クロスメディア・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役 雨宮 和弘 の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
来るべき「コミュニケーション・プロフェッショナルの時代」を担う「企業コミュニケーター」養成ブログ
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2007年07月11日(水)更新
企業コミュニケーションを考える~企業広報誌
以前にも触れたことがある富士ゼロックスの企業広報誌「グラフィケー
ション」だが、秀逸なのは企業の宣伝臭さが皆無なことだ。
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/105/10003185.html
今回の特集のひとつは「暗黙値と技術教育」というもので、元旋盤工
で、厚生労働省は毎年選ぶ卓越技能者(いわゆる「現在の名工」)の
総合審査委員の小関さんのコラムだ。
ものづくりの技のうちでも、数値や記号で表現が可能なものは「技術」
で、いわゆる「カン」とか「コツ」とか、数値化ができない属人的な暗黙
値ともいえる技を「技能」と読んでいる。
最近では、工作機械がNC(コンピュータ制御)になってきていて、操作
を覚えれば一定の品質の製品ができるはずなのだが、その工作機械
の発するわずかな音の違いで異常に気づくのは、このような技能を持
った人間だけなのだそうだ。(工作機械メーカーは、実際に誤動作が起
きるまで「異常はない」としか言わない)
人間不信のものづくりから人間信頼のものづくりへの見直しが急務だ
という。
これはまさにITツールばかり先行して、根源的な問題を置き去りにし
ている企業のコミュニケーションと同じではないか、と思ったら、その
次のコラムが「ビジネスマンにとってのコミュニケーション能力とは?」
だった。
なにか、見透かされているような絶妙な誌面構成だ。
興味があれば以下のページから購読申し込みが可能だ。(無料)
http://www.fujixerox.co.jp/company/fxbooks/graphication/index.html
また、「ここの企業の広報誌はオススメ」というものがあれば紹介してい
きたいので、自薦他薦問わず、紹介していただきたい。
ション」だが、秀逸なのは企業の宣伝臭さが皆無なことだ。
http://crossmedia.keikai.topblog.jp/blog/105/10003185.html
今回の特集のひとつは「暗黙値と技術教育」というもので、元旋盤工
で、厚生労働省は毎年選ぶ卓越技能者(いわゆる「現在の名工」)の
総合審査委員の小関さんのコラムだ。
ものづくりの技のうちでも、数値や記号で表現が可能なものは「技術」
で、いわゆる「カン」とか「コツ」とか、数値化ができない属人的な暗黙
値ともいえる技を「技能」と読んでいる。
最近では、工作機械がNC(コンピュータ制御)になってきていて、操作
を覚えれば一定の品質の製品ができるはずなのだが、その工作機械
の発するわずかな音の違いで異常に気づくのは、このような技能を持
った人間だけなのだそうだ。(工作機械メーカーは、実際に誤動作が起
きるまで「異常はない」としか言わない)
人間不信のものづくりから人間信頼のものづくりへの見直しが急務だ
という。
これはまさにITツールばかり先行して、根源的な問題を置き去りにし
ている企業のコミュニケーションと同じではないか、と思ったら、その
次のコラムが「ビジネスマンにとってのコミュニケーション能力とは?」
だった。
なにか、見透かされているような絶妙な誌面構成だ。
興味があれば以下のページから購読申し込みが可能だ。(無料)
http://www.fujixerox.co.jp/company/fxbooks/graphication/index.html
また、「ここの企業の広報誌はオススメ」というものがあれば紹介してい
きたいので、自薦他薦問わず、紹介していただきたい。
2007年06月29日(金)更新
企業WEBサイトの危機管理事例
年初の不二家に始まり、給湯器、エキスポランド、温泉、食肉加工と
今年も企業の不祥事や事故などのニュースが絶えない。
しかも、不祥事の場合は発覚する理由のほとんどが内部告発にある
という。
正しいことをきちんとする。
当たり前のように見えて、長くビジネスをしていると緩みが習慣化して
くることもあって、意外に襟を正すきっかけを失ってしまうのかも知れな
い。
どんな企業にとっても「対岸の火事」と言い切れない状況にあるので
はないだろうか?
年に数回、企業のオンライン危機対応の話をすることもあり、日ごろよ
り事例を集めている。
危機管理の場合、何かが起きたらその企業のサイトを見に行って対
応をクリップすればおしまい、ということがない。
直後、一週間後、一ヵ月後と定点観測することでその企業の対応姿勢
が見えてくる。
そんな話をニューズツーユーさんより、コラムとしてまとめて紹介する
機会をいただいた。
読みやすいボリュームで事例中心にまとめてみたつもりだ。
一読いただければ幸いだ。
No.1:緊急対応用WEBサイト「シャドーサイト」の効用
No.2:危機対応~継続の視点
No.3:ブランディングとロイヤリティの維持
今年も企業の不祥事や事故などのニュースが絶えない。
しかも、不祥事の場合は発覚する理由のほとんどが内部告発にある
という。
正しいことをきちんとする。
当たり前のように見えて、長くビジネスをしていると緩みが習慣化して
くることもあって、意外に襟を正すきっかけを失ってしまうのかも知れな
い。
どんな企業にとっても「対岸の火事」と言い切れない状況にあるので
はないだろうか?
