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2009年05月11日(月)更新

5月26日、インターネット広報実践講座(終日)大阪・日本経営協会

来る5月26日(火曜日)は大阪の日本経営協会にて、終日のセミナーを
実施します。

3月は2日連続でしたが、もう少し参加しやすく、ということで今回は1日
となりました。
1日といっても朝から夕方まで1時間半の4コマで実施しますので、かなり
充実した内容です。
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Webサイト活用に関わるセミナーの多くは技術やツールなど、制作側や
メディア側の理論で展開されるものがほとんどでした。この講座は企業
広報担当者の視点から多くの事例を紹介し、企業における今後のWeb
サイト活用についてわかりやすい事例紹介を中心にわかりやすく紹介
していきます。

 広報、マーケティング、CSR、IR、採用、社内コミュニケーション、顧
客サポートなど、社内外の企業コミュニケーションに関わる担当者、あ
るいはマネージャーWeb活用を理解したい経営層にも最適です。

多くの企業がウェブサイトの活用を始めてすでに10余年が過ぎています。
広告、マーケティング、広報、人事、財務など、それぞれの立場ではコ
テンツの充実は図られていますが、同時に管理担当者から「効果が見
えない」、「何が悪いのかわからない」、「業者任せで次に何をすればわ
からない」等の悩みが多く寄せられるようになってきました。

 本講座は先進活用を行う米国企業の事例を織り込みながら、企業で
Webサイトをはじめとする様々なコミュニケーションに関わる担当者やそ
の管理者、経営者に対し、次につながるヒントを指し示し、小手先の手
法に頼らずビジネスに活かせる「インターネット広報」を学びます。

1.ネットがもたらす世の中の変化
● 企業、メディア、ユーザーの関係の変化
● 日本企業のWebサイト活用の歴史:変化と現状
● 海外企業に見るWeb活用の先進事例

2.Webサイト活用のヒント
● 広告・マーケティング
● 人材採用
● CSR、財務(IR)
● 広報・メディアリレーション
● 社内コミュニケーション
● オンライン危機対応

3.広報にもわかる「Webの技術と表現のトレンド」
● オンラインテクノロジー
● 構造化とインターフェイス
● デザインとビジュアルの重要性
● アクセシビリティとユーザビリティ
● コンテンツマネージメントシステム

4.企業広報によるWebサイト管理
● 課題の把握と目標設定
● ツール選定とサイトプランの作り方
● 要件定義と制作会社、代理店への対応方法
● 品質管理と継続的な発展を見る運営管理方法
● 担当者育成と社内の組織作り
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詳しくは、日本経営協会のセミナー参加者募集ページををご参照ください

2009年05月08日(金)更新

「ウェブはバカと暇人のもの」 (光文社新書) 中川淳一郎 著

ひとつの流れが行きすぎると、それを省みる視点が必ず出てくるようです。
この本の著者はややラジカルに

「ネットはもう進化しないし、あなたの人生を変えないから」

と痛快に言い放っていますが、決して外野からの批判ではなく、どっぷりネ
ットにつかり、いまなお「何よりもネットが大好きである」とし、Web2.0に代表
されるような「可能性」を冷静に評しています。

この手の本は、アマゾンの書評などを見ても読む人の立場や捉え方で2分
するものですが、大半の方が賛同している所を見ると、捉える側も同じよう
に感じるようになっているのかと思います。
私自身は主に、内部告発に端を発し急速に風評が広まるような現代の企業
広報が、それらとどう対峙していくべきか、という見方で興味深く読みました。
冷静な判断力を持つ余裕が得られました。
また、危機管理的な見方だけではなく、

「次から次へと技術革新がおき、あれも出来る、これも出来る、と言われて
いるが本当に自社がやるべきことは何なのか」

と悩まれている企業の方にも、一度自社のスタンスで客観的に振り返るチャ
ンスを与えてくれる本だと思います。

結論として、今日、企業がオンラインコミュニケーションの可能性を見だすた
めには、

その会社にしか伝えられないこと。
その会社にしか感じられない気づき。
それらをどう伝えるか。

そこまで行き着かないと、良くも悪くも情報過多の現代にあっては企業の情
報など高速に見た人の記憶から消されてしまうといえます。
言い換えるなら、

「目的に拘泥した丁寧な落とし込み」

「感動」とまでは言いませんが、「共感」レベルまで落とし込む努力が最低必
要なのでしょう。

そうやって見返すと手近にやるべき課題が見えてくるはずです。

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クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役 雨宮 和弘
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷4-3-6B1
Tel: 03-6418-0336 Fax: 03-6418-0337
URL: http://www.crossmedia.co.jp/
日本PR協会正会員
IABC( http://www.iabc.com/ ) 正会員
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2009年04月30日(木)更新

