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2010年12月21日(火)更新

サントリーミュージアム天保山

最近、セミナーだけでなく、地方のお客様からお仕事の契約をいただくことが増えました。

時間があれば地元のお店を覗いたり、神社仏閣をお参りしたりしていますが、美術館めぐりも欠かせません。

大阪のサントリーミュージアム天保山は安藤忠雄さんの建築で、海側に大きく開かれた窓はその景色だけですでにアートになっています。
2年前に初めて行く機会がありましたが、そのときはブラウンのディーターラムス展でした。
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/103/10011938.html

また今年は大阪のお客様に恵まれたので行かなくちゃ、と思っていたら、何と今年いっぱいで休館になってしまうとの事。しかも最後の展覧会は今まで集めてきたポスターコレクションのお蔵だし。
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/about/index.html

http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/
ということで先日、2時間程度のわずかな時間でしたが、もう一度見てくることが出来ました。
古いポスターはシルクスクリーンやリトグラフもありますが、インクの宿命でもある色あせや退色がない、本当にコンディションの良い物をたくさん見ることが出来ました。

ミロやカンディンスキーなど「画家」として有名な作家も初期にはずいぶん仕事でポスターなどに関わっていた事もよく理解できましたし、画集やポストカードで見慣れている作品も実際の色味が違うこともわかります。一番驚いたのがミュッシャの作品がすごく大きいことでした。しかし大きくても細部がとても緻密でした。
対照的にバウハウスのポスターはシンプルでいて絶妙なバランス。これならオフィスに飾りたいなあ、と思うのですがリプロのポスターは紙の色(質感)が違うのです。

tenpozan1

休館の理由は色々あるのでしょうがとても残念です。
ミュージアムショップでは過去の展覧会の図録が安く売られていたので数冊買い込んで帰路につきました。

tenpozan2
最後のポスターを作成された柳原良平さんのオリジナルも飾られていました。

最終展示は今週いっぱい、26日までです。

2010年12月10日(金)更新

左利きの手帳術

毎年11月を過ぎると手帳を買う時期だなあと感じます。
12月に入っても、テレビで手帳ネタが目に付きます。

わたしは25年前にタイムマネジメントセミナーを受けた時から、ずっと「見開き一日」のA5サイズのシステム手帳を使っています。
この25年でITは大きく進歩し、スケジュール管理はPDAからスマートフォンへと進化し、とても便利になりました。しかしマッピングやフローチャートが多いわたしは紙の素早さと便利さを捨て切れません。スケジュール自体はオンラインスケジューラーでスタッフと共有していますが、一日の行動計画は朝一番に手帳のその日の見開きに書き出し、順番付けをしています。メールのチェックや返事は別行動にしないと一日の生産性が悪くなるばかりか、目先の仕事の処理だけで忙殺され、新しい事や飛び込みの相談を受けられなくなります。
ここのところ、紙の手帳を見直そう、という動き?もあるようで、テレビでも色々な手帳が取り上げられています。私自身も、できれば「ほぼ日手帳」とか、色々試して見たいと思うことはあるのですが、それはできません。
実は上記のシステム手帳を使い続ける大きな理由がもう一つあるのです。それは自分が左利きだ、ということです。
僕の手帳は左開き、すなわち、右利きとは逆に組まれています。今日の次の日は左ページの裏にあるのです!

見開き一日のタイプだけが紙の順番を組み変えることでこれに対応できるので、毎年一年分のリフィルを買ってくると最初にやることは400枚近いシートを全て逆順に並び替えることなのです。
右利きの方には理解しにくいともいますが、ページ繰りを考えると、この順番を切り替えることでものすごくストレスが減るのです。

世の中に左利き用品はずいぶん増えましたが左利き用の手帳やバインダーはほとんど見た事ありません。
バインダーはガマンしています。左側にペンホルダーがあれば、とも思うのですが、ないことで左半分に邪魔な突起物がなくなってノートがとりやすい、ということもあります。

ついでですが、自由筆記にはバインダー用のノート紙を使わず、コクヨのキャンパスノートA5を、もちろん裏表紙方面から左開きで使っています。

左利きのマーケットはそんなに大きくないのかも知れませんがまだまだ隙間はあると思います(自分で工夫するのも楽しいですが)

