クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
伊東豊雄「新しいリアル」展
企業コミュニケーションの世界も、20年前から始まるOA化、そして
この10年のインターネットの出現の影響で、かなりの変化が現れ
てきた。
それは単にメディアやツールの進化で便利になった、というようなも
のだけではなく、仕事の方法や考え方をもう一度見直さなければな
らない時期に来た、ということ。
もっと端的に言えば、ツールの導入で便利になった結果、いままで
看過してもなんとなく吸収できたこともきちんと対応しなければ、コミ
ュニケーション溝はよりいっそう深まってしまう、ということだ。
しかし人間そのものは、そんな急激な変化の流れの中でも、とてつ
もない対応力を発揮する。だからこそ、日々の営みを通じ、変化する
ものと変わらないもの、両方を見据えることが大事なのだろう。
この週末、そんなことを思い返させてくれる展覧会を見に行ってきた。
==================================================
伊東豊雄「新しいリアル」
Toyo Ito : The New "Real" in Architecture
期間 2006.10.7[土]─ 12.24[日]
会場 東京オペラシティアートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/exh77/
==================================================
ここ10年の建築会の話題といえば、ヘルツォーク・ド・ムーロン設計の
「プラダ ブティック 青山店」に代表されるような、今までの垂直・水平
(柱と床)の構造体としての建築物の概念を打ち破るような「自由な」
設計の建築物だ。
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/guide/115.htm
現在、ロンドンを初め、欧米の多くにこのような建築が見られるが、日
本でも、伊東さんがさらにユニークな建築を数多く手がけている。
日本では、設計中からかなり多くの批判を浴び、それに根気良く議論し
実現した「せんだいメディアテーク」が有名だ。
http://www1.linkclub.or.jp/~ida-10/miyagi01.html
通常、建築の展覧会というと、模型や完成した建築の写真と図面など、
というイメージが多いが、この展覧会は、床が地形そのもの(有機的)
になっていて、その中で彼の設計意図を感じ取れるようになっている。
「人が建築をどう見るか?」
という他者理解に努めたプレゼンテーションになっている。
彼の提案する、均質な格子をゆるめて、有機的で複雑な空間をつくり
出す方法を
「エマージング・グリッド」と呼ぶ。
たしかにテクノロジーの進化のおかげで、このような三次元の複雑な形
が実現可能になったのだが、通常、
「人は残らないが建築は残る」
といいそうなものだが、伊東さんは、あえて、
「建築は残らないけれど、人は残る」という。
それは、
「建築はつくるプロセスに大きな意味があるの。どれだけの人が関わり、
どのような議論をしたかということがとても重要。人間が育っていくのと
同じように、建築をつくること自体が建築を育てるということかもしれない。
さらに、建築は完成した後も、使う人によって育てられ、つくられていく。
そういうプロセスを大事にしたい。」
と述べている。
私自身が企業コミュニケーションを考えるとき、なぜそのようなプロセス
が(特に日本で)根付いていないのか?ということがいつも頭をよぎる。
優秀なWEB開発業者やデザイナー、ツールがどんどん出てくるのに、
ほとんどが、3年程度で「償却」され、消えていく。
ようは企業側が確固たる意思を持たず、それらのプランやクリエイティブ、
テクノロジーを理解しきれないままでいる事が大きい。
企業が、それらを積み重ね、残していくための体制作りをするには、どう
したら良いのだろうか?
帰りの道すがら、ずっとそんなことばかり考えていたら、夕飯のお好み焼き
を作るとき、危うく卵を入れるのを忘れ固まらないお好み焼きを焼き続ける
はめになるところだった。。
「パパ、わたし玉子割る係りやりたい」
と言った子供に救われた。
この10年のインターネットの出現の影響で、かなりの変化が現れ
てきた。
それは単にメディアやツールの進化で便利になった、というようなも
のだけではなく、仕事の方法や考え方をもう一度見直さなければな
らない時期に来た、ということ。
もっと端的に言えば、ツールの導入で便利になった結果、いままで
看過してもなんとなく吸収できたこともきちんと対応しなければ、コミ
ュニケーション溝はよりいっそう深まってしまう、ということだ。
しかし人間そのものは、そんな急激な変化の流れの中でも、とてつ
もない対応力を発揮する。だからこそ、日々の営みを通じ、変化する
ものと変わらないもの、両方を見据えることが大事なのだろう。
この週末、そんなことを思い返させてくれる展覧会を見に行ってきた。
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伊東豊雄「新しいリアル」
Toyo Ito : The New "Real" in Architecture
期間 2006.10.7[土]─ 12.24[日]
会場 東京オペラシティアートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/exh77/
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ここ10年の建築会の話題といえば、ヘルツォーク・ド・ムーロン設計の
「プラダ ブティック 青山店」に代表されるような、今までの垂直・水平
(柱と床)の構造体としての建築物の概念を打ち破るような「自由な」
設計の建築物だ。
http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/guide/115.htm
現在、ロンドンを初め、欧米の多くにこのような建築が見られるが、日
本でも、伊東さんがさらにユニークな建築を数多く手がけている。
日本では、設計中からかなり多くの批判を浴び、それに根気良く議論し
実現した「せんだいメディアテーク」が有名だ。
http://www1.linkclub.or.jp/~ida-10/miyagi01.html
通常、建築の展覧会というと、模型や完成した建築の写真と図面など、
というイメージが多いが、この展覧会は、床が地形そのもの(有機的)
になっていて、その中で彼の設計意図を感じ取れるようになっている。
「人が建築をどう見るか?」
という他者理解に努めたプレゼンテーションになっている。
彼の提案する、均質な格子をゆるめて、有機的で複雑な空間をつくり
出す方法を
「エマージング・グリッド」と呼ぶ。
たしかにテクノロジーの進化のおかげで、このような三次元の複雑な形
が実現可能になったのだが、通常、
「人は残らないが建築は残る」
といいそうなものだが、伊東さんは、あえて、
「建築は残らないけれど、人は残る」という。
それは、
「建築はつくるプロセスに大きな意味があるの。どれだけの人が関わり、
どのような議論をしたかということがとても重要。人間が育っていくのと
同じように、建築をつくること自体が建築を育てるということかもしれない。
さらに、建築は完成した後も、使う人によって育てられ、つくられていく。
そういうプロセスを大事にしたい。」
と述べている。
私自身が企業コミュニケーションを考えるとき、なぜそのようなプロセス
が(特に日本で)根付いていないのか?ということがいつも頭をよぎる。
優秀なWEB開発業者やデザイナー、ツールがどんどん出てくるのに、
ほとんどが、3年程度で「償却」され、消えていく。
ようは企業側が確固たる意思を持たず、それらのプランやクリエイティブ、
テクノロジーを理解しきれないままでいる事が大きい。
企業が、それらを積み重ね、残していくための体制作りをするには、どう
したら良いのだろうか?
帰りの道すがら、ずっとそんなことばかり考えていたら、夕飯のお好み焼き
を作るとき、危うく卵を入れるのを忘れ固まらないお好み焼きを焼き続ける
はめになるところだった。。
「パパ、わたし玉子割る係りやりたい」
と言った子供に救われた。
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