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2009年05月21日(木)更新

マスクが足りない

インフルエンザの影響でどこもマスクが売り切れ、と大騒ぎになって
います。
マスク自体の効果云々ということもあるのでしょうが、とりあえずの
予防としてやはり安心感を得られるからかもしれません。

ネットではさっそく「ペーパータオルでマスクを自作する方法」などの
話題で盛り上がっているようです。
この記事を読んだとき、不謹慎ですが

「企業のロゴ、もしくはURLを刷り込んで駅で配ったらポケットティッ
シュより効果が高いだろうな」

と思いました。しかも一袋1枚にすればコストも安いでしょうし、
「効果的な予防方法」のようなチラシをつけ、その裏面に自社の
宣伝も入れれば完璧です。

mask3

実はもう今頃、広告代理店さんが発注かけているかもしれませんね。

こんなことを考える変なクセがついたのも、古い友人のおかげさまで
す。
その方は、今はデザインディレクターとして世界的な活躍をされている
ナガオカケンメイさん。
最初にお会いしたのはもう12年も前。西麻布の日本料理店でした。
当時、「発想家」を名乗っていたケンメイさんはとにかくユニークな方
で、初対面なのに「洗車とエンターテイメントを組み合わせた洗車テー
マパーク」だの「ペットの犬の毛にダスキン処理を施し家で飼えばホコ
リも取れて一挙両得」だの、ぶっ飛んだアイディアを披露してください
ました。

なるほど。
思考の柔軟さを失わないことの重要さをイヤというほど教えていただき
ました。

以下の本は、その時代のケンメイさんの発想家としての集大成です。
機会があればぜひ手に取ってみてください。(弊社オフィスにもあります)

ブラボー!すきまな広告

マスクの手作りも柔軟な発想のひとつ。
ない、ない、とさわぐより、代替品で自作してみるほうがクレバーかも
しれません。

2008年11月11日(火)更新

キングジム デジタルメモ pomera(ポメラ)気に入っています!

先日のエントリーで紹介したキングジムのデジタルメモ「pomera」

10月の終わりにネットの量販店に予約が出ていたので思わず申し込んでしまった。
本物を見ずにこういう物を買うことは余りしないのだが、思いが勝ってしまった。
今日は午後から日本経団連の社内広報大会だったのだが、なんと発売日の本日、オ
フィスを出る30分前に配達された。

さっそく会場に着いてセットアップ。
結果からいうと袋から出して15分でほぼ理解し、午後いっぱいのセッションの
デジタルメモを取る事が出来た。

「これが欲しかった!」

簡単ではあるが、半日使って感じた事を書いてみる事にする。
pomera1110
・単機能にして2万円半ばは「高い」という人もいるようだが、折りたたみキー
ボードもベースが金属なので十分しっかり作られており、適当な重みと信頼感が
ある。キーボードを広げるメカもかっこよく、充分価格価値を感じる

・ウレタン塗装の様なツヤの高い硬質なカバーの質感が高く、またそのカバー
によけいなロゴがないのがよい。デザイナーは良く欲望に負けず、踏みとどまった

・キーボード、背面及び内面はゴムもしくはプロテイン塗装のつや消しで眼に優
しい。タッチはちょっと重く感じるが静かでとても安定している。しいていえば
右側のシフトキーが若干小さいのでカーソルキーと押し間違いをしやすい。どん
なところで使っても気にならないぐらいキーの音は小さいので安心感が高い。
エンターキーだけ大きいので(右端を打つときだけ)若干音がうるさくなる

・キーボードは幅は十分だが高さはぎりぎり。しかし30分ぐらいで慣れてくる。
ATOKの変換能力はとても高く、使いやすい。キーボードはぐらつき防止のため
サポート(右側の引き出し)があるが、これは使わなくてもほぼタイピングは安
定している

