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「広報」と「広告」の違い

投稿日時:2007/02/21(水) 13:08rss

ここ一週間ほど、ちょっとしたことで腰痛が再発し、それを鎮める
のに躍起になっていた。
出張が続いており、引きずりたくないということもあって久しぶり
に鍼に行ったり。。でも、一番効いたのは「タイガーバーム」だっ
た。

季節の変わり目は油断大敵だ。

さて、よく取りあげあれる質問に、「広報」と「広告」の違い、という
ものがある。
「広報」は一般的に、メディアや社会に対し、ニュース性・新規性
のある企業情報や、消費者や一般大衆に知らせる価値のある
製品やサービス、活動に関わる情報を提供し、メディア(マスコミ
&ソーシャルメディア)の判断や裁量で報道してもらうものだ。

「広告」は料金を払って新聞や雑誌の紙面、テレビやラジオの
放送時間を買い、出稿主が自ら作成した表現によって、視聴者や
読者に訴求する活動といえる。

多くの場合は、それぞれに担当部署が違い、それぞれの予算で
行う場合がほとんどだが、一般的にどうしても「広告」の方がコスト
がかかる。

そこで、「コーポレート・コミュニケーション」の見地が乏しい企業の
場合、短絡的に

「今期は広告費を徹底的に抑えて、広報でしのげ」

というような指令が下ったりする。

コスト面から見れば、理屈はわかるのだが、これは一番避けたい
ことで、多くの危険をはらむ。

なぜなら広告も継続することで認知を維持するところがあり、急に
盛り上がったり、急にやめたりすると、メッセージよりもその差異が
目立ってしまい逆効果となるわけだ。

広報の立場から言えば、広告で認知のベースを作っておくことで、
記事を読んだ読者が「あの会社か」と関連付ける効果を失うため
だ。

本当はもうひとつ、大きな理由があるのだが、言及できない理由
がある、といえば想像がつくだろうか?

さらに、最近では「ソーシャルメディア」と呼ばれる、WEB上の個人
ブログやコミュニティの影響力が大きくなってきており、これに対す
る企業のアプローチでの試行錯誤がさかんに行われている。

今までのメディリレーションや広告とは違い、企業のコミュニケーシ
ョン担当者は自社に対する話題の質や存在を把握し、理解すると
ころから始めなければならない。

私のお客様の多くは「広報担当」の方が多いが、上記のよう「広
告、あるいはマーケティングとの連動」、さらにはソーシャルメディア
の理解と対応、加えて社内情報共有の加速化など、業務内容が
大幅に拡大・変化しており、とてもいままでの「広報」のくくりで片
付けられない様相を呈してきた。

弊社自身が誰を対象にどんなサービスすればよいのか、不安を
覚える時もあるが、数々のお客様から今いただいている課題を
考えると、答えはツールやソリューションではなく、まず「人と組織
の支援」となるようだ。

一緒に変化を起こして行けるのであれば、これほどやりがいを感じ
る仕事はない。

さて、今週は長野、翌週は東京で2本、そして翌々週は三重県の
松坂でセミナーだ。
使いまわしのできるレジメがあれば楽なのだが、、ほとんどそうは
行かないのが現実だ。

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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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