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2009年12月17日(木)更新

本年のセミナー終了

昨日、レギュラーで春と秋に2回担当させていただいている宣伝会議
の「インターネット広報講座」の最終回(10回目、私の担当は5回)を
無事、修了することが出来、合わせて今年のセミナーも最後となりまし
た。

現在は業務が立て込んでおり、セミナーだけでも一区切り付いたので
つかの間、ほっとすることが出来ました。

何度も書いていますが、今年は前半に急激に業績が落ち込み、組織を
維持できなくなりました。軌道修正とともに規模を縮小しましたが、夏以
降、なんとか規模に合う業務を取り戻すことが出来、今は前半の負債を
取り戻すべく孤軍奮闘しています。

セミナーに話を戻すと、ここ数年は年間のセミナーのコマ数(ひとコマ2
時間換算)が徐々に伸び50~60を越えるようになっていました。
しかし市況の落ち込みもあり、セミナー数も今年は落ちるだろうな、と予
想していたのですが、ふたを開けてみれば今年も結局50コマを越える
セミナーをこなしていました。

fukuoka2009
昨年に比べ、自社主催セミナーが減ったことを考えれば、受託のセミナ
ーはほとんど減っていなかったことになります。

特徴としては

1.オンラインPRに対する地方の企業の興味や課題が高まってきたこと

2.一般的な株式会社以外の法人(財団法人や独立行政法人、社団法
  人、学校法人、宗教法人など)の広報コミュニケーション担当者の方
  の参加が増えたこと

3.一方的に聴講する座学ではなく、ワークショップなど、グループで考え
  実体験するタイプのセミナーが増えたこと

などが挙げられます。

出来るだけセミナーの最後に質疑応答の時間をとるようにしているので
すが、そういうときに挙手して質問をくださる方はまだまだ少ないようで
す。
しかし、事後にメールでかなり詳細な、具体的な質問や悩みをいただく
ことが多くなりました。
また、以前は私自身が率先して生徒を束ね、メーリングリストを作ったこ
ともありましたが、最近では懇親会のときに有志がメーリングリストを作り、
招き入れてくださることもありました。

緩やかに、来年も数多くの出会いに恵まれることを期待しています。
今年お会いした皆さんも、ぜひ気軽にメールいただければと思います。

2009年10月08日(木)更新

名刺の可能性

仕事柄よく名刺をいただきます。

昨日はセミナーの懇親会があったのですが、ある自然保護団体の方から
いただいた名刺はなにやら裏がカラフル。

話を聞くとポスターの再利用なんだそうで、当たり前ですが一枚一枚絵柄
の部分が違うのです。

私がいただいたものは、裏がちょうどパンダの耳でした。
次の方がパンダの顔でしたから、おみくじで言えば「中吉」といったところで
しょうか。
いままで色々な方から色々な名刺をいただきましたが、レイアウトやデザイ
ン、文字のフォント、色などで受ける印象や信頼度がだいぶ違うことに気が
つきます。
そういう意味では非常にミニマルなコミュニケーションツールですが、アイデ
ィアにあふれています。

加えて最近は会社の名刺に加え、社会貢献やコミュニティに加わって独
の勉強会をやっている方など、「自分ブランド」で名刺を複数もつ方が増え
てきました。
ソーシャリティ(社交性)が高まってきていることの証左でしょう。
ミクシィやトウィッターなど、オンライン上の「ソサエティ」が増えてきている
ことも影響しているかもしれません。さまざまな「自分」を持てるようになって
きたのですね。

それでも「名刺」という旧来のコミュニケーションメディアが廃れず、そのミニ
マルなツールのデザインや表現に工夫をこらし楽しんでいる方を見ると嬉し
くなります。
赤外線で情報交換も良いのですが、ちいさな創造性(クリエイティビティ)を
発揮すれば、そこに沢山の情報(コンテキスト)を持てるのが名刺、といえる
かもしれません。

2009年09月28日(月)更新

世の中を変える力

先週の連休は「里山を元気にして地域と環境を再生しよう」とロハス村
建設を計画中の大月の友人にさそわれ、「ツリーハウスを作ろう」とい
うイベントに参加してきました。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~vivis/okabekougyousyo/info.html

事前に聞いていた事ですが、里山再生の第一歩としてすでに山の中腹に
巨大なステージを作っていて、彼女はそこでヨガレッスンなども始めて
いるようです。
前日(月曜日)の午後に東京を出て、連休渋滞を避けて無事、大月着。
この日は彼らの家にも多数のゲストが集まるため、彼らの友人の地元
の方が「趣味でやっている」庭先のキャンプヤード(といってもログ
ハウスと囲炉裏つき)でバーベキュー、そして宿泊施設に泊めていた
だきました。
(この方はこのログハウスとは別に自分の家の脇の山肌にツリーハウ
スも持っている!)

