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2009年04月15日(水)更新

4月9日、日本PR協会・定例研究会:時事通信社編集委員 湯川鶴章さん

先週9日は日本PR協会の第110回定例研究会として時事通信社の
湯川さん
による

「コミュニケーション・ボーダレス時代の戦略的ネット広報」
という講演を拝聴しに行ってきました。

少し遅れて会場入りすると、ご本人から
「雨宮さんいらっしゃるんじゃないかなと思っていました」
とご本人からお声掛けをいただきました。

いつもながらのスピーディーで的を得たプレゼンテーションはややも
すると会場に集まったかなりの数の「デジタルイミグラント(パソコ
ンやインターネット、携帯電話などのデジタルツールが一般的でない
時代に生まれ育った世代。対称語は「デジタルネイティブ」)にとっ
ては実感できないこともあったのでは?とご本人も危惧されていらっ
しゃいましたが、表層的な時代の変化よりも、その意味するところに
きちんと軸をおいて話をされているので、多くの方が溜飲を下げられ
たのではないかと見受けました。

やはり海外の事例を多く見られている湯川さんらしく、メッセージは
簡潔でした。

すなわち

「積極的に情報のやりとり(単なる発信ではなく対応するコミュニケ
ーション)をする以外に企業が信頼関係を築く方法はない」

「広報担当者のみならずその会社で働くすべての人が社会(この上位
概念の理解が大事)と会社の一員としての責任と自覚を持ち、透明性
のある企業風土を体現する」

「”21世紀の三河屋”がごとく企業には社内外のステークホルダーに
対するきめ細かな対応が必須となる」


というものです。

集まった多くのの企業広報担当者、マネージャに対し、

「ゆで蛙になるのか、それともこの変革期をチャンスと捉えるか。そ
れは皆さんの選択だが、間違いなくコミュニケーション力は企業の競
争力の源泉となる。そのためにも現状の組織の縦割りを打破し、”コミ
ュニケーション部”として企業の心臓機能を担って欲しい」

と結んでいました。

2009年04月14日(火)更新

お詫びとお知らせ

不定期ではありますが、今までお仕事やセミナー、講演などを通じて
ご挨拶差し上げた方々に、メールにて情報提供(メールマガジン)を
実施しておりましたが、一部の方に対し
「受信同意のない宛先に対する配信行為」
という不適切な方法での配信がありました。

今後は、今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止に努めるとともに、
より一層管理体制の強化と信頼回復に取り組む所存です。

http://www.crossmedia.co.jp/


平成21年4月14日
クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役社長 雨宮 和弘


2009年04月07日(火)更新

今年も6月7日より、サンフランシスコで開催のIABCコンファレンスに参加します!

 IABC( International Association of Business Communicators )は40年近
い歴史のある企業コミュニケーションプロフェッショナルの職能団体です。
年1回開かれるコンファレンスは世界中から2000人近い参加者が集まり、コ
ミュニケーションリーダーシップやマネジメント、社内コミュニケーション、ブ
ランドコミュニケーション、パブリックリレーション、コミュニケーション戦略
などのテーマで4日間、100近いセッションで話し合われます。

iabcconf2009

 興味深い点は「広報」「宣伝」「マーケ」「人事」というように部署や職能単
位のトピックで話をするのではなく「変革」や「コミュニケーションマネジメン
ト」「オンライン」「ブランド」「人材育成」「信頼構築」など、目的に沿った
内容を、職能を超えて企業コミュニケーションに関わる人々が意見交換するとこ
ろにあります。

 グローバルな視点での広報のあり方のみならず、今、ウェブの活用を中心に急
速に変化する企業コミュニケーションの仕事にどのように取り組めば良いか、そ
のヒントを探るには格好(日本には同類のコンファレンスや勉強会は見当たりま
せん)の機会です。
 最近では「宣伝費をネット広報にまわせ」という本も出ていますが、こういう
時勢だからこそワンショットの広告やイベントドリブンなマーケティングよりも
継続的に企業信用の醸成やブランド構築につなげることのできる広報、特にその
なかでもウェブサイトの有効活用がキーになるのです。さらに、いきなりウェブ
をリニューアルしたりイントラを構築するのではなく、それらを利用して会社や
組織として何をすべきか、その中で担当である自分自身がどんな活動をしていけ
ば会社に貢献できるのか、キャリアを積んでいけるのか、考えるチャンスでもあ
ります。昨年現地でお会いした世界中から集まった数多くのコミュニケーターは、
皆そのような同じ思いを持っていました。

