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2007年10月17日(水)更新

パソコンはある日突然

壊れる。

月曜日の朝、スイッチを入れ、メールをチェックしている最中
のことだ。
いきなり「ストン」とハードディスクをたたく音が聞こえたと
思ったら画面が真っ黒に。
幸いなことに業務データは常に同期を取っているので問題はな
いし、サブのノートがあるので業務にはそんなに支障がない。
(画面が狭くて作業がやりにくいぐらいだ)
PCを開けてみると、マザーボード上のサブのプロセッサの上の
ヒートシンクがずれ落ちている。きっと過熱が原因だろう。
ハードディスクは取り外して確認したら問題なかった。

迷う時間ももったいないないので、オンラインで代替機を注文
した。明日には届くだろう。
今回のマシンは短命だったな、と思っていたらスタッフに「こ
のオフィスにあるクライアントマシンの中では一番古いですよ」
といわれた。
そこで調べてみたら面白いことに気がついた。
98年に独立して、今まで使っていたパソコン、すべて寿命が
2年半だったのだ。

ちなみにスペックは以下の通り。

1号機:PentiumII 200Mhz 97年ー99年 35万

2号機:PentiumIII 800Mhz 99年ー02年 24万

3号機:PentiumIV 2.4Ghz 02年ー05年 17万

4号機:PentiumIV 3Ghz 05年ー07年 12万

5号機:Core2 Duo 2.66Ghz 07年ー??年 8万 

われながら、浮気をせず昔の会社へのロイヤリティが高いのに
も驚くが(家でもマックでインテルインサイド)性能の向上と
反比例した値段の下がり方も興味深い。

思えば一番最初に自分で買ったパソコンはマックのQuadra700
という名機だが、財形をくずしメモリーをフル実装したら価格
は3桁だった(涙)。くやしくていまだに本体を捨てられない。
それを考えると今、パソコンの価格は本当に安くなった。でも
家の電子レンジが20年もっている事を考えると、もう少し耐
用期間が長いとありがたいな。
週末はまたソフトのインストールと設定で一日つぶれるのだ。

2007年10月04日(木)更新

金沢再訪

先週は一年ぶりに仕事で金沢に行ってきた。
石川県IT総合人材育成センターの招聘で、「メディアマスター
養成コース」というものだ。

社内外の情報リリースを目利きする能力を持ち、ITを駆使し、
企業がとるべき最適なメディア戦略、情報戦略を立案、実行、
マネジメントできる人材を養成する、という3ヶ月にわたるシリ
ーズのセミナーだ。
私はその冒頭の2コマを受け持っている。

2日連続のセミナーは移動も加わり決して楽ではないのだが、
やはり期待に応えるべくレジメも昨年のものからほとんど見直
して準備した。
昨年はまだ、「企業のコミュニケーション担当者がインターネッ
トを活用するためにはどのような知識と視点が必要か?という
内容が中心だったが、今年は「アメ」と「ムチ」でいえば「ムチ」
の割合を増やした内容だ。

簡単にまとめると以下のようなメッセージだ。

1.ネットとともに世の中がどう変化しているかを理解する

2.それが自分仕事にどう影響するか認識する

3.メディアプランを客観的に判断できる論理的な指標を持つ

4.あらためて自分の業務の変化を受け止め、再設計する

5.会社の中でその価値を理解させ、予算化につなげる
  (前提は、ほぼゼロベースでスタートしなければならない)

特に最後のポイントが大きく、皆さんが悩んでいることだ。
企業や部門の状況によってアプローチは様々だが、実習を通
して1~3までを体験し、4~5につなげる、といったところか。

よく、首都圏の大企業に比べて地方ではそこまでの理解力と
実行力はなかなかない、という話も聞くが、これは意外に反対
なことが多く、課題がはっきりしている分、一度走り出せば地方
企業のほうがアクションが速いようだ。

2007年08月31日(金)更新

その2:盗作とインスピレーションの境界線

以前のブログのエントリーでも、
「見る目を養うためには、とにかく良いものをたくさん見て感覚値を
定量化する訓練を積む事だ」
と書いたことがある。

http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/121/10000644.html

すでに仕事の上では自分でデザインを起こしたりすることがほとんど
なくなってきたが、「良いものを見続けること」はすなわち自社のスタ
ッフや協力会社のクリエイティブに対する「タイマン(一対一の勝負)」
なのだ。