一応バーベキューの材料も調達して行ったのですが
「そんなもん喰うな」
と採れたてのイワナを焼いてくれました。

さて、翌朝いつもの岡部鉄工所にあつまり、国道を渡って直ぐの
里山に登りました。約15分ですが、上がりかまちは直登で、息が
あがります。

しかし見えてきたステージははるかに予想を超える大きさ。
ちょっとしたコンサートぐらい出来る広さがあります。
もちろんプロが作っているのでしっかりしたものです。

logstage01

ツリーハウスは数名の職人(プロ)とボランティアだけで10時に
始めてものの4時間で8割がた出来てしまいました。すばやい。

log02

log03

log04

log05

log06

その間、エコクッキング(太陽光発熱)の実験工作もあり、
まわりの雑木林で栗拾いをしたり、子供達も大満足でした。

当日はログハウス関連の雑誌の取材も来ていましたし、数多くの
地元林業従事者、山をお持ちの方、環境関連のNPOの方などが
集まっていて、これをきっかけに里山全体の有効活用のために
これからさまざまな施設や畑を作ったりするために地図を広げ、
話がどんどん進んでいくのが感動的でした。

山の中にこんなに大きなステージを作ること自体ありえないこと
なのに、思いがつながるだけでどんどん形になっていく。
このようなポジティブな力が世の中を変えていくんだな、と実感
しました。

子供は昆虫採集を目当てにしていましたが時すでに遅し。
かわりに小粒ですが栗をいっぱい拾っていました。
連休最終日はその栗で栗ご飯を作りましたが、甘みは少ないもの
の立派な栗ご飯ができました。子供にとっては、まだ拾った木の
実で食べられるものができるのが不思議なようでした。

佐々木さん、
いつもどおり、素敵なひとときをありがとうございました。
来年はキャンプにも行けそうで楽しみです。

2009年09月18日(金)更新

コミュニケーションメディアの可能性

しばらくブログの更新が滞っていました。

言い訳ではないのですが、その間にやっていたことは、主に新しいコミュニケ
ーションメディアの可能性についての考察です。
特にTwitterを使い始めています。

Twitterの可能性、特に企業における利用価値はどんなところにあるのだろう?
と考えると、ほぼ同時にそのようなエントリーや記事リンクが上がり、その連鎖
が見えると面白いのに、と考えると効果を可視化する技術が発表されたり。
まさに同時進行を感じます。

僕自身が面白いな、と感じるのは他のソーシャルメディアよりも濃い人間関係
のシンクロナイゼーション(同期性)が見えることで、4次元的というか、コンテン
ツ(発言)に「何故今なのか?」という意味が加わることで140文字をはるかに
越える情報が伝わってくるからです。
「仕掛け」としてどうビジネスに使うのか、はあまり興味がない(というか皆さんが
考えているのですぐ良いサービスがいっぱい出てくるでしょう)のですが、コミュ
ニケーションとして捉えたときの新しい価値を感じます。

「どうなの?」と人に聞くより、ぬるく始めて感じを掴むほうがよくわかると思いま
す。

さて、もうひとつ。
この間に見ていたのは企業コミュニケーションにおける動画「Corporate Movie」
の可能性です。

ちょうど秋のセミナーシーズンが始まるのでレジメの見直しをしていた経緯もあり
ますが新し久、興味深いものがいっぱい見つかりました。

今日は連休前ということもあるので新旧、いくつかご紹介しましょう。


一般的な企業紹介ではシスコシステムズはCGを取り入れてうまくまとめています。
http://www.youtube.com/watch?v=8a9b3V8UztQ

