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笑いカワセミの声を聴いてベリカードを集めよう

投稿日時:2010/08/17(火) 19:56rss

このタイトルで反応するのは70年代に青春を送られた同志でしょう。
当時の子供の三種の神器といえば、フラッシャー付き自転車、エレキ
ット、そして短波放送が聴けるBCLラジオ!
中学生のとき、お年玉をためて買ったのがこのスカイセンサーICF
-5600でした。

先週お盆に実家に帰ったとき、ふと二階の押し入れの天袋に手を突っ
込んだら出てきたのです。35年ぶりの邂逅!その時代の布団の枕も
との薄暗い光景すらよみがえります。

radio

出てくると鳴らしてみたいのは当然ですが、通常こういう電気製品
はだいたい電池の液漏れを起こしており、分解掃除で何とかなる場
合もあるのですが、相当手間になります。

しかしなんということでしょう。(多分僕が)電池をひとつはずし
て保管してあったのです!
カバーの合成皮革は劣化してべたべたしていましたが、それで保護
されていたせいもあり、本体はぴかぴかでした。

茶の間に降り、単2電池を4本入れてみると、信じられないほど鮮
明な音が聞こえてくるではないですか!これには感動しました。
この時代の製品ですからメーターもつまみもボリュームも全てアナ
ログで古ければ全てノイズを発生するものなのに、まったく問題が
ないのです。
また、モノラルなのにラウドネスエンハンサーやトレブル、ベース
の独立したイコライザーがついていたり、ダイアルロックがあった
り、FMのNULLインジケーターがあったり。
この時代の、時間をかけて丁寧に作られた工業デザインの証が詰ま
っているようです。

このラジオ、一番気に入ったのは12歳の娘でした。ラジオは何か
の機械(たとえばCDラジカセやステレオ)の一部の機能という認
識しかなかったようで、ラジオだけで単体、しかも持ち運びができ
て音が良い、というのがことのほか新鮮だったようです。
さっそく自分の勉強机のところに持っていってしまいました。

これからどのぐらい使えるか判りませんが、パソコンで3年、家電
製品も5年から10年しかもたない昨今の状況からすれば、35年
ぶりに復活して使ってもらえるのは道具としては幸せなことでしょ
う。

今の生活空間の中においても古さや違和感を感じさせないデザイン
というのは、この時代のSONY製品の実力を物語っています。

物を減らさないと、と常々思っているのですが、物持ちのよさが災
いしています。家人にはこれ以上実家の物置に手を突っ込むな、と
釘を刺されました。

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コメント


反応してしまいました・・

雨宮さん


スカイセンサー、僕ももっていました。
格好いいですよね。

たぶん、実家へ行けば、どこかに埋もれているような・・
今度帰ったら探してみます。

むかし、なんでもこれで聴いていたっけ。

……思いっきり反応してしまいました。

Posted by 酒井俊宏 at 2010/08/18 11:21:00 PASS:

僕も反応してしまいました

雨宮さん、こんにちは。

↑酒井さん同様、僕も反応してしまいました。

当時はソニーのスカイセンサー派と
ナショナルのクーガー派に分かれていた覚えがありますが
僕はクーガー115のジャイロアンテナを
ジコジコまわしていろんな放送をよく聞きました。

捨てた覚えがないので、実家の物置を探せば
出てくる可能性はありますが
電池を外すなんて繊細さは当時ありませんので
たぶん漏れた液がガチガチに錆びついて
えらいことになっているとは思いますが
それにしても懐かしい・・・

Posted by コクホー庄山 at 2010/08/18 12:03:00 PASS:

酒井さんありがとうございます

エレキットやフラッシャー付き自転車は夢のままでしたが、高校時代いっぱいはこれで深夜放送を良く聴いていました。

偶然数ヶ月前にこの本を手にして「もしや」と思って探りました。
懐かしいですよ。
http://amzn.to/aJh9mr

Posted by 雨宮和弘 at 2010/08/18 12:23:00 PASS:

庄山さんありがとうございます

クーガーのデザインは野獣派ですよね。

もしやと思ってヤフオクなどを覗くと、この時代に自分が持っていたものなど、以外に手ごろな値段で手に入ることもありますが、わざわざ買うまではしませんよね。
でも、天袋から出てきてしまうと、、、やはり自分の思い出が詰まっているのでつい手にしてしまいます。

Posted by 雨宮和弘 at 2010/08/18 12:32:00 PASS:
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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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