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2008年11月06日(木)更新

2週にわたりイントラネット座談会を実施

昨今弊社がいただく問い合わせの半分近くが社内コミュニケーション、特にイン
トラネット関連の相談だ。反面、事例に触れる機会が少なく他社はどのように解
決しているのだろう?と悩まれる担当者も少なくない。
お仕事として関わる際には、弊社としても知見を活かし徹底したヒアリングや定
性調査からその企業の現状に照らし合わせ、将来的な発展の形を見据えたプラン
ニングを行ってはいるのだが、当事者のご担当者にしてみると、それが本当に正
しいプランなのか自信が持てず、判断できない、といわれることもある。

intranet
そこで9月の終わりに「御社のイントラネット・ポータルはどうなっていますか
?」という率直なアンケートをお願いした。このアンケート自体も、それぞれの
企業が抱える課題が浮き彫りになり、価値があったと感じている。これについて
は10月中にまとめてフィードバックする約束を差し上げていたのだが、はから
ずも複数の参加者から「せっかくだから直接何社かで集まって座談会形式で知見
を共有する機会が持てないか?」という問い合わせをいただき、レポートを少し
先送りにして早速アンケートにご協力いただいた企業の方に参加のご要請を差し
上げたところ、驚いたことに20社を超える企業の方から「ぜひ参加したい!」
という回答をいただいた。うれしい反面、内容に関してはもちろん社外秘にあた
るものもあるため「出来るだけ率直に話を差し上げたいが同業他社がいるのは困
る」とおっしゃる企業も当然いらっしゃるのだ。このこともあって限られた時間
で出来るだけ多くの発言をいただけるよう参加企業数を絞るため、先週、今週と
2回に分けて実施した。

当社にとっても初めての試みで、どうなることか?と不安もあった。しかしなか
なか事例が見えないイントラネットなので、当初は他社の事例が見え使途や課題
を分かち合うことが出来れば良いのでは、という程度の認識だったが、皆さん積
極的に意見や感想を述べてくださるので新しい気づきにあふれたセッションとな
った。これは今回で気で終わらせるのではなく、出来るだけ定期的に続けてやっ
ていこうと考えているのでご希望の企業の方がいらっしゃればぜひご連絡いただ
きたい。基本的に参加費は無料(情報共有にてバーター)、会場(会議室)のご
提供をいただければなおありがたい。

2008年11月06日(木)更新

もう大きなニュースの陰に隠れることは出来ない

この原稿を書いている11月5日、アメリカ大統領選挙でオバマ候補が当選を決
めた。アメリカ合衆国のみならず世界的にも歴史に残る一日となるだろう。

ほんの数年前までは、こういうビッグデーに乗じて、企業の不祥事や事故の
リリースを出す会社が実は少なくなかった。新聞やテレビは当然ビッグニュース
に集中するから目立たなくてすむだろう、という魂胆だ。

しかしこの数年はブログやソーシャルネットワークサービスに加え、一般ユーザ
ーがブログやニュースのエントリーをピックアップして紹介するソーシャルニュ
ースなどが増えたことで、どんなに地域の小さなニュースであってもその内容が
大きな意味を持っていれば確実に多くの人の目に触れ、広まっていくようになっ
てきた。
また、企業の「おわび」(いわゆる公告)を集めてリストにしているサイトもあ
る。

例えば昨年の1月を見てみると不二家の内部告発の発覚の影で同様の事故や不祥
事を報告している会社が少なくないことがわかる。
こんなビッグウィークだからこそ、世の中の動きに敏感になっている人も少なく
ないということを理解しておく必要がある。さもないと「故意に今出したな」と
とられれば事は余計に大きくなることが必至だからだ。

ここ数年、弊社への問い合わせにおいて、オンラインの危機管理に関する相談は
イントラや社内広報の話、ウェブサイトのリニューアル・管理の話と3分する話
題となっている。
もちろん社内倫理を正し、不正や事故がおきない会社にする、というミッション
ステートメントの確立だけで事足りるのであれば問題はないが「そもそもすべて
の人間は弱い存在」という性弱説に立てば、単に監査や規定で縛るだけでなく、
社内へのコミュニケーション(価値の共有)がますます重要になってくるはずだ。