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2006年11月22日(水)更新

意思疎通が起きるときは光速よりも早い。

この話をするのは2度目だが、めぐり合わせなのでもう一度。

バズワードとか、はやり言葉も必要だとは思う。
だけど、「しくみ」としての解説以上に、「WEB2.0」を自分の実感を
伴って語ることができる人が、どれだけいるだろうか?
悪いけど、実感もせずにそんな人の言葉を借りて商売するなよ、と
思ったりする。

もっとシンプルに考えてみよう。
会社の利益を超えて情報交換ができるパートナーが(何人)いるか?

これからのビジネスコミュニケーションの本質ってそこにあるのでは
ないか、と思ってしまう。

なんのおもねりもなく、それは無償の愛に近い感覚だ。

それ以上大事なものはない、とすら思えてしまう。

こういう感覚を共有していると、思わぬスピードで事象がコネクトして
いく。

それを、
“Planned Happenstance”(仕組まれた偶然)と呼ぶ。

今、そんな感覚を楽しんでいる。
事業計画書を書くよりもわくわくする。

友人の一人が、こういう状況をわかりやすい主題で本にしてくれた。
ぜひ、機会があれば縁者の方に読んでいただきたい。
オチがあるのですが、、オチは書きません。(笑)

ラッキーをつかみ取る技術 (新書)
小杉 俊哉 (著)
価格: ¥ 756 (税込)

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334032885

2006年11月21日(火)更新

松岡正剛さんの書評:「千夜千冊」グーグル・アマゾン化する社会

松岡正剛さんがやっている脅威の書評サイト、「千夜千冊」で、
森健さんのの『グーグル・アマゾン化する社会』をとりあげている。

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya.html

梅田望夫さんの『ウェブ進化論』や佐々木俊尚の『グーグル』など
との内容比較に始まり、SEOやレコメンデーションエンジンにまでも
解説が及ぶ。

途中でインプレスR&D代表の井芹昌信さんの話ががでてくるが、
ぼくがサラリーマン時代にネットで最初の事例を作ったとき、ちょうど
インターネットマガジンが創刊され、インタビューかたがた、井芹さん
とも何度かお話をさせていただく機会をいただいた記憶がある。

10年たってきらめいては消えていく人が多い中で、じっと日本の
インターネットを見据えている、数少ない人の一人だなあというのが
印象だ。こういう人は消えない。

松岡さんのお話の中では、
====================================================

せめてアクセス数や従事率ではなく、そこに多様なキラーテクノロジ
ーが自在に開花し、そこに痛快なコースウェアや深々と感じられる学
習機会が生まれていってほしいのだ。
時代がそろそろキーワード主義(小泉時代も終わったのだから)から、
コンテキスト主義に移ってほしいのだ。

====================================================

という言葉が印象的だった。

時代的には「WEB標準化」という流れがあるが、それを乗り越えた
ところにもう一度自由を見出そうとしているようだ。

ただ、松岡さんに言及されているグーグル自身も、

”イノベーションを起こすには、会社を「カオス状態」と「きちんと構造化
された状態」の間の "structured chaos"(構造化されたカオス)と呼ぶ
状態に置くのが一番良い”

といっているところが興味深い。
http://satoshi.blogs.com/life/2006/10/googlestructure.html

どっちが上手出し投げか、けたぐりか。(笑)

2006年11月20日(月)更新

とんぼ返りで神戸出張

一昨日の土曜日は、仕事でお世話になっている日本生活協同組合
連合会(COOP)のイベントを見に行くため、日帰りで神戸に行って
きた。

当初、神戸かあ、疲れるなぁ、、。と思ったのだけど、展示会場が
ポートピア国際展示場、ということでできたばかりの神戸空港の
となり、とあれば交通はそんなに不便じゃないか、と勢いで。

近い!あっという間!そして安いぞスカイマークエアライン!
このイベントは「たべるたいせつフェスティバル2006」というもので、
現在、注目されている「食育」をテーマに、食の安全性と生活を考え
る生協ならではの活動をPRしようというものだ。

昨年はじめて東京で開き、今年は2回目で京阪神では初めての大規
模な開催となった。
おもに生協の食に対するアプローチの紹介展示と、生協向けの食品を
作っているメーカーのブースが中心の展示会だ。

