クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
一緒に仕事をしてみませんか?
10数年前、私は外資系企業で工業デザイナーをしていました。ノートPCや電卓の外観設計意匠です。しかし何度も本社に出張に行って気がついたことは、自分の所属するデザイン部の上層が「コーポレート・コミュニケーション」という部門で、トップがシニアヴァイスプレジデント(上席副社長)だ、ということでした。
いったい、何をしているのかというと、部門やメディア、ツールを飛び越え、企業が目指すもの、そのビジョンやメッセージを如何に効果的に伝播させていくか、を考えているのでした。そのためにはリエンジニアリングをはじめとする様々なビジネスプロセス改善手法も取りいれました。
表現技術としてのデザインを仕事としていて、もうひとつビジネスに説得力を持たせるものを求めていた自身にとって「これだ!」という思いが強く、これを機に広報部に転部願いをだし、PRマネージャーをやりながらコーポレートコミュニケーションを行う許しを得ました。
(今日はちょっと長いです。)
なにしろ、自社はおろか、日本ではまだまだこのようなコーポレートコミュニケーションの価値は認知されているところが少なかったものですから、自分にとっては挑戦し甲斐のある仕事だと思いました。
まずは社内理解を得ることに勤め、広報をはじめ、人事、総務、マーケティング、社長室に到るまで、「どんな貢献が出来るか」と説いてまわりました。
今まで外注業者に丸投げで作成していた会社案内や展示会のブース、あるいはシッピングカートンのロゴシステムに到るまで、私が一肌脱ぐことで、総予算は3分の1程度は軽減され、最終的にはプレゼンの機会ごとに社長から役員室のフロアの喫煙室に呼び出され、アドヴァイスを差し上げるようになりました。
インターネットの商用利用が開示されたのはこの職について2年目のことでした。本社に先駆けること半年、日本で初めての人材採用WEBサイトをフライングで立ち上げ、それが縁で本社のネット立ち上げのメンバーにも選ばれました。そこで行われていたWEBサイトマネージメントの手法は、まさにコーポレートコミュニケーションの教科書どおりのことでした。本社の立ち上げのあと、日本支社のWEBの立ち上げのときも同様の方法で行いました。これはその後転職した外資系企業でも、ほぼ同様のプロセスだったこともあり、「企業のネット活用の一つの雛形」なんだと確信しました。
今から約10年前(1996年当時)、縁があって独立させていただいたとき、自分がやりたかったことは、まさに「日本の企業にコーポレートコミュニケーションの考え方を根付かせ、コミュニケーション・プロフェッショナルの人材を排出し、認めてもらうこと」でした。しかも、インターネットは注目されていましたので、企業がコーポレートコミュニケションを考える良い契機になるだろうと考えたのです。
しかし、当時からかなり大企業のクライアントに恵まれていた私でさえ「雨宮さんさあ、あなたが企業のビジネスや広報コミュニケーションのことを良く理解してくれているから仕事をお願いしているんで、理屈は良いからかっこいいホームページを早く作ってよ」とよく言われました。
ギャップは感じたものの、当時はそのままお仕事させていただくことが少なくありませんでした。しかし企業も何回かのフェイスリフトを行い、単にそれだけでは目先の変化しか生まないことに気がつき始めたようです。また、インターネットに関わる技術や表現が高度化するにつれ、自社側で考えなければいけないこと(予算管理や目標設定、部門管理、メッセージなど)への立ち遅れに気がつき始めたようです。
2000年ごろでしたでしょうか?米国から大挙して押し寄せたSIPS(戦略的インターネットプロフェッショナルサービス)のビジネスモデルを読み込んでいたとき、こういうやり方が本当で、これで自分も含めた大半のWEBに関わるインテグレーターは淘汰されるな、と感じました。しかしほとんどのSIPSが1年足らずで退散した理由は、日本におけるコーポレートコミュニケーションの未整備状態(顧客教育の余地が大きすぎること)にあります。効率を重んじた彼らが手を着けたがらなかったこと、自分がやろうとしてたことはまさにコーポレートコミュニケーションの人材育成ですから、皮肉なものです。
