クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
広報コミュニケーション職でキャリアアップしたいと思ったら?(1)
イメージの華やかさに比べ、かなり地味で忙しい、という意見も多い
広報職だが、就職を控えた学生にアンケートをとると、希望職種とし
ての人気はかなり上位に来るらしい。
(とらばーゆで1位、リクナビで3位、PRIRで4位)
また、毎年春に行われるPR協会主催のセミナーでも、年々参加者
の意識の高まりを実感する。
反面、問題になるのが多くの企業で広報人材の体系的な育成シス
テムが確立していないことだ。
ほとんどが、まず実務を通して覚えろ、というようなOJTばかりの様
子だ。
現役の広報担当者に会って話を聞いてみても「どのように仕事をし
ていけば広報としてプロフェッショナルキャリアが積めるのか?とい
うイメージが見えない」のが大きな問題だと話す。
さらに、ヘッドハンターの友人に聞くと広報の即戦力人材は慢性的に
不足しているそうだ。この原因は「定期的な人事異動で広報に来た
が、この会社での経験が長いのでやっていられるけれど、一般的な
広報のスキルを持ちえているわけではないので広報職で他社に転
職は考えられない」という人も少なくないようだ。
なぜこのような状況なのだろうか?
なぜ広報の「プロ」は育たないのか?
私なりの持論だが、この10年、リストラなどの「痛みを伴う業務改革
(見直し)」の波をかぶってきた生産や生産管理、マーケティングなど
の事業部と違い、日本企業の広報や人事などは、もともと利益意識と
離れたところにいたため、根本的な業務プロセスの見直しに触れる
機会がなく、「コストセンター」的な立ち居地で「あればよい」という存
在だったため、体系的な人材育成も戦略的なコミュニケーション戦略
もほとんどなされないまま今まで来てしまったからではないだろうか。
加えてインターネットの出現である。
この10年で、企業と社会、メディア、そして顧客とのコミュニケーショ
ンのあり方は大幅に変わってしまった。企業の広報には、それらに対
する知見もなければ、対策もつけ刃だ。
結局、大手はおろか、中小企業においても、Webサイト(ホームページ
)の所持率は99%とも言われているのに、戦略的に活用している、も
しくは自らどう使うか考え、管理する専門の担当者を置いている、とい
う企業はまだまだ少なく、ほとんど外部の代理店や制作会社に丸投
げ、というのが現実だ。
「そんな状況では将来が暗い」ととるか、「チャンスがいっぱい」ととる
かで、広報に関わる人たちの今後のキャリアの作り方が大きく変わる
のではないだろうか?
もちろん私は、後者を支援する。(笑)
さて、少し長くなったので次回はその具体的なチャンスについて語る。
広報職だが、就職を控えた学生にアンケートをとると、希望職種とし
ての人気はかなり上位に来るらしい。
(とらばーゆで1位、リクナビで3位、PRIRで4位)
また、毎年春に行われるPR協会主催のセミナーでも、年々参加者
の意識の高まりを実感する。
反面、問題になるのが多くの企業で広報人材の体系的な育成シス
テムが確立していないことだ。
ほとんどが、まず実務を通して覚えろ、というようなOJTばかりの様
子だ。
現役の広報担当者に会って話を聞いてみても「どのように仕事をし
ていけば広報としてプロフェッショナルキャリアが積めるのか?とい
うイメージが見えない」のが大きな問題だと話す。
さらに、ヘッドハンターの友人に聞くと広報の即戦力人材は慢性的に
不足しているそうだ。この原因は「定期的な人事異動で広報に来た
が、この会社での経験が長いのでやっていられるけれど、一般的な
広報のスキルを持ちえているわけではないので広報職で他社に転
職は考えられない」という人も少なくないようだ。
なぜこのような状況なのだろうか?
なぜ広報の「プロ」は育たないのか?
私なりの持論だが、この10年、リストラなどの「痛みを伴う業務改革
(見直し)」の波をかぶってきた生産や生産管理、マーケティングなど
の事業部と違い、日本企業の広報や人事などは、もともと利益意識と
離れたところにいたため、根本的な業務プロセスの見直しに触れる
機会がなく、「コストセンター」的な立ち居地で「あればよい」という存
在だったため、体系的な人材育成も戦略的なコミュニケーション戦略
もほとんどなされないまま今まで来てしまったからではないだろうか。
加えてインターネットの出現である。
この10年で、企業と社会、メディア、そして顧客とのコミュニケーショ
ンのあり方は大幅に変わってしまった。企業の広報には、それらに対
する知見もなければ、対策もつけ刃だ。
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)の所持率は99%とも言われているのに、戦略的に活用している、も
しくは自らどう使うか考え、管理する専門の担当者を置いている、とい
う企業はまだまだ少なく、ほとんど外部の代理店や制作会社に丸投
げ、というのが現実だ。
「そんな状況では将来が暗い」ととるか、「チャンスがいっぱい」ととる
かで、広報に関わる人たちの今後のキャリアの作り方が大きく変わる
のではないだろうか?
もちろん私は、後者を支援する。(笑)
さて、少し長くなったので次回はその具体的なチャンスについて語る。
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