年に数回、企業のオンライン危機対応の話をすることもあり、日ごろよ
り事例を集めている。
危機管理の場合、何かが起きたらその企業のサイトを見に行って対
応をクリップすればおしまい、ということがない。
直後、一週間後、一ヵ月後と定点観測することでその企業の対応姿勢
が見えてくる。
そんな話をニューズツーユーさんより、コラムとしてまとめて紹介する
機会をいただいた。
読みやすいボリュームで事例中心にまとめてみたつもりだ。
一読いただければ幸いだ。
No.1:緊急対応用WEBサイト「シャドーサイト」の効用
No.2:危機対応~継続の視点
No.3:ブランディングとロイヤリティの維持
2007年06月25日(月)更新
中小企業のブランディング
先週は、ある大手銀行の法人経営者向けの広報誌の取材を受
けた。
テーマは
「中小企業のブランディングについて」
というものだが、
3部構成で私以外のパートが外資系大手CI企業の社長と日本
の大手CI企業の社長というもの。
わたしに求められているのは、どうやらCI的な観点ではなく、「ヒ
ト、モノ、カネ、情報」の限られている中小企業において、どうすれ
ばブランドを作っていけるか、というアプローチについてのようだ。
それにしても、他社2名に対し、つりあうのか?という疑問がぬぐ
えなかったが、私としてはお世話になっている「経営者会報ブロ
グ」や「日経ベンチャー経営者倶楽部メンバーズサロンSNS」な
どで実際にお会いする多くのユニークな経営者の方の顔が浮か
ぶので、その方々を意識しながら話をさせてもらった。
内容の詳細は、この冊子の発行を待って、ということになるが、
中小企業のブランディングの特徴を一言でいえば、「経営~社員
~顧客~社会までの距離が短い」という事に尽きる。
すなわち、アクションのスピードが速ければそれだけフィードバック
や積み重ねも迅速に行われる(逆もまた真なり)ということだ。
そういう意味でも、これらのブログポータルや経営者SNSは強力
だ。
過去、中小企業の経営者は孤独だった。
どうすれば商売がうまくいくか、答えは本屋には置いていなかった。
しかし少なくとも今は、生の声や意見を聞くことができる。同じ時
代に同じ考えを持つ人がいることを確認でき、協力することもでき
る。
そのあたりのお話をわかりやすくお伝えしたつもりだ。
http://www.smbc-consulting.co.jp/company/businesswatch/mit/
けた。
テーマは
「中小企業のブランディングについて」
というものだが、
3部構成で私以外のパートが外資系大手CI企業の社長と日本
の大手CI企業の社長というもの。
わたしに求められているのは、どうやらCI的な観点ではなく、「ヒ
ト、モノ、カネ、情報」の限られている中小企業において、どうすれ
ばブランドを作っていけるか、というアプローチについてのようだ。
それにしても、他社2名に対し、つりあうのか?という疑問がぬぐ
えなかったが、私としてはお世話になっている「経営者会報ブロ
グ」や「日経ベンチャー経営者倶楽部メンバーズサロンSNS」な
どで実際にお会いする多くのユニークな経営者の方の顔が浮か
ぶので、その方々を意識しながら話をさせてもらった。
内容の詳細は、この冊子の発行を待って、ということになるが、
中小企業のブランディングの特徴を一言でいえば、「経営~社員
~顧客~社会までの距離が短い」という事に尽きる。
すなわち、アクションのスピードが速ければそれだけフィードバック
や積み重ねも迅速に行われる(逆もまた真なり)ということだ。
そういう意味でも、これらのブログポータルや経営者SNSは強力
だ。
過去、中小企業の経営者は孤独だった。
どうすれば商売がうまくいくか、答えは本屋には置いていなかった。
しかし少なくとも今は、生の声や意見を聞くことができる。同じ時
代に同じ考えを持つ人がいることを確認でき、協力することもでき
る。
そのあたりのお話をわかりやすくお伝えしたつもりだ。
http://www.smbc-consulting.co.jp/company/businesswatch/mit/
2007年06月20日(水)更新
ワークショップ実施
昨日は仕事仲間の小杉さんの紹介で、午後いっぱい、東京ビッグ
サイト国際展示場のそばのファシリティにて、ある大手ウェブインテ
グレーター企業の新人研修を行ってきた。
テーマは
「Webのメディア特性と企業コミュニケーション」
4月よりかれこれ3ヶ月、みっちり鍛えられている若い人たち30人
あまり。
しかもこれからある意味ではライバル候補生だ。
しかしこういう状況こそ俄然やる気が出る。
なぜならば彼らがこれからの企業のオンラインコミュニケーションを
変えていく必要があるからだ。
普段のオープンセミナーでは、かなり時間をかけないと、質問が多
数上がってこないことが多いが、慶応SFCにしても、小杉さんの関
わるセミナーでは参加者の反応が違う。
これもひとえに、自然体で「自分にとって心地よいこととは何か」を
しっかりと伝えているからだろう。
しかも今回はセミナーだけでなく、ワークショップを行うことができた
ので、短時間ながらも「企業Webサイトの見かたに対する気づき」を
実体験してもらうことができたのではないかと思う。
本当はベンダーサイドだけではなく、企業担当者サイドでも同様の
知見を高めていけば短時間での底上げができるのではないだろう
か。
今後は今回のようなワークショップを含んだセミナーを増やしていき
たい。
詳しい内容をお知りになりたい企業、研修会社、代理店、インテグ
レーターの方は、ご連絡ください。
8月後半は比較的空いております(当たり前か・笑)