そう思いながら仕事を続けていると、2年ほど前ぐらいから、お問い合わせをいただく仕事の種類が変わってきました。
単に「WEBサイトのリニューアルをしたい」から「今どのような状況なのか?」「まず何を考えるべきか?」「適切なプロジェクトの規模やツールはどんなものか?」など、客観的に自分たちの置かれている立場を客観評価から理解し、コミュニケーションの目的を明確にし、組織や管理の問題をクリアにしてからスタートしたい、というものです。
これは、この2年で、私自身の講演やセミナーの数が激増していることからもわかります。
、時には「今は制作するのはやめよう」という結論に達することもありますし、制作コンペには参加せず、コンペ評価のサポートをしてほしい、といわれることも増えてきました。(弊社は独立系で特定のWEBインテグレーターやツールベンダーとの関係はありません)
現実には長年のお付き合いで制作を行い、更新管理や新規制作提案を行っているお客様もいます。もちろんそうなれば出来るだけWEB標準に添った正しく高効率な制作を心がけています。しかし、元々やりたかったこと、すなわち「オンラインを通じたコーポレートコミュニケーションの実現と人材育成」により集中するため、制作サイドから調査、企画、教育、コンサルテーションに特化して行きたいと考えています。
また、そのために先進している米国のコーポレートコミュニケーションの団体とも連携を取り、事例やノウハウのダウンロードにも勤めて行きたいと考えています。
そこで人材募集。
いったい私に何が出来るの?という状況が前提だと思っています。
もちろん広義には勉強も必要ですが、基本的には企業広報など、企業に関わるコミュニケーションに関わっていた方であれば大丈夫だと思います。WEBの知識も、起きている「こと」への興味があれば追求できるものです。
まだまだ日本では認知も少ない「コーポレートコミュニケーション」。
しかし、企業WEBのあり方を通してこれを考え、そのプロフェッショナル人材を育成することは、企業のビジネスの復興のための一つの起爆剤になることは間違いありません。
現在、大手一流企業から解決を求める数多くの案件が弊社に届いています。
一緒に創業するつもりで働いてくれる仲間を募集しています。
年齢性別は不問です。
様々なバックグラウンドを持った方からの応募をお待ちしています。
応募はメールでもサイトからでも自由です。
いったい、何をしているのかというと、部門やメディア、ツールを飛び越え、企業が目指すもの、そのビジョンやメッセージを如何に効果的に伝播させていくか、を考えているのでした。そのためにはリエンジニアリングをはじめとする様々なビジネスプロセス改善手法も取りいれました。
表現技術としてのデザインを仕事としていて、もうひとつビジネスに説得力を持たせるものを求めていた自身にとって「これだ!」という思いが強く、これを機に広報部に転部願いをだし、PRマネージャーをやりながらコーポレートコミュニケーションを行う許しを得ました。
(今日はちょっと長いです。)
なにしろ、自社はおろか、日本ではまだまだこのようなコーポレートコミュニケーションの価値は認知されているところが少なかったものですから、自分にとっては挑戦し甲斐のある仕事だと思いました。
まずは社内理解を得ることに勤め、広報をはじめ、人事、総務、マーケティング、社長室に到るまで、「どんな貢献が出来るか」と説いてまわりました。
今まで外注業者に丸投げで作成していた会社案内や展示会のブース、あるいはシッピングカートンのロゴシステムに到るまで、私が一肌脱ぐことで、総予算は3分の1程度は軽減され、最終的にはプレゼンの機会ごとに社長から役員室のフロアの喫煙室に呼び出され、アドヴァイスを差し上げるようになりました。
インターネットの商用利用が開示されたのはこの職について2年目のことでした。本社に先駆けること半年、日本で初めての人材採用WEBサイトをフライングで立ち上げ、それが縁で本社のネット立ち上げのメンバーにも選ばれました。そこで行われていたWEBサイトマネージメントの手法は、まさにコーポレートコミュニケーションの教科書どおりのことでした。本社の立ち上げのあと、日本支社のWEBの立ち上げのときも同様の方法で行いました。これはその後転職した外資系企業でも、ほぼ同様のプロセスだったこともあり、「企業のネット活用の一つの雛形」なんだと確信しました。
