クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
「カラーユニバーサルデザインセミナー」
数年前から「ユニバーサルデザイン」というキーワードが着目されて
来ている。日本でも「ユニバーサルデザイン研究機構」をはじめ「ユ
ニバーサルデザイン・コンソーシアム」、「ユニバーサルデザインフォ
ーラム」など、いくつかの団体が活発な活動をしている。
加えて、色彩の活用の面から多様性に対応していこう、という動き
が「カラーユニバーサルデザイン機構」だ。
これは主に「色盲・色弱」、「色覚異常」と呼ばれている人への配慮
を考慮する活動だ。
日本では男性の20 人に1人、女性の500人に1人、日本全体で300
万人以上、また世界では2億人を超える人数で、血液型がAB型の男
性の比率に匹敵するという。
有名人ではゴッホやターナーも色弱であったらしい。
ポイントはこれらの人々を「異常」として切り捨てるのではなく、「多くの
人と違う色覚を持った人」という捉え方をして、「では、様々な色覚を持
った人にも不都合なく活用できる色使いとはどういうものか、を考える」
のが「カラーユニバーサルデザイン機構」の活動だ。
実はサラリーマン時代から20年の付き合いになる京都が本社の大平
印刷という会社がある。
そもそもは宝酒造の子会社でお酒のパッケージやラベルの印刷を手が
けていたが、ウェブへの取り組みも最初期からやっている先見性の高い
印刷会社だ。
環境配慮の点でも再生紙だけでなく、非木材紙やソイインクなども扱っ
ていた。
今回、東京営業所の重鎮である齋藤さん(20年のおつきあい!)のお
声がけで表題の「カラーユニバーサルデザインセミナー」に参加してきた
のだ。
セミナーは「カラーユニバーサルデザイン機構(CUD)」の設立メンバー
で、自らも色弱でありながら1級カラーコーディネータの資格を持つ伊賀
公一さんと大平印刷の樋野さんのプレゼンテーションで、伊賀さんは、
色覚の多様性とどのような差異があるのかを詳しく丁寧に説明してくだ
さり、樋野さんは印刷やカラー表現に携わる立場からどのような対応が
できるのかを紹介してくれた。
いわゆる一般的な営業セミナーではなく、世の中の現状と、わたしたちに
できることを紹介してもらえ、とても意義の高いセミナーだった。
戻って「カラーユニバーサルデザイン機構」のサイトを見てみたら、理事
長はかつて私が工業デザイナーの頃にお世話になっていた日本工業
デザイナー協会でお付き合いのあった武者廣平さんであった。
なんと世の中の狭いこと。
具体的には色弱の方はどのように見えているのかをシミュレートできる
ソフトウェア(プラグイン)や模擬フィルターメガネなどがあり、参加してい
るグラフィックデザイン関係の会社や印刷関連の会社でもすでに活用し
ているところが多いのにも驚いた。
また自らも複写機やプリンターを販売しているリコーさんなどは、CUDの
認可を得て自社の印刷物(CSR報告書など)をユニバーサルデザイン化
している、という事例の紹介もいただいた。
今後もこのような活動の認知が進むことを願うとともに、印刷やウェブを
通して表現に関わるものとして啓蒙に少しでも寄与できればと思った。
来ている。日本でも「ユニバーサルデザイン研究機構」をはじめ「ユ
ニバーサルデザイン・コンソーシアム」、「ユニバーサルデザインフォ
ーラム」など、いくつかの団体が活発な活動をしている。
加えて、色彩の活用の面から多様性に対応していこう、という動き
が「カラーユニバーサルデザイン機構」だ。
これは主に「色盲・色弱」、「色覚異常」と呼ばれている人への配慮
を考慮する活動だ。
日本では男性の20 人に1人、女性の500人に1人、日本全体で300
万人以上、また世界では2億人を超える人数で、血液型がAB型の男
性の比率に匹敵するという。
有名人ではゴッホやターナーも色弱であったらしい。
ポイントはこれらの人々を「異常」として切り捨てるのではなく、「多くの
人と違う色覚を持った人」という捉え方をして、「では、様々な色覚を持
った人にも不都合なく活用できる色使いとはどういうものか、を考える」
のが「カラーユニバーサルデザイン機構」の活動だ。
実はサラリーマン時代から20年の付き合いになる京都が本社の大平
印刷という会社がある。
そもそもは宝酒造の子会社でお酒のパッケージやラベルの印刷を手が
けていたが、ウェブへの取り組みも最初期からやっている先見性の高い
印刷会社だ。
環境配慮の点でも再生紙だけでなく、非木材紙やソイインクなども扱っ
ていた。
今回、東京営業所の重鎮である齋藤さん(20年のおつきあい!)のお
声がけで表題の「カラーユニバーサルデザインセミナー」に参加してきた
のだ。
セミナーは「カラーユニバーサルデザイン機構(CUD)」の設立メンバー
で、自らも色弱でありながら1級カラーコーディネータの資格を持つ伊賀
公一さんと大平印刷の樋野さんのプレゼンテーションで、伊賀さんは、
色覚の多様性とどのような差異があるのかを詳しく丁寧に説明してくだ
さり、樋野さんは印刷やカラー表現に携わる立場からどのような対応が
できるのかを紹介してくれた。
いわゆる一般的な営業セミナーではなく、世の中の現状と、わたしたちに
できることを紹介してもらえ、とても意義の高いセミナーだった。
戻って「カラーユニバーサルデザイン機構」のサイトを見てみたら、理事
長はかつて私が工業デザイナーの頃にお世話になっていた日本工業
デザイナー協会でお付き合いのあった武者廣平さんであった。
なんと世の中の狭いこと。
具体的には色弱の方はどのように見えているのかをシミュレートできる
ソフトウェア(プラグイン)や模擬フィルターメガネなどがあり、参加してい
るグラフィックデザイン関係の会社や印刷関連の会社でもすでに活用し
ているところが多いのにも驚いた。
また自らも複写機やプリンターを販売しているリコーさんなどは、CUDの
認可を得て自社の印刷物(CSR報告書など)をユニバーサルデザイン化
している、という事例の紹介もいただいた。
今後もこのような活動の認知が進むことを願うとともに、印刷やウェブを
通して表現に関わるものとして啓蒙に少しでも寄与できればと思った。
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