クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
- ブログトップ
- 新着イベント・ニュース
- 日本経団連・経済広報センター講演
日本経団連・経済広報センター講演
一昨日は昼過ぎから大手町の経団連ホールにて、経済広報セン
ター主催の講演を行った。
今年初めての講演で、いよいよ今年も始まった、という感じだ。
タイトルは「オンライン活用で変わる企業広報」というもので、約2
時間この10余年の企業のウェブ活用を振り返り、現状の課題と
今後に向けての提案を行った。
当初夜半に雪が降るといわれていた寒い日であったが、驚いたこ
とに寒い中、百名を超える参加者の方の数に集まっていただき久
々に緊張を覚えた。
参加者の方の興味の深さは事前に事務局の方から伺ってはいた
が、多分に講演の時間が限られており、どうしても総花的な内容
にならざるを得ないところもあった。結果的におおむね好評をいた
だくことが出来、少しほっとしている。
質疑も複数の方からいただき非常に有難かった。どれもが実践的
な内容だったので、断片的だが補足をかねて紹介する。
Q1:
オンライン化したステークホルダーへの対応は学べたが、メディア
への対応もオンライン化すべきなのか?またその方法は?
A1:
直接のやり取りを通じより理解を深めていただく、という点におい
ては従前と変わりはない。
傾向として必要な情報をオンライン上で提供し、効率化を図ろうと
する企業が増えているのは事実だし、それを望むメディアも多い。
多くの海外企業、あるいは外資系企業のウェブサイトをみると
「Press page」とか「Media page」というようなタグ(ボタン)がある。
ちょうど採用サイト(海外には日本ほどリッチな採用サイトはあまり
見受けられない。特に新卒向けは特異。もっとも私自身10数年前
にこのような採用サイトのきっかけを作ったひとりなのだが)やIR
向けに特化したサイトのように、メディアの方(記者や編集者)が
ワンストップでニュースソースと企業情報(ロゴや写真、経営者の
バイオなど)を取得できるようにしたサイトだ。
サウスウェスト航空やウォルマートなどが内容が充実していて有
名だ。しかもそれぞれ独自ドメインで展開している。
サウスウェスト航空プレスページ
http://www.swamedia.com/
ウォルマート(以下のアドレスの「Wal-mart media center」)
http://www.walmartfacts.com/
また、日本でも一部の業界(特に一般に情報開示の制限のある医
薬業界など)は記者を登録制にして情報の保護と、より特定のメデ
ィアコンタクトに対しての潤沢な情報提供を行っている企業もある。
Q2:
社内に(同じ広報部門内にも)オンライン(WEB)を通じた企業コ
ミュニケーションに理解のある仲間が少ない。
どのように説得、あるいは理解を取り付けていけば社内の活動を
より円滑にしていけるか?
A2:
これはオンラインに限らず、部門をまたいだコーポレートコミュニケー
ションを行おうとすると必ず出てくる問題だ。
現状、金(予算)をたくさん持っている部門の力が強いことが多く、
予算規模の小さい広報部の意見は取り入ってもらえないことが多
い。
私自身(サラリーマン時代)の経験だが、広報部門内は言うに及ば
ず、他部門との協調を行うために一番最初に宣言することは「これ
は自身や自部門(広報)のエゴのためにやるものではない」という
ことだ。
次に活動の根拠を一番わかりやすいところに落とし込んで始めるこ
と、すなわち「コストの削減」などだ(経営者が売上増加の次に喜
ぶこと)。
おおむね広報部門やコミュニケーション担当は企業内で「利益を生
まないコスト部門」と認識されているところが多い。まずはその意識
を変えさせることから始める、というわけだ。
「広報部がコミュニケーションプログラムに関与することによって、ま
ずコストが削減され、しかもメッセージの統合が図られ効果(評判、
ブランド、シェア、登録、売上げ、など)が上がる」
という認知が広まると活動しやすくなる。
そのためにも業務プロセス全般に対する理解、他部門の部門コスト
に対する活動主旨、さらにいえば相対する担当者の任務を把握する
ところまで出来ると仕事が楽になる。
もちろん企業ごとにビジネスのプロセスや部門のあり方は違うが、
その会社において一番フィットするコミュニケーション職務のポジシ
ョンを得るためにはこのぐらい根本から考え方を変えてアプローチ
するのが、かえって近道なのだ。
ター主催の講演を行った。
今年初めての講演で、いよいよ今年も始まった、という感じだ。
タイトルは「オンライン活用で変わる企業広報」というもので、約2
時間この10余年の企業のウェブ活用を振り返り、現状の課題と
今後に向けての提案を行った。
当初夜半に雪が降るといわれていた寒い日であったが、驚いたこ
とに寒い中、百名を超える参加者の方の数に集まっていただき久
々に緊張を覚えた。
参加者の方の興味の深さは事前に事務局の方から伺ってはいた
が、多分に講演の時間が限られており、どうしても総花的な内容
にならざるを得ないところもあった。結果的におおむね好評をいた
だくことが出来、少しほっとしている。
質疑も複数の方からいただき非常に有難かった。どれもが実践的
な内容だったので、断片的だが補足をかねて紹介する。
Q1:
オンライン化したステークホルダーへの対応は学べたが、メディア
への対応もオンライン化すべきなのか?またその方法は?
