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2007年01月31日(水)更新

「コミュニケーションプロフェッショナル」を育てろ

先週の経団連のセミナーは20余名のご参加をいただき、
終日のセッションにもかかわらず、イントラネットや社内
コミュニケーションへの興味を反映してか、とても盛会だ
った。

やはり事例を聞く機会が少ない話題だけに、ゲストの化
粧品会社の方のセッションでは、多くの質問が出た。
(ちょっと妬けたが・笑)

前回は40名以上の参加者だったため、参加者の方から
話を伺いにくかったのだが、20名ぐらいということもあり、
今回はあまり一方的な講義にするのはやめて参加者の
皆さんから話を聞く機会を設けるようにした。
イントラや社内コミュニケーションの悩みや問題点は、
「フィードバックや双方向性が築けない」点と、「クロスメデ
ィア媒体(印刷物とイントラネットなど)のすみわけ」が多か
った。

また、単に業務として社内コミュニケーションやイントラだけ
ではなく、今後の広報、企業コミュニケーションを担当する
人のキャリアにも言及した。
これはとても重要なものだと感じている。

なぜかというと、わたし自身の経験も含め、日本では、ほ
とんど現場の人間がまだまだ孤独で、職能としての企業
コミュニケーションに将来を見出せないまま、

「なんとなく3年ぐらい」

責務を担っているのが現状だからだ。

昨今の食品会社や放送会社のように、大きくインパクトの
ある不祥事が起きた場合、既存の広報のファンクションでは
ぬぐいけれないのが現状だ。
なぜならこれらの不祥事が発覚するほとんどのきっかけは
内部告発であり、内部告発しなければ不正が巣食ってしまう
というのは、企業のミッションが間違っているか、きちんと現
場にバリューとして伝わっていないか、どちらかだからだ。

経営が「コミュニケーションプロフェッショナル」を育て、活用
すれば上記のような企業も、どこかの国の厚生労働大臣も
そのブランドや信頼を失墜させることはなかったのではない
だろうか。

変革に対するチャレンジ、品質、そしてコミュニケーション。
この3つが今後の企業に重要なファクターだと感じる。

2007年01月30日(火)更新

失言は繰り返す

時事ネタを取り上げるつもりはないけど、厚生労働大臣の発言はひどすぎる。

で、その後に記者に囲まれた時も彼は一人で釈明しようとしているように見えた。周りに彼を守ろうとする人の存在が全く見えない。
要職にある人をサポートする人がいないと言うのが全く不思議。

おつき合いのあるPRエージェンシーの取締役の方も、「一番売れないサーボスが”スポークスパーソントレーニング”だ」という。
企業トップの場合、不祥事が明るみに出そうになって初めて受けようとする所もあるそうだ。

その目的は「会社を守るため」ではなく、単なる自己保身だ。
国会議員や大臣は、官僚に作ってもらった答弁を読むだけで普段からきちんとディベートする習慣がないのも失言を産みやすくなる原因ではないか。

前の総理大臣は、内容はともかく、こういう時の対応でも、感情を表現するのがうまく、それが見える事で存在が印象づけられていた気がする。そういう意味でコミュニケーションの上手な人だったな。
今の総理大臣も人々の感情に応える対応の重要性に気がつかないと支持率の下落は収まらない。当初のアピアランスの良さが仇となる。

企業のリーダーだってこれだけ努力しているんだから、国の要職の方も国会や講演会のときにプロジェクターを用意して論旨をパワーポイントでまとめ、それにそって話をするとか、工夫してはどうか?逆に言えばその論旨から離れないように気をつければ失言も減るのではないか。

美しい日本も良いけど、そんな余計なお世話もしたくなる。

2007年01月25日(木)更新

健康への投資と代償

酒を飲まないため、仕事へのストレスを食事や甘いもので対処
する傾向のある私にとって、せめても健康と体重維持のために
と考えて週に2回はジムに行くようにしている。

前にも書いたがマシンが得意でないのでほとんど水泳、そして
サウナというパターンだ。(痩せるというよりスッキリのため)