・取扱説明書は5分で読め、理解しやすい

・ふたを開け、キーボードを広げスイッチオン。ここまでで本当に数秒で立ち上
がる。文書はすぐセーブでき、保存忘れなどは殆ど起きない

・メニューは直感的で迷わない。液晶はモノクロでバックライトもないが視認性
が高く高精細。文字の大きさも3段階に変えられる。

・開けている複数ファイルをワンタッチで変えられるし、メモリーの残量もすぐに
確認できる。半日程度の記録であれば内蔵メモリーの範囲でも十分。しかも電池の
持ちがよい

・まだATOKの辞書機能を使いこなしていないのだが「乖離」という様な単語の
変換が出来なかった。ただ最終原稿を作る事を目的とせず「メモ」と割り切れば
「直ぐに書ける」→「電池を気にせず使える」→「直ぐにしまえる」の利便性は
非常に高い

・畳んだ大きさはの文庫本と同じぐらい(笑)で、かさばらない。また、広げて
使っていてもテーブルの上で余り存在感がないのも嬉しい。手帳を横に広げても
バランスよく置けてメモが取れる

この商品が市場で受け入れられたら、きっとディスプレイの大型化や機能追加な
どがあるだろうが、初号機としては充分エポックメイキングだとおもう。

明日は朝から1日使ってみよう。追加の感想があればまた報告してみたい。

2008年07月26日(土)更新

「コミュニケーション」の意味(2)

最近名刺をいただくと「コーポレート・コミュニケーション部」
とか「コミュニケーション部」という名称の部署名が目に付くよ
うになってきた。これはとてもよい兆しだ。
対外的なリレーション中心だった旧来の広報から、社内も含め
企業全体のコミュニケーション(「関係性」や「相互理解」)を
考える部署として捉えようとしている。
しかし実際はCCO(チーフコミュニケーションオフィサー)と
いう肩書きで企業の情報通信技術化の責任を持つ人はいても、C
CCO(チーフ企業コミュニケーションオフィサー)を置いてい
る会社はまだ日本では稀有だろう。
わたしたちクロスメディア・コミュニケーションズは、社名から
やはりICT系企業とよく誤解される。しかし行っていることは
「関係性」や「相互理解」の意味での「コミュニケーション」の
改善サポートだ。
わたしたちは多くのヒアリングを通して企業のビジネスプロセス
や現用の課題を把握し、様々な調査を通してその企業独自のコミ
ュニケーション特性を知る。その上で「オンライン」から「社内
報」まで、メディアプランに落とし込み、その運営方法について
コミュニケーション担当者と一緒に考える。

ウェブサイトのリニューアルやイントラネットの新設についても
ほとんどの企業が行っているのは、まだまだ「情報通信技術化」
の面のみだ。
「関係性」や「相互理解」の意味での「コミュニケーション」を
改善、促進するプロジェクトは、やりたいがなかなか予算化しづ
らい、とも言われるが、結果として「情報通信技術化」の効果測
定に結びつくものなのだ。

「2つのコミュニケーションをひとつに」

私自身が10年前に「クロスメディア」と名乗った真意はここに
あり、現在大手代理店が展開しているアプローチとは一線を画す。

「ウェブをリニューアルしても何も変わらない」
「ICT化は充実しているが、社員の意識やビジョンの浸透は
低いままだ」

と感じる企業担当者の方は、いままでとは別のアプローチで解決
の糸口をつかむことができるはずだ。米国では数多くの企業が本
格的なサービスを始めているが、日本ではまだまだ十分にその価
値が浸透していない状況だ。そういった意味では私たち自身もま
だまだパイオニアのひとつといったところだが、興味をいただけ
れば具体的なアプローチや実績を説明さしあげるし、セミナーと
いう形での導入も効果的で良く行っている。気軽に連絡をいただ
けるとありがたい。

2008年07月26日(土)更新

「コミュニケーション」の意味(1)