A1:
直接のやり取りを通じより理解を深めていただく、という点におい
ては従前と変わりはない。
傾向として必要な情報をオンライン上で提供し、効率化を図ろうと
する企業が増えているのは事実だし、それを望むメディアも多い。
多くの海外企業、あるいは外資系企業のウェブサイトをみると
「Press page」とか「Media page」というようなタグ(ボタン)がある。
ちょうど採用サイト(海外には日本ほどリッチな採用サイトはあまり
見受けられない。特に新卒向けは特異。もっとも私自身10数年前
にこのような採用サイトのきっかけを作ったひとりなのだが)やIR
向けに特化したサイトのように、メディアの方(記者や編集者)が
ワンストップでニュースソースと企業情報(ロゴや写真、経営者の
バイオなど)を取得できるようにしたサイトだ。
サウスウェスト航空やウォルマートなどが内容が充実していて有
名だ。しかもそれぞれ独自ドメインで展開している。
サウスウェスト航空プレスページ
http://www.swamedia.com/
ウォルマート(以下のアドレスの「Wal-mart media center」)
http://www.walmartfacts.com/
また、日本でも一部の業界(特に一般に情報開示の制限のある医
薬業界など)は記者を登録制にして情報の保護と、より特定のメデ
ィアコンタクトに対しての潤沢な情報提供を行っている企業もある。
Q2:
社内に(同じ広報部門内にも)オンライン(WEB)を通じた企業コ
ミュニケーションに理解のある仲間が少ない。
どのように説得、あるいは理解を取り付けていけば社内の活動を
より円滑にしていけるか?
A2:
これはオンラインに限らず、部門をまたいだコーポレートコミュニケー
ションを行おうとすると必ず出てくる問題だ。
現状、金(予算)をたくさん持っている部門の力が強いことが多く、
予算規模の小さい広報部の意見は取り入ってもらえないことが多
い。
私自身(サラリーマン時代)の経験だが、広報部門内は言うに及ば
ず、他部門との協調を行うために一番最初に宣言することは「これ
は自身や自部門(広報)のエゴのためにやるものではない」という
ことだ。
次に活動の根拠を一番わかりやすいところに落とし込んで始めるこ
と、すなわち「コストの削減」などだ(経営者が売上増加の次に喜
ぶこと)。
おおむね広報部門やコミュニケーション担当は企業内で「利益を生
まないコスト部門」と認識されているところが多い。まずはその意識
を変えさせることから始める、というわけだ。
「広報部がコミュニケーションプログラムに関与することによって、ま
ずコストが削減され、しかもメッセージの統合が図られ効果(評判、
ブランド、シェア、登録、売上げ、など)が上がる」
という認知が広まると活動しやすくなる。
そのためにも業務プロセス全般に対する理解、他部門の部門コスト
に対する活動主旨、さらにいえば相対する担当者の任務を把握する
ところまで出来ると仕事が楽になる。
もちろん企業ごとにビジネスのプロセスや部門のあり方は違うが、
その会社において一番フィットするコミュニケーション職務のポジシ
ョンを得るためにはこのぐらい根本から考え方を変えてアプローチ
するのが、かえって近道なのだ。
- ブログ移行のお知らせ [04/30]
- 非常時の企業コミュニケーション(2) [04/28]
- ゴールデンウィークに差をつけろ!「短時間で成果を出す発想法」セミナー [04/27]
- 企業広報はストレスの高い仕事?(2) [04/27]
- 企業広報はストレスの高い仕事? [04/27]
- 宣伝会議の「広報担当者養成講座」で「もっとも高評価だった講義」に選ばれました! [04/19]
- ( 社 )日本パブリックリレーションズ協会主催「平成23年度広報PR入門講座」 [04/19]
- 効果的な被災地支援のための画期的なソーシャルメディア活用 [04/18]
- 非常時の企業コミュニケーション(1) [03/25]
- わかりやすさが信頼感 [03/22]
- 3月16日「IABCジャ パンチャプター説明会」中止順延のお知らせ [03/14]
- IABCロシアチャプターVP、Ms.Julia Stonoginaさん来日 [03/10]
- 「Eメールの氾濫」の解決方法--CW Bulletin [03/09]
- ネットを捨てよ(たまには)、町に出よう [03/09]
- セミナーのお知らせ [03/06]
- Annual 100 Best Corporate Citizens List [03/04]
