クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
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情報技術の進歩から生き方を守る
お世話になっているある社団法人から、「ITの影響とルールづくり」に
ついて寄稿して欲しいと依頼された。
特に顕著な電車の中や会議中の携帯電話利用のマナーの悪さを例
に、これら携帯端末やパソコンなどのITツール利用における子供・大
人・社会への影響について考えたい、というものだ。
偶然同じタイミングでフジゼロックスさんの出している広報誌「グラフィ
ケーション」でも同じような内容の特集が組まれていた。
「ケータイ文化を考える」
http://www.fujixerox.co.jp/company/fxbooks/graphication/
ここでは、「携帯電話」はもはや「電話器」ではなく「ケータイ」という名
のコミュニケーションツールだという認識のもと、明暗取り混ぜて今後
私たちがどう付き合ってどんな文化を創っていくのかを語っている。
いつもながら非常に内容の濃い、良い広報誌だ。
(上記サイトより申し込み可能で無料で購読できます。オススメです)
それでは同じ話題に落とし込んでもしょうがない、ということで少し視点
を変えてこの問題を考えてみた。
それは、「情報技術の進歩から生き方を守る」というものだ。
これらの情報機器の進歩で昔に比べ大きく変わったことは、仕事や生
活のプロセスだけでなく、生き方そのものがスピードアップしていること、
そして拠り所となる情報が飛躍的に増えたことだ。
「調べようと思えば答えはすぐに、しかも豊富に見つかる」
「事前に予定を立てなくてもいつでもケータイやメールで連絡できる」
など、一見とても便利なことだ。「どうせ携帯で連絡取れる」ということで
最近では待ち合わせもかなりファジーになっているではないか。
反面、仕事を例に見てみると、作られたものやサービスの質において
以前に比べて荒さが目立つものや考えられないような不具合、間違い
などが起きることも多くなってきているような気がするのだ。
思うに、
「相対的に考える時間が減り判断力が弱まっている」
のではないだろうか?
結果、他人に対する思いやりや慮り、想像力に欠ける事例が増えてい
るのだ。公共交通やスペースでの携帯電話のマナーや生活の中での
ネット依存、それらが引き起こす犯罪などはこの結果なのではないだろ
うか。
だとすると、これらは誰かが対策を提言しても規制を設けても簡単に解
決できるものではない。グラフィケーションでも言及しているように、規制
の一方で輪をかけた新しい機能や楽しいサービスが日々生み出されて
いるからだ。
世の中は便利になる反面、私自身もこの恐怖感に日々苛まされている。
オフィスでは仕事がほぼ情報化されており、業務のプロセスも成果もす
べてネットを通して管理できる状況にある。だからこそ一人で考える時
間を持つためにデスクから離れてカフェで黙考したり、スタッフと1対1で
ゆっくり話が出来る落ち着いた会議室を設置している。彼らはわたしより
はるかに集中力が高く、朝から一日中パソコンに向かったままでいるこ
とさえ珍しくないが、仕事の評価をすると近視眼的になっていて出口を
見定められずに悶々としていることも少なくないのだ。
たまには机から離れ、ライブラリでデザイン関連の本に目を通したり、同
僚と雑談しながら意見を交換するようなことがとても重要になる。
政府の「ゆとり教育」も意味を履き違えたまま見直しを迫られてしまった。
本当の「ゆとり」とは自分でものごとをしっかり考える時間を持つことで、
それによって判断力と学習能力を伸ばし、社会的良心を持ち、良い仕事、
良いアウトプットの出来る人を育てることを意図していたのではないだろ
うか。
「決まりだから言うからね」的な車内アナウンスは聞きたくないものだ。
ましてや注意して刺されたのではたまったものではない。
規制とは別のところからこの問題を捕らえると、解決のきっかけはつか
めるのかもしれない。
ついて寄稿して欲しいと依頼された。
特に顕著な電車の中や会議中の携帯電話利用のマナーの悪さを例
に、これら携帯端末やパソコンなどのITツール利用における子供・大
人・社会への影響について考えたい、というものだ。
偶然同じタイミングでフジゼロックスさんの出している広報誌「グラフィ
ケーション」でも同じような内容の特集が組まれていた。
「ケータイ文化を考える」
http://www.fujixerox.co.jp/company/fxbooks/graphication/
ここでは、「携帯電話」はもはや「電話器」ではなく「ケータイ」という名
のコミュニケーションツールだという認識のもと、明暗取り混ぜて今後
私たちがどう付き合ってどんな文化を創っていくのかを語っている。
いつもながら非常に内容の濃い、良い広報誌だ。
(上記サイトより申し込み可能で無料で購読できます。オススメです)
それでは同じ話題に落とし込んでもしょうがない、ということで少し視点
を変えてこの問題を考えてみた。
それは、「情報技術の進歩から生き方を守る」というものだ。
これらの情報機器の進歩で昔に比べ大きく変わったことは、仕事や生
活のプロセスだけでなく、生き方そのものがスピードアップしていること、
そして拠り所となる情報が飛躍的に増えたことだ。
「調べようと思えば答えはすぐに、しかも豊富に見つかる」
「事前に予定を立てなくてもいつでもケータイやメールで連絡できる」
など、一見とても便利なことだ。「どうせ携帯で連絡取れる」ということで
最近では待ち合わせもかなりファジーになっているではないか。
反面、仕事を例に見てみると、作られたものやサービスの質において
以前に比べて荒さが目立つものや考えられないような不具合、間違い
などが起きることも多くなってきているような気がするのだ。
思うに、
「相対的に考える時間が減り判断力が弱まっている」
のではないだろうか?
結果、他人に対する思いやりや慮り、想像力に欠ける事例が増えてい
るのだ。公共交通やスペースでの携帯電話のマナーや生活の中での
ネット依存、それらが引き起こす犯罪などはこの結果なのではないだろ
うか。
だとすると、これらは誰かが対策を提言しても規制を設けても簡単に解
決できるものではない。グラフィケーションでも言及しているように、規制
の一方で輪をかけた新しい機能や楽しいサービスが日々生み出されて
いるからだ。
世の中は便利になる反面、私自身もこの恐怖感に日々苛まされている。
オフィスでは仕事がほぼ情報化されており、業務のプロセスも成果もす
べてネットを通して管理できる状況にある。だからこそ一人で考える時
間を持つためにデスクから離れてカフェで黙考したり、スタッフと1対1で
ゆっくり話が出来る落ち着いた会議室を設置している。彼らはわたしより
はるかに集中力が高く、朝から一日中パソコンに向かったままでいるこ
とさえ珍しくないが、仕事の評価をすると近視眼的になっていて出口を
見定められずに悶々としていることも少なくないのだ。
たまには机から離れ、ライブラリでデザイン関連の本に目を通したり、同
僚と雑談しながら意見を交換するようなことがとても重要になる。
政府の「ゆとり教育」も意味を履き違えたまま見直しを迫られてしまった。
本当の「ゆとり」とは自分でものごとをしっかり考える時間を持つことで、
それによって判断力と学習能力を伸ばし、社会的良心を持ち、良い仕事、
良いアウトプットの出来る人を育てることを意図していたのではないだろ
うか。
「決まりだから言うからね」的な車内アナウンスは聞きたくないものだ。
ましてや注意して刺されたのではたまったものではない。
規制とは別のところからこの問題を捕らえると、解決のきっかけはつか
めるのかもしれない。
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