2010年12月01日(水)更新

日経パソコンが恒例の「企業サイトランキング2010」を見送ったワケ

セミナーでもよくいただく質問のひとつに「日経パソコンの企業サイトランキング」があります。
「昨年に比べて順位がはなはだしく落ちたことで上司から叱責された」
「競合企業に対してどのような対応をすれば挽回できるのか?」

もちろん企業サイトはステークホルダー(お客様)との関係構築を図るコミュニケーションを行うものですので、ランキングを競うことだけが全てではありません。

しかし長年ウェブを見ていると、このようなサイト評価はいくつか現れては消えており、3年以上継続してやられているのはほんの一握りです(企業サイト、IR、ブランドなど)。

日経パソコンのランキングの面白いところは時代の要請によって2年程度できちんと評価指標の内容を変更しているところです。そういう意味では指標が変化した年と前年をそのまま比較するのは多少無理があるのかもしれません。
通年、秋口になると発表されるこのランキングが、今年は発表されないので不思議に思い、ネットに詳しい友人に聞いて廻っていたのですが、なかなか的を得た回答がもらえず、ならば、ということで直接編集部の方に問い合わせをしてみました。

お返事はものの数時間でいただけました。さすが!
どうもありがとうございました。

以下、簡単にまとめてみました。
*********************
2010年8月に、Webページのアクセシビリティ対策の基準である「JIS 8341-3」が改定になり、企業サイトが順守すべき基準が改定になりました。今後、多くの企業が新規格(JIS8341-3:2010)への対応を進めるものと思われます。

2010年の春から夏にかけては、以下の企業が混在している状況でした。
(1)いち早く新JISに対応すべく、新JISの原案を基にサイト見直しを
   進めていた企業
(2)新JISの公表を待って、サイト見直しに着手した企業
(3)新JISへの対応を、当面は想定していない企業

こうした時期に企業サイトランキングの調査を実施すると、調査期間中にサイトが大きく変わる企業が多く出てしまいます。また、新JISの内容が原案から変わる可能性があったため、通常のように春から夏にかけて調査を実施すると調査基準と新JISの内容が大きくかい離する危険性がありました。こうしたことから、2010年は企業サイトランキング調査の実施を見送りました。

現在、新JISの内容を盛り込んだ新しい企業サイトランキング調査を実施できないか編集部で検討中です。この結果を踏まえて、2011年以降の調査について方針を決めたいと考えています。
どうかご理解いただきますようお願い申し上げます。

今後とも「日経パソコン」ならびに、弊社の刊行物をどうぞよろしくお願い申し上げます。

日経BP社
*********************

なるほどです!

この「JIS X 8341-3:2010」については、ウェブアクセシビリティ基盤委員会のサイトにも詳しい解説がでています。

2010 ウェブアクセシビリティ基盤委員会
http://www.ciaj.or.jp/access/web/docs/jis2010/

また、富士通が用意する「WebInspector(ウェブインスペクター)」(ウェブサイトのアクセシビリティを診断するソフトウェア)のウェブサイトにも対応についてのQAが掲載されています。

http://jp.fujitsu.com/about/design/ud/assistance/webinspector/

ご参照ください。

2010年11月12日(金)更新

日本広報学会発表会に参加してきました~その2【京都】

さて2日目は京都駅前にある「キャンパスプラザ京都」で行われたのですが、私自身は観光シーズンのため京都に宿が取れず、大阪との中間にある都市からの通勤となりました。
とはいえ、急行で15分程度ですのでそれほど悪い条件ではありません。
生活習慣で朝は目覚しいらず、6時半に起床しますのでホテルのそばで朝食をとり、ゆっくりとオフィスを空けた間の仕事をこなしても余裕がありました。

この日は午前、午後それぞれテーマごとの分科会が4コマずつセットされています。
【午前】
教材バンク構想
ケーススタディバンク構想
自治体・地域の広報コミュニケーション
CSRとコーポレート・コミュニケーション