日本企業では会社のキーメッセージ「水」をテーマにサントリーがきれいな映像を
作っています。「水と生きる」
http://www.suntory.co.jp/company/mizu/advertising/index.html

海外では数年前に日立USAが日本企業としては出色のできのコーポレートフィル
ムを作っていました。
http://www.hitachi.us/truestories/

今は切り替えて無くなってしまいましたが最初のバージョンの映像が特に気に入っ
ていました。(以下)ユーチューブ様様ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=VbKaVGXUOnA

ヨーロッパのダウケミカルは「Human Element」という社内外を通したコミュニケーシ
ョンキャンペーンを実施しました。これも見ごたえがあります。
http://www.dow.com/hu/


上記のダウもそうですが、ヨーロッパはBtoB系の企業のほうがこのような品質の高
い映像を積極的に作っている気がします。BASFも負けていません。
BASF
http://www.tvservice.basf.com/en/tv-service.html


残念なのは数年前まで富士フイルムがやっていた「Earth from above」などのフラッ
シュコンテンツがみられなくなってしまったことです。
富士フイルムらしい、「映像技術」だけでなく「情感」に訴える表現を味わえたので
ちょっともったいない気がしました。

皆さんのオススメの企業映像(コーポレートムービー)があればぜひ教えてください。

2009年08月20日(木)更新

Twitterの影響力

私自身、主に企業のオンラインコミュニケーション(ネット活用)などを
テーマに年間60コマ近くのセミナーや講義を行っていますが、主題に
対する興味や意識が年々高まってくるのを実感しているものの、ソー
シャルメディアの影響力を感じるのは、ブログのトラックバックやエント
リーでカバーしていただくぐらいでした。

ここ数年、米国のコミュニケーション関連のコンファレンスに参加してい
て参加者に大きな変化が現れてきたのを実感しています。


ほんの3年ほど前のことですが、会議に出席している隣の参加者が、
話を聞きながらせわしなくノートPCでタイピングしているのを見ました。
議事録を書いているのかと思ったら、彼はブログのエントリーを上げて
いるところでした。
しかもプレゼンテーションが終わる前にそのエントリーを見た人(多分場
内の別の参加者)がフィードバックコメントを上げているのを見せてくれ
ました。

そうなると、質疑応答の時に無駄にみんなぞろぞろ順番待ちで並ぶ
必要もなくなってくるのです。なぜならすでにどういう質問をすべきか、
の意識共有が出来ているからなんですね。
それだけでも
えらい事になっているなあ、と感じたものです。

ところが昨年あたりから徐々にノートPCを持ち歩く人の姿がさらに減っ
てきたように感じたのです。
コンファレンス会場でもホテルのフリー無線LANのパスの告知もしなく
なりました。

さらに今年のサンフランシスコのコンファレンスでは、その場でノートPC
を広げている人はほとんどいませんでした。

それでもほとんどの人が手元で何かをやっています。

よく見るとブラックベリーやiPhoneなどのスマートフォンでTwitterをやって
いるんですね。みんな。

一緒に日本から参加した仲間もその手(失礼)でした。
覗かせてもらうと、

「こちらの分科会は新しい発見がなく、刺激的ではないので出ようかと思う」

とか

「こちらの部屋は盛り上がっている!」

「このジョークは秀逸だ」

などの意見交換をしているんですね。

なので、始まって5分も立たないのに、いきなり席を立ったり、後からぞろぞろ
入ってきたり、ということが多くなりました。

おお、ライブでコンファレンス・オプティマイゼーションが行われている!

まだ日本ではあまり見かけない光景かもしれませんが、数年後を考えると
ちょっとぞっとします(笑)。

そのうち講師も横の画面でTwitterをモニターしたり、それを投影してその場で
意見を聞き入れたり、助手にレスを入れてもらったりするようになるでしょうか。

想像するとますます忙しくなりますが(笑)、テクノロジーに振り回されないよう
に、生産的な議論が弾むようにうまく付き合えるといいな、と思います。


ちなみにTwitterは今月から少しずつ使い始めています。
フォローしてください(笑)。

2009年08月12日(水)更新

文章になっていないのに読めてしまう文章

少し前にネットのソーシャルニュースで話題になっていたネタです。
私のブログを読んでくださる多くのビジネス系の方はあまりご存知がないか
と思い転載しました。

以下の文章、パッと見て高速に読もうとすると、読めてしまうと思い
ます。
しかし一語一語たどると文章になっていないんですね。

どうして読めるのかは文章が説明しています。
こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?
ちんゃと よためら はのんう よしろく