- 20年ぶりの変化と500グラムの減量 [03/04]
- 【お知らせ】3月16日(水)第2回ジャパンチャプター活動説明会開催(参加無料) [02/22]
- 駐日ベルギー王国大使館訪問 [02/21]
- 新しいもの、新しいことを得、新しいアイディアに活かす [02/16]
- 2011年4月(8)
- 2011年3月(9)
- 2011年2月(5)
- 2011年1月(5)
- 2010年12月(6)
- 2010年11月(3)
- 2010年10月(8)
- 2010年9月(6)
- 2010年8月(6)
- 2010年7月(6)
- 2010年6月(15)
- 2010年5月(2)
- 2010年4月(7)
- 2010年3月(6)
- 2010年2月(2)
- 2010年1月(6)
- 2009年12月(5)
- 2009年11月(1)
- 2009年10月(4)
- 2009年9月(4)
- 2009年8月(7)
- 2009年7月(13)
- 2009年6月(13)
- 2009年5月(10)
- 2009年4月(10)
- 2009年3月(7)
- 2009年2月(5)
- 2009年1月(3)
- 2008年12月(5)
- 2008年11月(7)
- 2008年10月(11)
- 2008年9月(10)
- 2008年8月(8)
- 2008年7月(16)
- 2008年6月(7)
- 2008年5月(14)
- 2008年4月(6)
- 2008年3月(7)
- 2008年2月(11)
- 2008年1月(13)
- 2007年12月(4)
- 2007年11月(6)
- 2007年10月(9)
- 2007年9月(7)
- 2007年8月(13)
- 2007年7月(14)
- 2007年6月(9)
- 2007年5月(15)
- 2007年4月(9)
- 2007年3月(10)
- 2007年2月(10)
- 2007年1月(13)
- 2006年12月(13)
- 2006年11月(18)
- 2006年10月(18)
- 2006年9月(17)
- 2006年8月(19)
- 2006年7月(20)
- 2006年6月(22)
- 2006年5月(18)
- 2006年4月(20)
- 2006年3月(2)
コメント一覧
- :谷村(新倉)千明[06/13]
- ああ、幻の近藤玲子水中バレエ団
- 私も、タレントでした。はいった時は[人魚姫]でした。。。琴さんひろみさんが...
- :のり[06/10]
- ああ、幻の近藤玲子水中バレエ団
- 79~80年頃水中バレエ劇場で売店・もぎりのバイトをしていました。近藤先生...
- :seo tools[04/16]
- 20年ぶりの変化と500グラムの減量
- 20年ぶりの変化と500グラムの減量 -...
- :celine bags[04/16]
- 20年ぶりの変化と500グラムの減量
- 20年ぶりの変化と500グラムの減量 -...
- :wow gold[04/16]
- セミナーは真剣勝負:その2
- セミナーは真剣勝負:その2 - クロスメディア・コミュニケーションズ...
最新トラックバック
-
ブラウン ニゾ スーパー 8カメラ 561
from CRAFTS DESIGN
( Braun Nizo Super 8 Camera 561 ) 各要素が絶妙なバランスで配置されています。「デザイン」と言うものの美しさを改めて感じる瞬間。 無駄が削ぎ落とされた配置の美学。 ドイツの電気器具メーカー「ブラウン(Braun)」の子会社だった、「ニゾ(Nizo)」による8ミリカメラです。クラシカルでヴィンテージな香り満載です。 ブラウンは、ドイツのモダンインダストリアルデザイン、また機能性と技術の融合と密接な関わりなど、現代のプロダクトデザインに大きな影響を及ぼしてきたメーカーです… -
フェラガモ アウトレット
from フェラガモ アウトレット
50万円のパソコン用キーボード! - クロスメディア・コミュニケーションズ 代表取締役 雨宮和弘 -
mbt mens shoes
from mbt mens shoes
企業広報誌 - クロスメディア・コミュニケーションズ 代表取締役 雨宮和弘 -
Air Jordan?1
from Air Jordan?1
企業広報誌 - クロスメディア・コミュニケーションズ 代表取締役 雨宮和弘 -
Chanel Perfume
from Chanel Perfume
企業広報誌 - クロスメディア・コミュニケーションズ 代表取締役 雨宮和弘
コメント