【午後】
人材バンク構想
知識ネットワーク構想
地域と中国
インターネット

私はそれぞれ「ケーススタディバンク構想」と「知識ネットワーク構想」に参加しました。

「ケーススタディバンク構想」では、

パナソニック、村田製作所、JICA、味の素、の事例をそれぞれのご担当者からうかがうことが出来ました。
私がマイとh資産化しているIABCでもたくさんのケーススタディを聴くことが出来ますが、やはりご担当者の経験や考えを伺えるメリットは計り知れないものがあり、とても貴重な機会だと思いました。
モデレーターの駒橋先生(東京経済大学)からも、このようなケースをもっと企業の方が持ち寄る、語ることが必要だ(足りない)という話が出ましたが、本当にその通りなのです。(前日の”広報は黒子”参照)

20101107kyoto1

企業担当者がケーススタディを発表するメリットについて、このセッションで面白い意見を伺うことが出来ました。

担当者が自社の広報活動をまとめ、他者に伝えるということは、自社の事業に関わる様々な部門の人にストーリーを共有する良い準備となる、とも言えるのではないか?むしろそのような社内へのフィードバックを行うことで社員の意識変革を促すことにも繋がる。また、そのサーベイをとるのが(学会的にも)重要だ。

ケースから学者が理論を組立て危機管理と海外広報に向けて企業にフィードバックさせ、産学協働を実現させていきたい。

これらは学会ならではと思いましたが、企業広報担当者の役割の一面(ストーリーをまとめ、社内で共有)をあぶりだしていました。

午後の「知識ネットワーク構想」は主に「コーポレートコミュニケーションの効果測定」に焦点をあて、さまざまな企業、大学が独自の視点を展開していきました。

このポイントは、やはりIABCでも人気のあるテーマですが、海外の企業は意外と細かい所からアプローチし、小さな改善を重ねるところから経営改善へとベクトルをあわせていくような印象がありました。
普段「戦略的」というような言葉を多用しそうでいて、確実に定量化できるところから積み上げていく繊細さもヒントになることが少なくありません。

そういう思いを持っているせいか、今回の発表では前提やステータスがいまいちの見込めていないせいもあり、発表の相関やゴールがつかめず、消化不良なまま終わってしまいとても残念でした。

また、全体に発表と比較してディスカッションの時間が少なく感じました。


さて分科会が修了し、最後はまた全体で集まり、総括と閉会のコメントを伺いました。

20101107kyoto3

広報や企業コミュニケーションを「経営への寄与」という視点から常に考えている自分にとって、広報学会は「社会学」というアプローチ(客観視点)をとっているというところが一番の魅力と感じました。

他にも参加したかった分科会があったので、事後に分科会で共有できなかった話を共有するための仕組みや機会がもう少し欲しかった、というのが本音です。

ぜひ今後も勉強していきたいと思います。

帰りはそのまま新幹線で東京へとんぼ返りでしたが、京都駅、すごい空間になっていてびっくりしました!今度はゆっくり、観光で訪れたいと思います。

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2010年11月12日(金)更新

手のうちの小宇宙~佐藤透「コアガラス」展

今週セミナーでお世話になった銀座の共同PRさんのオフィスビルの1階に「ギャラリー田中」という、素敵なギャラリーがあります。

いつも素通りできず足を止めることが多いのですが、今回も引き込まれてしまいました。

佐藤透さんという、奇しくも同い年の作家さんのコアガラスの展覧会でしたがなかなか素敵でした。
日本人好みのする、まさに「景色」が存在する繊細な作品ばかりでした。
手間や価値から考えれば、決して高くないものですが、一見で手を出すことはさすがにはばかれました。

実はバンクーバーにカナダ人の吹きガラスのアーティストの友人がおり、コレクターではありませんが彼の作品を6本ほど持っています。
会いに行ったときにやってみろといわれましたが、吹きガラスは全身で踊るようにガラスと関わるものなので、もちろん形にすることすら出来ませんでした。

たまたまお客様の切れ目だったため、作家の田中さんと少しお話をさせていただきましたが、件の吹きガラスの話をすると、

「吹きガラスが【動】だとすれば、コアガラスが製法も表現も対極で、まさに【静】」
とおっしゃっていました。

ちなみに「絵付け」された模様も、全てガラスの細い色棒の加工でなされています。いわゆる「絵の具の絵付け→焼き入れ」ではありません。

展覧会は明日13日まで。
もし近所でお時間のある方は、見に行かれてはいかがでしょうか?