これ、元々は英語のものだったようですが、英語もまた、同様なのです。

Aoccdrnig to a rscheearch at Cmabrigde Uinervtisy, it deosn't mttaer
in waht oredr the ltteers in a wrod are, the olny iprmoetnt tihng is taht
the frist and lsat ltteer be at the rghit pclae. The rset can be a toatl
mses and you can sitll raed it wouthit porbelm. Tihs is bcuseae the
huamn mnid deos not raed ervey lteter by istlef, but the wrod as a wlohe.


参照記事:
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/08/news021.html


この仕組みをうまく利用すれば、検索エンジンに引っかからない文章を
人に伝えることができますね。
暗号やセキュリティ無しに特定の人にしか伝わらない文章を伝えるために、
人間の脳の力を利用するというのは面白いです。

処理能力やキャパシティはコンピュータの方が高いですが、まだまだ人間の
脳の可能性も可能性がいっぱいありますね。

でもそんなことを言うとこのようなあいまいな文章も形態素分析みたいな
技術で解析されてしまうかもしれませんね。いたちごっこですかね。

2009年08月07日(金)更新

ビジネス文書のフォーマット化

仕事柄、さまざまなビジネス文書を取り扱います。

印刷されたワード文書、パワーポイントの提案書、エクセルの見積書に留ま
らず、PDFや電子メールなど、電子的な文書も数多くあります。

それらは大手の企業であっても共通であることが珍しく、請求書などの管理
文書を除くと、部署をまたげばテンプレートもデザインもばらばら、という場合
が少なくありません。
端的に言えば、いくつかの顕著な問題がそこに介在しています。

1.
会社のロゴや正式社名が書かれていない。正式な書類か判断できない。

2.
製作者、担当者の部署、肩書き、名前が無い。

3.
制作発行日、改訂日の表示が無い。

4.
改訂バージョン表示が無い。

5.
文書の性質(機密や取り扱い制限)の記述が無い。

6.
デザインフォーマットがバラバラ。もしくは存在しない。
現在、ビジネス文書はネット、FAX、郵送、など、さまざまな方法で送付され
ますが、これでは受け取った人がどのように扱えばよいのか、もしくは信用
すればよいか判断に困る場合が多いのです。


ビジネス文書のフォーマット化というのは、大雑把に言うと、3つの目的があ
ります。それぞれに対する簡単な対策を併記しておきます。

1.
一人歩き(人手に渡ったり、コピーされたり)したとき、どのようなステータスの
ものか、わからなくならないようにする。

対策:
-社名、ロゴタイプを定位置に必ず明示する
-製作者、組織、肩書きなどを明示する
-発行日、改訂バージョン情報を明記する

2.
どのように保管、あるいは管理すべきか取り扱い方がわかる。

対策:
要は「社外秘」か「部門秘」か、「社外に出しても良いが著作権は自社にある」
かを明示する、ということです。

「社外秘」の場合は英文では「Company name, Strictly private」、日本語では
「○○株式会社 社外機密文書  社外への配布、持ち出し、転送を禁じます」
というような表示を良く見受けます。

「部門秘」の場合は英文では「Marketing Group Internal use only」、日本語で
は「マーケティング部外への配布、持ち出し、転送を禁じます」というような表示
になります。

「著作権のみの表示」の場合は「Copyright : OOOO Corporation」となります。

これらにより、あやまって外部配布されたり、シュレッドされずにゴミ箱に捨てら
れる、などの事故が発生しにくくなるとおもいます。

3.
検索性と管理性を持たせ、再利用しやすくする。

対策:
電子データの場合、ファイルネームのつけ方、格納方法やフォルダーの標準化
などを行います。
ある企業ではイントラネットのデータサーバー内にある文書全てに日付のフラグ
をたて、一年経過したものについて登録者が保存か破棄かの判断をする、とい
う仕組みを作っていました。