「謎の1セント硬貨 真実は細部に宿るinUSA」 向井 万起男

謎の1セント硬貨 真実は細部に宿るinUSA
向井 万起男


mukaibook

ゴールデンウィークの読書にお勧めの本です。

例のユニークな髪型で「日本人初の女性宇宙飛行士である向井
千秋さんの印象を一発で抜いた」旦那さまの新作です。
アメリカを訪れるたびに感じる非常に素朴な疑問を、丁寧にひ
もといていくのですが、そのプロセスに感銘を受けます。
1.
まず、現地に行ってみる。
2.
そしてそこで出会う人に疑問をぶつけてみる。
3.
さらにインターネットで調べてみて、知見を集めて見る。
4.
自分の興味に一番引っかかるWebサイトに対し、率直な質問メールを
ぶつけてみる。
5.
その返事から自分なりの答を見いだしてみる。

テレビが急激に普及した時期(私の成長期)には日がなテレビを見ていて
思考停止に陥ると親に揶揄されたものですが、現代におけるネットも同じ
かも知れません。
いつでもたくさんの情報が得られて世界が変わったとすら言われています
が向井さんのアプローチで言えば、殆どの人がやっているのは上記の「3」
のみなのかもしれません。

向井さんの本には圧倒的な「共感」と「感動」があります。
それは「1~5」のプロセスをきちんとたどって自分なりの結論を見いだし
ているからかもしれません。

多くの企業コミュニケーションはまだまだ「情報」を提供しているだけに過ぎず、
「検索」によって得た「知識」は明日にはまたすぐに忘却の彼方へと押し
流されていくのでしょう。

仕事や講演、セミナーなどで知り合う企業や団体の方のお話を聞いていると
その企業や団体ごとにユニークな魅力やアイディア、社会的価値をたくさん
感じます。そしてそこに関わる方々の姿勢や努力に共感し、感動します。
本当は別にWebでなくても良いのだけれど、なんとかそれらの良い事を、
良く伝えたい、と思います。わたし自身が企業コミュニケーションやPRの
仕事が好きな理由はそんなところにありますし、オンラインに注力するのは
経験を活かせるからにすぎないのかもしれません。

前回のエントリーでは「Webリニューアルをやめろ」と書きましたが、それは
コミュニケーションのアプローチがツールに頼ってインスタントに片寄り過ぎ
ている場合が多いからなのです。
自分たちが大事にしている価値はなんだろうか?それをどう伝えたらいいのか?
向井さんほどまでに、とは言いませんが、しっかり咀嚼する癖を取り戻すため
にも「考える楽しさ」や「伝える楽しさ」を読んでみて下さい。

きっと何かヒントを得られるはずです。

2009年04月28日(火)更新

なぜ「Webリニューアルをやめろ」というのか?

多く企業で広報やマーケティングのコスト削減、活動自粛が余儀なくされて
いる昨今ですから、いまさらそんなこといわれなくても「今はリニューアルな
んかしないよ」と言われそうです。

しかし実際には市況に関わらず(いや、まさに市況の影響で)、会社としての
指針や方向が変化したり、リストラを実施したり、他社とM&A(合併と買収)
が起きたりと、急激な変化からWebを見直さなければならない、という企業も
出てきているのです。

そんななかで「何らかの方策を打たなければならないのはやまやまだけど、
どのように考えていけばよいのか?」と相談をいただくことが増えてきました。
実際には「ビジネス戦略」に基づいた「コミュニケーション戦略」から「Web戦略」
と実現可能なステップへの落とし込みを行っていけばよいのかもしれませんが
それは「平時」の考え方で、今はその余裕がない、というのが正直なところでは
ないでしょうか。(事実そういわれます)
そもそも、今までは「Webリニューアル戦略」といっても担当者の実務に落とし
込みが出来ていないことが多いために「作っておしまい→3年で飽きてリニュー
アル」を繰り返すパターンが多いのです。

私自身が企業広報担当者だった手前、相談をいただくご担当者と同じ視点で
考えることを旨としてみてみると、やはり性急に「Webリニューアル」をすること
は、いまは良策だとは思えないのです。
(投下コストに対し、リスクが高すぎます)

