリッドノートになっています。

ypad02

アポイントとTodoはグーグルカレンダーで管理し、ノートはiPadで記録していますが、仕事のプロセスや流れ、プロジェクトの混み具合などが俯瞰できるのと、やはりアイディア帖としての「紙のノート」は便利なので、それを最小限で管理できるのが私にとっては秀逸です。大きさもiPadとぴったり同じなのでこれも持ち運びでかさばりません。更なる生産性の向上に寄与することでしょう。

家人からはカバンの中身ではなく本体を減量したら?と言われるのですが、こちらはなかなか、ままなりません。

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2011年01月25日(火)更新

大人の科学「テオ・ヤンセンのミニビースト」

今日は半蔵門で会計監査のプロフェッショナルの方と意見交換ランチ。
その帰りに立ち寄った山下書店で思わず手に取り買ってしまいました。

大人の科学 Vol.30 「テオ・ヤンセンのミニビースト」

otonanokagaku

テオ・ヤンセンさんの展覧会を見たのは2年前。日比谷のビルの谷間のパティオでした。
風の力で動く節足動物のような構造体を作っているアーティストで現在60すぎ。
40過ぎてから創作を始めた遅咲きの方です。
会場は日比谷のビルの谷間に作られたイベント広場のテント倉庫のようなところだったのですが、作品が大きく、実際に触れて動かすことができる作品やコンプレッサーの空気で動かしてくれるものもあり、ダイナミックで
とても面白かったです。

teohibiya

人気があるようで先日もお台場に来ていたようですね。

日比谷のときはラッキーなことにアーティスト本人の説明とデモのタイミングに遭遇し、間近で作家の話に触れることもできました。解説が10分、デモが5分にもかかわらず、質疑に30分ぐらい時間を裂いて、というか、みんな質問が止まらない(笑)!

この作家の良いところはまじめに冗談みたいなことを取り込んでいて、それを軽く笑ってほしいと語っているのに観客は誰も笑わない、そんな世界観を楽しんでいるところかもしれないと思いました。

「えー、この生き物は海岸線を歩行するのがすきなのですが海に向かうと波に取り込まれておぼれてしまう。そこでこの装置は足元にたれたパイプから水分を吸い込むと心臓発作のような振動を起こし、それによって歩行方向が反転し、難を逃れるのです」

なんて感じです。

ユーチューブにいっぱい動画が出ています。

http://www.youtube.com/watch?v=WcR7U2tuNoY

会場にはサポートの男性(オランダ人)が二人いたのですが、背の高いほうのルークさんという方に話を聞いてみました。彼は元々エンジニアだったそうですが、カメラマンとして記録をとるために先生と仕事を始めたそうですが、「機構設計がわかるなら開発も手伝え」ということで、今はほとんど二人で作っているそうです。

思い出話ばかりですが、そのテオ・ヤンセンさんの作品のミニチュアが今回の大人の科学の付録です。
チャレンジできそうならレゴで鍛えた子供の実力を週末試してみようと思っています。

http://www.youtube.com/watch?v=i8KVXy-vluU

エレキギターの回は我慢して買わなかったのですが、今回のものは出来がよさそうなので大人買い(改造用と保管用を追加購入)してしまいそうです。

2011年01月23日(日)更新

姿を消すデザイン

オフィスはどうしても乾燥しがちなのでこの時期加湿器が欠かせません。
(夏は除湿機)

通年酷使したせいもあり、お気に入りに無印の加湿器がとうとう壊れてしまいました。

週末に大手の通販サイトや価格比較サイトなどを眺めていたら、気になる「キーワード」が目に付きました。

それは

「目立たない」

というもの。

つまり、多くの人は家電製品に個性や主張を求めず、家の中で存在感がないものを「洗練されたデザイン」として欲してているのです。
ふと気になって検索してみると「任天堂Wii」、「スズキMRワゴン」、「ダイキンエアコン」など、「目立たないデザイン」に言及してる企業が少なくないのがわかります。

この傾向はウェブサイトにも確実に及んできているのではないでしょうか?
Webテクノロジーの進化によって動画やフラッシュ、外部のAPIの取り込みなど、さまざまな機能付加が行われ、多くの企業のサイトはトップヘビーでバナーやリンクの固まりのようになって来ました。それらをいくら「ユーザービリティ」や「アクセシビリティ」でマネージしても、それだけではもう限界のような気がするからです。

General Electric 」やヨーロッパの「Dow chemical 」に限らず、いくつかの大手海外企業のWebサイトは10年ぐらい前から徐々にシンプルになってきています。
すなわち、情報の最適化(棚卸しによる間引き)と内容やストーリー重視で、サイトのデザインそのものが目立たなくなってきている、ともいえます。