昨日のような例に限らず、ベンチマークスタディをしていると「おや?」
どころか「おいおい」ということも少なくない。
2000年前後のことだが、米国企業を中心に企業のウェブサイトに
変化がおき始めた。
それは「ブランドサイト」と「コーポレートサイト」をドメインから分ける、
というものだ。
日本でも2000年の連結会計制の導入に伴い、ホールディングカン
パニー化が進み、同様の分化傾向が加速した経緯がある。

当時、ある米国のカジュアルウェアブランドはそのような「サイト分化」
の先駆的な存在で、それぞれのサイトの内容もデザインも、棲み分け
が明確だったのだ。
ならば日本ではどうだろう?ということで、日本で有数のカジュアル
ウェアブランドのサイトを見て驚いた。
なんとその企業も「ブランドサイト」と「コーポレートサイト」をきちんと分
けているところまでは良いのだが、ブランドサイトのデザインは、ロゴの
位置、機能部分の位置、インターフェイスの位置、ビジュアルの構成
まで「ドンズバ」なのだ。

当時、ショッピングセンターのオリジナルブランドのフリースの売り場
のデザインが自社の店舗にそっくりだ、と訴えていた、その企業が、
である。
トップマネジメントが知らずにやっていたとは到底思えないのだが。

しつこい私はその米国カジュアルウェアの日本法人のCIOにあたる方
にコンタクトを取り(オフィスがたまたま近所だったということもあったの
だが)一緒にランチをして、この件に関して質問してみた。
すると、
「社内の人間は皆知っている。企業として尊敬する対象と見ていない」
その一言だけだった。

ただ、アパレルの場合、製品のデザインそのものを似させることで「トレ
ンド」を盛り上げる、という原初的な傾向もあるため、一概にオリジナリ
ティの追求だけを問うことも出来ないのかもしれない。

当時出始めた、いわゆる2プライス・スーツショップは皆グレー基調で
フレーム固定のフラッシュインターフェイスだった。どうして?と調べて
いくと、オリジナルはバーニーズニューヨークのウェブサイトと判明した
こともある。

一般的な企業サイトにおいても、現在ではアクセシビリティやユーザビ
リティ、クロスメディア・アプローチもあり、何でもかんでもひとつのサイト
に情報を詰め込んでしまおう、という傾向から離れつつあるようだ。特
に米国企業では、ここ数年、情報量の整理が進み、各社ともきわめて
シンプルになってきている。それでも海外企業のウェブサイトはデザイ
ン面でもコンテンツ、アプローチも均質化せず、独自性を出すために腐
心しているのだから、日本の企業でもコミュニケーション担当者が主体
になり、自社のアプローチをしっかり作りこまないと、その時々の最適化
ばかりに終始していては、ますますユーザーの気持ちと乖離してしまう
のではないかと危惧する。

2007年08月30日(木)更新

盗作とインスピレーションの境界線

いまから9年ほど前の話だが、私が独立したばかりの頃に友人の
ベンチャー企業の広報サポートをやっていた。

その会社のウェブサイトを立ち上げるために、すでにデザイナーに
提案を頼んでいるというのだが、オンラインコミュニケーションの専
門家として、一緒に評価してくれないか、と頼まれた。

やってきたデザイナーは若いが、自分なりのポリシーを持って
デザインしている、と、自身の提案のコンセプトを語りだした。

しかし、その提案画像を見たとき、わたしは思わず自分の目を疑った。
そこにあったものは、たまたま最近チェックしていた、当時新進気鋭
といわれたカリフォルニアのウェブデザイン会社の企業ウェブサイト
そのものズバリだったのだ。
ひととおりのプレゼンテーションが終わり、私は意を決してゆっくりと
話した。

「○○さん、先ほどあなたはこのデザインのコンセプトを色々と説明
してくれたけれど、僕には○○○(米国のウェブデザイン会社)のサ
イトと同じに見えるんだけど、どういうわけ?」

