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キャッチアンドリリース

投稿日時:2007/06/12(火) 19:50rss

魚釣りの世界の言葉に「キャッチアンドリリース」という言葉が
ある。

釣る行為(ゲーム)を楽しみ、また逃がしてあげる、というもの
だ。

企業がオンラインコミュニケーション(Webサイト)を考える際に
も、このような視点で考えると良いのではないか。
通常、リニューアルなどでサイトのプランニングをする際、よく

「想定顧客はだれか」

「コミュニケーションの目的は?」

「どんなコンテンツを提供すべきか?」

などと考えるが、それは、魚を釣るまでの話で、釣られた魚の
気持ちまで落とし込めていないんじゃないか?と常々思うのだ。

企業のWebサイトを訪問することが多いヘビーネットユーザーの
ひとりとして言わせてもらえば、良いサイトは短い時間で理解で
きる「つかみ」がしっかりしているのと、その後の行動の示唆に
富んでいる。

すなわち、出口がはっきりしているのだ。
さっとみて必要な情報を得る(もしくは確認する)。そして次の目
的に移行したいのだ。

「ユーザーの必要としている情報をきちんと届ける」
というのは、企業側の想定する出口であって、ユーザーの想定
する出口とは、

プリントアウト
登録
購入
問い合わせ
検索
他所へのリンク

などだ。

すべてをWebで言い切らなくても良い。(話が長い)
自分の目的(つかみと確認)を遂げ、さっさと去らせる。(リリース)
そういう自由度を理解すれば、きっと魚はまた寄ってくる。
企業Webは、一度キャッチしておしまいではなく、また再訪
してもらうことも大切なのではないか。
違う発見をしてもらって、少しずつロイヤリティや信頼が築かれ
ていく。そんなアプローチも「あり」ではなかろうか。

女性に対しても若い頃にこのようなアプローチが理解できていれ
ば、きっと違った人生を歩めたと思うのだが、気づいたのは最近
のことだ。こちらは手遅れだった。

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1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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