クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
モノからコト、そしてヒトへ
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
年初にとても嬉しかったことは、最初に働いていた会社の人事本部長、マーケ
ティング本部長、そして直属の上司だった方々(皆さんすでにリタイヤされてい
ます)からいち早く年賀状をいただいたことです。
すでに20年近く前のご縁を温かい言葉で紡いでいただき、とても嬉しかったです。
ありがとうございました!
さて、1週間ほど前ですが、昨年暮れの日本経済新聞「日本創造会議」というコ
ラムに、工業デザイナーの奥山清行さんのインタビューが掲載されていました。
奥山さんはGMを始め、ピニンファリーナ、ポルシェなどでカーデザイナーとして
活躍され、帰国後に独立起業された方です。
http://www.kenokuyama.jp/
印象に残っている言葉は
「日本に帰ってきて感じたことは日本企業から世界的な商品やビジネスモデルが
消えつつあることだ。欠けているのは”ことづくり”だ」
というものです。
いわば「エクスペリエンス・デザイン」の欠如、とおっしゃっているのです。
私自身も工業デザイナーとして社会人をスタートしましたが、外資系企業でアメリ
カやヨーロッパのマーケットに向けた商品をデザインしていました。当初、そこで
求められる「感性工学」のようなものが理解できず苦労した経験があります。
線や形、色が固い、というレベルではなく、思わず手に取りたくなる素因を導き出
さなければライバル(主に日本企業)の製品に負ける、といわれました。
話を今日、そしてオンラインコミュニケーションに移しても同じことが言えると思いま
す。
お友だちの本荘修二さんの本ではないが、多くの日本企業のウェブサイトは、まだ
まだ「つまらない」。
年間50本以上のセミナーを通して500人以上の企業ウェブ担当者とお会いする
のですが、多くの方が問題意識は高いものの、どこから手をつければよいのか、
解決の糸口が見つからないままでいます。
それは、アクセシビリティや必要十分な情報開示を行っても「明快な結果が得られ
ない」からです。
では、どのように解決していけばよいのでしょうか?
そのヒントを冒頭の奥山さんのインタビューに見つけました。
「コト」は「モノを作り出す現場」に沢山存在しています。
しかし「コト」を顕在化させる、すなわち人々の感性に訴えるように導き出すには、
やはり優秀なコミュニケーターが必要なのです。
また、今日のコミュニケーターは一方的なプロパガンダだけ扱えば良いわけではな
く、ユーザーや社会の欲するもの、言いたいことを機敏に受け止める感性も必要に
なります。
すなわち、双方の橋渡しをするブリッジのような役割なのです。
多くの企業には、現在、そのような役職や組織は存在していないかもしれません。
やろうと思えば、まず自分で動き、小さくても一つ一つ結果を出し、社内説得し
予算と役職と評価を勝ち取っていかなければなりません。外資出身で恵まれてい
るといわれることも多いのですが、私自身も同様にやってきました。
会社によっては「賭け」になる場合もあるでしょう。
しかしそれをチャンスと捉えるならば、やりがいのある仕事を作ることができるはず
です。
今年も微力ながら、ビジネスコミュニケーションに会社の成功とキャリアアップを
賭けるコミュニケーターをサポートしていきます。
本年もよろしくお願いいたします。
本年もよろしくお願いいたします。
年初にとても嬉しかったことは、最初に働いていた会社の人事本部長、マーケ
ティング本部長、そして直属の上司だった方々(皆さんすでにリタイヤされてい
ます)からいち早く年賀状をいただいたことです。
すでに20年近く前のご縁を温かい言葉で紡いでいただき、とても嬉しかったです。
ありがとうございました!
さて、1週間ほど前ですが、昨年暮れの日本経済新聞「日本創造会議」というコ
ラムに、工業デザイナーの奥山清行さんのインタビューが掲載されていました。
奥山さんはGMを始め、ピニンファリーナ、ポルシェなどでカーデザイナーとして
活躍され、帰国後に独立起業された方です。
http://www.kenokuyama.jp/
印象に残っている言葉は
「日本に帰ってきて感じたことは日本企業から世界的な商品やビジネスモデルが
消えつつあることだ。欠けているのは”ことづくり”だ」
というものです。
いわば「エクスペリエンス・デザイン」の欠如、とおっしゃっているのです。
私自身も工業デザイナーとして社会人をスタートしましたが、外資系企業でアメリ
カやヨーロッパのマーケットに向けた商品をデザインしていました。当初、そこで
求められる「感性工学」のようなものが理解できず苦労した経験があります。
線や形、色が固い、というレベルではなく、思わず手に取りたくなる素因を導き出
さなければライバル(主に日本企業)の製品に負ける、といわれました。
話を今日、そしてオンラインコミュニケーションに移しても同じことが言えると思いま
す。
お友だちの本荘修二さんの本ではないが、多くの日本企業のウェブサイトは、まだ
まだ「つまらない」。
年間50本以上のセミナーを通して500人以上の企業ウェブ担当者とお会いする
のですが、多くの方が問題意識は高いものの、どこから手をつければよいのか、
解決の糸口が見つからないままでいます。
それは、アクセシビリティや必要十分な情報開示を行っても「明快な結果が得られ
ない」からです。
では、どのように解決していけばよいのでしょうか?
そのヒントを冒頭の奥山さんのインタビューに見つけました。
「コト」は「モノを作り出す現場」に沢山存在しています。
しかし「コト」を顕在化させる、すなわち人々の感性に訴えるように導き出すには、
やはり優秀なコミュニケーターが必要なのです。
また、今日のコミュニケーターは一方的なプロパガンダだけ扱えば良いわけではな
く、ユーザーや社会の欲するもの、言いたいことを機敏に受け止める感性も必要に
なります。
すなわち、双方の橋渡しをするブリッジのような役割なのです。
多くの企業には、現在、そのような役職や組織は存在していないかもしれません。
やろうと思えば、まず自分で動き、小さくても一つ一つ結果を出し、社内説得し
予算と役職と評価を勝ち取っていかなければなりません。外資出身で恵まれてい
るといわれることも多いのですが、私自身も同様にやってきました。
会社によっては「賭け」になる場合もあるでしょう。
しかしそれをチャンスと捉えるならば、やりがいのある仕事を作ることができるはず
です。
今年も微力ながら、ビジネスコミュニケーションに会社の成功とキャリアアップを
賭けるコミュニケーターをサポートしていきます。
本年もよろしくお願いいたします。
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