まさかそんなことを言われると思わなかった彼は、見る見る顔が赤
くなり、言い訳もせずに素直にそのことを認め、詫びた。

私が一番腹立たしかったのは、彼の自意識のなさ、だ。
このクライアント会社は、設立当初より米国の大学教授や教育学会な
どと交流していた会社だ。
もし、そのままこのデザインでオープンし、第3者にそのことを指摘
されたとき、彼にはクライアント企業のブランドを損ねた責任を取る
ことは出来ないはずだ。

企業のコミュニケーション担当者で、世の中のウェブを見まくっている
人など少ないはずだ。
(わたしはサラリーマン時代からそういう癖がついていて、同僚から
「君の仕事はネットサーフィンかい?」といわれたぐらいだ)

まず業者に仕事を発注する際、コンセプトのオリジナリティを問う前に
使う写真、デザイン意図に他社との類似性や相似が生じないように
気をつけて欲しい(もしくは万が一の際の訴訟責任を負わす)、と一
言謳うべきだ。

現代はウェブサイトの開発の規模も大きくなってきていて、代理店や
元受の制作会社が孫受けに発注する、ということも増えてきている。
予算のきつい中、できるだけマージンを稼ごうと思えば、デザインの
アイディアを練る行程や写真(著作権フリー)、イラスト(トレース)など
が起きる可能性は高い。

最終的には末端のデザイナーやイラストレーターの意識や倫理性を
問うところまでいってしまうのだ。

以下の参照サイトはイラストの盗用を集めたサイトだが、これを見
れば、私の言っていることが決して大げさなことでないことがわか
ってもらえると思う。かなりの大手企業が含まれている。
ウェブサイトに関しては米国で告発サイトも出来てきた。
日本でも誰かがすぐに追随するのではないだろうか?

http://www.artparadise.com/museum/index2.html

http://www.hotwebmagazine.com/24

http://pirated-sites.com/vanilla/
(下記は上記のサイトを見やすく画像配置したもの)
http://flickr.com/photos/34923023@N00/

2007年08月29日(水)更新

コミュニケーションのあり方

ちょっと古い話かもしれないが、今回の参議院選挙で自民党が負けた
原因のひとつに、議会制民主主義を踏みにじるような「強行採決 の連
発」というものが取りざたされている。

この状況を、国民は「コミュニケーション能力の欠如」と捉えたのだ。
皮肉にも、このことの重みを、自民党はあとから気づくこととなったわけ
だ。
数の論理で押し切れるのは与党の特権なのかもしれないが、あくまで
議論を重ね、全員の納得はないにせよ、野党の反対意見に「聴く耳」を
持つこと、対応すること、検証することが、あたりまえだが重要なのだ。

このことを企業に重ねてみても、同じことが言える。実際に現場のプロ
ジェクト関与者の同意を100パーセントとりつけて進む、ということは難
しい。
では、それを解決するのに必要なものは何か?
判断力に優れた有無を言わさぬリーダーなのか?

ひとつのヒントを学んだのは、やはり以前お世話になった会社のマネジ
メントスタイルだ。
この会社は会議が多い。ビジネスのスピードが要求される現場において、
常に明確な判断をし、必ず短時間で、時間内に結果を出すことが要求さ
れる。そのための考え方(ルールではない)の共有が基盤にあるのだ。

このことはアンディ・グローブの著作にも詳しい。
インテル経営の秘密―世界最強企業を創ったマネジメント哲学 (単行本)
アンドリュー・S. グローヴ (著)


多くの企業が、このコミュニケーションスタイルを真似ようとするが、ルール
や仕組み、テクニックやノウハウとしか捉えないと失敗する。

単純なことだが、議論のポイントで当事者同士が「お互いに向き合った議論
をしない」ということが重要なのだ。すなわち、議論の落としどころが個々人
の考えの相違の確認ではなく、必ずチーム全体で共通しているゴール(同じ
方向)を見据えて発言しているか、というところだ。

その考え方の具体的な例として有名なのが「建設的対立」という視点と、
「disagree but commit(賛成しないが目標達成は約束する)」という業務遂
行への強力なコミットメント。

詳細は私が語るには冗長なので、日本におけるインテルの歴史を知る代表
者、傳田さんのコラムに譲る。ぜひ参照してみて欲しい。

いま、「コミュニケーションが重要だ」と考える経営者は、ツールやテクニック
に走る前に、「考える基盤」からその会社なりの「コミュニケーション文化」を
作っていったらどうだろうか?