イントラネットの文書共有が進まない理由の大きな要因に
「誰がいつ作ったものか、最新の情報か不明なため利用できない」
というものが有ります。

管理面でもこのようなことが起きない工夫が必要になります。

以下は弊社で使っているパワーポイントフォーマットの一部です。
全てのページのフッターに、ページ番号、発行日、取り扱い種別、社名ロゴが
明記されています。
1ページだけをコピーされ、文書が一人歩きしても問題ありません。
提案書の場合はフッターにURLや電話番号など、コンタクトできる情報を加える
場合も有ります。
メールであれば、久米信行さんの「メール道」にも詳しいですが、的確な電子署
名(フッター)が非常に有効です。
お付き合いのなかで、大企業の方ほどメールのフッター(電子署名)が徹底して
いない所を良く見受け、びっくりします。
営業(のみならず)さまざまなビジネスのご縁や機会を逃さないためには重要な
ポイントです。

思うままに書きましたが、多少でもご参考になれば幸いです。

イントラネットの開発やVI(ビジュアルアイデンティティ:ロゴの開発)の仕事を
承ると、実はそれらツールの問題に限らず、このような文書管理の徹底が業務
や企業コミュニケーションの品質を左右することに気がつき、仕組みづくりを仰せ
つかることが少なくありません。
「どうすればいいの?」という課題があればお気軽にお問い合わせください。

イントラネットの開発やVI(ビジュアルアイデンティティ:ロゴの開発)の仕事を
承ると、実はそれらツールの問題に限らず、このような文書管理の徹底が業務
や企業コミュニケーションの品質を左右することに気がつき、仕組みづくりを仰せ
つかることが少なくありません。
「どうすればいいの?」という課題があればお気軽にお問い合わせください。

format

2009年07月23日(木)更新

ネットワーク再構築でツボにはまる

先週の中頃にウェブサイトをリニューアルし、それに伴いサーバー環境を
増強しました。
多少DNSのルーティングがなじむまで軽い障害は出ましたが、それも
翌日には落ち着きました。

そしてこの間の週末の連休にオフィスのレイアウトチェンジと整理を行い、
その間ネットワークを暫時全て落としてたときの恥ずかしいお話をします。
机を移動する前にまず、DNSサーバーやデータサーバー、NASなどを
シャットダウン。次にスイッチングハブ、モデムを落とす。
机の移動や棚の整理など、力仕事を3時間ほどこなし、ではネットワークの
復旧を、とそれぞれの電気を入れてもネットがつながりません。
LAN上のサーバーは見られるのですが、外に出て行けない。。。。
PINGを飛ばしてもスイッチングハブどまり。
会社の中のネットワークは基本的に何も変えていないので、機器が飛んだ
のか?と軽くめまいがしました。

2時間ぐらいLANケーブルを変えたり色々なことを試し、最後に回線を借り
ているケーブルテレビのサポートセンターに電話しました。

なるほど。
以下のような「正確な」プロセスが必要だったようです。

1.
全ての電源を落とした状態から始める。

2.
モデムの電源を入れ、表示ランプが安定するまで待つ。

3.
スイッチングハブの電源を入れ、表示ランプが安定するまで待つ。

4.
支配下にある全てのハブの電源を入れる。

5.
クライアントマシンの電源を入れる。

要はIPアドレスの受け渡しがスムーズになるように電源を入れた機器
の安定を待たないといけなかったようなのです。
僕は闇雲に電源を入れて悩んでいたんですね。

書くのは恥ずかしいのですが、長年やっていてこんな「コツ」が要ることも
知りませんでした。

サラリーマン時代、フランスのニースまでLANケーブル持って東京とのF
TPルートを設置に行ったのが20年近く前なのに、いまだにこんなことで
はまります。。。あまり成長がないですね。

IPの設定などはともかく、機器ぐらいはもう少し「つなげば通る」ような
ものになってくれても良いなあ、と恨み節がでました。
ひょっとしてうちの機器が古く、世の中はもっとレガシーフリーのものに
なっているのでしょうか?

勉強したくなかったけど、勉強になりました。

2009年07月08日(水)更新

この会議にいくらかかってると思っているの?

