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2010年10月18日(月)更新

オーストラリア・バレエ団「くるみ割り人形」

昨日は上野の東京文化会館にオーストラリア・バレエ団の「くるみ割り人形」を見てきました。

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いわゆる普通の「くるみ割り」と違い、クララの一生を、年老いた晩年のバレリーナの回想から始まり、幼年期、そしてプリマの時代とストーリーが駆け巡り、感動のラストへとつながっていきました。
娘がずっとバレエをやっているものの、オーケストラピットのある劇場できちんと見たことがなかったのですが、演劇仕立てのユニークな構成でまるで映画を見ているようでした。

何より3世代のクララ、それぞれが魅力的に表現されていて、その想いが舞台上で実際の踊り手によって交錯したり、舞台を裏から見ているような仕掛けで、常にストーリーを第3者的に見せたり、とても面白い演出でした。

あらすじはこちら


ゲネプロの様子はこちら


紹介ビデオはこちら

今回は東京バレエ学校が協力し、日本のバレエ学校に通う小学生たちが、幼少期のレッスン風景や遊び場の回想場面に出演していました。それもあまり不自然さがなく、とてもかわいらしかったです。

私自身も自分の母を招待し、家人と娘の3世代で観覧したので、なんとなく似たようなシンパシーをもって見ることが出来ました。

2009年08月19日(水)更新

ああ、幻の近藤玲子水中バレエ団

本日のニュースで近藤玲子さんがお亡くなりになったと報じられました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090819-00000097-jij-soci

近藤玲子さんはエリアナ・パブロバ門下でクラシックバレエを学び、その後
数々の創作バレエを発表し64年から96年まで東京都稲城市のよみうりラ
ンドで(たぶん)世界唯一のユニークな水中バレエ施設を持っていました。

今から20年ぐらい前、結婚したばかりの頃、家人と一緒に見に行ったのが
最初で最後でした。
まあ、巨大な水槽の中に息継ぎ用の空気のパイプが何本か下りていて、
その中で演舞をするわけなのですが、実はこれものすごいことなんです。

なんでかというと、水深5メートル近くでゴーグル無しに目を剥いて演技を
しているんですが水圧でほとんど目は見えないんだそうです。

タイミングを計るのは音楽(音は水中でも良く聞こえる)のみで、ほとんど
目を閉じて空中ブランコやっているのと変わらない難易度があるのだそう
です。今のシンクロのような鼻クリップも無し。
(という話をそのとき近藤玲子さんが解説スピーチをしてくれたのです)

内容は良く覚えていませんが、単なる異種とは言い切れない独自な世界
観があり結構感動しました。(家人はファンでした)

やはり、ある一定以上の鍛錬を積んだものは見るものに訴える力がある
のだなあと思いました。

水中バレエそのものも10年前に閉鎖になり、今は遺志を継ぐ人もいないと
思われます。

それでも、大きなニッチをついた功績はきっと語り継がれていくことでしょう。

お疲れ様でした。ゆっくりお休みください。

参照情報
http://vintaka.fc2web.com/suichu.html

2009年07月24日(金)更新

良いコーチは「教えない」

先週の日曜日は家内と娘、そして息子(すなわち私以外の家族)がお世話に
なっているバレエ教室の発表会でした。
子供の指導を中心に行うバレエ教室の多くは、わりとベテラン、というか年
配の先生がやっていますが、ここの先生はまだ30代半ば。

20代半ばの、まだ現役バリバリのプロフェッショナルとして活躍されてい
らっしゃった時にスパッと辞めて子供の指導一本で行くと独立されて10年。
最近では珍しく徹底した体育会系指導で非常に厳しく、たまにスタジオに迎
えにいくと、まるで結界が張られているかのような緊張感の中、小学校低学
年の生徒たちまでもが誰一人として私語やふざけて遊ぶというようなことも
なく、黙々と準備、そして片づけをしています。
指導についても、子供には理解できるのか?とおもうような一見無茶な要求
も、結果として発表会の群舞などのそろい方を見ると感動を覚えるくらいな
のです。きっとこの先生も同じように指導されてきたのでしょう。

今はソリストとして一人で立てる人材の輩出が課題なのかもしれませんが、
娘の先輩の中学生の子達への指導を見ていると、あまりにもそっけなく、時
には意図的に放置させられるようなこともあり「生徒からお金をいただいて
いるお教室で親が見たらどう思うだろう」と最初は思いましたが、やはり本
気で「伸ばそう」と思う生徒には、自らの力で掴み、壁を乗り越える力が必
要だ、と考えているのがわかります。

