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PMBOK:Project Management Body of Knowled

投稿日時:2008/02/08(金) 18:29rss

いつもはセミナーを実施する側である私も、できるだけ勉強の機会を
持つように心がけている。
そんな中、最初にお世話になった会社のOBが月に一度集まってや
っている勉強会で「PIMBOK」をテーマに話し合う、と言うお知らせを
いただき、さっそく先日参加してきた。

PMBOK(ピンボック)はアメリカの非営利団体であるPMI(Project
Management Institute)が策定したモダンプロジェクトマネジメントの
知識体系のこと。
数年前からにわかに脚光を浴び、「A Guide to the Project
Management Body of Knowledge」という書籍はいわゆる標準的な
リファレンスブックとして世界中で読まれている。(現在第3版)
私自身の会社でも、お客様である企業の広報部門でも、プロジェク
トマネジメントは大きな課題のひとつだ。
そもそも今までの形骸的な広報部組織では、「コミュニケーション戦
略」的なアプローチよりも短期の応対に忙殺されることが多く、「プロ
ジェクトマネジメント」スキルを身につけている人は少ない。(私自身
もそうだった)

結果、もしウェブサイトのリニューアルを行おうとすれば、プランニング
から実施まで丸投げできる代理店に預けてしまったほうが安心、とな
るわけだ。

PIMBOKの概念やメリットなどは文末のリンクに委ねるとして、ここ
では、そのときの勉強会で出た、興味深いポイントを紹介したい。

1.
私たちは通常、プロジェクトを行う際に「目的」や「目標」を掲げるが、
具体的になに(どんな評価軸)をもってそのプロジェクトを「成功」と評
価するのか、さらには何を持ってプロジェクトの「終結」とみなすのか、
を事前に、明確に定義しない場合が多い。
端的に言えば、「終わらないで解散するプロジェクトが多い」ということ
だ。

2.
PIMBOKの要点は上記のように「ゴール」イメージを明確に持つこと
で、途中で進捗を確認したときに、きちんとゴールに向かうために「プ
ロセス」をどう修正するかがとても重要だ、というところにある。
すなわち、最初に描いた「絵」のとおりに進むプロジェクトなどほとんど
無く、「つど確認し修正する」ことこそ成功の要点、ということだ。

となると米国産の考えをそのまま日本企業の現場に持ってきても適応
が難しいわけで、上記の弱点を克服するためのリファレンスは無いか、
と探していたら、なんと、数年前に人事系イントラネットASPサービスの
開発でご一緒した株式会社フュージョンの広兼社長がその名もずばり
「プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」という本を書かれていた。
これぞ灯台下暗し。

早速読んだが、まさに現場での(多くの苦労や失敗、もちろん成功も)
経験の豊富な広兼さん、とても理解しやすくまとめられていた。
参考になるのが末項にある「失敗事例」。
たとえば家族での海外旅行のプランニングを妻と妹に任せ、収拾つか
なくなった家族の話などとてもわかりやすいエピソードで「なぜ失敗す
るのか」、「どこでどう修正すべきか」を詳細に説明している。

まず「ウェブサイトをリニューアルしよう!」、「イントラにツールを導入し
よう!」と宣言したり、「期内に立ち上げろ!」と言われる前に、必要な
プロセスがあるのではないだろうか?

いくら広報部が「コーポレートコミュニケーション部」などと名前を変えて
も、部門として、担当者として「意識」をもってプロジェクトを自身でハン
ドルしなければ会社を変える力を持った部署だ、と経営から認識される
ことはないし当人のキャリアアップも望めない。

本書を参考に、ぜひ自身でプロジェクトをマネージして欲しい。
そしてそういう企業を、広報部を、ご担当者を、ぜひサポートさせて欲
しい。

プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門 (単行本)
広兼 修 (著)


PMI東京支部(世界最大のプロジェクトマネジメント協会:PMIの日本国内唯一の支部)

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1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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