これだけ一般的に使われている外来語でありながら「じゃあその
意味を定義してみて」というと答えに詰まる言葉のひとつに「コ
ミュニケーション」がある。

近年の入社式の社長訓示でも多くの大企業で「コミュニケーショ
ンを大事にしよう」と言っている
。しかしそれを聞いたほとんど
の新入社員はこう感じたはずだ。

「具体的にどういうこと?」

人事や広報ならこう思ったはずだ。

「イントラネットを整備しよう。社内ブログなんて今日的で良い
のではないか?社長が期待しているのはそういうことだ。」

それでもなお、「コミュニケーションの問題はわかりにくい」、
「ツ-ルを導入しても解決しない」という相談はあとを絶たない。
「コミュニケーション」という言葉には実はいくつかの意味があ
るのだが、ビジネスにおいてその定義があいまいになっている、
ということこそが「企業におけるコミュニケーションの問題解決
ができない」元凶なのではないだろうか。

よく「IT産業」とか「IT企業」という言い方をする。
英語でスペルアウトすれば「Information Technology」だ。
日本語にすれば「情報技術」となるのだろうが、最近では「情報
通信技術」、すなわち「Information & Communication
Technology」とする場合が一般的
になってきたようだ。

この「Information & Communication Technology」でいうところ
の「Communication」は、すなわち「通信」のことで、企業がこの
20年あまり推し進めてきた「IT(ICT)化」は、くどいが
「情報通信技術化」なのだ。

具体例を挙げるならば、

人事は人事労務管理や評価制度の電子化、イントラネット
広告はSEO、クロスメディア
マーケはeCRM
財務はオンラインIR
広報はオンラインニュースリリース、インターネット
営業はSFA
総務、購買はSCM
経営、経営企画はERP

この「コミュニケーション(情報通信)」に対して、もうひとつ
の「コミュニケーション」がある。
すなわち
「最近部門内のコミュニケーションが良くない」
という使い方の「コミュニケーション」だ。

こちらは、いうなれば「関係性」や「相互理解」という意味だ。
冒頭で挙げた解決できない問題というのは、この2つめの意味の
「コミュニケーション」にける課題をきちんと把握していないた
めに起こっているのだ。

繰り返すと、情報通信技術化により各部門の業務生産性が高まり、
企業全体でそれらの統合化さえ進んでいる。
逆に部門、あるいは社員ごとの「関係性」や「相互理解」はます
ます孤立、あるいは離れているといっても良い。

(続く)

2006年12月14日(木)更新

年末自主開催セミナー終了

年末で各業務が紛糾している中、今年一年の業務や講演活動を
まとめなおしている。

実際には、今週金曜日に本年最後のセミナーが日本経団連の
社内広報委員会であるので、まだすべて終了しているわけでは
ないのだが、今年1年でセミナー実績が38コマあった。
今年はずいぶん新しい機会をいただいた。

昨年と違うのは今12月時点で、来年すでに10コマほど、確定して
いるということ。
明らかに企業コミュニケーション関連の興味が増しているとすれば
とてもうれしい。
特別数をこなすことを良しとしているわけではないが、協会でも、
エージェンシー系でも、出版系でも、宣伝畑ではなく、広報コミュニ
ケーション系の話ができる人を探しているという話を良く聞く。

実際、この分野は内容の進歩が早いので、3ヶ月もするとレジメの
使い回しが効かなくなる。常にアップデートが必要だ。

実際、1年前にセミナーでお会いした方と連絡すると「機会があった
らまた連絡してください」といわれることも少なくない。

それでこの年末、11月の最終週から今週まで、3週間連続で
火曜日に自社会議室でこじんまりとしたセミナーを開催した。

それぞれ5~6人のお客様だが、リラックスした雰囲気でお互いの
課題を語り合うこともでき、良い機会をもてたと思う。

来年はオンラインコミュニケーションに関わらず、グループマッピングや
業務生産性向上(会議、時間管理など)の話題でもセミナーを組んで
いこうと思っている。
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