世の中全体が情報過多となってきている中、以下に短時間に訪問者の理解を取り付け、共感を得るかという「関係構築」を重要視している結果ともいえます。
また、使われている英語も、以前のエントリー「英語じゃなくてグロービッシュ(Globish)」で書いたように、わかりやすい表現を使うよう、気遣っている企業もよく見受けられるようになって来ました。

それが簡単なようで簡単でないのは「伝えること」よりも「伝わること」に主眼を置かなければ実現しないからかもしれません。

話を戻すと、壊れた加湿器の替わりも、やはり無印さんにすることにしました。
みていたらもうひとつ気になる商品が。

トイレットペーパー型消臭器

muji012111

面白い!思わずポチッとしてしまいました。

これも「姿を消す(目立たない)デザイン」ですね。

2010年12月10日(金)更新

左利きの手帳術

毎年11月を過ぎると手帳を買う時期だなあと感じます。
12月に入っても、テレビで手帳ネタが目に付きます。

わたしは25年前にタイムマネジメントセミナーを受けた時から、ずっと「見開き一日」のA5サイズのシステム手帳を使っています。
この25年でITは大きく進歩し、スケジュール管理はPDAからスマートフォンへと進化し、とても便利になりました。しかしマッピングやフローチャートが多いわたしは紙の素早さと便利さを捨て切れません。スケジュール自体はオンラインスケジューラーでスタッフと共有していますが、一日の行動計画は朝一番に手帳のその日の見開きに書き出し、順番付けをしています。メールのチェックや返事は別行動にしないと一日の生産性が悪くなるばかりか、目先の仕事の処理だけで忙殺され、新しい事や飛び込みの相談を受けられなくなります。
ここのところ、紙の手帳を見直そう、という動き?もあるようで、テレビでも色々な手帳が取り上げられています。私自身も、できれば「ほぼ日手帳」とか、色々試して見たいと思うことはあるのですが、それはできません。
実は上記のシステム手帳を使い続ける大きな理由がもう一つあるのです。それは自分が左利きだ、ということです。
僕の手帳は左開き、すなわち、右利きとは逆に組まれています。今日の次の日は左ページの裏にあるのです!

見開き一日のタイプだけが紙の順番を組み変えることでこれに対応できるので、毎年一年分のリフィルを買ってくると最初にやることは400枚近いシートを全て逆順に並び替えることなのです。
右利きの方には理解しにくいともいますが、ページ繰りを考えると、この順番を切り替えることでものすごくストレスが減るのです。

世の中に左利き用品はずいぶん増えましたが左利き用の手帳やバインダーはほとんど見た事ありません。
バインダーはガマンしています。左側にペンホルダーがあれば、とも思うのですが、ないことで左半分に邪魔な突起物がなくなってノートがとりやすい、ということもあります。

ついでですが、自由筆記にはバインダー用のノート紙を使わず、コクヨのキャンパスノートA5を、もちろん裏表紙方面から左開きで使っています。

左利きのマーケットはそんなに大きくないのかも知れませんがまだまだ隙間はあると思います(自分で工夫するのも楽しいですが)

2010年10月07日(木)更新

やっぱり紙が好き

普段は企業コミュニケーションの仕事でもネット活用に関わるお話が大半ですが、実は紙(印刷物)が大好きで、新聞も4紙取っていますし毎月かなりの雑誌を買います。

また、悪いことに古雑誌や輸入雑誌を買うのも好きなので事務所の書架は本よりも雑誌でいっぱいです。

元々デザイナーだったこともあり、デザインの良い雑誌に目がないのですが、これもグラフィック関係のものはできるだけスクラップして処分するようにしていますが、編集コンセプトやレイアウトが面白いものはなかなか捨てられません。

欧米の雑誌、特にビジネス系の雑誌のデザインセンスの良さには目を見張ることが少なくありません。
それほど、「良いことをよく(洗練して)伝える=デザイン」の価値をビジネスにおいても自覚しているからだと思われます。
なかでも「Business Week」は写真(いわゆる産業写真)のディレクションが秀逸で,企業のコミュニケーション媒体(ウェブや印刷物)の企画の際にはいつも参考にしています。それらの写真のスクラップのためだけに年間購読(欧米の雑誌は往々にして年間購読の場合の単価が非常に安い)していました。

先日数年ぶりに大型書店で手にとって見ると、編集デザインががらっと変わってとてもセンスがよく、シンプルになっていたので久しぶりに定期購読を再開してみました。
色やレイアウトもいいのですが、全体に(アクセントになるグラフィックが)リズミカルで軽快に読めるのが素晴らしいです。
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もうひとつ、「The New Economy」も経済誌とは思えない、デザインセンスがとてもよい雑誌です。
こちらはオンラインで実際のページが読めるので見てみてください。

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クリエイティブの方もデザインするためにデザイン雑誌を見るばかりでなく、海外の、ジャンルが違う、たとえばビジネス向けのものを見ると良い刺激を得られるかもしれません。
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