ところが、詰めていき始めた半年前ぐらいから、肌の調子が今
ひとつ。足や背中、そして頭皮が痒くなることが増えてきた。
就寝前にボディクリーム塗ったりもしていたのだが、頭皮はそう
いうわけにも行かず、つらい状態が続いていたのだが、どこに
原因があるのかさっぱりわからなかった。

最近、ビジネス写真に関する新しい考察を行っているのだが、
これに関して昨日知人と話をしていたら、

「お前も撮られる側に立つことや人前に立って話をする機会が
あるならきちんとスキンケアをしろ。というかやっているか?」

と詰問された。

「ジムの風呂から出たあとは?」

「そのままタオルで拭いて服を着る」

「だめだ、、」

とくに40代半ばはお肌の曲がり角。肌のケアをやっている、いな
いで差がはっきりでるぞ、気をつけろ~(長井秀和風に)、といわ
れたのだ。

はずかしい話だが、さっそくドラッグストアで探してみたら、以外に
色々商品があるので驚いた。帰宅後、風呂上りに男性用の化粧
水をつけ、そのあとにローションでカバー。

朝起きると、気分だけでなく、なんとなく髭剃りのすべりも良いよ
うだ。もうすこし続けてみよう。

もちろん素材は限界があるので、あとカバーできるのは表情ぐら
いか。(それも大きいポイントだと友人は言う)

で、ジムでの肌荒れの原因は

「プールや風呂の塩素やその他の添加物ではないか」

とのこと。

たぶんその通りなんだろう。
同様にジムやプールで肌荒れの経験のある人がいたら共有させて
欲しい。

2007年01月23日(火)更新

危機管理から見る不二家の対応

企業危機管理の専門家である田中辰巳氏は、「じゃ、不二家は
どうすればよかったか」と問われて、最初の会見で「ケーキ事業
から撤退します」と言うべきだったという。

と、日経ベンチャーの神足裕司さんのコラムで書かれていた。
http://nvc.nikkeibp.co.jp/members/COLUMN/20070122/107695/

このコラムは秀逸だ。
お客様の感情を理解すること。
時代の変化を受け入れ対応すること。
積極的にコミュニケーションをとること。

ここで触れられている「経営者に求められること」は非常に明快
で、今日の不祥事(危機対応)のエッセンスが語られている。
読んでいてとても参考になった。

(雪印はその後の社員一丸となった取り組みを聞き及んでいるので
一緒にはしたくないが)


わたしとして気になったのはもちろん神楽坂の不二家だ。
ここも不二家のフランチャイズの一員だが、全国で唯一、オリジナ
ルの「ペコちゃん焼き」を売っていることで有名だ。

「焼けたペコちゃん」というシュールな「食べられる現代アート」(大
げさ)が105円で買える店だったのだが、やはりWEBを見ると「当
分販売自粛で閉店する」とある。
経営者にとってはお客様だけでなく、そのブランドを信じて商売に
関わっているすべての人への責任も大きいのだ、ということを実感
した。
ペコちゃん焼き、再開したら買いに行きますとも。

http://www.syoutengai-web.net/kagura/fujiya.htm

2007年01月22日(月)更新

1月26日:日本経団連主催セミナー

昨年の9月に続き、今年も日本経団連さんにお世話になり、
今週の金曜日、代々木のオリンピックセンターにて

「進化するメディアと社内コミュニケーション活性化セミナー」
と題し、終日セミナーを開催する。
http://www.nikkeiren.or.jp/shanaikoho/

前回のログ
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/100/10001765.html

今年初めてのセミナーだが、いつもながら終日となると、内容と
緊張感の維持が大変で、レジメもぎりぎりまでチューンナップし
ている。
「セミナー講師の仕事は自分の専門性を固めれば、レジメの使
い回しが利くので楽」