実際、朝8時の飛行機で行ったので10時の開場前には到着したのだ
が、すでに数百人の長蛇の列!
一見地味な展示会だと思っていたのだが、生協のグループの内示が
しっかりしていたせいか、多くの親子連れが真剣に話を聞いている姿
が印象的だった。

もちろんメーカーブースは試食品の提供が中心なので、昼飯を浮かそう
とする頼もしいおば、いや、お母さんがたくさんいたのも事実で、人気の
あるブースではかなり殺気立っていて、大阪パワーを感じた。

イベントのレポートはお昼過ぎまでに済まし、ポートライナーに乗って15
分で神戸三ノ宮。非常に便利だ。
お昼にお好み焼きを食べて近くにあった神社におまいり。
あとはちょっとお店をぶらついて、夕方まで喫茶店で考え事をしていた。

昔、高城剛さんだったかが、「発想と移動距離は比例する」みたいな
ことを言っていたが、強制的に自分が動いて、違う土地で物を見て感じ
て、考えると、確かに刺激的だ。

帰りは地元の豚まんをお土産に買って帰った。味が濃くてうまかった!

2006年11月18日(土)更新

ビジネスブログアンドSNSワールド その2

2日目の目玉は、朝一番のフォレスターリサーチの講演だった。
ジョナサン・ブラウン氏は若いリサーチャーの方だが流暢な日本語で
素晴らしいプレゼンテーションだった。

テーマは、
「The significance and the future of Social Computing
ソーシャル・コンピューティングの意味と将来」
というもの。

多くのわかりやすいリファレンスを紹介しながら、核論に絞って行く
流れは見事。
キーメッセージは、
「ソーシャルコンピューティングとは、新しいテクノロジーの出現に
より、パワーが企業などから消費者のコミュニティ側に移行した社会
的構造の事。
そこでは、テクノロジーそのものではなく、テクノロジーを利用して
築くリレーションに注目すべきだ」
というものだった。

多くの示唆にとんだポイントを紹介する事はできないが、さすがよく
まとめてあった。
ただ、多くの事例はまだまだ米国のものであり、日本での事例が少な
いのは市場が目覚める前だという事を表している。

昨日も書いたが、今回のイベントは、主にツールベンダーのサービス
紹介が中心のものだが、このフォレスターリサーチの方の講演は、唯
一、ユーザーサイドからの話が聞けるわけだから、シックスアパート
の社長の講演同様、満席立ち見に違いない、と思ったのだが、実際に
は会場は半分弱の観衆だった。それが何よりの証拠だ.
参加者は確かにブログやSNSをビジネスに取り入れようという意識の
高い人々だ。
だが、人々の意識はまだテクノロジーに向いている。
ブラウン氏のいうように、リレーションに着目できていれば、彼の講
演こそが満員立ち見になるはずだ。

講演後もほとんどの観客はさっさと席を立ち、次のセッションへと向か
って行った。
わたしひとりが彼に駆け寄り、同じ思いを持つ一人として勉強させてい
ただいた感謝の気持ちで握手を重ねた。

2006年11月16日(木)更新

ビジネスブログアンドSNSワールド

今日、明日は大手町に終日セミナー聴きに来ている。
今、注目のビジネスブログやソーシャルネットワークのツールベンダーが
一同に会し、数々の事例セミナーを行っている。

無料の、いってみれば営業セミナーでもある訳なので、ある程度は予測
していたものの、どのセッションもベンダーが一方的にしゃべり、一切質
疑応答の時間がないのはさすがにどうなのだろうか。
少なくとも朝一番に基調講演を行った米国シックスアパートの社長は、
質疑を望んでいたのに。。。
各ベンダーのセッションは、製品紹介や事例商会が中心だったので、話は
おおよそ予想はついていたのだが、やはりオンラインコミュニケーション
ツールとして「Blog is the Best」という感じだった。

ただ、最後のパネルディスカッションの時に、ドリコムの社長が、
「経営者の方はすぐビジネス管理ツールをROIの視点で定量判断するけれ
ど、ブログツールは社員のモチベーションを維持・高揚させる役割のほう
が大きい。」
と言っていたのが印象的だった。
背景にはグーグルの言う「Structured Chaos」の思想に共感している、と
言う事実があるからだろう。

参照URL(トラックバック不調により)
http://satoshi.blogs.com/life/2006/10/googlestructure.html
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