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2007年10月24日(水)更新

日本PR協会「PR大学」

昨日は日本PR協会の「秋季PR大学」に参画してきた。

PR大学そのものに参加するのは3度目だが、今回は春に協会
加入したということも手伝ってか、なんと基調講演とパネルのモ
デレーターをおおせつかった。

今回のテーマは「WEB広報の現状と課題」ということで、通年に
ない多くの方々が参加された。
また、事務局の方に言わせると「いつもと顔ぶれが違う」というこ
とで、興味の幅が広かったことも特筆すべきことだった。


準備段階から他の講演者の人選などの相談を受けたが、企業
からはニフティの執行役員で、以前広報部長時代に社長ブログ
の炎上を乗り越えてきた津田さん、メディア側からは、いつも辛
口で本音をぶつけてくれる時事通信の湯川さん、そしてサービス
プロバイダー側からは今年起業されたアジャイルメディア・ネット
ワークの坂和さんをお招きした。

私にとっては鉄壁の布陣で、内容構成は各自にお任せだったが
狙ったように各人が持ち味を生かしたご講義をしてくれた。

いくつか面白いコメントを紹介したい。

ネットが出てきてから、今までの広報の仕事の基準でしか判断
できない先輩社員は組織改革ができない。先輩のノウハウに
頼らず、自ら新しく仕事を作るつもりでいろ。

もはや「マスコミ」対策を前提としたメディアリレーションに価値は
ない。

今までの広報は評価基準を持ちにくかったがそれに甘んじていた
のではないか。ネットは効果測定しやすい。

20世紀の企業は製品改良や品質改善によって伸びた。
21世紀の企業はコミュニケーション力で伸びる。
広報は宣伝やマーケティングなどと協力し、その中心的な存在に
なるポテンシャルを持っている。ぎゃくにそのような変化対応を看過
すると仕事はなくなる。

今日は参加された方々からメールもいただいた。
会場でも、企業広報担当のみならず、代理店の方からも共感の
コメントをいただけたのがとてもうれしかった。

主題は企業広報に向けた「業務変革の提案」だったが、世の中を
変えるためには、企業担当者のみならず、サポート側やメディアと
三位一体で行動しなければならないということだ。