サイト国際展示場のそばのファシリティにて、ある大手ウェブインテ
グレーター企業の新人研修を行ってきた。
テーマは
「Webのメディア特性と企業コミュニケーション」
4月よりかれこれ3ヶ月、みっちり鍛えられている若い人たち30人
あまり。
しかもこれからある意味ではライバル候補生だ。
しかしこういう状況こそ俄然やる気が出る。
なぜならば彼らがこれからの企業のオンラインコミュニケーションを
変えていく必要があるからだ。
普段のオープンセミナーでは、かなり時間をかけないと、質問が多
数上がってこないことが多いが、慶応SFCにしても、小杉さんの関
わるセミナーでは参加者の反応が違う。
これもひとえに、自然体で「自分にとって心地よいこととは何か」を
しっかりと伝えているからだろう。
しかも今回はセミナーだけでなく、ワークショップを行うことができた
ので、短時間ながらも「企業Webサイトの見かたに対する気づき」を
実体験してもらうことができたのではないかと思う。
本当はベンダーサイドだけではなく、企業担当者サイドでも同様の
知見を高めていけば短時間での底上げができるのではないだろう
か。
今後は今回のようなワークショップを含んだセミナーを増やしていき
たい。
詳しい内容をお知りになりたい企業、研修会社、代理店、インテグ
レーターの方は、ご連絡ください。
8月後半は比較的空いております(当たり前か・笑)
2007年05月22日(火)更新
成功するコミュニケーションとは?(ニッサン・スカイライン試乗記・序章その2)
昨年、この経営者会報ブログをスタートするちょっと前に米国のあるコンファレ
ンスに参加した。
これは「New communication forum」というシリコンバレーで開かれた会合で、
簡単に言えば、立場を超えて(広報、広告、マーケティング、ジャーナリズムの
企業側とメディア側、あわせて8極)、エマージングテクノロジー(ブログやRSS
などのオンラインテクノロジー)を企業としてどう扱うか、腹を割って話そう、とい
うものだ。
私も当初は「進んでいる米国の事例を少しでも聞ければ」というような意識でい
たが、事前に主催者とメール交換していると、「日本からの参加者はあなたたち
だけだから、日本の事例も紹介してほしい」といわれた。
この会合は2日半で200名弱の参加者だったが、本当に熱かった。
たとえば、あるPRエージェンシーの女性が、
「危機管理の観点もあるので、クライアントの会社の社長のブログは聞き取り
インタビューだけで弊社でゴーストライティングをしている」
と言ったとたん、その分科会の会場に参加していた15人ぐらいの様々な立場の
人たちがほぼいっせいに椅子から立ち上がらんばかりの勢いで「No~!」と
返答した。多少間違っても自身の声で語らなければ何かあったときに余計に波
紋を広げるだけだ、というのだ。
立場の違いを認識しながら、それぞれがどう受け止めるかが認識できるので、と
ても参考になった。
私としては、まだまだディベーティング文化の根付いていない日本で、マーケテ
ィングブログではなく、社長ブログとして自身で実践されているのは、この経営者
会報ブログが始まる前は、ニフティ社長の古河建純さんなど、まだ一握りだと紹
介せざるを得なかった。
古河建純 インターネットBlog
すごいのは、参加者が参加しながらその場で自分の意見をまとめ、自分のブログ
にアップしているのだ。
当初はこういう会合が日本にないものか?と探していたのだが、参加者の意識
がまったく違うことを思い知った。
逆に言えば、こういう意識付けをしっかり行わない限り、コミュニティの継続と成
功は難しい、ということだ。
社内コミュニケーションについても同じことだと思う。
社内報の代わりにブログを導入して成功する企業もあるし失敗する企業もある。
社内SNSを導入して暗黙値を蓄積できた会社もあれば誰も使わず3ヶ月で
あきらめた企業もある。
リッチなイントラを持たなくても、洗練された電子メールの利用規定を持つだけで
生産性を上げる企業もある。
グループウェアを持たなくても、社内メールをほとんど使わなくてもイントラネット
だけで効率化している企業もある。
それは、ツールだけでは解決できない問題を認識しているか?が分水嶺だ。
オフ会のあと、そんなことを考えながらスカイラインで深夜に帰宅した。
実を言えば、運転そのものに対する緊張感を強いられたのは銀座を抜けて国会
議事堂の横を抜けるぐらいまでだった。
「スポーツカー」と気負っていたのは杞憂に過ぎなかったのだ。
お借りしたのが3000キロしか走っていないさらの新車、ということもあり、ブレー
キのタッチがシビアだというぐらいで、そのほかは拍子抜けするほど普通。
乗車姿勢も挑戦的なものではない。
ただ、青山一丁目の広い直線で軽く踏み込んでみたとき、
「ああ、なるほど」
と思える、スカッとした加速を確認した。
最近の車なので、ハイテク満身創痍なのだが、センターコンソールのアナログ
時計が、ほっとさせてくれる。これもスカイラインならではのチャームポイントだろう。
帰宅してマンションのゲストパーキングに停めると、新車特有のエンジンの焼ける
匂いが少しだけあがってきた。
昼間福岡でセミナーをこなし、帰京後にオフ会、そしてスカイラインのピックアップ。
長い一日だった。
翌日はいよいよこのクルマで小淵沢までドライブ。楽しみだ。
ンスに参加した。
これは「New communication forum」というシリコンバレーで開かれた会合で、
簡単に言えば、立場を超えて(広報、広告、マーケティング、ジャーナリズムの
企業側とメディア側、あわせて8極)、エマージングテクノロジー(ブログやRSS
などのオンラインテクノロジー)を企業としてどう扱うか、腹を割って話そう、とい