今から約10年前(1996年当時)、縁があって独立させていただいたとき、自分がやりたかったことは、まさに「日本の企業にコーポレートコミュニケーションの考え方を根付かせ、コミュニケーション・プロフェッショナルの人材を排出し、認めてもらうこと」でした。しかも、インターネットは注目されていましたので、企業がコーポレートコミュニケションを考える良い契機になるだろうと考えたのです。
しかし、当時からかなり大企業のクライアントに恵まれていた私でさえ「雨宮さんさあ、あなたが企業のビジネスや広報コミュニケーションのことを良く理解してくれているから仕事をお願いしているんで、理屈は良いからかっこいいホームページを早く作ってよ」とよく言われました。
ギャップは感じたものの、当時はそのままお仕事させていただくことが少なくありませんでした。しかし企業も何回かのフェイスリフトを行い、単にそれだけでは目先の変化しか生まないことに気がつき始めたようです。また、インターネットに関わる技術や表現が高度化するにつれ、自社側で考えなければいけないこと(予算管理や目標設定、部門管理、メッセージなど)への立ち遅れに気がつき始めたようです。
2000年ごろでしたでしょうか?米国から大挙して押し寄せたSIPS(戦略的インターネットプロフェッショナルサービス)のビジネスモデルを読み込んでいたとき、こういうやり方が本当で、これで自分も含めた大半のWEBに関わるインテグレーターは淘汰されるな、と感じました。しかしほとんどのSIPSが1年足らずで退散した理由は、日本におけるコーポレートコミュニケーションの未整備状態(顧客教育の余地が大きすぎること)にあります。効率を重んじた彼らが手を着けたがらなかったこと、自分がやろうとしてたことはまさにコーポレートコミュニケーションの人材育成ですから、皮肉なものです。
そう思いながら仕事を続けていると、2年ほど前ぐらいから、お問い合わせをいただく仕事の種類が変わってきました。
単に「WEBサイトのリニューアルをしたい」から「今どのような状況なのか?」「まず何を考えるべきか?」「適切なプロジェクトの規模やツールはどんなものか?」など、客観的に自分たちの置かれている立場を客観評価から理解し、コミュニケーションの目的を明確にし、組織や管理の問題をクリアにしてからスタートしたい、というものです。
これは、この2年で、私自身の講演やセミナーの数が激増していることからもわかります。
、時には「今は制作するのはやめよう」という結論に達することもありますし、制作コンペには参加せず、コンペ評価のサポートをしてほしい、といわれることも増えてきました。(弊社は独立系で特定のWEBインテグレーターやツールベンダーとの関係はありません)
現実には長年のお付き合いで制作を行い、更新管理や新規制作提案を行っているお客様もいます。もちろんそうなれば出来るだけWEB標準に添った正しく高効率な制作を心がけています。しかし、元々やりたかったこと、すなわち「オンラインを通じたコーポレートコミュニケーションの実現と人材育成」により集中するため、制作サイドから調査、企画、教育、コンサルテーションに特化して行きたいと考えています。
また、そのために先進している米国のコーポレートコミュニケーションの団体とも連携を取り、事例やノウハウのダウンロードにも勤めて行きたいと考えています。
そこで人材募集。
いったい私に何が出来るの?という状況が前提だと思っています。
もちろん広義には勉強も必要ですが、基本的には企業広報など、企業に関わるコミュニケーションに関わっていた方であれば大丈夫だと思います。WEBの知識も、起きている「こと」への興味があれば追求できるものです。
まだまだ日本では認知も少ない「コーポレートコミュニケーション」。
しかし、企業WEBのあり方を通してこれを考え、そのプロフェッショナル人材を育成することは、企業のビジネスの復興のための一つの起爆剤になることは間違いありません。
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