クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
インダストリアル・フォトグラフィーの世界
「インダストリアル・フォトグラフィー(産業写真)」という定義は、コーポレ
ートコミュニケーションの定義や仕事とおなじく、あまり日本では一般化
していないようです。
言ってみれば、産業構造物(建物)や働く現場、そこで働く人々やエグ
ゼクティブのポートレートもこの範疇に入ります。
報道写真の一部もこの定義になるでしょうか。
もちろん定義はともかく、そのような写真は、たくさんあります。
私自身がコーポレートコミュニケーションの仕事に関わり始めたとき、最
初にやり始めたのは主に会社案内や入社案内などの印刷媒体でした。
(→8月22日、奇異なキャリア(その3)参照)
そのとき、たまたま米国から来ていたカメラマン(社員)のエスコートをして
工場めぐりをしたときに彼から教わったのがこの概念でした。
彼は一年中、世界各国のテキサス・インスツルメンツの工場やオフィス、
ビジネスミーティングやレセプション、イベントなどを駆け巡り、写真を撮影
していました。
それらの写真はコーポレートコミュニケーション部にストックされ、アニュアル
レポートから、WEBサイト、会社案内、プレゼンテーションなど、様々なコミ
ュニケーション媒体に利用されます。
彼の写真の撮影方法を見ていて感じたことは「良いことを良く伝える」という
明確な目標のために、かなり作為的というか、ディレクションがはっきりして
いるのです。さらに言うならば、「どう使われるか」を想定してはっきりとした
アートディレクションがあるのです。
彼自身は元々APの報道写真家でしたが、そこからの転身でした。
「インダストリアル・フォトグラフィーを学ぶ一番良い方法」として彼が勧めて
くれたのが、まさに「Industrial Photography」という本(現在絶版)と、
「Business Week」という雑誌でした。
この本に紹介されているキーポイントは一言で言うと、
「どんな会社であろうと、そこで働いている人やその現場にはドラマやメッセ
ージがあふれている。それを上手く表現すること」
となります。
なるほど、そういう視点でBusinessWeek誌を見ると、その明確な意思が
感じられます。
私は数年間、BusinessWeekを定期購読し、記事はほとんど飛ばし読みし、
気に入った写真だけをスクラップブックに集めていますが、日本でコーポレ
ートコミュニケーションの仕事をする上でも、どれだけ助かったか、計り知れ
ません。
それが会社案内であろうとアニュアルであろうと、WEBであろうと、コミュニ
ケーションメディアのアートディレクションをとる上で、その対象者、たとえば
トップマネージメントの方々とインタビューをすると「こんな雰囲気で撮ってさし
あげたい」という思いが浮かんできます。
そんな時、このスクラップブックを一緒に見て、こんな感じに撮影したい、と
話をすると意図が良く伝わります。
カメラマンは私が手配する場合と、お客様が手配する場合、両方ありますが
いずれにせよ「ここは広角でフィルターは云々」などといわれるよりは、「こう
いう意図でこんな写真がほしい」と、スクラップブックを見ながら話をするほう
がプロにとっても気持ちがよいものです。
(そのうえで出来ること、出来ないことも明確に伝えてもらえます)
長くなりましたが、そういうビジュアル(写真)のディレクションが明確に存在
している団体のWEBサイトがあります。
ここを見ていただければ、私のお話した意図がハッキリ伝わると思います。
(特にSpecial Featureのところ)
航空自衛隊入間基地
http://www.mod.go.jp/asdf/iruma/
現場の雰囲気、緊張感、働く人の気概、そんなものがビシビシと伝わってき
ます。
もし企業WEBサイトの管理をされている方がいらっしゃれば、制作会社の
提案のビジュアルの要素を再確認してみると良いでしょう。
安易な「著作権フリー写真」からはそれ以上のものは伝わってきません。
モデルみたいな欧米人なんて働いていないのに。。
ートコミュニケーションの定義や仕事とおなじく、あまり日本では一般化
していないようです。
言ってみれば、産業構造物(建物)や働く現場、そこで働く人々やエグ
ゼクティブのポートレートもこの範疇に入ります。
報道写真の一部もこの定義になるでしょうか。
もちろん定義はともかく、そのような写真は、たくさんあります。
私自身がコーポレートコミュニケーションの仕事に関わり始めたとき、最
初にやり始めたのは主に会社案内や入社案内などの印刷媒体でした。
(→8月22日、奇異なキャリア(その3)参照)
そのとき、たまたま米国から来ていたカメラマン(社員)のエスコートをして
工場めぐりをしたときに彼から教わったのがこの概念でした。
彼は一年中、世界各国のテキサス・インスツルメンツの工場やオフィス、
ビジネスミーティングやレセプション、イベントなどを駆け巡り、写真を撮影
していました。
それらの写真はコーポレートコミュニケーション部にストックされ、アニュアル
レポートから、WEBサイト、会社案内、プレゼンテーションなど、様々なコミ
ュニケーション媒体に利用されます。
彼の写真の撮影方法を見ていて感じたことは「良いことを良く伝える」という
明確な目標のために、かなり作為的というか、ディレクションがはっきりして
いるのです。さらに言うならば、「どう使われるか」を想定してはっきりとした
アートディレクションがあるのです。
彼自身は元々APの報道写真家でしたが、そこからの転身でした。
「インダストリアル・フォトグラフィーを学ぶ一番良い方法」として彼が勧めて
くれたのが、まさに「Industrial Photography」という本(現在絶版)と、
「Business Week」という雑誌でした。
この本に紹介されているキーポイントは一言で言うと、
「どんな会社であろうと、そこで働いている人やその現場にはドラマやメッセ
ージがあふれている。それを上手く表現すること」
となります。
なるほど、そういう視点でBusinessWeek誌を見ると、その明確な意思が
感じられます。
私は数年間、BusinessWeekを定期購読し、記事はほとんど飛ばし読みし、
気に入った写真だけをスクラップブックに集めていますが、日本でコーポレ
ートコミュニケーションの仕事をする上でも、どれだけ助かったか、計り知れ
ません。
それが会社案内であろうとアニュアルであろうと、WEBであろうと、コミュニ
ケーションメディアのアートディレクションをとる上で、その対象者、たとえば
トップマネージメントの方々とインタビューをすると「こんな雰囲気で撮ってさし
あげたい」という思いが浮かんできます。
そんな時、このスクラップブックを一緒に見て、こんな感じに撮影したい、と
話をすると意図が良く伝わります。
カメラマンは私が手配する場合と、お客様が手配する場合、両方ありますが
いずれにせよ「ここは広角でフィルターは云々」などといわれるよりは、「こう
いう意図でこんな写真がほしい」と、スクラップブックを見ながら話をするほう
がプロにとっても気持ちがよいものです。
(そのうえで出来ること、出来ないことも明確に伝えてもらえます)
長くなりましたが、そういうビジュアル(写真)のディレクションが明確に存在
している団体のWEBサイトがあります。
ここを見ていただければ、私のお話した意図がハッキリ伝わると思います。
(特にSpecial Featureのところ)
航空自衛隊入間基地
http://www.mod.go.jp/asdf/iruma/
現場の雰囲気、緊張感、働く人の気概、そんなものがビシビシと伝わってき
ます。
もし企業WEBサイトの管理をされている方がいらっしゃれば、制作会社の
提案のビジュアルの要素を再確認してみると良いでしょう。
安易な「著作権フリー写真」からはそれ以上のものは伝わってきません。
モデルみたいな欧米人なんて働いていないのに。。
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