うものだ。
私も当初は「進んでいる米国の事例を少しでも聞ければ」というような意識でい
たが、事前に主催者とメール交換していると、「日本からの参加者はあなたたち
だけだから、日本の事例も紹介してほしい」といわれた。
この会合は2日半で200名弱の参加者だったが、本当に熱かった。
たとえば、あるPRエージェンシーの女性が、
「危機管理の観点もあるので、クライアントの会社の社長のブログは聞き取り
インタビューだけで弊社でゴーストライティングをしている」
と言ったとたん、その分科会の会場に参加していた15人ぐらいの様々な立場の
人たちがほぼいっせいに椅子から立ち上がらんばかりの勢いで「No~!」と
返答した。多少間違っても自身の声で語らなければ何かあったときに余計に波
紋を広げるだけだ、というのだ。
立場の違いを認識しながら、それぞれがどう受け止めるかが認識できるので、と
ても参考になった。
私としては、まだまだディベーティング文化の根付いていない日本で、マーケテ
ィングブログではなく、社長ブログとして自身で実践されているのは、この経営者
会報ブログが始まる前は、ニフティ社長の古河建純さんなど、まだ一握りだと紹
介せざるを得なかった。
古河建純 インターネットBlog
すごいのは、参加者が参加しながらその場で自分の意見をまとめ、自分のブログ
にアップしているのだ。
当初はこういう会合が日本にないものか?と探していたのだが、参加者の意識
がまったく違うことを思い知った。
逆に言えば、こういう意識付けをしっかり行わない限り、コミュニティの継続と成
功は難しい、ということだ。
社内コミュニケーションについても同じことだと思う。
社内報の代わりにブログを導入して成功する企業もあるし失敗する企業もある。
社内SNSを導入して暗黙値を蓄積できた会社もあれば誰も使わず3ヶ月で
あきらめた企業もある。
リッチなイントラを持たなくても、洗練された電子メールの利用規定を持つだけで
生産性を上げる企業もある。
グループウェアを持たなくても、社内メールをほとんど使わなくてもイントラネット
だけで効率化している企業もある。
それは、ツールだけでは解決できない問題を認識しているか?が分水嶺だ。
オフ会のあと、そんなことを考えながらスカイラインで深夜に帰宅した。
実を言えば、運転そのものに対する緊張感を強いられたのは銀座を抜けて国会
議事堂の横を抜けるぐらいまでだった。
「スポーツカー」と気負っていたのは杞憂に過ぎなかったのだ。
お借りしたのが3000キロしか走っていないさらの新車、ということもあり、ブレー
キのタッチがシビアだというぐらいで、そのほかは拍子抜けするほど普通。
乗車姿勢も挑戦的なものではない。
ただ、青山一丁目の広い直線で軽く踏み込んでみたとき、
「ああ、なるほど」
と思える、スカッとした加速を確認した。
最近の車なので、ハイテク満身創痍なのだが、センターコンソールのアナログ
時計が、ほっとさせてくれる。これもスカイラインならではのチャームポイントだろう。
帰宅してマンションのゲストパーキングに停めると、新車特有のエンジンの焼ける
匂いが少しだけあがってきた。
昼間福岡でセミナーをこなし、帰京後にオフ会、そしてスカイラインのピックアップ。
長い一日だった。
翌日はいよいよこのクルマで小淵沢までドライブ。楽しみだ。
2007年05月21日(月)更新
宣伝会議九州:広報担当者セミナー
先週は宣伝会議さん主催の広報セミナーで福岡に伺った。
このセミナーで福岡に伺うのは2回目で、実は来月もブックされて
いるのでとても楽しみだ。
広報・宣伝担当者講座
行こうと思えば日帰りも可能なのだが、前日に懇親会があり、ここ
で出席者の方と直接お話できる機会をいただいている。
セミナーも一方的に話して終わり、であればそれはそれで楽なの
だが事前や事後にすこしでも時間を取れると話し易くなるし、現場
の皆さんが抱えているなやみや課題を聞くことができる。
これが貴重なのだ。
(決して博多ラーメン食べられるとか、そういうのではない)
福岡の素晴らしさは、なんといっても空港から都心部まで地下鉄で
10分!これに尽きる。すごく便利だ。
また、繁華街の大名は渋谷と裏原宿を混ぜてコンパクトにした感じた。
ゴハンは美味しいし、文化度も高く素敵な街だ。
参加者は20数名だった。
オンライン(WEBを活用した)コミュニケーションを、事例を中心にお
話をしたのだが、できるだけ自社のこととして考えていただきたかっ
たので、あらかじめ参加者の方々の企業WEBサイトをクリップし、
一言講評コメントを紹介していった。
これがわりと好評だったのでうれしかった。
特に、通信やインフラ関係の全国規模の大企業の地方支店や営業
所となると、デザインやコンテンツ、フォーマットも決まっていてなかな
か独自のコンテンツなど展開がしづらい、という。
この状況は、外資系の日本子会社でも同様だ。
かつてのクライアントで、本社が
「本社の英語のWEBサイトの翻訳以外にコンテンツの改ざんや追加
を認めない」
と言ってくる、というところがあった。
この場合、
1.ブランドやCI、見た目はほとんどいじらない
2.ただし、マーケットの違いによりメッセージは多少変えざるを得ない
3.その結果、コンテンツにも相違がでてくるのは必至だ
というような三段論法で応えてきた。
ただし、大事なところは、1~3において本社と支社で重複するところ、
共通するところはどこか、を必ず明文化することだ。
これによって初めて信頼と委任を勝ち得ることになる。
その上で、その地域の支社なり、営業所なりの独自メッセージを作って
いけば、地場のお客様との距離も縮まるのではないだろうか?