傳田流成功法
第9回 トップダウンの目標設定が必要 / Intelの結果主義とは

2007年08月16日(木)更新

制作会社や経営層と対等に渡り合えるウェブマスターに

制作会社や経営層と対等に渡り合えるウェブマスターになりませんか?

多くの企業の広報担当者やウェブ担当者の方とお会いして感
じることがある。
それは、他の部門で働く方に比べても、みな「学ぶ姿勢」が高
いことだ。

セミナーでお世話になっている宣伝会議さんは、出版では広報
やIR向けに一昨年に創刊した「PRIR」が好調だと聞くし、セミナ
ーもそもそもは「広告・宣伝」向けのものを中心にスタートしたが、
現在は広報やWEB関連のものがすごく増えている。

ただし、一度のセミナーを聞いただけでは、思いを新たにするこ
とは出来ても学びを実務に落とし込むところまではなかなか行
かない。達成するためには、目標設定と継続的な積み重ねが
必要で、それはダイエットと同じだ。(自戒を込めて)
今から10数年前のことだが、わたしがまだサラリーマンの時代、
最初に企業で「ウェブを立ち上げよう」という社内プロジェクトに
関わったとき、リーダーは、
「どういうウェブにするか、ではなく、このプロジェクトを通して、
部門を超えたコミュニケーションチームを作っていくことが大事
なんだ」
と言った。

これはウェブが印刷物などとは違い、「継続のメディア」だと捉え
ると、非常に的確なポイントをついたコメントだったと思う。
しかし、多くの企業が情報化社会(陳腐な物言いですが)におけ
るコミュニケーション・プロフェッショナルをどのように育成してい
けば良いかは解決できず、上記のようなチームを作ることさえま
まならない。
結果、代理店や制作会社にプロジェクトを丸投げしてしまう、とい
う状況が続いている。

要は、上述した「学ぶ姿勢」に応える継続したコミュニケーション
トレーニングサービスが必要なのではないか?ということだ。

セミナーを受けた担当者は目的意識を喚起され会社に戻るが、
同僚や上司が同様の理解をもたないうちは、なかなかそれを実
行に移せないのだ。

弊社では、セミナーを受けてくれた担当者から再度問い合わせ
をいただくことが少なくない。
「セミナーと同じ内容を、少し弊社に特化した形でアレンジして、
弊社内のコミュニケーション関係者だけを集めてもう一度開催し
てくれないか」
というものだ。
もちろん既出のセミナーを繰り返すだけでなく、ワークショップと
して事後に参加者全員でディスカッションする機会を設ける。
これが効果を増幅する。

「今までこういう集まりで話し合う機会がなかったので画期的だ」

と言う言葉をいただく。

こういう下地の積み重ねがないと、社内の理解を得ながら自分た
ちで企業のウェブサイトやイントラネットをどうしてこうか、という考
えをまとめるのは難しい。

このあたりのアレンジ力が、わたしたちの会社の強みかもしれな
い。事後、実際の戦略策定やプランニングコンサルテーションが
非常にスムーズになるのも確かだ。

結果、コミュニケーション担当者の意識は
「私たちがやるべきことは何か?」
から
「ステークホルダーと良い関係を持つためにできることは何か?」
に変わる。

意識が変わると、はじめて結果(ウェブサイトそのもの)が変わる。
その逆はありえない。

コミュニケーション人材の育成を通じて、企業とソーシャルネットワ
ークをつなぐ。
かなりの遠回りかもしれないが、この価値を信じている。

2007年07月25日(水)更新

企業ウェブサイト3年寿命説

インターネットの商用利用がスタートして12年。
大手企業のほとんどが1995~6年に自社のウェブサイトを開設している。
中小企業も含め、2002年には95%以上の企業がウェブサイト、もしくは
なんらかの存在証明をインターネット上に持っているといわれている。

