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口説いているのはあなただけではない(かも知れない)

投稿日時:2007/03/06(火) 23:48rss

日曜日から月曜日にかけて三重県の松阪に行ってきた。
内容としては「効果の出るプレゼンテーションセミナー」というものだ。

プレゼンテーション系のハウツーの本は多いし、セミナーも多い。
話し方や印象も大事。最近であればパワーポイントのまとめ方も
大事だ。

しかしものの3時間足らずでそれらを全てカバーするのは難しいし、
人の受け売りをまとめても面白くない。

もちろん、プロのプレゼンターを養成するためのセミナーでもない
ので、いきなりテレビのMCのような振る舞いを期待すべくもない。
今回のポイントは3つあった。

一つ目は、「良いデザイン」、「伝わるデザイン」とはどういうものか。
デザインの基礎要素、色、形、そして文字を解説し、「やっては行けない事」
を説いた。

二つ目は、「考えを短時間にまとめる方法」。
マッピングのアレンジで、これを個人とグループで実習した。

三つ目は勝負の仕方だ。
つい、プレゼンテーションというと、1対1の勝負で、自分をいかに売り込むか、
とか、自社のサービスやプランを理解してもらうか、に腐心しがちだが、
あなたの知らないところで、他のチームもアプローチしているかもしれない、
と考える事が大事なのだ。
すなわち、もし、自分以外の会社やチームが同じ相手にアプローチするとしたら、
どんな違うアプローチが考えられるか。
そのなかで自分のプランはどれだけ優位性を保てるのか。

これは一つの危機管理とも言えるが、一度事前にこのような水平展開を
考慮に入れておくと、想定質問の準備が楽なだけでなく、プレゼンテーション
をしながら相手の興味がどの辺りにあるのかを探りながらアピールポイントを
しぼって行く事も可能になるのだ。

プレゼンテーションはライブだから、このようなコールアンドレスポンスを
行う事で相手と一緒に着地点を見つけて行く事が成功の鍵なのだ。

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コメント


パワーポイントについて

いつも興味深く拝見させていただいております。プレゼンテーションのツールとして、パワーポイントがよく利用されます。しばしばその限界についてよく指摘されますが、どうお考えでしょうか?(参照http://www.tackns.net/sub/powerpoint.html)雨宮さんのおっしゃる、ライブの空気を大切にする「コールアンドレスポンス」とパワーポイントの両立を、実現するポイントはどこにあるのでしょうか?ぜひヒントをお聞かせください。

Posted by 通りすがりのビジネスマン at 2007/03/07 11:08:00 PASS:

コメントありがとうございます。

通りすがりのビジネスマンさん、

コメントありがとうございます。

参照されていた「パワーポイントがプレゼンテーションをダメにする」も
読んでみました。
まったく同感です。

ただ、最近プロジェクターの性能が上がってきているので、以前ほど部
屋を暗くしなくても大丈夫だと思います。
明るくても単調なプレゼンだと、10分も立たず人の緊張感は途切れ、
居眠りを始めます。


実はわたしの会社でも、もっぱら「パワーポイントの間違った使い方」を
しています。(笑)

それは、A4縦のフォーマットにして企画書作成に使っているのです。
どうしてもワードのクセが嫌いで、各ページで完結できるパワーポイント
を使ってしまうのです。
企画書や報告書では9ポイントぐらいの文字も使いますし、印刷が前提
ですので問題はありません。

また、プレゼンテーションを組み立てる際も、いきなりパワーポイントで
はじめないようにしています。
まず喫茶店などに篭り(笑)、ノート上にマッピングして組み立てや伝え
たいこと絞り出しきります。
それも持ち帰ってパワーポイントのページに落とすととても早くなります。
これは少し余談でしたね。

プレゼンテーション画面について、ですが、私の場合、「高橋メソッド
(http://rubycolor.org/takahashi/)」ほどではないにせよ、文字はでき
るだけキーポイントだけにしぼっています。

百式の田口さん(http://www.100shiki.com/)なんかは、パワーポイント
の文章を虫食いにしておいて、話をしながら参加者に書かせる、という
方法をとっています。
これも、顔を上に向かせる効果が高いです。

また、手元資料を配るのをやめて、

「あとでPDFで配るから、感想をメールでください」と言っていたこともあ
ります。
これは、感想や質問をたくさんいただける利点がある反面、やはりその
場でメモを書き込みたい、というご要望も多かったのも事実です。
資料の一部を手元に配り、完全版はコメントをくれた人にPDFで配布する
というのも良いと思います。

また、ネットの画面を参照することも多くなっていますが、最近の会場は
LANが完備されているところも多いものの、限られた時間に色々なものを
見せようと思うと、見ている側もネットでつなげている時間がかったるく感
じることが多いので、ネット関連の参照は、ほとんど画面のキャプチュア
や図などをパワーポイント上にはりこみ、スピーディーに「見て味わう」こと
ができるようにしています。

今回のような「ツールの弊害」はパワーポイントに限った話ではなく、ここ
10年ぐらいのビジネスの現場における文化背景の変化が大きく影響を
及ぼしていると思われます。

この件に関しては、近々ブログにアップします。

ご興味あれば会社のWEBサイトから問い合わせフォームでメールアドレスをお知らせいただければ、自社開催セミナーなどのお知らせを差し上げます。
またご意見ください!
ありがとうございました。

Posted by 雨宮 at 2007/03/07 12:30:00 PASS:
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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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