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クチこみに惑わされない判断力も必要

投稿日時:2008/08/05(火) 15:08rss

先週、一足早く夏休みをいただき、沖縄に行ってきた。
出張にしても家族旅行にしても、パッケージツアーのほうが安
済む場合があるのはわかっているのだが、やはりホテルにし
ても訪問先にしても、今はネットのクチコミを参考にするし、そ
れにまったく影響されないといったらウソになる。
今回も事前にネットで旅館やビーチを入念に調べ、旅程を組ん
だ。
その中には、はっきりとネガティブなコメントを書かれている場
所もあったのだが、いくつかのコメントから客観的に判断して
よほどのことがない限りは自分のインスピレーションを信じた。

そして、それが間違っていることはなかった。
ひとつの例として、本部半島の西端に、瀬底島という島がある。
ここのビーチは本島でも屈指の美しいビーチだ。

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昨年行ったときは、水の透明度、魚の豊富さに驚き、今年もま
たぜひ行ってみたいと思っていたのだが、さらにネットで調べる
と地元の人の評判は二つに割れていた。
すなわち、ビーチはオープンなはずだが、ほぼ業者に独占され
ており、ビーチに行きたい客(すなわちほとんどの人がクルマで
訪れる)は専用の駐車場で1日1000円取られることに不満を
感じているようだった。
私たち東京人の感覚からすれば、そこからビーチまでの送迎は
あるし管理されたシャワーやトイレが使えるのであれば駐車場
代は割り切れると思っていたのだが、今までの経緯を知る人に
とっては、というところが大きいのだろう。

「それよりはこじんまりとしているが同じ瀬底でも橋のそばにある
アンチ浜も良い」という意見もあり、今回はそちらを訪問してみた。

こちらは内海に向いているせいもあってさらに波がなく、人も少
ないので子持ちで魚を観察する程度であれば最適だった。
駐車場は無料でビーチのすぐそばなのでパラソルやベンチがな
くても不自由がなかった。逆に温水シャワーが家族4人で800
円なので結果はそんなに変わらない。

沖縄の8月は日光が強いので海に入るとしても早朝か夕方でな
いと子連れには危険が多い。今回のアンチ浜も宿から10分と
いうこともあり、8時過ぎに到着した(当然誰もいない)。
ビーチハウスの人は9時ごろにやってきて色々と準備をしていた
のだが、すでに一泳ぎした私は、オーナーらしき人とデッキで雑
談をした。

「昨年裏の瀬底ビーチに行ったのだけれど、色々書かれていた
ので今年はこちらに来たんですよ」
というと、
「ネットはね、本当にひと時の主観でかかれることが多いので
まいることが多いですよ。裏も色々書かれていますけど、こちら
だってあること無いこと良く書かれていて、確認の問い合わせを
もらって驚くことも少なくないんですよ。
たとえば、今、バイトが打ち上げられた海草を熊手で掃いている
でしょう?あれだって別に汚くもなんともない自然のもので、潮
が変われば無くなるんだけど、”汚いビーチ”って書かれちゃうん
ですよ。
珊瑚のかけらで足が痛いっていうなら裸足で海に入るな、って言
うことですよね。あくまで自然の良さを味わって欲しいわけで、
リゾートホテルのプールやプライベートビーチに無い良さを判っ
てくれって、そこから言わなくちゃなんないほど、感覚がずれて
いるんですよ」
と話してくれた。

ウィキペディアではないが、多くの人の意見を通してでないと、な
かなか本当の姿が見えてこないのかもしれないが、まだネットが
10年そこそこ(意見の吸い上げやブログなどが一般化してまだ5
年)とすれば、サンプルの質にばらつきがあるのが前提だとして
自己判断すべきだ。

たしかにちょっと沖までおよぐとモンガラ(カワハギの一種)がア
タックしてくることもあった。しかしそれは彼らも子供を守るために
やっていることだし、産卵期という時期的なことでもあるし、さらに
深くなれば追ってこなくなるばかりか餌付けに寄って来さえする。

相対的に見ればアンチ浜も安全で清潔で美しいビーチだ。
私たちにとっては昨年も今年もやはり瀬底はすばらしい、という
印象に変わりない。

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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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