また、インターネット上での技術革新を見ていくと、3年おきぐらいに大きな
技術革新が起きている。
イーコマース、動画(フラッシュ)、データベースマーケティング、ブログをは
じめとするソーシャルコンピューティング。アクセシビリティと標準化、など
など。。

企業のウェブサイトのリニューアルの経過を10年定点観測していると、これ
らとのシンクロニシティに気がつく。すなわち、3年おきぐらいで新しい技術
実装に飛びつきそれがリニューアルのモチベーションになっている場合が
少なくない、ということだ。
結果は、リニューアルにかけたコストを3年ぐらいで減価償却していくような
もので、3年後はすべて新規に作り直す、という状況だ。
私たちのお客様はこの数年で確実に変化してきている。
すなわち、ご相談をいただくポイントが、

「ウェブのリニューアルをしたいんだけど」

から、

「リニューアルしても変わらないのはなぜだ?」

になってきたのだ。

ようこそ、リアルワールドへ。

そして、フィールドにおいても、同じような視点を感じる人がでてきたのがうれ
しい。
Web製作の近未来像

「 Webユーザビリティランク1位の富士通、とにかくつまらない」
「ユニクロすごいおしゃれ!でも…使い方よくわからない」

常に私も感じていたことで、思わずひざを叩いてしまった。

また、
「アメリカだとAvenue A | Razorfishなどがそれを高度に実現できている会社
として存在するが、日本にはその域に達している会社はまだいない、なんて
ことを仰っていました。」

とある。
しかし、これは日本の制作会社が米国系のSIPSに比べてまだ遅れている、
ということでもないと思う。
私が言うのも僭越だが、日本の制作会社は優秀なところが多い。
しかも、日本の制作会社は遅れている、という認識で2000年前後に大挙して
押しかけた多くの黒船(米国SIPS業者)も、1年足らずでほとんど退去している
ではないか。

日本の企業サイトが未成熟な理由のひとつは、企業側の組織体制やコミュニ
ケーション担当人材の欠如、そしてそもそも、経営者の理解不足なのだ。

私たちはこの点を解決することに集中したいと思っている。
言い換えれば、企業コミュニケーションを実現するために同じ視点を持つ、あら
ゆる企業と協業は可能である。

2007年07月09日(月)更新

セミナーはいつも講演者に気づきを与えてくれる

先週の札幌に続き、今週はまたレギュラーで東京のセミナーがある。

セミナーの仕事は一期一会で緊張感もあり、また多くの気づき
を与えてくれるのでやりがいが多い。
面白い話をありがとう、といわれるが、僕自身も「へぇ」ということ
が少なくないのだ。

今回の札幌でも、参加者の勤務先だけの名簿(氏名など個人
情報は主催者によって守られていますので)を先にいただき、
その企業のWebを事前に見ておいた。
講義のあとに質疑応答の時間があっても、なかなか質問をいた
だけない、あるいは、答えられない場合も多いのだが、事前に
その会社の業容やWebを知っておくだけでも答えのヒントにな
ることは多い。

また、昔から、「○○の数だけ答がある」とよく言われるが、参
加者のWebの表面的な批判や荒さがしに終始していても、い
われたほうは「そんなの判ってるよ」と思うだろうし、そこからは
あまり解決の糸口につながる発見はでてこないのではと思う。
むしろ、稚拙であろうと何であろうと、「何を伝えたいのか」という
思いの根幹を知ろうとすると、今後の可能性を見出すことができ
るような気がする。

今回も質疑の時間がオーバーしてしまったが、2時間ではやはり
ちょっと短く感じる。
20人なら1時間ぐらいワークショップや質疑にかけたいところだ。

また、夏休みを過ぎたら、自社主催のセミナーを企画しようと思う
が今度はトピックを少なくして参加者が質疑してみんなで考える
ようなものも面白いかも知れない。

一回一回の出会いが、このようなアイディアを膨らませてくれる。
ありがとうございます。

2007年07月04日(水)更新

東奔西走

今日は午後から札幌に発ち、夕方から宣伝会議のセミナー。
明日は午前中に帰京し、午後から勝どきでプレゼンテーション。
金曜日は日帰りで名古屋にミーティング。
なんともあわただしい。