このセミナーで福岡に伺うのは2回目で、実は来月もブックされて
いるのでとても楽しみだ。
広報・宣伝担当者講座
行こうと思えば日帰りも可能なのだが、前日に懇親会があり、ここ
で出席者の方と直接お話できる機会をいただいている。
セミナーも一方的に話して終わり、であればそれはそれで楽なの
だが事前や事後にすこしでも時間を取れると話し易くなるし、現場
の皆さんが抱えているなやみや課題を聞くことができる。
これが貴重なのだ。
(決して博多ラーメン食べられるとか、そういうのではない)
福岡の素晴らしさは、なんといっても空港から都心部まで地下鉄で
10分!これに尽きる。すごく便利だ。
また、繁華街の大名は渋谷と裏原宿を混ぜてコンパクトにした感じた。
ゴハンは美味しいし、文化度も高く素敵な街だ。
参加者は20数名だった。
オンライン(WEBを活用した)コミュニケーションを、事例を中心にお
話をしたのだが、できるだけ自社のこととして考えていただきたかっ
たので、あらかじめ参加者の方々の企業WEBサイトをクリップし、
一言講評コメントを紹介していった。
これがわりと好評だったのでうれしかった。
特に、通信やインフラ関係の全国規模の大企業の地方支店や営業
所となると、デザインやコンテンツ、フォーマットも決まっていてなかな
か独自のコンテンツなど展開がしづらい、という。
この状況は、外資系の日本子会社でも同様だ。
かつてのクライアントで、本社が
「本社の英語のWEBサイトの翻訳以外にコンテンツの改ざんや追加
を認めない」
と言ってくる、というところがあった。
この場合、
1.ブランドやCI、見た目はほとんどいじらない
2.ただし、マーケットの違いによりメッセージは多少変えざるを得ない
3.その結果、コンテンツにも相違がでてくるのは必至だ
というような三段論法で応えてきた。
ただし、大事なところは、1~3において本社と支社で重複するところ、
共通するところはどこか、を必ず明文化することだ。
これによって初めて信頼と委任を勝ち得ることになる。
その上で、その地域の支社なり、営業所なりの独自メッセージを作って
いけば、地場のお客様との距離も縮まるのではないだろうか?
2007年04月04日(水)更新
企業の”評判”を考える~レピュテーション・マネジメント
昨日、一昨年にパネラーとして参加させていただいたPRコンビナート
株式会社の「評判作り研究会」に参加してきた。
http://www.prk.co.jp/hyoban/seminar/index.html
今回は「企業の”評判”を考える~レピュテーション・マネジメント」とい
うテーマで、東洋大の井上さん、東京経済大の駒橋さんという先生二
人とPRコンビナート社長の橋爪さんの3名のパネルだった。
井上先生のコメントで、
「レピュテーション(評判)は企業の内から始まる」
「良いレピュテーションを構築するには、
1.ステークホルダーとのコミュニケーション
2.一貫したメッセージ
3.その基礎となるアイデンティティの確率
が重要だ」
というメッセージが印象的だった。
また、井上先生は最後に、
「現在の企業組織は部門ごとにメッセージラインが縦割りで、レピュテーション・
マネジメントを行ううえでも、これに横串を通す横断的なコミュニケーション統括
組織が必要だ。」
と、私がいつも言っているようなことでまとめているのでとても驚いた。
共感できるコメントに触れることができ、久しぶりに参加した甲斐があった。
ただし、
「このような組織を実践している例はあまりまだ見かけないので提言として聞いて
ほしい」
とのことで、聴講者からはやはり質問よりも
「本当にそこのところをどうやればいいのか 、悩んでいるので答えを聞きたかった」
という意見が多かった。
実際、今回のパネルは、橋爪社長が多くの企業にパネラーとしての出席を打診した
そうだが、ことごとく断られたそうだ。
まだほとんどの企業で、コミュニケーション・マネジメントができていないことの証左
ではないか。
会場で腑に落ちてすっきりしているのはほとんど私ひとりではなかっただろうか?