というのは、進化し続ける広報のエリアには通用せず、今回も
半年も経っていないのに半分以上のレジメは作り変えた。

セミナーはこちらからのダウンロードばかりに終始しても、参加
者もつかれてしまう。
社内コミュニケーションは特に実例や経験談が語られる機会が
少ないので、できるだけ参加者から意見をいただきながら皆で
考える機会としたい。

2007年01月19日(金)更新

企業広報誌

ここ数年、社内広報やイントラネットの話をいただくことが増えている
こともあり、話題のひとつに「社内報の見直し」というものがある。

端的にいえば、「社内報の電子化」だ。

そもそも昨年、イントラネットの影響力について日本経団連から寄稿
を要請されたときに、「あえて印刷物は印刷物のよさがあるので、
理になんでも電子化するというのはいかがなものか」というお話を
差し上げ、それが複数回連載にお話が膨らんだ経緯ともなった。

外向けには「企業広報誌」というものがあり、これも数年前の「メセナ
ブーム」をピークに各社が盛隆を競った。

広告宣伝と違い、「継続」が命の広報コミュニケーションにとって、それ
らをどう維持するか、というのは大きな問題だと思う。
わたしは紙のメディアが大好きで、オフィスも雑誌があふれている。
もちろんいくつかの企業広報誌を購読していて、これがとても面白い。

すべてをチェックしているわけではないが、いくつか質の高いものをご
紹介する。


富士ゼロックス「グラフィケーション」
「グラフィック」と「コミュニケーション」から作られたタイトル。毎回ほぼ
すべてオリジナルの取材によるコンテンツでA4・50ページ、フルカラー
というボリュームだ。(購読無料)
ほとんどの写真の主役が「人」というのもすばらしい。
http://www.fujixerox.co.jp/company/fxbooks/graphication/

日本IBM「無限大」
なんと創刊が1969年。
発刊は年2回だが、毎回1つの話題を特集テーマに、グローバル時代
におけるテクノロジーやビジネス、科学、社会、文化、教育など様々な
切り口のコンテンツが魅力。

内容はPDFで見られるが、冊子の場合は有料。
しかし本社の受付まで行けば無料でいただくことが出来る(笑)。
http://www-06.ibm.com/jp/ibm/mugendai/no120/index.html


他には、厳密には企業広報誌ではないが、メルセデスベンツのオー
ナー向けに配布されている「メルセデスマガジン」。
これは編集デザインが秀逸で、レイアウトやフォントひとつにもレベル
の高さを感じる。もちろん記事もビジュアルもすばらしい。

私自身はメルセデスのオーナーではないが、何冊か友人に譲って
もらい感動した。まさにプレステージ!
ボルボも悪くはないが、たぶんアベレージなんだろう。。。

やはり商品単価の高い業態はコストをかけられる、ということなのか。
総じて金融(銀行)系は「あらゆる品質がいまいち古くさい」ところが
多いようだ。

金をかけているかどうかよりも、「企業として語れる文化を持ちえて
いるか」がポイントのようだが、広報誌の継続は、ひとえに経営がその
価値を認識しているか、に因るんだと思う。

2007年01月18日(木)更新

WEBサイトリニューアルのアプローチ

弊社も現在、自社WEBサイトリニューアル(構想)中だ。

多くの会社はリニューアルのタイミングを決め、一気に
変更する場合がほとんどだが、

「すでに新しいメッセージに変える事に決めているんだ
ったら、古いメッセージを残すのはやめよう」

という発想で一時的にサイトをシャットダウンする例は少
ない。
(1996年のアトランタオリンピックの時にナイキが半年近く
シャットダウンしたのは衝撃的だったが)
この会社は、京都にある、インタラクティブコンテンツ制作
を強みとする「ワン・トゥー・テン・デザイン」ウェブプロダ
クション。