よく言われることですが、良いコーチというのは「教えない」のですね。
自分の小学生の頃(無目的)を思い返すと、子供たちが少しうらやましく思
えました。

話は戻りますが、発表会も今回は10周年の節目にあたり、今までになく全
体の構成や表現が美しく、とても見ごたえがありました。
しかし発表会というのはまた、決断の日でもあり、この発表会を最後に受験
のため、キャリアを積むための資質の限界のため、家庭の事情など、いろい
ろな理由でやめる子も少なくありません。

まあ、人生は(おおげさですが)色々な挫折を経験する事で強くなるのかも
しれませんが、踊りは結果がすごく明白にでるので残酷ですね。

ただ、会場にはそんな理由ですでにクラスを去った何人もの子供が見に来て
いました。
僕自身がそんな状況だったらはたして見に来るだろうか、と思うのですが、
本当に先生が、クラスが好きだったんだなあ、と少しまぶしい目で眺めてい
ました。

そんなこんな、感慨にふけりながら家族が出てくるのをロビーで待つ間につ
かの間夕立があり、雨上がりには珍しくスケールのおおきな夕焼けが見えま
した。

komae

2008年06月13日(金)更新

Open Arms

私たち(よりすこし若め)の(ベストヒットUSA)世代には思い入れの深い
ロックバンドのひとつに「ジャーニー」がある。

若干15歳でサンタナに見出されたギタリスト、ニールショーンがリーダーを
つとめ、第2期から入ったスティーブペリーの伸びやかなハイトーンボーカル
が魅力のバンドだ。

たまたま今日一日外出続きだったのだが、昼休みにちょっと時間が空いたので
CDショップに入ったら、なんと新譜が出ている。
しかもスティーブペリーは脱退しており、ボーカリストは新人だという。
試聴しながら驚いた。ボーカルがものすごく強い。
基本、スティーブペリーに声も歌い方もとてもよく似ているのだが、さらに
余裕があり、声に張りとパンチがある。

さらに解説を読んで驚いた。なんと新ボーカリストはフィリピン出身で、見
た目は若いけど40歳!しかもデビューのきっかけというのが、彼がカバ-
バンドで歌っている映像をユーチューブにアップし、それをギタリストのニ
ールショーンが見つけ、オーディションしたというのだ。とても今日的な感
じのエピソードだが、それで実際に採用されてしまうのだからすごい。

しかもこの新作は2枚組みで、2枚目は以前のベストヒットを新ボーカルで
再録したものだ。単なるベスト版のオマケ付き以上の価値がある。

初々しいのか緊張しているのか、まだステージングには余裕が感じられない
が、軽々歌うのはさすがだ。(後期のスティーブは辛そうだった)

ユーチューブの映像

Revelation~ Journey

2008年06月04日(水)更新

ハードロックのテーマパーク、米東海岸に誕生

気になるニュースが目に飛び込んできた

「ハードロックのテーマパーク、米東海岸に誕生」
というもので、東京でも六本木のゴリラでおなじみのレストラン「ハード・
ロック・カフェ」を展開する米ハード・ロック社が米国サウスカロライナ州
にオープンしたテーマパークだそうだ。
―レッド・ツェッペリンのヒット曲に乗って走るジェットコースター、クイ
ーンのサウンドが流れる花火ショー。 オープニングコンサートはイーグルス
とムーディーブルース。これだけでも行く気十分になってしまう。

http://www.cnn.co.jp/business/CNN200806010023.html

公式サイト:ハードロックパーク
http://www.hardrockpark.com/

hardrockpark

同社のスティーブン・グッドウィンCEO(最高経営責任者)は「これまで
にないテーマパークを、と考えた。音楽なら子どもから中高年まで、多くの
人の心に訴えることができる」と話しているそうだが、早朝からゲートオー
プンをまって駆け出したのは子供ではなくおっさんだったそうな。。。

業界コンサルタントによれば「米国内のテーマパークはすでに飽和状態にあ
る。経済の低迷も考えると、目標達成は難しいのでは」との指摘もあるよう
だが、動向がとても気になるなあ。

昨晩の家族会議では「わたしはDollyWood(カントリー歌手、ドリーパート
ンのテーマパーク。日本で言えば八代亜紀パークか)の方に行きたいわ」と
意見が割れた。

まあ、DollyWoodだって彼女がオーナーになってから20年続いているんだ
からそんなに簡単につぶれないのではないかとおもうのだが。

ナッシュビルとサウスキャロライナはそんなに遠くは無いけれど、ハシゴ
したら頭がくらくらしそうだ。
でもいつか、そんなバケーション取れたら楽しそうだ。
「楽しんでいるのはパパとママたちばっかりだ。パワーレンジャーはどこ
にいるんだ」と子供に怒られそうだが。
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