こんなときはつい、気の緩みを起こし、思わぬ忘れ物やまちが
いをしてしまうのだ。(自戒の意味で書いている)
年初に長野に行ったときは一番最後に手直しをしたパワーポイ
ントのデータをいれたUSBを通勤用のかばんから出張用のかば
んに移し忘れたことがある。
気がついたのは新幹線の東京駅だ。
オフィスにメールをし、スタッフに公開しているファイルサーバー
にアップしてもらう。
会場のホテルについてインターネット回線でつなぎ、無事回収
して危機一髪だった。

こういうことは稀だが、じつは出張に携帯するものを忘れることは
しょっちゅうだ。
翌日の整髪料とか、携帯の充電器とか、自分でシャツとネクタイ
を選んだのに、全然ジャケットにあわず朝のホテルで途方にくれ
たこともあった。

まあ、ボルネオのジャングルに行くわけでもなく、国内だから何と
でもなるのだが。

ホテルで「LAN回線完備」と書かれていて安心していったら
「ケーブルは持参してください」といわれ、閉店間際のパソコンシ
ョップに駆け込み、高いLANケーブルを買ったことがあった。
これが一番悔しくて、このLANケーブルは常に出張用の旅行
かばんに入れっぱなしだ。

2007年06月12日(火)更新

キャッチアンドリリース

魚釣りの世界の言葉に「キャッチアンドリリース」という言葉が
ある。

釣る行為(ゲーム)を楽しみ、また逃がしてあげる、というもの
だ。

企業がオンラインコミュニケーション(Webサイト)を考える際に
も、このような視点で考えると良いのではないか。
通常、リニューアルなどでサイトのプランニングをする際、よく

「想定顧客はだれか」

「コミュニケーションの目的は?」

「どんなコンテンツを提供すべきか?」

などと考えるが、それは、魚を釣るまでの話で、釣られた魚の
気持ちまで落とし込めていないんじゃないか?と常々思うのだ。

企業のWebサイトを訪問することが多いヘビーネットユーザーの
ひとりとして言わせてもらえば、良いサイトは短い時間で理解で
きる「つかみ」がしっかりしているのと、その後の行動の示唆に
富んでいる。

すなわち、出口がはっきりしているのだ。
さっとみて必要な情報を得る(もしくは確認する)。そして次の目
的に移行したいのだ。

「ユーザーの必要としている情報をきちんと届ける」
というのは、企業側の想定する出口であって、ユーザーの想定
する出口とは、

プリントアウト
登録
購入
問い合わせ
検索
他所へのリンク

などだ。

すべてをWebで言い切らなくても良い。(話が長い)
自分の目的(つかみと確認)を遂げ、さっさと去らせる。(リリース)
そういう自由度を理解すれば、きっと魚はまた寄ってくる。
企業Webは、一度キャッチしておしまいではなく、また再訪
してもらうことも大切なのではないか。
違う発見をしてもらって、少しずつロイヤリティや信頼が築かれ
ていく。そんなアプローチも「あり」ではなかろうか。

女性に対しても若い頃にこのようなアプローチが理解できていれ
ば、きっと違った人生を歩めたと思うのだが、気づいたのは最近
のことだ。こちらは手遅れだった。
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会社概要

1999年2月創業。 ビジネスにおけるインターネット活用経験は日本のインターネットの発展の変遷とほぼ同期しており、豊富な経験を有する。 主宰者は企業広報から自己啓発でWEBマスターになった経験から、今後オンラインを中心とした企業コミュニケーションが重要になるとの思いで独立、創業した。...

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個人プロフィール

美術大学デザイン科を卒業後、12年間工業デザイナーを勤める。当時勤めていた外資系メーカーで本社出張を重ねるうち、本社の親組織で行っている「コーポレートコミュニケーション」の役割と重要性に魅了され、セルフリストラして広報部に社内転職。自ら部門を超越した「コーポレートコミュニケーション」を実践する...

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