 基本的にはすべて英語で実施され、通訳などのサービスはありませんし、私は
ツアーコーディネータではなく、あくまで一緒に勉強しに行く立場ですが、国際
的なコミュニケーターとのコネクションづくりと参加のためのアドバイスやサポ
ートは惜しみません。昨年の私の参加レポートや紹介セミナーを見て、今年はす
でに複数の企業の方が同行を表明してくださっています。ご興味のある方は弊社
の問い合わせページ
、もしくはお気軽にお電話ください。→ 03-6418-0336
詳しくご説明差し上げます。


昨年の参加記は以下のブログエントリーをご参照ください。

http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/100/10009854.html
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/100/10010009.html
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/100/10010010.html
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/10010052.html
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/100/10010066.html
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/100/10010091.html
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/100/10010113.html

2009年04月07日(火)更新

記憶に残るコミュニケーション

 毎年4月の第1週のクリッピングは日本経済新聞や日経産業、日経流通各紙に
発表される、各企業の入社式における社長訓示です。
これも毎年続けているとコミュニケーショントレンドが見られてとても興味深い
ものがあります。企業不祥事が続出した年は倫理観の引き締め、企業合併や業界
再編が盛んだった年は柔軟性や適応性、そしてプロフェッショナル意識を持て、
というようなメッセージが多く見受けられました。そしてここ2年ほどは業界を
問わず「コミュニケーションの重要性」を取り上げていたのが特徴です。

 今年の各大手企業の社長訓示のテーマは、市況の流れから「危機の捉え方」に
関するものがほとんどでした。

いくつか取り上げてみると、

「難局を乗り切るために意欲的に挑戦する社員には協力を惜しまない(大成建設)」
「現状維持では破滅、との問題意識で挑戦と創造に努力する(三井物産)」
「嵐を生き抜き、強固で身軽な体質に変革しなければならない(ソニー)」
「試練は次代に飛躍するチャンス。苦境で人は磨かれる(三菱マテリアル)」

といった具合です。
その中でも他社とは少し違い特徴的だったのがエーザイの内藤晴夫社長がおっし
ゃった、

「患者と家族の喜怒哀楽を考え、そのベネフィット向上に貢献するのが理念。
そのための組織やプロセスの転換を図っている。新人の皆さんは患者や生活者の
潜在的な欲求を共有し、その願いを実現することを志して欲しい」

というコメントでした。
上記のコメントも記事の要約ですが、短いセンテンスの中に社員が具体的に想像
し、行動に移しやすい「思い」がしっかり詰まっています。きっと、とてもコミ
ュニケーションに長けた社長さんなのでしょう。(ウェブサイトを拝見しても、
そのあたりが伝わってきます)


 トップのスピーチは社長自身が考える場合と広報で用意する場合があると思い
ます。いずれにしても忘れられがちなのは「その後」。すなわちその内容を租借
し、現場レベルに落としていく作業です。もちろんそれは企業広報などコミュニ
ケーションに関わる部門の担当者の仕事なのですが、意外に忘れられている場合
が少なくありません。この時期の社内報や社内コミュニケーションのテーマとし
て単に入社式の写真やコメントを掲載・伝達するだけでなく、このようなところ
から始められれば、せっかくの社長のコメントが一過性のものにならず、社員の
心へと根付いていくことでしょう。

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2009年04月06日(月)更新

「経済広報 2009年4月号 No.356」に掲載されました

繰り返しですが、先にもお伝えした2月の経済広報センターのセミナーの内容は
センターの会報誌「経済広報356号」にて、なんと巻頭4ページに渡り、お世話
になった国内広報部主任研究員の子安さんより紹介をいただきました。

keizaikoho356←詳しくはクリック

同日ご一緒した東京海上日動火災保険の広報グループ、宮内敦夫さんのプレゼ
ンテーションの内容も紹介されています。東京会場日動さんではコーポレートサイ
トにも様々な工夫が施されており、「トータルアシスト」のテーマに基づいたインタ
ラクティブなコンテンツに加え、消費者啓発やキッズ向け、CSR的なコミュニティコ
ンテンツなど、とてもバランスよく、内容も充実しています。
じかにお話を伺って強く感じたことは、ウェブサイトが「継続していくことで信頼
を築くメディアだ」ということを会社が良く理解している、ということでした。
「広告と比べても、ウェブは全体コストがかからない上に費用対効果が高いので
予算を削るようなことはしない」ともおっしゃっていました。会社としてここまで見切
っていらっしゃると、ご担当者としても仕事のやりがいも相当高いでしょう。
非常に闊達にお話されている姿が印象的でした。

基本的には定期購読いただく冊子ですが、安価で内容の濃いハンディな機関誌
です。ぜひ手に取る機会を持ってみてください。弊社ご訪問の際には積年のバック
ナンバーがそろっております。

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