クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
企業の”評判”を考える~レピュテーション・マネジメント
昨日、一昨年にパネラーとして参加させていただいたPRコンビナート
株式会社の「評判作り研究会」に参加してきた。
http://www.prk.co.jp/hyoban/seminar/index.html
今回は「企業の”評判”を考える~レピュテーション・マネジメント」とい
うテーマで、東洋大の井上さん、東京経済大の駒橋さんという先生二
人とPRコンビナート社長の橋爪さんの3名のパネルだった。
井上先生のコメントで、
「レピュテーション(評判)は企業の内から始まる」
「良いレピュテーションを構築するには、
1.ステークホルダーとのコミュニケーション
2.一貫したメッセージ
3.その基礎となるアイデンティティの確率
が重要だ」
というメッセージが印象的だった。
また、井上先生は最後に、
「現在の企業組織は部門ごとにメッセージラインが縦割りで、レピュテーション・
マネジメントを行ううえでも、これに横串を通す横断的なコミュニケーション統括
組織が必要だ。」
と、私がいつも言っているようなことでまとめているのでとても驚いた。
共感できるコメントに触れることができ、久しぶりに参加した甲斐があった。
ただし、
「このような組織を実践している例はあまりまだ見かけないので提言として聞いて
ほしい」
とのことで、聴講者からはやはり質問よりも
「本当にそこのところをどうやればいいのか 、悩んでいるので答えを聞きたかった」
という意見が多かった。
実際、今回のパネルは、橋爪社長が多くの企業にパネラーとしての出席を打診した
そうだが、ことごとく断られたそうだ。
まだほとんどの企業で、コミュニケーション・マネジメントができていないことの証左
ではないか。
会場で腑に落ちてすっきりしているのはほとんど私ひとりではなかっただろうか?
なぜなら、15年前、当時テキサス・インスツルメンツでやっていたことはまさにこれで、
TIのうまいところはWEBの商用活用がスタートする時期に、
「この新しいコミュニケーションメディアをどう使うか、みんなで考えよう」
という目的で、このような横断的コミュニケーション統括組織を作っていたのだ。
この状況はその後転職したインテルでもまったく同じだった。
すなわち、欧米の多くの企業はこの時期にWEBを通じた企業コミュニケーションの
戦略や体系を構築することを”きっかけ”にコミュニケーション統括部門を機能化させ
ていたので、その後も技術の進歩にも踊らされることなくWEBを活用し続けることが
できているのだ。
反して多くの日本企業は、広告代理店主導でWEB導入を、しかもほとんど部門単
位の最適化で10年続けてきたから、こういう組織が必要だと思っても、現場のコミュ
ニケーション統括担当者は存在せず、仮に広報などの部門で意識があったとしても
オーナー(経営者)をくどくことができない出いるのが現状ではないだろうか。
自分が独立した理由は上記の成功体験によるものだが、独立当初から6年ぐらいは
ほとんど理解されずWEBインテグレーションばかりやってきた。
こういう提案を受け入れてもらえるようになったのは本当にこの数年のことだ。
だから僕らのビジネスもまだまだ手探りなところがあるのは否めない。
やはり体系化してサービスを明示することが急務だと再確認した。
最後に橋爪社長は、
「コミュニケーションとは価値を学習しあうことだ」
とおっしゃっていた。
まさに今、企業ではそこで働く人が働く人同士、あるいはステークホルダーと会社や
仕事の価値を考えあう機会が必要なのだ、と感じた。
WEBはそのツールだ、と考えると、企業にとってのWEB活用の明確な指針が作れ
るのではないだろうか。
株式会社の「評判作り研究会」に参加してきた。
http://www.prk.co.jp/hyoban/seminar/index.html
今回は「企業の”評判”を考える~レピュテーション・マネジメント」とい
うテーマで、東洋大の井上さん、東京経済大の駒橋さんという先生二
人とPRコンビナート社長の橋爪さんの3名のパネルだった。
井上先生のコメントで、
「レピュテーション(評判)は企業の内から始まる」
「良いレピュテーションを構築するには、
1.ステークホルダーとのコミュニケーション
2.一貫したメッセージ
3.その基礎となるアイデンティティの確率
が重要だ」
というメッセージが印象的だった。
また、井上先生は最後に、
「現在の企業組織は部門ごとにメッセージラインが縦割りで、レピュテーション・
マネジメントを行ううえでも、これに横串を通す横断的なコミュニケーション統括
組織が必要だ。」
と、私がいつも言っているようなことでまとめているのでとても驚いた。
共感できるコメントに触れることができ、久しぶりに参加した甲斐があった。
ただし、
「このような組織を実践している例はあまりまだ見かけないので提言として聞いて
ほしい」
とのことで、聴講者からはやはり質問よりも
「本当にそこのところをどうやればいいのか 、悩んでいるので答えを聞きたかった」
という意見が多かった。
実際、今回のパネルは、橋爪社長が多くの企業にパネラーとしての出席を打診した
そうだが、ことごとく断られたそうだ。
まだほとんどの企業で、コミュニケーション・マネジメントができていないことの証左
ではないか。
会場で腑に落ちてすっきりしているのはほとんど私ひとりではなかっただろうか?
なぜなら、15年前、当時テキサス・インスツルメンツでやっていたことはまさにこれで、
TIのうまいところはWEBの商用活用がスタートする時期に、
「この新しいコミュニケーションメディアをどう使うか、みんなで考えよう」
という目的で、このような横断的コミュニケーション統括組織を作っていたのだ。
この状況はその後転職したインテルでもまったく同じだった。
すなわち、欧米の多くの企業はこの時期にWEBを通じた企業コミュニケーションの
戦略や体系を構築することを”きっかけ”にコミュニケーション統括部門を機能化させ
ていたので、その後も技術の進歩にも踊らされることなくWEBを活用し続けることが
できているのだ。
反して多くの日本企業は、広告代理店主導でWEB導入を、しかもほとんど部門単
位の最適化で10年続けてきたから、こういう組織が必要だと思っても、現場のコミュ
ニケーション統括担当者は存在せず、仮に広報などの部門で意識があったとしても
オーナー(経営者)をくどくことができない出いるのが現状ではないだろうか。
自分が独立した理由は上記の成功体験によるものだが、独立当初から6年ぐらいは
ほとんど理解されずWEBインテグレーションばかりやってきた。
こういう提案を受け入れてもらえるようになったのは本当にこの数年のことだ。
だから僕らのビジネスもまだまだ手探りなところがあるのは否めない。
やはり体系化してサービスを明示することが急務だと再確認した。
最後に橋爪社長は、
「コミュニケーションとは価値を学習しあうことだ」
とおっしゃっていた。
まさに今、企業ではそこで働く人が働く人同士、あるいはステークホルダーと会社や
仕事の価値を考えあう機会が必要なのだ、と感じた。
WEBはそのツールだ、と考えると、企業にとってのWEB活用の明確な指針が作れ
るのではないだろうか。
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