なぜなら、15年前、当時テキサス・インスツルメンツでやっていたことはまさにこれで、
TIのうまいところはWEBの商用活用がスタートする時期に、
「この新しいコミュニケーションメディアをどう使うか、みんなで考えよう」
という目的で、このような横断的コミュニケーション統括組織を作っていたのだ。
この状況はその後転職したインテルでもまったく同じだった。
すなわち、欧米の多くの企業はこの時期にWEBを通じた企業コミュニケーションの
戦略や体系を構築することを”きっかけ”にコミュニケーション統括部門を機能化させ
ていたので、その後も技術の進歩にも踊らされることなくWEBを活用し続けることが
できているのだ。
反して多くの日本企業は、広告代理店主導でWEB導入を、しかもほとんど部門単
位の最適化で10年続けてきたから、こういう組織が必要だと思っても、現場のコミュ
ニケーション統括担当者は存在せず、仮に広報などの部門で意識があったとしても
オーナー(経営者)をくどくことができない出いるのが現状ではないだろうか。
自分が独立した理由は上記の成功体験によるものだが、独立当初から6年ぐらいは
ほとんど理解されずWEBインテグレーションばかりやってきた。
こういう提案を受け入れてもらえるようになったのは本当にこの数年のことだ。
だから僕らのビジネスもまだまだ手探りなところがあるのは否めない。
やはり体系化してサービスを明示することが急務だと再確認した。
最後に橋爪社長は、
「コミュニケーションとは価値を学習しあうことだ」
とおっしゃっていた。
まさに今、企業ではそこで働く人が働く人同士、あるいはステークホルダーと会社や
仕事の価値を考えあう機会が必要なのだ、と感じた。
WEBはそのツールだ、と考えると、企業にとってのWEB活用の明確な指針が作れ
るのではないだろうか。
株式会社の「評判作り研究会」に参加してきた。
http://www.prk.co.jp/hyoban/seminar/index.html
今回は「企業の”評判”を考える~レピュテーション・マネジメント」とい
うテーマで、東洋大の井上さん、東京経済大の駒橋さんという先生二
人とPRコンビナート社長の橋爪さんの3名のパネルだった。
井上先生のコメントで、
「レピュテーション(評判)は企業の内から始まる」
「良いレピュテーションを構築するには、
1.ステークホルダーとのコミュニケーション
2.一貫したメッセージ
3.その基礎となるアイデンティティの確率
が重要だ」
というメッセージが印象的だった。
また、井上先生は最後に、
「現在の企業組織は部門ごとにメッセージラインが縦割りで、レピュテーション・
マネジメントを行ううえでも、これに横串を通す横断的なコミュニケーション統括
組織が必要だ。」
と、私がいつも言っているようなことでまとめているのでとても驚いた。
共感できるコメントに触れることができ、久しぶりに参加した甲斐があった。
ただし、
「このような組織を実践している例はあまりまだ見かけないので提言として聞いて
ほしい」
とのことで、聴講者からはやはり質問よりも
「本当にそこのところをどうやればいいのか 、悩んでいるので答えを聞きたかった」
という意見が多かった。
実際、今回のパネルは、橋爪社長が多くの企業にパネラーとしての出席を打診した
そうだが、ことごとく断られたそうだ。
まだほとんどの企業で、コミュニケーション・マネジメントができていないことの証左
ではないか。
会場で腑に落ちてすっきりしているのはほとんど私ひとりではなかっただろうか?
なぜなら、15年前、当時テキサス・インスツルメンツでやっていたことはまさにこれで、
TIのうまいところはWEBの商用活用がスタートする時期に、
「この新しいコミュニケーションメディアをどう使うか、みんなで考えよう」
という目的で、このような横断的コミュニケーション統括組織を作っていたのだ。
この状況はその後転職したインテルでもまったく同じだった。
すなわち、欧米の多くの企業はこの時期にWEBを通じた企業コミュニケーションの
戦略や体系を構築することを”きっかけ”にコミュニケーション統括部門を機能化させ
ていたので、その後も技術の進歩にも踊らされることなくWEBを活用し続けることが
できているのだ。
反して多くの日本企業は、広告代理店主導でWEB導入を、しかもほとんど部門単
位の最適化で10年続けてきたから、こういう組織が必要だと思っても、現場のコミュ
ニケーション統括担当者は存在せず、仮に広報などの部門で意識があったとしても
オーナー(経営者)をくどくことができない出いるのが現状ではないだろうか。
自分が独立した理由は上記の成功体験によるものだが、独立当初から6年ぐらいは
ほとんど理解されずWEBインテグレーションばかりやってきた。
こういう提案を受け入れてもらえるようになったのは本当にこの数年のことだ。
だから僕らのビジネスもまだまだ手探りなところがあるのは否めない。
やはり体系化してサービスを明示することが急務だと再確認した。
最後に橋爪社長は、
「コミュニケーションとは価値を学習しあうことだ」
とおっしゃっていた。
まさに今、企業ではそこで働く人が働く人同士、あるいはステークホルダーと会社や
仕事の価値を考えあう機会が必要なのだ、と感じた。
WEBはそのツールだ、と考えると、企業にとってのWEB活用の明確な指針が作れ
るのではないだろうか。
2007年03月16日(金)更新
ホーム&アウェイ
最近地方のお客様が増えてきた。
昨日は日帰りで名古屋へ。
たびたび引用する高城剛さんの名コメント:「発想と移動距離は
比例する」だが、ほんとうにこれは真理だと思う。
本来、仕事でベストを尽くすために、行き帰りの電車ではできる
だけ体力を温存しておくべきなのかもしれないが、行きの車内
では、考えがどんどん浮かんでくるので、同行したスタッフにず
っとしゃべりかけていた(迷惑ですまん)。
話しながら自分で整理していたので、自分としてはとても助かっ
た。
本当は電源のもちが良く、立ち上げも早い、ハードディスクでは
ないシリコンドライブのサブノートPCがあるといいのだけど。。
帰りはずっとノート(紙の)を広げてマッピングしていた。。
いまのところ限られた時間に考えをまとめるには、これが最短で
最適のプロセスだ。
肝心の仕事のほうも、想定したシナリオでお客様をサポートでき
たので、これも一安心。
体力的には疲れが残るが、スジャータのアイスクリームがあれば、
新幹線の中も「走る創造庫」だ。アウェーのプレッシャーも跳ね返
すことができる。
来週もセミナーが2本。今度はホーム(東京&川崎)なので、アイ
スクリームは無し。
逆に気が緩まないようにしないといけないな。
みなさん、良い週末を!