http://www.1-10.com/

シャットダウンしていてもメッセージとクオリティ(クリエイ
ティビティ)を感じる。

oneten

2007年01月16日(火)更新

国立新美術館

来週1月21日、六本木に国立新美術館がオープンする。

防衛庁跡地の東京ミッドタウンとともに、六本木ヒルズの森美術館の
展望階から建築中の姿が見え、すごいなあ、と思っていたところで、
建築としてもユニークなのでオープンしたらカメラもって遊びに行こうと
思っている。
http://www.nact.jp/index.html
あたらしいホームページですが、かなり抑揚を効かせて作っているの
はわかるんだけど、もう少し色気があっても良かったんじゃないかな?
と思うのはわたしだけだろうか?
アクセシビリティなどには気を使っているようだけど、ロゴのセンター配
置など、けっこう権威的な感じが強調されすぎじゃないかなあ、と。

主旨としてはそういう権威から解き放たれたいのでは、と思うのだが。

そのロゴは佐藤可士和さん。
「彼らしさ」がかなり出てしまっているのが、長い目で見るとどうか、
判断の分かれ目だとおもう。
デザインする上でもう少し自分を殺せると「大物」なんだけどなあ。
というのが僕の印象です。(偉そうですみません)


好きな美術館

金沢21世紀美術館
http://www.kanazawa21.jp/ja/index.html

庭園美術館
http://www.teien-art-museum.ne.jp/

東京国立近代美術館工芸館
http://www.momat.go.jp/CG/cg.html

茨城県陶芸美術館
http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/

2007年01月15日(月)更新

電子年賀状を使う人は少ない

インターネットが始まってから、割とすぐにスタートしたサービスに
「電子ポストカード(年賀状)」というものがある。

けっこう、これによって郵政省メールは駆逐されるか!?とも言わ
れたが、どっこいまったく普及しない。

きっと誰もが一度は利用したこと、もしくはもらったことあるんだろ
うけど、あんまりうれしさを感じないからなんだろうなあ。

なんでもテクノロジーで解決しないところがコミュニケーションの
奥深く、面白いところなんだなあ。

もちろん僕も、会社もプライベートも年賀状はそれなりにオリジナリ
ティに気を使っているし、それを考えるのも、また楽しみ。

しかし!さすが、メール道、ブログ道の師範は先を読まれている。

「ブログ年賀状」
これはありだ。

電子ポストカードの難点は、「届いたけど、実態(情報)がない」と
いう点。
ブログであれば、紙の年賀状に書ききれない決意や今年の展望
など、メッセージにあふれたコメントを届けられる。

年賀状にブログアドレスを書き、コメントやリプライをくれた人には
プレゼント、など、メディアミックスアプローチさえ可能。

年初より勉強になった。久米さん、いつもありがとうございます。

2007年01月12日(金)更新

自分の色を持て

先日出勤途中の電車の中で、かっこよいデザインのバッグを
持っていた女性がいて、「どこのバッグだろう?」という気持ち
がぬぐいきれないでいたら同じ表参道で下車した。

もう一回、チラッとでも見ればディテールがわかるかな?と
思い、後姿で「黒いコートに紫のマフラー」とチェックし、ホー
ムで探したらなんと!
その場だけで3人。同じ格好をした女性がいた。
そうか。今年の流行だったんだ。。。

愕然としているとその場で目標を見失い、捕捉をあきらめた。
しかるのち地上出口にでると、ここでまたもうひとり、同じ格好
の女性を見た。
数年前のダブルのブレザーや青いコートも同じだったな、そうい
えば。

別にファッション雑誌を見るなとは言わないし、ブティックで「今」
を追うのもいいと思うんだけど、せめてひとひねり、「自分らしさ」
を加えてはいかがかと。
(見逃した悔しさでここまで言うのはなんだけど)

そういうお前はどうなんだ?と問われれば、
「はい。いつでもあなたの色に染まります(笑)」
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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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