佐藤透「コアガラス」展
http://marblepocket.com/blog/index.php?/archives/339-unknown.html

2010年11月09日(火)更新

日本広報学会発表会に参加してきました~その1【京都】

秋晴れの週末の京都、紅葉の映える山並みに囲まれた京都産業大学に訪れました。

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日本広報学会の発表大会に参加するのは初めてでしたが、IABCの立ち上げでお世話になっている淑徳大学の清水先生や、一緒にトロントに行った花王の下平さん、経済広報センターでお世話になっている佐桑さんなどが参加されるということで気後れすることなく勉強に行くことができました。

京都はちょうど観光シーズンであったことに加えAPECの国際会議があり街中はかなり人が溢れていました。
さて、大会は広報学会賞の表彰に始まり、特別講演として縁のある上賀茂神社の宮司であられる田中安比呂さんから、「賀茂の文化」としてお話をいただきました。

20101106kyoto5

義務教育で我が国の成り立ちは教えられていないという現状から、地域の語り部として、また、心の拠り所としての神社の役割から神話や祝日の意味などをお話してくれました。

田中宮司は飽きることなく、あっという間の1時間でしたが、特に最後(結び)の話が秀逸でした。

「結びの話」
結ばれて出来たものが息子、娘
日本の食べ物の基本は、手塩にかけて握るおむすび。
古来より私たちは「縁(えにし)を結ぶこと」を大切にしてきました。
これもコミュニケーションなのでしょうね。

これ、結婚式のスピーチなんかにも使えそうですね。

お昼は京都らしい可愛いお弁当をいただきました。

20101107kyoto2

午後はマイアミ大学のコミュニケーション学部の
Don Stacks教授の基調講演として「米国でのコーポレートコミュニケーション教育」という話を聞かせていただきました。

20101106kyoto3

多くのアメリカの教育機関では、コーポレートコミュニケーションはビジネススクールで扱われており、大学院で選択科目レベルにあるということでした。

なぜなら

1.コミュニケーションは関係性のマネジメントである
2.関係性を構築するのはビジネスを維持発展させるためである

という背景があり、より論理的、定量的にみる必要があるためだからです。
現代の企業コミュニケーションモデルでは、ビジネスの数字と定性値との因果関係を見る事が重要であり、それを可能にしている点が優れていると感じました。

最後は「国内でのCC専門人材育成と情報集積を推進する」
としてパネルディスカッションがおこなわれました。

長くなるので以下は私が拾ったキーワードです。

トヨタのリコール問題は半分以上コミュニケーションの問題。企業はドメスティックCC(コーポレート・コミュニケーション)からグローバルCCの意識が必要

企業の広報は黒子的性格の方が多く自分の成功事例には謙虚であまり話をしない。海外は失敗した事例から学ぶことに対するリスペクトが大きい。

コミュニケーション・プロフェッショナルの専門人材に対するニーズは高いが、業容や組織体により要求水準がまちまちなのでボトムライン(最低限必要な条件)から固めて行くことが肝要。

日本企業の課題はコミュニケーション人材教育-これからの人材をどう取り込むか。

米国はより戦術的で、個人レベルでコミュニケーターの資質が備わっているため、ソーシャルネットワークとのエンゲージ(関係構築)の方が高いが、日本企業は社内にロールモデル(学べる先輩)がなく、社員が直接社外とのコミュニケーションや関係構築をするには腰がひけている。

多くの場合、エンジニアは成功例ではなく失敗した事例から学び、改善する。
しかしコーポレート・コミュニケーションを学問として学んだ人は失敗の現場になかなかいかない(企業もなかなか開示しない)。それはとても重要なことなので人脈形成がケースを学ぶポイントとなっている現状は否めない。

アウトプット(コミュニケーション)を受け取ったオピニオンリーダーや編集者、社会市民がどういう意見や評価をもつか。それを受けてどのような測定可能なアウトカム(成果)を見ることが出来るかを把握することが重要。
報道分析は露出の数や広告換算だけでなくその意見の質を見る、中身を抑えるのが重要だ。

この日はAPECで多忙であろうにもかかわらず、懇親会には京都市長も参加され、盛り上がりました。

20101106kyoto4

ただ、日頃IABCなどグローバルな会議に参加する機会があるせいか参加者が年齢層の高い男性中心(逆に言えば若い人、女性が少ない)なのが少し気になりました。

2010年10月29日(金)更新

大阪セミナー(日本経営協会)ありがとうございました!