わたしはこどものお守りをしながら読書三昧です。
昨日は日帰りで名古屋へ。
たびたび引用する高城剛さんの名コメント:「発想と移動距離は
比例する」だが、ほんとうにこれは真理だと思う。
本来、仕事でベストを尽くすために、行き帰りの電車ではできる
だけ体力を温存しておくべきなのかもしれないが、行きの車内
では、考えがどんどん浮かんでくるので、同行したスタッフにず
っとしゃべりかけていた(迷惑ですまん)。
話しながら自分で整理していたので、自分としてはとても助かっ
た。
本当は電源のもちが良く、立ち上げも早い、ハードディスクでは
ないシリコンドライブのサブノートPCがあるといいのだけど。。
帰りはずっとノート(紙の)を広げてマッピングしていた。。
いまのところ限られた時間に考えをまとめるには、これが最短で
最適のプロセスだ。
肝心の仕事のほうも、想定したシナリオでお客様をサポートでき
たので、これも一安心。
体力的には疲れが残るが、スジャータのアイスクリームがあれば、
新幹線の中も「走る創造庫」だ。アウェーのプレッシャーも跳ね返
すことができる。
来週もセミナーが2本。今度はホーム(東京&川崎)なので、アイ
スクリームは無し。
逆に気が緩まないようにしないといけないな。
みなさん、良い週末を!
わたしはこどものお守りをしながら読書三昧です。
2007年03月13日(火)更新
皆さんの仕事内容は3年前と同じですか?(その2)
「仕事に変化のない広報・コミュニケーション担当者は将来厳しい」と、
なんともきつい書き方をした。
でも正しくは「広報に変化のない企業は厳しい」だ。
もちろん今まで同様、メディアリレーションは行われるし、社内報は
出版されるだろう。
しかし、それらによって会社がどのように理解されるのか、の道筋は
はまったく変わってしまう。なぜならITツールの発達で自分の手元
でコントロールできる情報がどんどん減っているからだ。
担当者にとって、これはチャンスなのだ。
今までのままでは、広報コミュニケーションの職能そのものに対する
昇進やプロモーションのチャンスは限られている。
海外に比べ、コミュニケーションプロフェッショナルの認知は皆無に
等しいのだ。
言ってみれば、世の中の変化で、とうとう企業広報やコミュニケーシ
ョンの担当者も飛躍できる機会がやってきた、ということだ。
さて、ITツールだ。
「やっとWEBサイトをリニューアルしたところなのに、イントラ、ブログや
コミュニティ、と言われても理解しきれず、怖くて活用できない」
という意見も多く聞かれる。
しかし問題の大半は、ツールの理解不足よりも、経営課題やその目
的と、コミュニケーションを通じて目指すゴールが共有されていないこ
とのほうが圧倒的に多く、ほとんどが社内の担当者(および多くの社
内関与者)がこれらを解決するプロセスを持っていないことに起因し
ている。
ここで担当者がツール導入のみに走ることは得策ではないばかりか、
却って泥沼にはまることになりかねないことがわかる。
たとえば、
「社内のコミュニケーションの活性化に全社ブログを導入した」
としても、何の準備もないで始めただけでは、
「いったい何のためにわざわざ時間を割いてこのブログを見たり書い
たりする必要があるの?」
と言われるだけだからだ。
もしくは最初だけものめずらしさで特定の人が書き込むが、だいたい
3ヶ月で沈静化する。これはユーザーを巻き込むことを前提に作られた
コミュニティサイトも同様だ。
今までのコミュニケーションプロジェクトは自部署のみ、もしくは自分
ひとりで運営管理できたかもしれないが、これからは社内の関与者が
増え、それらの人との協調が重要になってくる。
社内調整能力とマネージメント能力。
この二つに「コミュニケーション能力」を加えた3つのスキル。
じつはこれこそ、今、企業が働く人に一番求めている能力なのだ。
自分の新しいポジションの先に、様々な可能性が見えてくるはずだ。
なんともきつい書き方をした。
でも正しくは「広報に変化のない企業は厳しい」だ。
もちろん今まで同様、メディアリレーションは行われるし、社内報は
出版されるだろう。
しかし、それらによって会社がどのように理解されるのか、の道筋は
はまったく変わってしまう。なぜならITツールの発達で自分の手元
でコントロールできる情報がどんどん減っているからだ。
担当者にとって、これはチャンスなのだ。
今までのままでは、広報コミュニケーションの職能そのものに対する
昇進やプロモーションのチャンスは限られている。
海外に比べ、コミュニケーションプロフェッショナルの認知は皆無に
等しいのだ。
言ってみれば、世の中の変化で、とうとう企業広報やコミュニケーシ
ョンの担当者も飛躍できる機会がやってきた、ということだ。
さて、ITツールだ。
「やっとWEBサイトをリニューアルしたところなのに、イントラ、ブログや
コミュニティ、と言われても理解しきれず、怖くて活用できない」
という意見も多く聞かれる。
