クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
広報コミュニケーション職でキャリアアップしたいと思ったら?(2)
では、現在、もしくはこれから広報のキャリアを築いていこうと考える
人はどのようなプロセスとアプローチを取れば良いか?
企業コミュニケーションの仕事の基本は「良い事を良く伝える」という
ことだが、そのためには良い事を伝える上での、担当者の利益意識
が肝要だ。行動を利益に結びつけるには、以下の5つのポイントが
重要になってくる。
1.ビジネスプロセスの理解
伝えることはニュースリリースなど、新規性のあるトピック飲みに集中
するのではなく、まずそのニュースの根本となる企業のビジネスプロ
セスを理解する事が重要だ。
それによって、なぜそのニュースが自社にとって重要なのかを人に理
解してもらう事ができる。今日、リリースを撒くだけならRSSリーダーで
自動化すらできる。
2.コミュニケーション・マネジメントの理解
コミュニケーションに伴う効果測定値として、評判やイメージ、ブランド
といった定性値をどうマネージするかが重要になってくる。
これらの定性値は受容者によって形成される。そしてそれらを企業側
(こちら側)がコントロール(制御)する事はできないのだ。
ユーザーやソーシャルサイド(あちら側)にどう働きかけ、その期待に応
えるか。
そのためにはこちら側とあちら側の考えや認識のギャップを捉え、間合
いを詰めていくとともに、日々の情報発信や対応で意識が同じ方向を
向くように心がけることだ。
3.情報技術の理解
「オンラインコミュニケーション=ITツールの活用」と短絡的に考えては
いないだろうか?
現状はITツールの導入ばかり先行していて、使いきれていないのでは
ないか?という事例が少なくない。
流行だから、皆が導入しているから、と鵜呑みにせず、まずは個人的に
試用してその利点や注意点を実感してみることだ。
情報発信はますます簡単になるが、反応を得る、その興味を持続させ
ることがいかに大変か。自分が使ってみるとかなりリアルに実感できる
はずだ。
4.情報収集と交換
ここで言う情報収集は、主にアナログなもので、個人の経験や実績に
根ざした情報の収集や交換だ。
企業広報の内容そのものは社外秘に関わるものが多いのも事実だが、
プロセスやアプローチについてはもっと情報交換すべきだ。
多くの企業広報部門は、まだまだ閉鎖的な雰囲気を感じる。
セミナーや協会、コミュニティなどで自社や自身の経験や事例を積極的
に話すと良い。必ず同じ課題や意識を持った人とめぐり合える。
わたしはMIXIの広報関連のコミュニティのいくつかに参加しているが、
「勉強させてもらうつもりで参加しました」という人が多い。結果、そういう
コミュニティは長続きしない。
活発なコミュニティには、必ず数名の積極的な情報発信者がいる。
情報は出す人の元に集まるのだ。
5.直属の上司(広報部長など)以外の協力者・理解者の獲得
「広報は元々コストセンターで、利益を生まない部門だ」という認識では
次代のコーポレートコミュニケーションキャリアを作ろうと考えても、理解
は得られない。繰り返しになるが、自身の仕事が会社に利益をおよぼす
というイメージを持ってもらえれば協力者を作ることができる。
私自身の経験では、所属する広報部を超え、人事や総務、経営企画
などに出向き、彼らのビジネスプロセスを理解し、自身が関わることで
品質向上やプロセスの効率化に寄与し、コスト換算できる結果を残す
ことを続けた。
最初から部門を超えた大きなプロジェクトを立ち上げるのは難しいが、
このような積み重ねなしに、継続して組織横断的なプロジェクトをマネー
ジすることは実質不可能と思われる。
次回(完結編)は今後に向けての可能性の話をしたい。
人はどのようなプロセスとアプローチを取れば良いか?
企業コミュニケーションの仕事の基本は「良い事を良く伝える」という
ことだが、そのためには良い事を伝える上での、担当者の利益意識
が肝要だ。行動を利益に結びつけるには、以下の5つのポイントが
重要になってくる。
1.ビジネスプロセスの理解
伝えることはニュースリリースなど、新規性のあるトピック飲みに集中
するのではなく、まずそのニュースの根本となる企業のビジネスプロ
セスを理解する事が重要だ。
それによって、なぜそのニュースが自社にとって重要なのかを人に理
解してもらう事ができる。今日、リリースを撒くだけならRSSリーダーで
自動化すらできる。
2.コミュニケーション・マネジメントの理解
コミュニケーションに伴う効果測定値として、評判やイメージ、ブランド
といった定性値をどうマネージするかが重要になってくる。
これらの定性値は受容者によって形成される。そしてそれらを企業側
(こちら側)がコントロール(制御)する事はできないのだ。
ユーザーやソーシャルサイド(あちら側)にどう働きかけ、その期待に応
えるか。
そのためにはこちら側とあちら側の考えや認識のギャップを捉え、間合
いを詰めていくとともに、日々の情報発信や対応で意識が同じ方向を
向くように心がけることだ。
3.情報技術の理解
「オンラインコミュニケーション=ITツールの活用」と短絡的に考えては
いないだろうか?
現状はITツールの導入ばかり先行していて、使いきれていないのでは
ないか?という事例が少なくない。
流行だから、皆が導入しているから、と鵜呑みにせず、まずは個人的に
試用してその利点や注意点を実感してみることだ。
情報発信はますます簡単になるが、反応を得る、その興味を持続させ
ることがいかに大変か。自分が使ってみるとかなりリアルに実感できる
はずだ。
4.情報収集と交換
ここで言う情報収集は、主にアナログなもので、個人の経験や実績に
根ざした情報の収集や交換だ。
企業広報の内容そのものは社外秘に関わるものが多いのも事実だが、
プロセスやアプローチについてはもっと情報交換すべきだ。
多くの企業広報部門は、まだまだ閉鎖的な雰囲気を感じる。
セミナーや協会、コミュニティなどで自社や自身の経験や事例を積極的
に話すと良い。必ず同じ課題や意識を持った人とめぐり合える。
わたしはMIXIの広報関連のコミュニティのいくつかに参加しているが、
「勉強させてもらうつもりで参加しました」という人が多い。結果、そういう
コミュニティは長続きしない。
活発なコミュニティには、必ず数名の積極的な情報発信者がいる。
情報は出す人の元に集まるのだ。
5.直属の上司(広報部長など)以外の協力者・理解者の獲得
「広報は元々コストセンターで、利益を生まない部門だ」という認識では
次代のコーポレートコミュニケーションキャリアを作ろうと考えても、理解
は得られない。繰り返しになるが、自身の仕事が会社に利益をおよぼす
というイメージを持ってもらえれば協力者を作ることができる。
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などに出向き、彼らのビジネスプロセスを理解し、自身が関わることで
品質向上やプロセスの効率化に寄与し、コスト換算できる結果を残す
ことを続けた。
最初から部門を超えた大きなプロジェクトを立ち上げるのは難しいが、
このような積み重ねなしに、継続して組織横断的なプロジェクトをマネー
ジすることは実質不可能と思われる。
次回(完結編)は今後に向けての可能性の話をしたい。
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