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なぜ日本企業のウェブサイトはみんな同じ顔なのか

投稿日時:2008/10/03(金) 22:49rss

今週行ったセミナーの終了後、残られた受講生の方から相談を受け
た。内容はこうだ。

「私はある業界の広報部で最近ウェブサイトの管理担当者になった。
今回、数年ぶりにフルリニューアルすることになり、割と大手の制
作会社を4社リストしてコンペにかけることになった。」

「しかし実際に提案を見てみたら、企画案はともかくレイアウトデ
ザインは4社ともほぼ同じようなものを持ってきて”最近の企業サ
イトのスタンダードはだいたいこういう形ですから”という。」

「せっかくコストをかけてリニューアルするのに、見た目の変化も
わずかだし結果がどこにでもあるようなデザインでは食指が動かな
い。」

「いまさら別の会社を呼んでも多分変わらないだろうし、どうした
ものかと本気で悩んでいる。」

というものだ。
実はこの手の話は珍しいことではなく、わたしたちがコンサルテー
ションで関わる企業界隈でも散見することなのだ。
これを「制作会社の創造性の欠如」のひと言で片付けることが出来
るのだろうか?

問題点は3つある。

1.要件定義の不備(発注側の問題)

定量(数値)化できる条件を要件定義に書くのは簡単だが、デザイ
ンは定性(感覚)値だ。
ニュアンスを伝えるためには数多くの参照事例から自社デザインに
求めるデザインの条件や傾向を正確に伝える必要がある。


2.ヒアリングや調査、理解力の不備(制作会社側の問題)

同様に制作会社側も、どこまでの変化を求めているのかオリエンテ
ーションはもちろん、様々な角度で定性調査を調査を行えば、その
企業に対する理解を深めることが出来る。


3.選考基準とアプローチの不備(両方の問題)

コンペの期間はたいがい短期間である場合を考えると、評価のポイ
ント(どんな提案が評価されるのか)を具体的に提示、確認するだ
けでも良い結果に結びつくものだ。
提案のデザイン案が凡庸でつまらない大きな理由は「リアリティが
強すぎて夢がなさ過ぎる」からだ。

クルマのコンセプトスケッチも最初は空を飛びそうな絵だったりす
る。
「これはちょっと行き過ぎだけど、私たちのことを理解してここま
での提案をしてくれているのだな。この会社ならもうすこし話を詰
めれば良い結果を出せそうだ」と思わせる、またそういう点を評価
するのも重要だ。もちろんこれには勇気がいる。しかしその判断を
確信に変えるためには企業側にしっかりとしたコミュニケーション
戦略が必要なのは言うまでもない。

       ◇      ◇      ◇

そろそろ「ロゴを隠したらどこの会社かわからない」ようなウェブ
サイトを考え直す時期なのではないだろうか?

私たちは企業担当者側についてこれらの下地作り(理論武装)のお
手伝いをする事が多いが、同時に制作会社や代理店側から、提案の
サポートに回ってほしい、という相談も受ける。
要は双方のギャップを埋めるためのミドルマン的な役割が求められ
ているのではないかと感じる。

企業におけるオンライン・コミュニケーションのプロフェッショナ
ルを育成し、彼らのキャリアプランをサポートするのが本懐なのだ
が、目前のリニューアルはその道を待ってくれない。

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1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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