しかし問題の大半は、ツールの理解不足よりも、経営課題やその目
的と、コミュニケーションを通じて目指すゴールが共有されていないこ
とのほうが圧倒的に多く、ほとんどが社内の担当者(および多くの社
内関与者)がこれらを解決するプロセスを持っていないことに起因し
ている。
ここで担当者がツール導入のみに走ることは得策ではないばかりか、
却って泥沼にはまることになりかねないことがわかる。
たとえば、
「社内のコミュニケーションの活性化に全社ブログを導入した」
としても、何の準備もないで始めただけでは、
「いったい何のためにわざわざ時間を割いてこのブログを見たり書い
たりする必要があるの?」
と言われるだけだからだ。
もしくは最初だけものめずらしさで特定の人が書き込むが、だいたい
3ヶ月で沈静化する。これはユーザーを巻き込むことを前提に作られた
コミュニティサイトも同様だ。
今までのコミュニケーションプロジェクトは自部署のみ、もしくは自分
ひとりで運営管理できたかもしれないが、これからは社内の関与者が
増え、それらの人との協調が重要になってくる。
社内調整能力とマネージメント能力。
この二つに「コミュニケーション能力」を加えた3つのスキル。
じつはこれこそ、今、企業が働く人に一番求めている能力なのだ。
自分の新しいポジションの先に、様々な可能性が見えてくるはずだ。
2007年03月07日(水)更新
皆さんの仕事内容は3年前と同じですか?(その1)
インターネットや情報技術の発達が企業で働く私たちにとって
何を意味しているのか?
そのヒントとなる本が手元にある。
1993年
リエンジニアリング革命
マイケル ハマー
1999年
なぜ日本企業では情報共有が進まないのか
田坂 広志
2000年
チェンジ・リーダーの条件
ピーター・F. ドラッカー
どれもうまくすればコーヒー一杯以下の値段で古本屋で買えるが
ひさしぶりに手にとってみても、いまだに新鮮な感動を覚える。
なぜなら、日本の世の中において、これらの本の中で語られていた
警鐘は、一向に改善が見られないばかりか、さらに悪化しているの
では?とさえ思えるからだ。
正確に言えば「リエンジニアリング革命」はインターネット前夜に書
かれたものだが、実感としてこれらの本で語られているパラダイム
シフト(共通概念や価値観の変化)とインターネットや情報技術の
発達はシンクロしている。
しかし人というものは、えてして自身に変化を受け入れることは苦
手なのかもしれない。
その間にも、ますます技術は進歩していく。
今、企業の中で顕在化しているコミュニケーションクライシス(危機)
はこのようなギャップを見直すことを怠ってきたツケのような気がして
ならないのだ。
以前は、
「企業のコミュニケーションやPRにとってのネット活用について講義
やセミナーを行ってくれませんか?」
という依頼が多かった。
最近では
「世の中の変化に対し、企業コミュニケーションや広報の業務は
どう変わるのか?」
という話に変わってきた。
もし今、自分の仕事(やそのプロセス)が3年前と変わっていないよう
なら、今から3年後を疑ってみることだ。
そのときに選択肢がない状況はあまりにも厳しいのだが、、、
(続く)
何を意味しているのか?
そのヒントとなる本が手元にある。
1993年
リエンジニアリング革命
マイケル ハマー
1999年
なぜ日本企業では情報共有が進まないのか
田坂 広志
2000年
チェンジ・リーダーの条件
ピーター・F. ドラッカー
どれもうまくすればコーヒー一杯以下の値段で古本屋で買えるが
ひさしぶりに手にとってみても、いまだに新鮮な感動を覚える。
なぜなら、日本の世の中において、これらの本の中で語られていた
警鐘は、一向に改善が見られないばかりか、さらに悪化しているの
では?とさえ思えるからだ。
正確に言えば「リエンジニアリング革命」はインターネット前夜に書
かれたものだが、実感としてこれらの本で語られているパラダイム
シフト(共通概念や価値観の変化)とインターネットや情報技術の
発達はシンクロしている。
しかし人というものは、えてして自身に変化を受け入れることは苦
手なのかもしれない。
その間にも、ますます技術は進歩していく。
今、企業の中で顕在化しているコミュニケーションクライシス(危機)
はこのようなギャップを見直すことを怠ってきたツケのような気がして
ならないのだ。
以前は、
「企業のコミュニケーションやPRにとってのネット活用について講義
やセミナーを行ってくれませんか?」
という依頼が多かった。
最近では
「世の中の変化に対し、企業コミュニケーションや広報の業務は
どう変わるのか?」
という話に変わってきた。
もし今、自分の仕事(やそのプロセス)が3年前と変わっていないよう
なら、今から3年後を疑ってみることだ。
そのときに選択肢がない状況はあまりにも厳しいのだが、、、
(続く)
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