今週は2日連投で大阪でセミナーを実施してきました

初日の「企業ホームページ活用見直し講座」も2日目の「プレゼンテーション能力向上セミナー」も、基本的にはビジネスに寄与するコミュニケーションというテーマが根底にあります。

モノ(Webやプレゼンテーション)とコト(ストーリー)と人(関係構築)の輪のバランスがとれていないと「伝わらない」、もしくは「関係やブランドを維持できない」からです。

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色々とコメントをいただきましたが、

「表現が簡易で言葉遊びがなく理解しやすかった」

「担当者の立場で実践的な内容が多く、楽しかった」

「頭の中の整理がしやすく、きちんとオチのあるプレゼンが出来そうです」

「シンプルですぐに実践し、仲間と共有できる仕組み。早速導入してみます」

など、とても励みになりました。


実習形式のセミナーを行う場合、気を使う、または難しいのが「参加者のレベルの差」です。
いつもまず最初に出来るだけ興味や経験を伺い、全体のレベル把握に努め、不慣れ、あるいは初心に近い方にある程度フォーカスするようにしています。しかし中には習熟している方(今回であれば人事の研修ご担当者)もいらっしゃるので、ヒントにも経験に基づいて活用できるようなエピソードも加えるようにはしています。
なかなかすべての方を満足させることは難しいのですが、事後にもメール等での質疑には受けるようにしていますので、今回に限らず、ぜひお問い合わせをいただければと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。


=================================================
企業Web担当者、コミュニケーション組織のアドバイザー。
「伝わるコミュニケーション」は社内外の人と人との間(関係性)
に存在します。
モノ(Web)→コト(ストーリー)→人(関係構築)の輪を作ります。
短期やセミナートレーニングからの導入も可能です
詳しくは↓お気軽にお問い合わせください。
=================================================
クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社
代表取締役 雨宮 和弘
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷4-3-6B1
Tel: 03-6418-0336 Fax: 03-6418-0337
URL: http://www.crossmedia.co.jp/
Blog: http://crossmedia.keikai.topblog.jp/
日本PR協会正会員、IABC( http://www.iabc.com/) 正会員
=================================================

2010年10月20日(水)更新

ソーシャルネットは非営利団体の見方となるか?

友人で社会起業家、ソーシャルカンパニー代表の市川裕康さんは、主に米国を中心とした海外英字メディアから、社会起業家、社会イノベーション、そしてソーシャルメディア等のキーワードで気になるトレンドを追いかけ、情報発信しています。

そんな市川さんから、講談社現代ビジネスの「ソーシャルビジネス最前線」というコラムを書きましたとお知らせをいただきました。

今週書かれた”フェイスブックユーザーの5人に一人が使う寄付プラットフォームアプリ「Causes(コーズ)」の威力”はとても説得力のある興味深い話でした。
あるところで読んだ資料では、欧米の同経済水準の国に比べ、日本は寄付やボランティアに対する関心やアクションが著しく低いとありました。その原因のひとつが教会や学校、ボーイスカウトなどの「場」で寄付やボランティアに関わったり意識したりする機会が少ないこととも言われています。私自身も日常的には献血程度の貢献しか出来ていないのが実情です。

この「Causes」は自分が興味・関心のあるチャリティ、社会、政治、宗教的な活動に関し、フェイスブック上の友人・知人に意識を喚起し、寄付を募ることを可能にするアプリケーションなのだそうです。SNSの利点を活かせば、個人のつながりとして共感レベルの高い友人や知人に広く自分の支援する「Causes」への寄付や情報告知の依頼を知らせることが出来ます。

残念ながらまだ日本のNGOやNPOの登録はありませんが、フェイスブックに限らず、日本のSNS上でも同様の仕組みが出来たら、意識を喚起するのにとても役立つような気がします。