元々は海外のアイディアで
参加者の平均人件費X参加人数X時間=会議のコスト
を割り出し、コスト感覚を養おう、というウェブアプリケーション
があったのですが、

あっという間にその日本版ができ、「Idea * Idea」で紹介され
ていました。

oikura

さすが日本版は細やか。
「その会議おいくら?」

月給換算で役職別にインプットできますし、時間の経過とともに価格が
上がっていきます。

きっと会議室の脇にみんなが見えるようにディスプレイを立てたり、別の
プロジェクターで照射しても良いですね。

まあ「Idea * Idea」でも書かれていますが、始終こんなの見ていたら
気になって却って生産性は落ちてしまうかもしれません。

でも、大事なのは(特に広報やコミュニケーションに関わる担当者は)
自分の仕事の単価を知っておくことや自分の活動の生産性、もしくは
成果を定量的なデータ(一番端的なのは金額=コスト)で捉えておく
ことです。

企業Webやイントラ、社内報なども、関わる人間の人件費も含めて総
開発運営コストを捉えると、占める印刷費の少なさに愕然とするばかり
か、経営者視点に立つと「トータルコスト(大半が人件費)から考え直そ
うかなあ」と思えるのがよく理解できるはずです。

脅かすつもりはありませんが、このようなコスト意識をしっかり持って
コミュニケーション・プロジェクトに関われば、コミュニケーターは
ビジネスに即した具体的な達成目標やその優先度をつけることも楽に
なるのです。

会議の生産性を向上させる方法は色々とあるのですが、試しに、遊びの
つもりでこんなツールを一度使ってみるのも面白いのではないでしょうか。

2009年07月08日(水)更新

【経営者会報ブログ】明大生との一問百答

この「経営者会報ブログ」は【明大生との毎週一問百答】という機会があり、
社会人と学生との交換書簡のようなことができるブログになっています。

今週の質問は以下のようなものでした。


<質問>------------------------

就職活動をきっかけに日経新聞を読むようになったのですが、
「みんな読んでいるから」ぐらいの気持ちで読んでいるので、
目的を持って読めるようになりたいと思っています。

経営者のみなさまは、どのようなところに注目して読んでいますか?
また、何分くらい時間をかけて読んでいますか?
そもそも、読む必要があるのでしょうか?

教えていただけたら幸いです。

             (明治大学商学部 小室翔吾さん)
>----------------------------

私も元々は広報でメディアリレーションをやっていましたので、現役時
代は

日本経済新聞
日経産業新聞
日本工業新聞
日刊工業新聞
電波新聞
朝日新聞

の6紙を読んで(チェックして)いました。
もちろん自社の活動に即した視点で斜め読みですが、慣れてくると「必要
な情報」が効率よく拾えるようになってきます。
なので、新聞の読み方としては「まんべんなく」ではなく、たとえば「環境
問題」とか「雇用問題」とか、テーマを絞って見たり、クリッピング(切り抜
き)を作ったりするとより頭に残るようになります。

皆さんのようにスマートな「インターネット世代」であれば、

「それならわざわざ新聞紙を読まなくてもニュースサイトに特定の興味の
あるジャンルやキーワードでRSSフィードを受けて情報を得れば効率的で
よいではないか」

と思われるはずです。

しかしニュースソースとしてネットニュース(特にRSS配信)と紙の新聞と
の一番大きな違いは何か?というと

「新聞は興味のない情報も目に入る」

ということなのです。

興味を絞って見るから逆に興味のない情報が目に付く。
「へぇ~この商品はこんな売り方しているのか」
などという引き出しが考え方の柔軟性につながるのだと思います。

私自身も一時はRSSリーダーで興味のあるニュースのフィードを受け、
携帯で通勤時に読んだりしていましたが、却って画一的で義務感にとらわれ
やめてしまいました。
情報は吸収したいという欲求がないと頭に入ってこないようです。

日本経済新聞の話に戻りますが、基本的には日経は「社会面」も「スポー
ツ欄」もある「一般紙」だと思います。もし就職を念頭に色々な産業分野
の研究をしたいというのであれば、ページごとに産業分野を区切っている
「日経産業新聞」は読みやすく、記事も一歩深く踏み込んでいるので面白
いですよ。

ご参考になれば幸いです。
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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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