大きくする 標準 小さくする


広報コミュニケーション職でキャリアアップしたいと思ったら?(3)

投稿日時:2007/07/20(金) 15:40rss

最後は今後に向けての可能性の話をしたい。
今まさに、変革の時期を迎えようとしている広報コミュニケーション。
そこで働く人たちは、どんな仕事を通して、どんなキャリアを築いてい
こう、という自身の指針を持つことが肝要だ。
変化の方向性はその会社によって様々だ。だが、大事なことは、どう
変化しても常に自身に選択の余地がある、ということだ。
変化に運命を任せるのではなく、変化をドライブするのだ。

以下の3点は、可能性を広げるためのヒントになるはずだ。
1.自社における次代のコミュニケーションモデルの確立
今年の4月の入社式社長訓示の記事を見ても、「コミュニケーション」
と「倫理」が2大トピックだった。しかしそれらをどう具体的に落として
いくか、というアイディアはまだ示されていない。多くの企業にとっての
課題であるはずだ。
まずは前回挙げたポイントを通じて自社の広報部門の業務改革めざし、
このような具体的なアイディアの落とし込みを通じて活動の幅を広げて
いくとよいのではないだろうか。

2.コアスキル+他者理解(業務理解)で築く柔軟性
「プロフェッショナル」とはなにか?
それは自身のコアスキル(専門性)と他者理解を通じた問題解決能力
を持つ人材のことだ。

次代の広報にとって重要なオンライン(Web)を中心とした新しいコミュ
ニケーションモデルの理解(コアスキル)を確立し、他の部門や社外の
ステークホルダーと協調してプロジェクトを進めていく。

自社でキャリアアップするためには与えられたポジションを全うするだ
けではなく、自ら新しいポジションを作り、開いていく必要がある。さら
に他社からも嘱望される人材とは、このような複合スキルと柔軟性を
持ったプロフェッショナルなのだ。
どうあれ周りが認める「プロ」となれば、どの会社も渇望する人材となり
えるはずだ。

3.国際性
オンラインコミュニケーションも、コーポレートコミュニケーションも、海外、
特に米国にはそれらに関する事例や経験則、話し合う場(コミュニティ
やイベント)がふんだんにある。
それらの知見は、そのまま日本で適用するのに無理がある場合も少
なくないのだが、(必ずしもマストではないが)英語が読める、または使
える(コミュニケートできる)ようであれば、先進事例やユニークな参照
事例を数多く入手したり、情報交換したりできるので、自社内での新し
い試みや活動を進めていく上でかなり有利なのは間違いがない。
最近はそのような海外の事例を紹介する日本のブログやコミュニティも
増えてきているが、やはり時間がかかっても自分なりのフィルターで見
ていくほうが、いざ自身で行動を起こすときには、実感として残るようだ。
広報コミュニケーション職としての自身の勉強に限らず、ビジネス全体
への興味や可能性の幅を広げるのに大きく寄与することは間違いない。
そうすれば、キャリアアップの先に独立の可能性も見えてくるはずだ。
事実、日本ではコミュニケーションベンダーというとIT系がほとんどで、
調査・戦略系は極めてその存在が少ない。
逆に言えば、かなりのオープンマーケットともいえる。
みなさんと一緒に、その可能性を広げていければ、と思う。
もし、疑問や質問があれば、いつでもメッセージを寄せてほしい。

トラックバック一覧

コメント

名前:
Eメールアドレス:
コメント:
ファイル

画像の英字5文字を入力して下さい。:
パスワード:

会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

詳細へ

個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

詳細へ

最近の記事

このブログの記事タイトル一覧(583)


<<  2024年11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

コメント一覧

最新トラックバック

  • ブラウン ニゾ スーパー 8カメラ 561 from CRAFTS DESIGN
    ( Braun Nizo Super 8 Camera 561 ) 各要素が絶妙なバランスで配置されています。「デザイン」と言うものの美しさを改めて感じる瞬間。 無駄が削ぎ落とされた配置の美学。 ドイツの電気器具メーカー「ブラウン(Braun)」の子会社だった、「ニゾ(Nizo)」による8ミリカメラです。クラシカルでヴィンテージな香り満載です。 ブラウンは、ドイツのモダンインダストリアルデザイン、また機能性と技術の融合と密接な関わりなど、現代のプロダクトデザインに大きな影響を及ぼしてきたメーカーです…
  • フェラガモ アウトレット from フェラガモ アウトレット
    50万円のパソコン用キーボード! - クロスメディア・コミュニケーションズ 代表取締役 雨宮和弘
  • mbt mens shoes from mbt mens shoes
    企業広報誌 - クロスメディア・コミュニケーションズ 代表取締役 雨宮和弘
  • Air Jordan?1 from Air Jordan?1
    企業広報誌 - クロスメディア・コミュニケーションズ 代表取締役 雨宮和弘
  • Chanel Perfume from Chanel Perfume
    企業広報誌 - クロスメディア・コミュニケーションズ 代表取締役 雨宮和弘