そうであれば、一度今まで10年近く無作為に積み上げてきた自社Webサイトの
「リセット」もかねて、基本となる会社のメッセージのみに拘泥し、「とりあえず体
裁を整えるために全体を作り上げること」はやめ、担当者の実務に根ざした優先
すべきところに集中して見直してみるのも得策です。

「優先すべき実務って何だ?」と聞かれると、それはその企業や団体によって
それぞれだとは思うのですが、オンラインメディアリレーションやCSR、海外対応、
そして一番多いのが社内コミュニケーションの見直しなどです。

ぎりぎりのタイミングで制作会社さんに丸投げするのではなく、考える猶予が
ある今だからこそ、少しずつ自分の手元で解決していけば、結果的に全体を見
直すときの強固な指針となりえるのです。(少しでも自分で解決しているから
腑に落ちている=会社の考えと合致している)


以前にも以下のようなエントリーを投げかけたことがありました。

「作って終わり」のリニューアルにしないために

大企業のウェブはなぜつまらないのか

何かピンと来るものがあればお気軽にご相談いただければうれしいです。
http://www.crossmedia.co.jp/inquiry/



*ちなみに弊社のWebサイトは、より具体的でわかりやすいコミュニケーションを目指し
 1999年以来、4度目のフルリニューアルを実施中です。これは実務の見直し=すべて
 だからです。

2009年04月21日(火)更新

最新鋭献血ルーム@渋谷

昨年アメリカではES細胞を使って赤血球の生成に成功し人工血液の開発に
一歩近づいたというニュースを読みました。

ですが現実にはまだ毎日相当数の手術が行われ、そこで必要な血液は当た
り前ですが献血で賄われています。

赤十字の統計を見ると、年間の献血者数や献血量は若干ですが下降傾向に
あるようです。
私が献血をするようになったのは40才を過ぎてからで、きっかけはこの4~5
年、札幌や福岡、大阪など、東京圏以外での「セミナー」や「コンサルティング」
の仕事がふえたことです。
交通の便がよくなり、日帰りでも仕事ができるようになったとはいえ、万が一
天候や事故で遅延や不通になることを考えると時間ぎりぎりに到着、という
わけにはいきません。
体調を整える意味でも、できるだけ最低2時間以上は余裕を持って到着できる
ように心がけています。(昨年は夏に大雨が降り、富士川手前で新幹線が2時
間止まり大阪の会場到着が開始10分前!ということで冷や汗をかきました)

運良く時間通りに到着すると普段は古本屋や趣味の中古CDショップなどを
覗いていたのですが、ふと駅前の献血車が目に止まり、やってみようと立ち寄
ったのがきっかけです。
せっかく東京圏以外のお客様とご縁をいただいたのだから、わずかでもその地
に還元(貢献)できればという思いもありました。

以来、私の献血手帳は地方の記録ばかりだったのですが、この週末、渋谷の
画材屋に事務所で使うタックフィルムを買いに出かけたとき献血を呼びかける
センターの方が目に止まり、そういえば東京ではいったことがないなあと入って
みたところ、あまりにきれいな施設にびっくりしました。

飲み物、軽食の類は当たり前なのかもしれませんが、ゆったりできるソファに雑
誌や日によっては占いまで受けられると言うサービスの充実ぶりです。

http://www.tokyo.bc.jrc.or.jp/rooms/roomhp/room14.html

施設のみならず対応する受付担当の方や看護士のコミュニケーションもとても
気持ちのよいものでした。きっとしっかりとしたコミュニケーショントレーニングを受
けていらっしゃるのでしょう。

「福岡からいらっしゃったんですか?」と聞かれ事情を説明すると興味を持ってい
ただき、

「地方にも(当然)きちんとしたルームもあるので次回はそちらに立ち寄って欲しい」

「若い世代も意識が高く協力的な人は多いのだが、タトゥーやピアス、不特定の
相手との性交渉、など、結構条件が厳しいので臆する人も多いのが残念」

「女性は男性より献血できる条件(体調や血液成分のコンディションの幅)が狭く
せっかく来ていただいても献血していただけないこともある」

など、色々と興味深いお話を聞きました。

幸い、私の血液のデータはほぼ標準値でとてもバランスが良いとお褒めをいただ
きましたが、小休憩をかねて、あつかましくもお茶とドーナツをいっぱいいただき、
雑誌を眺めて事務所に戻りました。
ネットカフェのようなところはいったことがありませんし、最近一人の時間もなか
なか取れないのが実情ではありますが、ちょっとした貢献で無料であれだけ居心
地の良いところがあるのはちょっと貴重です。
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