企業コミュニケーションの観点からも、企業がCSRの一端でNGOやNPOを支援する活動も増えています。
たとえば「ミラバケッソ」のCMで有名なクラレさんは「ランドセルは海を越えて」と題し、国際援助NGOのジョイセフ(JOICFP)を通じて使用済みのランドセルをアフガニスタンやモンゴルの子供たちに送っています。(2010年はすでに締め切りました)
日本のランドセルはとても丈夫で、内戦で国状の厳しい国や物資の乏しい国では、両手が空くことで移動が安全、青空教室のようなところでも地面に座れば机代わりにもなるので、とても重宝されているようです。

raidosel

ジョイセフは所員の半数がブロガーでツイッターも活用するソーシャルメディアに積極的なNGOですから、「Causes」のような仕組みが日本でも出来れば、認知や協力がさらに加速化されると思います。

うちの6年生の娘のランドセルも来春には海を渡る予定です。

2010年10月18日(月)更新

オーストラリア・バレエ団「くるみ割り人形」

昨日は上野の東京文化会館にオーストラリア・バレエ団の「くるみ割り人形」を見てきました。

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いわゆる普通の「くるみ割り」と違い、クララの一生を、年老いた晩年のバレリーナの回想から始まり、幼年期、そしてプリマの時代とストーリーが駆け巡り、感動のラストへとつながっていきました。
娘がずっとバレエをやっているものの、オーケストラピットのある劇場できちんと見たことがなかったのですが、演劇仕立てのユニークな構成でまるで映画を見ているようでした。

何より3世代のクララ、それぞれが魅力的に表現されていて、その想いが舞台上で実際の踊り手によって交錯したり、舞台を裏から見ているような仕掛けで、常にストーリーを第3者的に見せたり、とても面白い演出でした。

あらすじはこちら


ゲネプロの様子はこちら


紹介ビデオはこちら

今回は東京バレエ学校が協力し、日本のバレエ学校に通う小学生たちが、幼少期のレッスン風景や遊び場の回想場面に出演していました。それもあまり不自然さがなく、とてもかわいらしかったです。

私自身も自分の母を招待し、家人と娘の3世代で観覧したので、なんとなく似たようなシンパシーをもって見ることが出来ました。

2010年10月12日(火)更新

世田谷美術館「青のあいだ展」 佐々木宏子

連休は子供のサッカー大会があったのですが雨の影響で順延となり、チケットを持っていながらなかなか行けなかった「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール展」に閉会前日ぎりぎりに見に行くことが出来ました。

ゴッホ、ピカソ、ドガ、など、有名どころの絵、しかも日本初出のものばかりで、見ごたえがありました。
私自身はシスレーを見ると、大正~昭和時代前期の版画家、小泉癸巳男さん(東京百景)などは、このシスレーの色彩感覚にとても近い(影響を受けている?)にではないか?と感じました。

個人的にはニューヨーク近代美術館でしか見たことのない大好きなジョルジョ・モランディが見られたのもラッキーでした。

また2階の常設展では「小堀四郎と鴎外の娘 ひと筋の道」をやっていますが、これがヴィンタートゥールに負けないぐらい充実しています。
特に初期の作品は戦前の画家、たとえば初期の熊谷守一などもそうですが、まるで古いカメラと古いレンズで撮影した写真のように周辺部の光が弱く暗くなっているような絵が多いのが特徴的でした。テレビやパソコンの画面など光の色を見すぎている現代人にはとても味わい深い絵画だと思います。

さて、これだけ盛りだくさんで満足して帰ろうとしたときにふと立ち寄ったのが1階の区民ギャラリーで催されていた佐々木宏子さんの「青のあいだ」展でした。

3メートル四方はある大きなキャンバスに鮮やかな、それでいてゆっくりとした時間の流れを感じさせる絵柄が描かれています。これらは筆を使わず、油絵の具を溶き流し、キャンバスを傾けて描いているものなのだそうです。


hirokosasaki
シンプルですが、とても説得力のある空間を作っていたのが印象的でした。
聞けば巡回展の最終日だと言うことでこれもラッキーでした。
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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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