クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
「プロとは?」の会
私がサラリーマン時代の最初の15年お世話になった会社がある。
外資系の半導体メーカーだが、入社当時(1983年)は「世界最大
の半導体メーカー」だった。
ほとんどそんなことを知らずに入社したため、親はたいそう驚いたも
のだ。
しかしそんな喜びもつかの間、翌年には日本企業に抜かれ、インテ
ルに抜かれ、あれよあれよと言う間にトップ10ぎりぎりをさまよう身
になった。
とまれ、そんな激動の半導体企業を支える経営層には、たいそうユ
ニークな人材が多かった。直接ではないにしても、そんな人たちの
下にいて、とても多くの刺激を受けたことは間違いない。
その中でも当時の原価管理、製造企画、経理・財務本部長だった
方は、当時は笑顔を一度も見た事がないぐらい激しく厳しい方、と
いう印象しかなかった。
その方との10数年ぶりの邂逅はひょうんなことから訪れた。
同じTIのOBの先輩から、
「TIのOB連中が月に一度の勉強会をやっているのだけれど、プロジ
ェクターでネットをつなげたプレゼンテーショがやりたいので、会議室
を貸してくれないか」
と言う要請を受けたからだ。
もちろん2の句も告げず承知差し上げたのだが、当日お待ちしている
と件の本部長をはじめ、人事本部長など、歴々の方がぞろぞろとお見
えになり、恐縮しきりだったのを覚えている。
他の会社に移られた方、テクノロジーベンチャーの立ち上げ支援をさ
れている方、リタイヤされて企業の顧問をされている方など、様々だ
が、「学ぶことをやめたとき、人間は終わる」というように一様に皆さん
勉強熱心なのだ。
そして月に一度代わる代わる講師を務め、大いに議論する。そのテー
マが「ビジネスにおけるプロフェッショナリズムを問う」こと、すなわち
その会の名前は「プロトワの会」なのだ。
それ以来、OB勉強会のお誘いを毎月いただくようになったのだが、
自身のセミナーや出張と重なることが多くなかなか参加することも
ままならなかった。
いつもお誘いをいただきながらあまりに貢献がないので、今年は海
外のコミュニケーションの状況を勉強してきたのでそのようなことでも
ご興味いただけるならお伝えすることは出来ますよ、とご挨拶したら
「それは興味深い。では早速話してくれ」と言うことになった。
今月だけで10本もセミナーをこなしている自分だが、そのような大先
輩たちの前で話すのはとても緊張した。加えて当日会場に行ってみる
と、なんとデザイナー当時のマネージャー(恩師)までもが来ている。
これはとても嬉しかったが、同時に緊張はピークに達した。
しかし彼はとても優しい方で
「僕も参加するのは久しぶりで、タイトルだけ見て面白そうだから来て
みたら、なんだ、雨ちゃんが話すのかよ」と、とぼけて応えて下さった。
(それでも十分プレッシャーなのです)
いままでで一番短く感じた2時間だったかもしれないが、参加された
皆さんから
「こういうチャンスでなければ、見るどころか知ることさえなかったであろう
最先端の状況に触れ、また分かりやすい資料と巧みなプレゼンテーション
のおかげでよく理解ができました。たいへん 感謝しております。」
と謝辞をいただいた。
当時は(今も)出来の悪い弟子だったが、すこしだけ借りを返せた気がした。
わたしの奇異なキャリアスタートについては過去ログをご参照のほど。
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/102/10001526.html
外資系の半導体メーカーだが、入社当時(1983年)は「世界最大
の半導体メーカー」だった。
ほとんどそんなことを知らずに入社したため、親はたいそう驚いたも
のだ。
しかしそんな喜びもつかの間、翌年には日本企業に抜かれ、インテ
ルに抜かれ、あれよあれよと言う間にトップ10ぎりぎりをさまよう身
になった。
とまれ、そんな激動の半導体企業を支える経営層には、たいそうユ
ニークな人材が多かった。直接ではないにしても、そんな人たちの
下にいて、とても多くの刺激を受けたことは間違いない。
その中でも当時の原価管理、製造企画、経理・財務本部長だった
方は、当時は笑顔を一度も見た事がないぐらい激しく厳しい方、と
いう印象しかなかった。
その方との10数年ぶりの邂逅はひょうんなことから訪れた。
同じTIのOBの先輩から、
「TIのOB連中が月に一度の勉強会をやっているのだけれど、プロジ
ェクターでネットをつなげたプレゼンテーショがやりたいので、会議室
を貸してくれないか」
と言う要請を受けたからだ。
もちろん2の句も告げず承知差し上げたのだが、当日お待ちしている
と件の本部長をはじめ、人事本部長など、歴々の方がぞろぞろとお見
えになり、恐縮しきりだったのを覚えている。
他の会社に移られた方、テクノロジーベンチャーの立ち上げ支援をさ
れている方、リタイヤされて企業の顧問をされている方など、様々だ
が、「学ぶことをやめたとき、人間は終わる」というように一様に皆さん
勉強熱心なのだ。
そして月に一度代わる代わる講師を務め、大いに議論する。そのテー
マが「ビジネスにおけるプロフェッショナリズムを問う」こと、すなわち
その会の名前は「プロトワの会」なのだ。
それ以来、OB勉強会のお誘いを毎月いただくようになったのだが、
自身のセミナーや出張と重なることが多くなかなか参加することも
ままならなかった。
いつもお誘いをいただきながらあまりに貢献がないので、今年は海
外のコミュニケーションの状況を勉強してきたのでそのようなことでも
ご興味いただけるならお伝えすることは出来ますよ、とご挨拶したら
「それは興味深い。では早速話してくれ」と言うことになった。
今月だけで10本もセミナーをこなしている自分だが、そのような大先
輩たちの前で話すのはとても緊張した。加えて当日会場に行ってみる
と、なんとデザイナー当時のマネージャー(恩師)までもが来ている。
これはとても嬉しかったが、同時に緊張はピークに達した。
しかし彼はとても優しい方で
「僕も参加するのは久しぶりで、タイトルだけ見て面白そうだから来て
みたら、なんだ、雨ちゃんが話すのかよ」と、とぼけて応えて下さった。
(それでも十分プレッシャーなのです)
いままでで一番短く感じた2時間だったかもしれないが、参加された
皆さんから
「こういうチャンスでなければ、見るどころか知ることさえなかったであろう
最先端の状況に触れ、また分かりやすい資料と巧みなプレゼンテーション
のおかげでよく理解ができました。たいへん 感謝しております。」
と謝辞をいただいた。
当時は(今も)出来の悪い弟子だったが、すこしだけ借りを返せた気がした。
わたしの奇異なキャリアスタートについては過去ログをご参照のほど。
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/102/10001526.html
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